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東京国立近代美術館の案内 (2010年04月)

前回ご紹介した東京国立近代美術館の小野竹喬展を観た後に常設展も観てきました。今回の常設は大幅に入れ替わっているように思いました。

参考記事:
 東京国立近代美術館の案内 (2010年02月)
 東京国立近代美術館の案内 (2009年12月)

ここは事前に受付で写真撮影の許可を貰ってルールを守れば撮影可能です。(中には撮影してはいけない作品もあります。)
 詳しくはこちら

安井曽太郎 「春の家」
これが安井なのかーとちょっと意外な感じの作品。1911年作です。
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左:山下新太郎 「窓際」
右:南薫造 「少女」
女性の後ろ姿の絵2枚。本を読んだり手紙を書く姿を描くのは昔から定番の題材ですね。
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左:原田直次郎 「騎龍観音」
右:竹内栖鳳 「飼われたる猿と兎」
左の作品はつい最近から写真OKになりました! この絵は目の前に来ると圧倒されます。
右の作品は小野竹喬の先生である栖鳳の作品。もふもふ感がたまらん!w
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左:ハンス・リヒター 「色のオーケストレーション」
右:国吉康雄 「誰かが私のポスターを破った」
左は色彩が面白い抽象画。
右は国吉康雄が1943年の戦争時代にアメリカで描いた作品。敵性外国人の扱いを受けていた頃で、この絵にも反戦の意があるのでは。
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ジョージア・オキーフ 「タチアオイの白と緑- ペダーナル山の見える」
ジョージア・オキーフの作品に会うのは3年位前のフィラデルフィア美術館展以来かも。どこか色っぽいです。
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特集展示で須田国太郎のコーナーがありました。
須田国太郎 「法隆寺塔婆」
特に気に入ったのはこの作品。現代の電柱と古代から続く五重塔の共存が面白いです。
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児玉希望 「仏蘭西山水絵巻 河」
こちらはフランスの風景を水墨で描いた作品。和風ですがよく観ると城などは向こうのですね。
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左:速水御舟 「夜梅」
右:速水御舟 「浅春」
これは別々の場所にあった作品ですが、速水御舟繋がりで並べました。特に夜梅は好みです。
 参考記事:速水御舟展 -日本画への挑戦- (山種美術館)
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左:鏑木清方 「三遊亭円朝像」
右:伊東深水 「露」
この美術館の紹介記事でこの2人の作品は毎回のように紹介している気もしますが、大好きなのでw
 参考記事:清方/Kiyokata ノスタルジア (サントリー美術館)  清方/Kiyokata ノスタルジア 2回目(サントリー美術館)
DSC_2196.jpg DSC_2201.jpg

この他にもこの辺りは素晴らしい作品がかなりあり、特に加山又造の「春秋波濤」は感動でした。これは良い写真も撮れたのですがあえて出し惜しみですw 美術ファンには是非、直接観て頂きたい作品でした。2Fにも高松次郎の「影」や日高恵理子の「樹を見上げてⅦ」など面白い作品が並んでいました。

2Fのギャラリー4では所蔵作品展「水浴考」が開催されていました。
 公式ページ:http://www.momat.go.jp/Honkan/On_Bathing/index.html
 会期:2010年2月20日(土)~4月11日(日)

梅原龍三郎 「ナルシス」
満谷国四郎 「行水」
水浴にテーマを合わせて様々な時代やジャンルの作品がありました。やはり好みは油絵ですね。
DSC_2318.jpg DSC_2321.jpg DSC_2324.jpg

今回は特にご紹介できなかった中にも素晴らしい作品が多かった気がします。というか、最近観なかった作品や観たこと無いのもあったかな。ここのコレクションも流石は国立と言った奥深さですね。
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