美しき挑発 レンピッカ展 【Bunkamuraザ・ミュージアム】
もう2週間くらい前になりましたが、日曜日に渋谷のbunkamuraに「美しき挑発 レンピッカ展 本能に生きた伝説の画家」を観に行ってきました。思った以上に素晴らしい内容で、日本では中々観ることが出来ないであろう作品が惜しげもなく並んでいました。

【展覧名】
美しき挑発 レンピッカ展 本能に生きた伝説の画家
【公式サイト】
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/shosai_10_lempicka.html
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/10_lempicka/index.html
【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【会期】2010年3月6日(土)~5月9日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
混み具合はまずまずと言ったところでしょうか。1枚の絵に1人~3人くらいの混み具合で、だいたい自分のペースで観ることができました。
私はこの画家の名前を聞いてもピンと来なかったのですが、ハリウッドの有名人等にはファンが多いようですので、単に私が知らないだけかもw それにしても、あまり紹介される機会が無かった画家なのかも知れません。というのも、時代の流れによって一時期は完全に忘れ去られた存在だったというのと、個人蔵の作品が多くて集めるのが大変なようです。今回の展覧会は多種多様な美術館や個人から借りた作品が並べられ、日本の美術館にからの作品は1枚もありません。にも関わらず、よくこれだけ集まったものだと感心するくらい傑作が揃っていて驚くべき内容でした。後半がちょっとテンションが落ちるので満足度を④にしていますが、久々に図録を買いました。この展覧はこの画家を知る貴重な機会だと思います。
まずは簡単に略歴をご紹介すると、レンピッカはワルシャワの良家に生まれ、思春期はロシアとスイスで過ごしました。その後、ロシア革命が起こるとフランスに亡命し、狂乱の時代と呼ばれた1920年代のパリで画家として生計を建て、独特の画風と自身の美貌で注目を集めました。第二次世界大戦が近づく頃にはアメリカに移住しますが、次第に忘れられいきます。再評価されたのは1970年代で、晩年まで作風を模索し続けていたようです。自由奔放で流行の先端を行ったその生き様と共に、時代にそって展示されていました。
<エピローグ ルーツと修行>
レンピッカはドニのもとで学んだ後、アンドレ・ロートの生徒となり、ポスト・キュビスムの絵画を教わりました。その他に、ラファエロやボッティチェッリの優雅さやマニエリスムのデフォルメ表現、ベルニーニの描線などに影響を受けたようです。
タマラ・ド・レンピッカ 「中国人」
目を閉じているように見える中国人の顔です。レンピッカが絵で生活すると決意したのがこの絵に込められていると解説されていました。ロシア革命が起きたことで、レンピッカの夫は働かなくなり、それで絵で生計を建てることにしたようです。この絵は幾何学的でキュビスムっぽい感じを受けました。ちょっとゴツゴツした感じの顔つきだったかな。
タマラ・ド・レンピッカ 「夜の通り」
斜めの線や円錐型などで描かれた夜の街です。色合いなども含めてキュビスムの影響が如実に表れていると思います。
<第1部 「狂乱の時代」>
レンピッカは、ブルジョワの注文を受けて肖像画などを手がける一方で、その時代の女性解放のシンボルとも言える人物達の肖像を描いていたようです。このコーナーは最も充実した時期の作品が並んでいました。
タマラ・ド・レンピッカ 「赤いチュニカ」
オレンジ色のドレスを着た女性がソファで横になっている絵です。手足が肉感的で、画面一杯に描かれていて迫力があります。ドレスが色鮮やかで、肌も艶かしい感じです。色気のある作品でした。
タマラ・ド・レンピッカ 「[初めて聖体を拝領する少女]の習作」
