大原美術館名品展 【宇都宮美術館】
宇都宮の街で餃子を食べた後、バスを逃したのでタクシーに20分くらい(3000円程度)乗って、宇都宮美術館へ行きました。今回のお目当ては「大原美術館名品展」でした。


【展覧名】
大原美術館名品展
【公式サイト】
http://u-moa.jp/jp/exhibition/index02.html
【会場】宇都宮美術館
【最寄】宇都宮駅
【会期】2010年2月14日(日)~2010年4月4日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間40分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
着いて早々、14時からのギャラリートークが始まったので、参加して詳しい解説を聞いてきました。解説機とか無いのでトークはありがたかったです。まずは今回のテーマである大原美術館について説明していただきました。
参考リンク:大原美術館
大原美術館は倉敷にある美術館で、大原孫三郎が昭和5年に建てた私立美術館です。この大原孫三郎は倉敷の実業家で、孤児院への寄付や奨学制の設立、社会問題の研究などの社会事業を行った偉人です。そして、この美術館にはもう一人、設立に大きく寄与した人物がいます。それは画家の児島虎次郎で、彼は東京藝術大学を2年(飛び級)で卒業したほどの才能の持ち主で、大原氏の奨学生でもありました。その縁がきっかけで2人は出会い、1歳違いであったこともあってお互いに親友のような付き合いになりました。(大原氏は、いったい何歳で奨学制を始めたのだろう…と思いながら聞いていました。)
児島虎次郎が勧業博覧会美術展で1等をとったことで、大原孫三郎は彼を援助し、ヨーロッパへ5年間留学させました。その留学中、フランスやベルギーで勉強していた虎次郎から手紙が届き、エドモン=フランソワ・アマン=ジャンの「髪」という作品を購入して欲しいと請われます。(★こちらで観られます) 当時、西洋画は写真や複製しか無い時代だったので、児島虎次郎は日本の画家達のために本物を見せたいと思い、大原孫三郎を説得したようです。大原氏もまた日本の画家達のためになるならと承諾し、これが大原美術館の第一歩となりました。 その後、児島虎次郎は一旦帰国し、再度ヨーロッパに行くのですが、今度は本格的な西洋画コレクションを進言しました。勿論、大原氏は承諾し、児島虎次郎に絵の選定を一任しました。2人の厚い信頼関係が伺えます。そして児島虎次郎はモネやマティスのアトリエに出向いて購入してきたようです。
やがて、1929年に惜しくも児島虎次郎は亡くなってしまうのですが、その翌年に大原氏は集めた作品と児島虎次郎の作品を大原美術館として公開しました。その後、大原孫三郎の息子の大原總一郎の代になると、大原總一郎は「美術館は生きて成長しいていくもの、倉庫のようであってはならない」とその時代のコレクションも集める方針を打ち立てました。そうした信念に基づき、新たなコレクションを追加しながら現在に至るようです。
ということで、大原親子や児島虎次郎の日本の画家のためにという心意気や、信頼関係など、感動的なエピソード満載のコレクション誕生のあらましを聞けました。うーん、それだけでコレクションも一層ありがたく見えてきたw その後も詳しい話をきくことができましたので、章ごとにご紹介しようと思います。
<第1章 西洋の近代美術>
大原孫三郎と児島虎次郎の2人が集めた作品が中心のコーナーです。(その後集められた作品もあります。)
クロード・モネ 「積みわら」 ★こちらで観られます
積み藁に腰掛ける2人の女性が描かれ、その積み藁は影の中にあります。背景には日の当たっている積み藁も描かれ、光の描写は流石です。のんびりと平和な雰囲気で、風が流れるような筆跡に思えました。
この辺にはピサロやシスレーの作品もあり、ピサロは児島虎次郎が買ってきた絵とのことでした。
