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酒呑童子 【東京国立博物館】

ご注意。今回は刺激の強い残虐な絵の写真が含まれております。
結構グロいので、苦手な方はまた明日いらしてください^^;

阿修羅展→カルティエ展→法隆寺宝物館→本館の黒田清輝と周ってきてさらに酒呑童子展も観てきました。この展示ってR18指定とかじゃないよね?ってくらい過激な絵がありましたw 

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【展覧名】
特集陳列 酒呑童子

【公式サイト】
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=6257

【会場】東京国立博物館 本館 特別1室・特別2室 (上野公園)
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2009/3/24~2009/4/19
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
 ※写真はコンパクトデジカメで撮影しました。
 ※本館は撮影禁止の作品以外は撮影可能ですので何枚か写真をとってきました。禁止マークがないのを確認して撮っていますが、掲載等に問題があったらすぐに削除しますのでお知らせください。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合(土曜日18時半頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_4_⑤_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
絵画的に言えば狩野派の作品などがありますが、ひょうきんで不気味でグロくて大変なことになっています。
2つの部屋にわかれていて、1部屋目は36枚の扇絵で物語を辿っていくという内容。酒呑童子って金太郎が大人になった時に戦ったやつだよね?ってくらいの知識しか無かったですが、非常にわかりやすくストーリー順に展示されていて、こんな内容だったのか!?と驚きを禁じえません。
軽くストーリーを紹介すると、

    A:酒呑童子が暴れて困ってる
 → B:源頼光が坂田公時(金太郎)たち四天王を引き連れて退治の旅へ
 → C:途中、じいさんに会って毒の酒を貰う(ドラクエみたい。。。)
 → D:途中、酒呑童子にさらわれて洗濯してる女に会って案内させる 
 → E:何故か酒呑童子に歓迎される
 → F:酒盛り
 → G:毒の酒を飲ませる
 → H:酒呑童子酔う
 → I:ぼっこぼこにして首ぶった切り
 → J:凱旋

こんな感じ。やまたのおろちの時代から変わらぬ作戦っぷりで、話は普通に鬼退治・・・ と思いきやこの物語でぶっ飛んでいるのは、酒盛りの内容。人間の足をその場で切って、源頼光一行に食えと出し・・・源頼光たちは躊躇わずに食います! そしてそれが絵になってます!
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ぼっこぼこに打ちのめすシーン
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中々に衝撃的です。日本画は深いです。 そして、もうひとつの見せ場が退治シーン。これは2部屋目のほうが衝撃なので後述します。そして、その後物凄い勢いで追い討ちをかけているシーンもありました。鬼退治は綺麗事じゃないんですね。。。当時の世相の激しさが伝わってきました。


2部屋目は巻物で同じ物語を辿っています。こちらは狩野元信の作品を模写したものや狩野孝信の作品と伝わっているもの等があります。同じシーンを描いたものですが、こっちの方が迫力はあるかも。

鬼退治のクライマックス。首がとんでブッシャアアアアって血が噴出する瞬間が描かれてます。
んー、ナイス鬼退治。
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名場面なので沢山ありますw
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こっちも足食うシーンあります。
P1040238_convert_20090414235323.jpg

ということで、中々に目を見張る内容の展示でした。この写真の作品以外にもぶっとんだ絵があったので、こういうのが大丈夫なら面白いですよ^^;

おまけ;ちょっと現実に戻って本館の階段
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