白い服に白い布をまとった少女の肖像です。この少女はレンピッカの娘のキゼットで、うっとりしたような表情をしています。大きく白が覆った作品ですが、微妙な色の違いがあるのが面白かったです。少女と純白の取り合わせが清楚な感じです。
タマラ・ド・レンピッカ 「ピンクの服を着たキゼット」 ★こちらで観られます
ピンクの服という題名ですが、ほとんど白に近い色の服を着た娘キゼットの肖像です。手足は褐色の肌がのぞき、本を片手に両足を上げ、挑発的な目線でこちらを見る様子がエロティックな感じすらします。同じモデルでも先ほどの作品とだいぶ違う雰囲気で、娘の成長も感じる作品でした。また、背景に見える船にはキュビスムの影響が伺えます。
タマラ・ド・レンピッカ 「タデウシュ・ド・レンピッキの肖像」 ★こちらで観られます
離婚間際に描かれた夫の肖像画です。艶やかな黒いコートを着て、精悍な顔つきでこちらを見ています。左手には結婚指輪があるはずなのですが、結婚指輪を描くのを残して未完成となったようです。絵だけ観ると紳士に見えますが、この夫は働かない上に他の女性のところに行ったという、中々の非道な人のようですw なお、レンピッキというのは男性用の名前のようで、レンピッカも作品にレンピッキとサインし、女性画家であることを隠した作品もありました。当時はまだ、女性画家というのはあまり認知されないものだったようです。
タマラ・ド・レンピッカ 「自画像」
緑のブガティの運転席に座る自画像です。実際の彼女の車は黄色と黒のルノーだったそうですが、緑にしたのは「そうした方が良かった」という理由らしいですw ちょっと冷ややかな目をむける顔は、気が強そうな雰囲気がありました。彼女は車に乗るときは車に合わせた服を着ていたらしく、あるとき雑誌の女性編集長のその姿が目にとまり、それが縁で雑誌の表紙を描くようになったようです。
タマラ・ド・レンピッカ 「サン・モリッツ」 ★こちらで観られます
ファッション誌に載った絵です。白い雪を背景に赤いセーターと白い手袋を身につけ、上を見上げる女性が描かれています。赤と白の対比が鮮やかで、レンピッカのファッションへのこだわりを感じます。解説によると、上品で気取りがないのはその時代の優雅さの象徴だそうです。
この辺には辞書か百科事典のような大きなファッション誌がありました。
タマラ・ド・レンピッカ 「ニューヨーク」
世界恐慌直前のニューヨークへ行った時に描いた作品です。無機質で幾何学的なビルの風景で、少し寂しい雰囲気があります。隣にはさらに単純化されたビルを背景にした裸婦の作品もありました。
タマラ・ド・レンピッカ 「イーラ・Pの肖像」 ★こちらで観られます
この辺は最も充実していたコーナーで、これも素晴らしい傑作です。身を捻って斜めに立ち、メタリックな鈍い光を持つ白いドレスを着た女性像です。手には花束を抱えてスカートを翻す様子がなまめかしくも優美で、その構図のせいか画面から抜け出すような存在感がありました。
タマラ・ド・レンピッカ 「カラーの花束」 ★こちらで観られます
先ほどのイーラ・Pの絵にも出てきましたが、カラーという花を描いた作品です。白は純真無垢を示す一方で、艶かしさを持つその姿がレンピッカの象徴的なモチーフといえるようです。特に曲線が優美さと色気を感じさせるように思いました。
タマラ・ド・レンピッカ 「緑の服の女」 ★こちらで観られます
今回の展覧会のポスターとなっている作品です。鮮やかな緑のドレスを着て、右手で白い帽子を押さえ、手には白い手袋をはめています。官能的な雰囲気で、服は体に密着して体のラインが表れていました。この女性も娘のキゼットがモデルとなっているようです。解説によると、S字に身を捻る様子はミケランジェロやマニエリスムの影響が観られるようです。また、鮮明な色ですっきりと描かれていて、当時のアールデコの空気も感じさせるとのことでした。
タマラ・ド・レンピッカ 「シュジー・ソリドールの肖像」 ★こちらで観られます
レンピッカの恋人の女性像です。え、恋人??と思ったらどうやら同性の恋人もいたようで、この人は同性愛の認知に貢献した人物のようです。裸で右手のひじをあげて持たれかかる様子が官能的でした。