ポール・シニャック 「オーヴェルシーの運河」 ★こちらで観られます
川沿いの風車を描いた作品。シニャックらしい色合いで全体的に薄い紫や水色に見えます。シニャックと言えば点描の技法ですが、この作品も大き目の点で描かれていました。
ピエール・ボナール 「欄干の猫」
ナビ派の作品が4点くらいあった中の1枚。パステル調の薄めの色彩で、画面の左下ぎりぎりに人の頭が描かれ、右上には柳、中央には欄干に乗った猫が2匹描かれています。解説によるとこの端を上手く使うところが日本画の影響を受けていることを物語っているようでした。風景を切り取ったような感じの絵に思えました。
アンリ・ル・シダネル 「夕暮れの小卓」 ★こちらで観られます
かなり気に入った作品。夕暮れの街と川の見えるテラスに椅子とテーブルが置かれ、その上には夕飯の後のティーセットのようなものがおかれています。背景は夜の帳が落ち始めた頃でしょうか、奥の家の灯りが灯っているのが温かみを感じます。誰もいないのに不思議と心が安らぐ作品でした。 解説によるとシダネルはこうしたプライベートな雰囲気の作品が多いのだとか。
シャルル・ゲラン 「タンバリンを持つイタリアの女」 ★こちらで観られます
左手でタンバリンを持ち、右手で頬杖をする赤い服赤い頭巾の女性像です。アカデミックな印象を受けましたが、解説によるとこの作品はセザンヌの影響を受けているそうです。その濃い色合いも相まって芯の強そうな女性に見えました。また、他にも面白いエピソードがあり、小磯良平もこの絵を観に来て感銘を受けて、どんな絵の具を使っているのか舐めてみたという伝説も聞けましたw 伝説の真偽はかなり怪しいと思われますが、当時の西洋画への渇望を伺わす話です。本当にコレクションが日本の画家の為になってるんですね。
フェルディナント・ホドラー 「木を伐る人」 ★こちらで観られます
スイスの画家の作品で、斧を振りかぶって木を切っている瞬間を描いていて、そのポーズから緊張感と力強さが伝わります。この人は当時のスイスのお札をデザインした人だそうで、そのお札にも木を伐る人をモチーフにしているのだとか。開墾はスイスの象徴的なシーンのようです。また、学芸員さんによると背景の空は白く雲は青く描かれ、両者が逆転したような色になっているところに、開墾する希望のようなものを感じるそうです。
アンリ・マティス 「マティス嬢の肖像」
マティスが娘を描いた絵です、黒い背景に白い帽子をかぶり、こげ茶色のマフラーのようなものを纏っていて全体的に暗色系になっています。娘の顔はこちらをキッとみる目が印象的です。解説によると、暗色が多いのに明るい感じがするそうで、白い帽子と顔、花飾りなどがそういう雰囲気を出しているように見えました。また、人物の周りに水色の線が描かれているのですが、これはもしかしたら青空が背景だったのでは?と考えられるそうです。確かにちょっと不思議な感じでした。
<第2章 日本の近代美術>
このコーナーは大原總一郎氏の時代のコレクションです。この方は先述の通り、新しいコレクションを収集し続ける方針を立てた人です。また、音楽が好きでギャラリーでのコンサートなども行っていたそうです。
大原美術館の日本近代画のコレクションは質が高く、量も日本近代美術の歴史を辿れるくらい豊富なのだとか。このコーナーにも素晴らしい作品が並んでいました。
児島虎次郎 「ベゴニアの畠」 ★こちらで観られます
先ほどご紹介したように大原美術館の貢献者である児島虎次郎のコレクションも豊富にあるそうで、これはベルギーに留学していた頃の作品です、木漏れ日の下、建物の影にいる2人と庭を描いていて、点描風に描かれた作風は印象派のような感じかな。朱のベゴニアと緑の対比や光の描写が素晴らしかったです。
児島虎次郎 「朝顔」 ★こちらで観られます
藤棚のような、植物が巻きついた棚の下で、浴衣の女性が片手を挙げて植物に水をあげている絵です。強い光が女性の浴衣を照らし、光が透けている表現が見事です。なんとも爽やかな作品でした。
満屋国四郎 「緋毛氈」 ★こちらで観られます