この後、デッサンのコーナーがありました。他にも名画の模写やアトリエの写真、優雅なドレスのデザイン画、人気女優と間違われたほど美しいレンピッカ本人の写真などもありました。彼女が言うには「私の作品はすべて自画像」だそうで、作品は肖像画が中心です。そのため、作品はモデルやその家族が所有しているケースが多いそうで、世に出回らず時代と共に忘れられた要因の1つになったようです。晩年になり、昔の家政婦の手記が載った画集が発行されたのですが、それに遙か昔のイタリア人との恋が暴露されていたそうです。レンピッカはこれを捏造だと言ったそうですが、その内容は舞台劇になるなど注目され、人気を博し作品の再評価にも繋がったそうです。今ではハリウッドスターや歌手に人気の画家らしく、マドンナはレンピッカが好きでコンサートでも絵を使っているのだとか。
<第2部 「危機の時代」>
ここまで華やかで奔放なイメージの強いレンピッカですが、ここからは陰の時代と言えるかもしれません。世界恐慌が起こると肖像画の依頼は絶え、彼女は鬱病に苦しむことになります。それに呼応して作品のテーマも深刻なものとなり、宗教や政治を扱った作品などもありました。 作風においては、フランドル派やオランダ北方絵画の影響が出始めたようです。
タマラ・ド・レンピッカ 「難民」
黒い背景に黒い服の2人が寄り添っていて、表情からは虚無や不安を感じます。これはレンピッカ自身もそうであったように、ロシアの内戦の時の住民の大量流出を描いているようです、今までの華やかな社交界の雰囲気とはだいぶ違いますが、つやのある表現は健在かな。
タマラ・ド・レンピッカ 「修道院長」 ★こちらで観られます
レンピッカは鬱で修道院に入り、そこで出会った修道院長の悲しみの表情には世界の悲しみが出ていると考え、この絵を描いたようです。大きな涙を流しやつれた表情は観る者に訴えかけているような力を感じます。レンピッカ自身の心の苦しさが出ているようです。
タマラ・ド・レンピッカ 「マドンナ」
丸い絵(トンド)の作品。頭巾を抑えるマドンナが描かれ、清らかな感じもしますが、レンピッカらしい雰囲気を持っていて、光が当たったような表現でした。解説によるとミケランジェロの作品に似ているそうです。
<第3部 「新大陸」>
先述の通り、レンピッカは第二次世界大戦が近づく頃にアメリカに移住しました。この地でまた作風をがらっと変えていて、以前からのラファエロの影響にくわえ、フェルメールやデューラーの影響も直接的にわかる絵もありました。また、抽象画なども手がけ、迷走している様子が伺えるコーナーでした。
タマラ・ド・レンピッカ 「田舎のアトリエ」
椅子のあるのどかな感じの室内と、そこからわずかに見える光の当たるの庭を描いた作品です。色合いは今までと同じようですが、温かみを感じました。ちょっとフランドル派のような感じがするかも。
タマラ・ド・レンピッカ 「ルイジアーナ・クフナーの肖像」
だいぶすっきりした印象を受ける肖像画です。デューラーの影響を受けたというのはこの作品のことかな。レンピッカは再婚したのですが、その相手がフランドル派や北方のコレクションを持っていたようで、こうしたところに影響が出ているようです。
タマラ・ド・レンピッカ 「椅子の上の水差しⅠ」
椅子、壷、布などを描いた生物画。艶やかな質感はフランドル派の影響ではないかな。だいぶ作風が変わったように思います。
タマラ・ド・レンピッカ 「果物の皿Ⅰ」
果物を描いた作品で、フランドル派の静物そのものといった感じかな。精密で質感豊かに描かれ、どこか艶も感じる作品でした。
タマラ・ド・レンピッカ 「パンジーを持つ女性」 ★こちらで観られます
花束を持ち振り返る布を纏った少女の像です。まるでボッティチェッリのような絵と解説されていました。この頃、理想化された少女の絵を描き続けていたようで、この辺には7~8枚並んでいました。以前のような先進さはあまり感じないかな。迷いがあったようです。
タマラ・ド・レンピッカ 「花束Ⅲ」
花束を描いた作品です、だいぶ今までの作風と違い、厚く塗られざらついた表面の絵でした。迷走っぷりが伺えます。