晩年の代表作だそうです。陰影が少ない色調で、2人の裸婦が赤い絨毯の上で横たわっています。また白黒の犬もいて、赤との対比が明るく見えます。他にも裸婦と赤、植物と赤など色の対比をよく感じる作品です。なお、この人もコレクションに関わったそうで、ルノワールに絵(現在、国立新美術館で展示されている作品)を依頼したのだとか。
参考記事:ルノワール-伝統と革新 (感想前編) (国立新美術館)
萬鉄五郎 「雲のある自画像」 ★こちらで観られます
和服の男性の肖像です。背景は真っ青で、緑と赤の雲が浮いているように見えます。また、髪に紫色を混ぜるなど前衛的な雰囲気が漂っていました。筆跡も力強かったです。
岸田劉生 「静物-赤りんご三個、茶碗、ブリキ罐、匙」 ★こちらで観られます
精密描写の頃の作品のようです。質感まで伝わるような描写が見事だと思います。垂直、水平、円形など幾何学的な要素も感じる作品でした。
参考記事:没後80年 岸田劉生 -肖像画をこえて (損保ジャパン東郷青児美術館)
小出楢重 「支那寝台の裸婦(Aの裸女)」 ★こちらで観られます
晩年の作品で、横たわる裸婦が描かれています。解説によると、理想化された裸婦ではなく実際の女性を描いているそうで、画家は親しみの中の美を重視していたようです。輪郭が太く、存在感を感じました。
安井曾太郎 「外房風景」 ★こちらで観られます
スランプを抜けて2年後の作品です。外房の湾内の風景が描かれ、鮮やかで緑がかった海や、手前には白い光が当たったような家々、奥には山々が描かれています。 色を整理して構図を練り上げて描かれているそうで、白と黒を上手く使って光の表現によるリズム感を出していると解説されていました。今回の展覧の中でも特に気に入りました。
参考記事:安井曾太郎の肖像画 (ブリヂストン美術館)
梅原龍三郎 「紫禁城」
これは何度か観たことがあるかも。(似てる絵かな?) 緑の森の中に明るい朱色の屋根の宮殿がある絵です。 北京時代の作品で、思うが侭の個性で描かれているようです。
なお、隣には先述の安井曾太郎の作品があったのですが、安井曾太郎と梅原龍三郎はライバルといっても良い関係です。生家は両者とも京都で、安井は木綿問屋の息子、梅原は絹物屋の息子で、生まれも似ていますw 構成や色を練る理知的な絵の安井と、絢爛豪華で個性的な梅原、両者の違いは生家で触れた織物の違いとも関係があるのかも??といったところでしょうか。 なお、2人は同じタイミングで文化勲章を受章したそうです。
古賀春江 「深海の情景」
最晩年の作品です、上に太陽のような光が描かれ、その下の真っ暗な世界に魚や花、船、タツノオトシゴ、巨大な貝に挟まれた裸婦?(狐のような顔)などが描かれています。シュールな雰囲気とちょっと不安を覚える感じを受けました。なお、この裸婦のポーズは朝日グラフのダンサーの写真のポーズを使ったようです。
<第3章 民藝運動に関わった作家たち>
3章は民藝のコーナーです。民藝運動の作家も大原家と深い交流があったようで、15点程度展示されていました。
濱田庄司 「黒釉面取土瓶」
真っ黒な土瓶です。質素だけど艶やかな色合いです。
濱田の作品を観た大原孫三郎はたいそう気に入ったそうで、浜田の展覧会を開いたのだとか。濱田は益子(栃木)で活躍し栃木にゆかりがあるため5点ほどと多目に展示されていました。
棟方志功 「門舞神板画柵(10面)」
どーんと並んだ10枚の版画です。いかにも棟方志功といった輪郭が太く力強い版画が並んでいました。棟方志功は前述の濱田などに見出されたと解説されていました。
河井寛次郎 「緑釉六方鉢」
6角形の深い鉢です。その形と青色の釉薬が魅力的でした。
芹沢けい介 「団扇散らし模様屏風」
この人は大原美術館の工芸館のデザインをした人です。単純化された団扇が6個ならんでいる屏風で、ユニークな遊び心を感じる作品でした。
<第4章 現代美術>