タマラ・ド・レンピッカ 「抽象コンポジション」
抽象画までやっていました。幾何学的な感じですが、微妙な…。この頃描いた作品の個展は失敗に終わったそうで、かつての華やかさは全然感じられませんでした。苦しい時代が続きますね…。
<エピローグ 復活>
最後のコーナーです。晩年は迷走して人々の記憶から消えていったレンピッカですが、若い画商がレンピッカの作品の写真を観て、1972年には回顧展が開かれました。その後の人気の復活ぶりは前述の通りです。その後、1980年に亡くなり遺灰は火山の火口にまかれたそうです。死ぬまで絵を描き続けた生涯でした。
タマラ・ド・レンピッカ 「美しきラファエラⅢ」
自分の絵を50年後に再度描いたレプリカです。昔と違って艶をあまり感じないかも…。やはり世界恐慌までが絶頂期だったのかなと思いました。華麗で奔放なイメージもありますが、こうして生涯を見ると、時代に翻弄された人生だったのではないでしょうか。
最後、出口に桂由美デザインのドレスが飾られていました。これは彼女のシンボルとも言える「カラーの花束」をイメージしたもので、派手で華やかな雰囲気でした。( ★こちらで観られます)
ということで、終盤は迷走した様子でしたが、中盤の傑作の連続にはだいぶ満足できたので、図録を買いました。2009年のオークションでは彼女の作品に億単位の値段がついたそうで、これからもどんどん再評価されていく画家なのかもしれません。中々観られそうにない作品が揃った貴重な機会ですので興味がある方はお見逃し無く。
おまけ:東急の入口のショーウィンドに飾られていたグッズ。タンブラーは買えばよかったかも。



【展覧名】
美しき挑発 レンピッカ展 本能に生きた伝説の画家
【公式サイト】
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/shosai_10_lempicka.html
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/10_lempicka/index.html
【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【会期】2010年3月6日(土)~5月9日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
混み具合はまずまずと言ったところでしょうか。1枚の絵に1人~3人くらいの混み具合で、だいたい自分のペースで観ることができました。
私はこの画家の名前を聞いてもピンと来なかったのですが、ハリウッドの有名人等にはファンが多いようですので、単に私が知らないだけかもw それにしても、あまり紹介される機会が無かった画家なのかも知れません。というのも、時代の流れによって一時期は完全に忘れ去られた存在だったというのと、個人蔵の作品が多くて集めるのが大変なようです。今回の展覧会は多種多様な美術館や個人から借りた作品が並べられ、日本の美術館にからの作品は1枚もありません。にも関わらず、よくこれだけ集まったものだと感心するくらい傑作が揃っていて驚くべき内容でした。後半がちょっとテンションが落ちるので満足度を④にしていますが、久々に図録を買いました。この展覧はこの画家を知る貴重な機会だと思います。
まずは簡単に略歴をご紹介すると、レンピッカはワルシャワの良家に生まれ、思春期はロシアとスイスで過ごしました。その後、ロシア革命が起こるとフランスに亡命し、狂乱の時代と呼ばれた1920年代のパリで画家として生計を建て、独特の画風と自身の美貌で注目を集めました。第二次世界大戦が近づく頃にはアメリカに移住しますが、次第に忘れられいきます。再評価されたのは1970年代で、晩年まで作風を模索し続けていたようです。自由奔放で流行の先端を行ったその生き様と共に、時代にそって展示されていました。
<エピローグ ルーツと修行>
レンピッカはドニのもとで学んだ後、アンドレ・ロートの生徒となり、ポスト・キュビスムの絵画を教わりました。その他に、ラファエロやボッティチェッリの優雅さやマニエリスムのデフォルメ表現、ベルニーニの描線などに影響を受けたようです。
タマラ・ド・レンピッカ 「中国人」
目を閉じているように見える中国人の顔です。レンピッカが絵で生活すると決意したのがこの絵に込められていると解説されていました。ロシア革命が起きたことで、レンピッカの夫は働かなくなり、それで絵で生計を建てることにしたようです。この絵は幾何学的でキュビスムっぽい感じを受けました。ちょっとゴツゴツした感じの顔つきだったかな。
タマラ・ド・レンピッカ 「夜の通り」
斜めの線や円錐型などで描かれた夜の街です。色合いなども含めてキュビスムの影響が如実に表れていると思います。
<第1部 「狂乱の時代」>
レンピッカは、ブルジョワの注文を受けて肖像画などを手がける一方で、その時代の女性解放のシンボルとも言える人物達の肖像を描いていたようです。このコーナーは最も充実した時期の作品が並んでいました。
タマラ・ド・レンピッカ 「赤いチュニカ」
オレンジ色のドレスを着た女性がソファで横になっている絵です。手足が肉感的で、画面一杯に描かれていて迫力があります。ドレスが色鮮やかで、肌も艶かしい感じです。色気のある作品でした。
タマラ・ド・レンピッカ 「[初めて聖体を拝領する少女]の習作」
白い服に白い布をまとった少女の肖像です。この少女はレンピッカの娘のキゼットで、うっとりしたような表情をしています。大きく白が覆った作品ですが、微妙な色の違いがあるのが面白かったです。少女と純白の取り合わせが清楚な感じです。
タマラ・ド・レンピッカ 「ピンクの服を着たキゼット」 ★こちらで観られます
ピンクの服という題名ですが、ほとんど白に近い色の服を着た娘キゼットの肖像です。手足は褐色の肌がのぞき、本を片手に両足を上げ、挑発的な目線でこちらを見る様子がエロティックな感じすらします。同じモデルでも先ほどの作品とだいぶ違う雰囲気で、娘の成長も感じる作品でした。また、背景に見える船にはキュビスムの影響が伺えます。
タマラ・ド・レンピッカ 「タデウシュ・ド・レンピッキの肖像」 ★こちらで観られます
離婚間際に描かれた夫の肖像画です。艶やかな黒いコートを着て、精悍な顔つきでこちらを見ています。左手には結婚指輪があるはずなのですが、結婚指輪を描くのを残して未完成となったようです。絵だけ観ると紳士に見えますが、この夫は働かない上に他の女性のところに行ったという、中々の非道な人のようですw なお、レンピッキというのは男性用の名前のようで、レンピッカも作品にレンピッキとサインし、女性画家であることを隠した作品もありました。当時はまだ、女性画家というのはあまり認知されないものだったようです。
タマラ・ド・レンピッカ 「自画像」
緑のブガティの運転席に座る自画像です。実際の彼女の車は黄色と黒のルノーだったそうですが、緑にしたのは「そうした方が良かった」という理由らしいですw ちょっと冷ややかな目をむける顔は、気が強そうな雰囲気がありました。彼女は車に乗るときは車に合わせた服を着ていたらしく、あるとき雑誌の女性編集長のその姿が目にとまり、それが縁で雑誌の表紙を描くようになったようです。
タマラ・ド・レンピッカ 「サン・モリッツ」 ★こちらで観られます
ファッション誌に載った絵です。白い雪を背景に赤いセーターと白い手袋を身につけ、上を見上げる女性が描かれています。赤と白の対比が鮮やかで、レンピッカのファッションへのこだわりを感じます。解説によると、上品で気取りがないのはその時代の優雅さの象徴だそうです。
この辺には辞書か百科事典のような大きなファッション誌がありました。
タマラ・ド・レンピッカ 「ニューヨーク」
世界恐慌直前のニューヨークへ行った時に描いた作品です。無機質で幾何学的なビルの風景で、少し寂しい雰囲気があります。隣にはさらに単純化されたビルを背景にした裸婦の作品もありました。
タマラ・ド・レンピッカ 「イーラ・Pの肖像」 ★こちらで観られます
この辺は最も充実していたコーナーで、これも素晴らしい傑作です。身を捻って斜めに立ち、メタリックな鈍い光を持つ白いドレスを着た女性像です。手には花束を抱えてスカートを翻す様子がなまめかしくも優美で、その構図のせいか画面から抜け出すような存在感がありました。