さて、最後は現代アートのコーナーです。その時代の作品を集めるという方針は今でも続いているようですね。難解な抽象画も多いのですが、見るからに面白い作品もありました。
なお、まだ常設もあり先を急いでいたので、申し訳なかったですがこの辺でギャラリートークは抜けてしまいました。(トークは1時間くらいです)
やなぎみわ 「寓話シリーズ」
3枚ほどあった白黒写真のような絵のような作品です。小さなテントをかぶった人?や、豪華な首飾りをした老婆が杖を持って足を組んで座っている隣で、倒れているような裸婦が描かれています。 どういう寓話かわかりませんが、ちょっと怖いw
福田美蘭 「モネの睡蓮」
先月観た群馬県立美術館の常設でも気に入った作品が多かった福田美蘭の作品です。池の睡蓮が赤と白の花を咲かせています。また、建物が水面に映っていて、長方形のブロックがリズミカルに描かれていました。
参考記事:群馬県立近代美術館の常設 【2010年02月】
山口晃 「倉敷金刀毘羅圖」
倉敷を俯瞰するような視点で描かれた1曲の屏風です。アクリルで細かく現代の倉敷の様子が描かれ、工場や港なども描かれていました。中々面白い作品です。
ということで、点数はそんなに多くないのにかなり満足できました。ギャラリートークも非常に明解で、学芸員さんが1つ1つの作品に詳しかったのも好印象でした。 大原美術館、いつか行ってみたいところです!
次回も引き続き宇都宮美術館についてご紹介しようと思います。


【展覧名】
大原美術館名品展
【公式サイト】
http://u-moa.jp/jp/exhibition/index02.html
【会場】宇都宮美術館
【最寄】宇都宮駅
【会期】2010年2月14日(日)~2010年4月4日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間40分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
着いて早々、14時からのギャラリートークが始まったので、参加して詳しい解説を聞いてきました。解説機とか無いのでトークはありがたかったです。まずは今回のテーマである大原美術館について説明していただきました。
参考リンク:大原美術館
大原美術館は倉敷にある美術館で、大原孫三郎が昭和5年に建てた私立美術館です。この大原孫三郎は倉敷の実業家で、孤児院への寄付や奨学制の設立、社会問題の研究などの社会事業を行った偉人です。そして、この美術館にはもう一人、設立に大きく寄与した人物がいます。それは画家の児島虎次郎で、彼は東京藝術大学を2年(飛び級)で卒業したほどの才能の持ち主で、大原氏の奨学生でもありました。その縁がきっかけで2人は出会い、1歳違いであったこともあってお互いに親友のような付き合いになりました。(大原氏は、いったい何歳で奨学制を始めたのだろう…と思いながら聞いていました。)
児島虎次郎が勧業博覧会美術展で1等をとったことで、大原孫三郎は彼を援助し、ヨーロッパへ5年間留学させました。その留学中、フランスやベルギーで勉強していた虎次郎から手紙が届き、エドモン=フランソワ・アマン=ジャンの「髪」という作品を購入して欲しいと請われます。(★こちらで観られます) 当時、西洋画は写真や複製しか無い時代だったので、児島虎次郎は日本の画家達のために本物を見せたいと思い、大原孫三郎を説得したようです。大原氏もまた日本の画家達のためになるならと承諾し、これが大原美術館の第一歩となりました。 その後、児島虎次郎は一旦帰国し、再度ヨーロッパに行くのですが、今度は本格的な西洋画コレクションを進言しました。勿論、大原氏は承諾し、児島虎次郎に絵の選定を一任しました。2人の厚い信頼関係が伺えます。そして児島虎次郎はモネやマティスのアトリエに出向いて購入してきたようです。