タマラ・ド・レンピッカ 「カラーの花束」 ★こちらで観られます
先ほどのイーラ・Pの絵にも出てきましたが、カラーという花を描いた作品です。白は純真無垢を示す一方で、艶かしさを持つその姿がレンピッカの象徴的なモチーフといえるようです。特に曲線が優美さと色気を感じさせるように思いました。
タマラ・ド・レンピッカ 「緑の服の女」 ★こちらで観られます
今回の展覧会のポスターとなっている作品です。鮮やかな緑のドレスを着て、右手で白い帽子を押さえ、手には白い手袋をはめています。官能的な雰囲気で、服は体に密着して体のラインが表れていました。この女性も娘のキゼットがモデルとなっているようです。解説によると、S字に身を捻る様子はミケランジェロやマニエリスムの影響が観られるようです。また、鮮明な色ですっきりと描かれていて、当時のアールデコの空気も感じさせるとのことでした。
タマラ・ド・レンピッカ 「シュジー・ソリドールの肖像」 ★こちらで観られます
レンピッカの恋人の女性像です。え、恋人??と思ったらどうやら同性の恋人もいたようで、この人は同性愛の認知に貢献した人物のようです。裸で右手のひじをあげて持たれかかる様子が官能的でした。
この後、デッサンのコーナーがありました。他にも名画の模写やアトリエの写真、優雅なドレスのデザイン画、人気女優と間違われたほど美しいレンピッカ本人の写真などもありました。彼女が言うには「私の作品はすべて自画像」だそうで、作品は肖像画が中心です。そのため、作品はモデルやその家族が所有しているケースが多いそうで、世に出回らず時代と共に忘れられた要因の1つになったようです。晩年になり、昔の家政婦の手記が載った画集が発行されたのですが、それに遙か昔のイタリア人との恋が暴露されていたそうです。レンピッカはこれを捏造だと言ったそうですが、その内容は舞台劇になるなど注目され、人気を博し作品の再評価にも繋がったそうです。今ではハリウッドスターや歌手に人気の画家らしく、マドンナはレンピッカが好きでコンサートでも絵を使っているのだとか。
<第2部 「危機の時代」>
ここまで華やかで奔放なイメージの強いレンピッカですが、ここからは陰の時代と言えるかもしれません。世界恐慌が起こると肖像画の依頼は絶え、彼女は鬱病に苦しむことになります。それに呼応して作品のテーマも深刻なものとなり、宗教や政治を扱った作品などもありました。 作風においては、フランドル派やオランダ北方絵画の影響が出始めたようです。
タマラ・ド・レンピッカ 「難民」
黒い背景に黒い服の2人が寄り添っていて、表情からは虚無や不安を感じます。これはレンピッカ自身もそうであったように、ロシアの内戦の時の住民の大量流出を描いているようです、今までの華やかな社交界の雰囲気とはだいぶ違いますが、つやのある表現は健在かな。
タマラ・ド・レンピッカ 「修道院長」 ★こちらで観られます
レンピッカは鬱で修道院に入り、そこで出会った修道院長の悲しみの表情には世界の悲しみが出ていると考え、この絵を描いたようです。大きな涙を流しやつれた表情は観る者に訴えかけているような力を感じます。レンピッカ自身の心の苦しさが出ているようです。
タマラ・ド・レンピッカ 「マドンナ」
丸い絵(トンド)の作品。頭巾を抑えるマドンナが描かれ、清らかな感じもしますが、レンピッカらしい雰囲気を持っていて、光が当たったような表現でした。解説によるとミケランジェロの作品に似ているそうです。
<第3部 「新大陸」>
先述の通り、レンピッカは第二次世界大戦が近づく頃にアメリカに移住しました。この地でまた作風をがらっと変えていて、以前からのラファエロの影響にくわえ、フェルメールやデューラーの影響も直接的にわかる絵もありました。また、抽象画なども手がけ、迷走している様子が伺えるコーナーでした。
タマラ・ド・レンピッカ 「田舎のアトリエ」
椅子のあるのどかな感じの室内と、そこからわずかに見える光の当たるの庭を描いた作品です。色合いは今までと同じようですが、温かみを感じました。ちょっとフランドル派のような感じがするかも。