やがて、1929年に惜しくも児島虎次郎は亡くなってしまうのですが、その翌年に大原氏は集めた作品と児島虎次郎の作品を大原美術館として公開しました。その後、大原孫三郎の息子の大原總一郎の代になると、大原總一郎は「美術館は生きて成長しいていくもの、倉庫のようであってはならない」とその時代のコレクションも集める方針を打ち立てました。そうした信念に基づき、新たなコレクションを追加しながら現在に至るようです。
ということで、大原親子や児島虎次郎の日本の画家のためにという心意気や、信頼関係など、感動的なエピソード満載のコレクション誕生のあらましを聞けました。うーん、それだけでコレクションも一層ありがたく見えてきたw その後も詳しい話をきくことができましたので、章ごとにご紹介しようと思います。
<第1章 西洋の近代美術>
大原孫三郎と児島虎次郎の2人が集めた作品が中心のコーナーです。(その後集められた作品もあります。)
クロード・モネ 「積みわら」 ★こちらで観られます
積み藁に腰掛ける2人の女性が描かれ、その積み藁は影の中にあります。背景には日の当たっている積み藁も描かれ、光の描写は流石です。のんびりと平和な雰囲気で、風が流れるような筆跡に思えました。
この辺にはピサロやシスレーの作品もあり、ピサロは児島虎次郎が買ってきた絵とのことでした。
ポール・シニャック 「オーヴェルシーの運河」 ★こちらで観られます
川沿いの風車を描いた作品。シニャックらしい色合いで全体的に薄い紫や水色に見えます。シニャックと言えば点描の技法ですが、この作品も大き目の点で描かれていました。
ピエール・ボナール 「欄干の猫」
ナビ派の作品が4点くらいあった中の1枚。パステル調の薄めの色彩で、画面の左下ぎりぎりに人の頭が描かれ、右上には柳、中央には欄干に乗った猫が2匹描かれています。解説によるとこの端を上手く使うところが日本画の影響を受けていることを物語っているようでした。風景を切り取ったような感じの絵に思えました。
アンリ・ル・シダネル 「夕暮れの小卓」 ★こちらで観られます
かなり気に入った作品。夕暮れの街と川の見えるテラスに椅子とテーブルが置かれ、その上には夕飯の後のティーセットのようなものがおかれています。背景は夜の帳が落ち始めた頃でしょうか、奥の家の灯りが灯っているのが温かみを感じます。誰もいないのに不思議と心が安らぐ作品でした。 解説によるとシダネルはこうしたプライベートな雰囲気の作品が多いのだとか。
シャルル・ゲラン 「タンバリンを持つイタリアの女」 ★こちらで観られます
左手でタンバリンを持ち、右手で頬杖をする赤い服赤い頭巾の女性像です。アカデミックな印象を受けましたが、解説によるとこの作品はセザンヌの影響を受けているそうです。その濃い色合いも相まって芯の強そうな女性に見えました。また、他にも面白いエピソードがあり、小磯良平もこの絵を観に来て感銘を受けて、どんな絵の具を使っているのか舐めてみたという伝説も聞けましたw 伝説の真偽はかなり怪しいと思われますが、当時の西洋画への渇望を伺わす話です。本当にコレクションが日本の画家の為になってるんですね。
フェルディナント・ホドラー 「木を伐る人」 ★こちらで観られます
スイスの画家の作品で、斧を振りかぶって木を切っている瞬間を描いていて、そのポーズから緊張感と力強さが伝わります。この人は当時のスイスのお札をデザインした人だそうで、そのお札にも木を伐る人をモチーフにしているのだとか。開墾はスイスの象徴的なシーンのようです。また、学芸員さんによると背景の空は白く雲は青く描かれ、両者が逆転したような色になっているところに、開墾する希望のようなものを感じるそうです。
アンリ・マティス 「マティス嬢の肖像」
マティスが娘を描いた絵です、黒い背景に白い帽子をかぶり、こげ茶色のマフラーのようなものを纏っていて全体的に暗色系になっています。娘の顔はこちらをキッとみる目が印象的です。解説によると、暗色が多いのに明るい感じがするそうで、白い帽子と顔、花飾りなどがそういう雰囲気を出しているように見えました。また、人物の周りに水色の線が描かれているのですが、これはもしかしたら青空が背景だったのでは?と考えられるそうです。確かにちょっと不思議な感じでした。
<第2章 日本の近代美術>
このコーナーは大原總一郎氏の時代のコレクションです。この方は先述の通り、新しいコレクションを収集し続ける方針を立てた人です。また、音楽が好きでギャラリーでのコンサートなども行っていたそうです。
大原美術館の日本近代画のコレクションは質が高く、量も日本近代美術の歴史を辿れるくらい豊富なのだとか。このコーナーにも素晴らしい作品が並んでいました。
児島虎次郎 「ベゴニアの畠」 ★こちらで観られます
先ほどご紹介したように大原美術館の貢献者である児島虎次郎のコレクションも豊富にあるそうで、これはベルギーに留学していた頃の作品です、木漏れ日の下、建物の影にいる2人と庭を描いていて、点描風に描かれた作風は印象派のような感じかな。朱のベゴニアと緑の対比や光の描写が素晴らしかったです。
児島虎次郎 「朝顔」 ★こちらで観られます
藤棚のような、植物が巻きついた棚の下で、浴衣の女性が片手を挙げて植物に水をあげている絵です。強い光が女性の浴衣を照らし、光が透けている表現が見事です。なんとも爽やかな作品でした。
満屋国四郎 「緋毛氈」 ★こちらで観られます
晩年の代表作だそうです。陰影が少ない色調で、2人の裸婦が赤い絨毯の上で横たわっています。また白黒の犬もいて、赤との対比が明るく見えます。他にも裸婦と赤、植物と赤など色の対比をよく感じる作品です。なお、この人もコレクションに関わったそうで、ルノワールに絵(現在、国立新美術館で展示されている作品)を依頼したのだとか。
参考記事:ルノワール-伝統と革新 (感想前編) (国立新美術館)
萬鉄五郎 「雲のある自画像」 ★こちらで観られます
和服の男性の肖像です。背景は真っ青で、緑と赤の雲が浮いているように見えます。また、髪に紫色を混ぜるなど前衛的な雰囲気が漂っていました。筆跡も力強かったです。
岸田劉生 「静物-赤りんご三個、茶碗、ブリキ罐、匙」 ★こちらで観られます
精密描写の頃の作品のようです。質感まで伝わるような描写が見事だと思います。垂直、水平、円形など幾何学的な要素も感じる作品でした。
参考記事:没後80年 岸田劉生 -肖像画をこえて (損保ジャパン東郷青児美術館)
小出楢重 「支那寝台の裸婦(Aの裸女)」 ★こちらで観られます
晩年の作品で、横たわる裸婦が描かれています。解説によると、理想化された裸婦ではなく実際の女性を描いているそうで、画家は親しみの中の美を重視していたようです。輪郭が太く、存在感を感じました。
安井曾太郎 「外房風景」 ★こちらで観られます
スランプを抜けて2年後の作品です。外房の湾内の風景が描かれ、鮮やかで緑がかった海や、手前には白い光が当たったような家々、奥には山々が描かれています。 色を整理して構図を練り上げて描かれているそうで、白と黒を上手く使って光の表現によるリズム感を出していると解説されていました。今回の展覧の中でも特に気に入りました。
参考記事:安井曾太郎の肖像画 (ブリヂストン美術館)
梅原龍三郎 「紫禁城」
これは何度か観たことがあるかも。(似てる絵かな?) 緑の森の中に明るい朱色の屋根の宮殿がある絵です。 北京時代の作品で、思うが侭の個性で描かれているようです。
なお、隣には先述の安井曾太郎の作品があったのですが、安井曾太郎と梅原龍三郎はライバルといっても良い関係です。生家は両者とも京都で、安井は木綿問屋の息子、梅原は絹物屋の息子で、生まれも似ていますw 構成や色を練る理知的な絵の安井と、絢爛豪華で個性的な梅原、両者の違いは生家で触れた織物の違いとも関係があるのかも??といったところでしょうか。 なお、2人は同じタイミングで文化勲章を受章したそうです。
古賀春江 「深海の情景」
最晩年の作品です、上に太陽のような光が描かれ、その下の真っ暗な世界に魚や花、船、タツノオトシゴ、巨大な貝に挟まれた裸婦?(狐のような顔)などが描かれています。シュールな雰囲気とちょっと不安を覚える感じを受けました。なお、この裸婦のポーズは朝日グラフのダンサーの写真のポーズを使ったようです。