タマラ・ド・レンピッカ 「ルイジアーナ・クフナーの肖像」
だいぶすっきりした印象を受ける肖像画です。デューラーの影響を受けたというのはこの作品のことかな。レンピッカは再婚したのですが、その相手がフランドル派や北方のコレクションを持っていたようで、こうしたところに影響が出ているようです。
タマラ・ド・レンピッカ 「椅子の上の水差しⅠ」
椅子、壷、布などを描いた生物画。艶やかな質感はフランドル派の影響ではないかな。だいぶ作風が変わったように思います。
タマラ・ド・レンピッカ 「果物の皿Ⅰ」
果物を描いた作品で、フランドル派の静物そのものといった感じかな。精密で質感豊かに描かれ、どこか艶も感じる作品でした。
タマラ・ド・レンピッカ 「パンジーを持つ女性」 ★こちらで観られます
花束を持ち振り返る布を纏った少女の像です。まるでボッティチェッリのような絵と解説されていました。この頃、理想化された少女の絵を描き続けていたようで、この辺には7~8枚並んでいました。以前のような先進さはあまり感じないかな。迷いがあったようです。
タマラ・ド・レンピッカ 「花束Ⅲ」
花束を描いた作品です、だいぶ今までの作風と違い、厚く塗られざらついた表面の絵でした。迷走っぷりが伺えます。
タマラ・ド・レンピッカ 「抽象コンポジション」
抽象画までやっていました。幾何学的な感じですが、微妙な…。この頃描いた作品の個展は失敗に終わったそうで、かつての華やかさは全然感じられませんでした。苦しい時代が続きますね…。
<エピローグ 復活>
最後のコーナーです。晩年は迷走して人々の記憶から消えていったレンピッカですが、若い画商がレンピッカの作品の写真を観て、1972年には回顧展が開かれました。その後の人気の復活ぶりは前述の通りです。その後、1980年に亡くなり遺灰は火山の火口にまかれたそうです。死ぬまで絵を描き続けた生涯でした。
タマラ・ド・レンピッカ 「美しきラファエラⅢ」
自分の絵を50年後に再度描いたレプリカです。昔と違って艶をあまり感じないかも…。やはり世界恐慌までが絶頂期だったのかなと思いました。華麗で奔放なイメージもありますが、こうして生涯を見ると、時代に翻弄された人生だったのではないでしょうか。
最後、出口に桂由美デザインのドレスが飾られていました。これは彼女のシンボルとも言える「カラーの花束」をイメージしたもので、派手で華やかな雰囲気でした。( ★こちらで観られます)
ということで、終盤は迷走した様子でしたが、中盤の傑作の連続にはだいぶ満足できたので、図録を買いました。2009年のオークションでは彼女の作品に億単位の値段がついたそうで、これからもどんどん再評価されていく画家なのかもしれません。中々観られそうにない作品が揃った貴重な機会ですので興味がある方はお見逃し無く。
おまけ:東急の入口のショーウィンドに飾られていたグッズ。タンブラーは買えばよかったかも。


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ステキ!
グリーンがキレイだな~
作品充実度が満点なんてすごい!
Xさん1位ですよーーーー♪
グリーンがキレイだな~
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Xさん1位ですよーーーー♪
Re: No title
この展示は女性には特に面白い展示だと思います。色彩とデザイン的なセンスが素晴らしかったです。
この画家の作品がこれだけ展示される機会はあまりないと思うので作品充実度は最高にしました。印象派とかは見逃してもすぐ再会できますが、この展示はそうそう観られないんじゃないかな。
皆様のお陰でブログランキングで1位になりました!(一瞬かもしれないですがw) これからも頑張ります(><)
この画家の作品がこれだけ展示される機会はあまりないと思うので作品充実度は最高にしました。印象派とかは見逃してもすぐ再会できますが、この展示はそうそう観られないんじゃないかな。
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