<第3章 民藝運動に関わった作家たち>
3章は民藝のコーナーです。民藝運動の作家も大原家と深い交流があったようで、15点程度展示されていました。
濱田庄司 「黒釉面取土瓶」
真っ黒な土瓶です。質素だけど艶やかな色合いです。
濱田の作品を観た大原孫三郎はたいそう気に入ったそうで、浜田の展覧会を開いたのだとか。濱田は益子(栃木)で活躍し栃木にゆかりがあるため5点ほどと多目に展示されていました。
棟方志功 「門舞神板画柵(10面)」
どーんと並んだ10枚の版画です。いかにも棟方志功といった輪郭が太く力強い版画が並んでいました。棟方志功は前述の濱田などに見出されたと解説されていました。
河井寛次郎 「緑釉六方鉢」
6角形の深い鉢です。その形と青色の釉薬が魅力的でした。
芹沢けい介 「団扇散らし模様屏風」
この人は大原美術館の工芸館のデザインをした人です。単純化された団扇が6個ならんでいる屏風で、ユニークな遊び心を感じる作品でした。
<第4章 現代美術>
さて、最後は現代アートのコーナーです。その時代の作品を集めるという方針は今でも続いているようですね。難解な抽象画も多いのですが、見るからに面白い作品もありました。
なお、まだ常設もあり先を急いでいたので、申し訳なかったですがこの辺でギャラリートークは抜けてしまいました。(トークは1時間くらいです)
やなぎみわ 「寓話シリーズ」
3枚ほどあった白黒写真のような絵のような作品です。小さなテントをかぶった人?や、豪華な首飾りをした老婆が杖を持って足を組んで座っている隣で、倒れているような裸婦が描かれています。 どういう寓話かわかりませんが、ちょっと怖いw
福田美蘭 「モネの睡蓮」
先月観た群馬県立美術館の常設でも気に入った作品が多かった福田美蘭の作品です。池の睡蓮が赤と白の花を咲かせています。また、建物が水面に映っていて、長方形のブロックがリズミカルに描かれていました。
参考記事:群馬県立近代美術館の常設 【2010年02月】
山口晃 「倉敷金刀毘羅圖」
倉敷を俯瞰するような視点で描かれた1曲の屏風です。アクリルで細かく現代の倉敷の様子が描かれ、工場や港なども描かれていました。中々面白い作品です。
ということで、点数はそんなに多くないのにかなり満足できました。ギャラリートークも非常に明解で、学芸員さんが1つ1つの作品に詳しかったのも好印象でした。 大原美術館、いつか行ってみたいところです!
次回も引き続き宇都宮美術館についてご紹介しようと思います。
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Comment
大原美術館
こうゆう企画は、いいですね。
大原美術館に受胎告知を是非、見に行って下さい。
とても、好きな美術館です。
大原美術館に受胎告知を是非、見に行って下さい。
とても、好きな美術館です。
Re: 大原美術館
こんにちは
この展示をみたら、大原美術館に行ってみたくなりました^^
エル・グレコの受胎告知ですね、似たような絵は最近見たことがあるのですが
大原美術館のは無いと思うので観てみたいです。
参考:THE ハプスブルク(ハプスブルク展) (国立新美術館) <スペイン絵画>
http://21stcenturyxxxman.blog40.fc2.com/blog-entry-194.html
この展示をみたら、大原美術館に行ってみたくなりました^^
エル・グレコの受胎告知ですね、似たような絵は最近見たことがあるのですが
大原美術館のは無いと思うので観てみたいです。
参考:THE ハプスブルク(ハプスブルク展) (国立新美術館) <スペイン絵画>
http://21stcenturyxxxman.blog40.fc2.com/blog-entry-194.html
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