マネとモダン・パリ 【三菱一号館美術館】
銀座で展覧会めぐりをしてお昼を食べた後、1駅ほど歩いて先週オープンしたばかりの三菱一号館美術館で「マネとモダン・パリ」を観てきました。

【展覧名】
三菱一号館美術館開館記念展〈I〉マネとモダン・パリ
【公式サイト】
http://mimt.jp/manet/index.html
【会場】三菱一号館美術館
【最寄】東京駅・二十橋前駅・有楽町・日比谷駅
【会期】2010年4月6日(火)~7月25日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
以前、オープン前のお披露目展覧を観て、実際に開館したら混雑でえらいことになるのでは??とある程度予想していましたが、予想以上の混雑で大変なことになっていましたw
参考記事:三菱一号館竣工記念「一丁倫敦と丸の内スタイル展」(三菱一号館美術館)
まずは気になる混み具合ですが、先述のようにかなり混んでいます。チケットを買うのに10分くらい並びました。一方、ロッカーは十分にあるようなので助かりました。 中に入ると通路や部屋があまり広くないので、かなり混雑した感じを受けます。(というか、開館1週間で2万人を突破したらしいので、実際に凄い盛況具合です) そして、混雑以上に辛いのは、途中で座って休むところがほとんどなく、大部屋に椅子があるのみという点です。(混んでいて私は入りませんでしたが、映像のコーナーは少し座れるかもしれません。) 混んでるし座れないしで、お年寄りたちは大変そうでした。これから行く方は混んでいるのと休める場所が少ないのを最初から覚悟しておいたほうが良さそうです。
さて、肝心の内容ですが、今回がオープニングというだけあって素晴らしい作品を観られる展覧会でした。写真やリトグラフなどが多いのですが、フランス所蔵の油彩の傑作が並び貴重な内容です。解説の情報量は多いもののちょっとわかりづらい構成だったかも。 詳しくは気に入った作品を中心に章ごとにご紹介しようと思います。
<モダンパリ>
最初に1章の作品があるのですが、コーナーとしては最初に当時のパリの様子を紹介するコーナーとなっていました。写真や街の中の建物の設計図などが展示されていて、何故かゴーギャンやシニャックの作品なども展示されています。初っ端に後世の画家の作品があるのは謎ですが、それもオルセーの貴重なコレクションでした。 他の写真などは手短に観られるので、入口付近の混雑緩和のためのコーナーなのかな。エッチングやリトグラフもありました。
<第1章 スペイン趣味とレアリスム 1850~60年代>
1章はスペインからの影響やロマン主義的な作品に関する章です。マネは18歳から絵を学び始め、16世紀のヴェネツィア派や17世紀オランダの画家フランス・ハルスなどにも関心があったようですが、特に強い関心があったのはベラスケスなどのスペイン絵画でした。当時ベラスケスはあまり知られていなかったようですが、マネはレアリスムと簡潔な筆捌きによる光と色彩の扱いに注目していたようで、後々でスペインまで実際に絵を観にいったりもしているほど入れ込んでいたようです。
また、詩人ボードレールの美学に共鳴したマネはロマン主義的な視線を持っていたとも解説されていました。都市の様々な階層の人たちを描いていたようで、1863年の落選者展やサロンではスキャンダラスな主題を扱う画家として世間に名前が広がりました。 今回の展示では特に厳しい批判を受けた「オランピア」の習作なども展示されていました。(裸婦=女神という時代に裸の娼婦を描いたので批判された) この章ではそうしたマネの革新的な活動を観ることができました。
参考までにwikiのリンクを張っておきます。オランピアの件も載っています。
エドゥアール・マネのwiki
エドゥアール・マネ 「サラマンカの学生たち」 ★こちらで観られます
ベラスケスの影響が観られる作品です。スペイン風の服装の2人の男性が森の中にいる絵で、マネはベラスケスの作品を模写して効果的な黒の使い方を身につけていたと解説されていました。この絵の男性の1人も黒い服を着ていて、後の作品を思わせる艶があるように思いました
エドゥアール・マネ 「闘牛」
闘牛場を描いた作品です。背景には単純化された群集が描かれ、闘技場の中央には牛と馬がいて、何かアクシデントでも起こっているようです。どこか緊張感を感じました。
解説によると、マネはサロンに出品したオランピアが酷評された後に、ベラスケスの作品を観るためにスペインのプラド美術館に行ったそうです。当時のフランスはスペインブームだったとも説明されていました。
エドゥアール・マネ 「扇を持つ女(ジャンヌ・デュヴァルの肖像)」 ★こちらで観られます
この人は詩人ボードレールの恋人で、彼女が50歳くらいの時の姿を描いた絵です。ソファに腰掛け扇子を持っているのですが、手前の白いスカートが布団のように大きく、そこから出ている足はあらぬ方向に曲がっています。どうやら体が不自由になった頃のようで、スカートが大きいのは体を隠すためなのかも。顔はうつろな感じで理想化されていない生身の人間らしさを感じました。また、白いスカートと黒いソファの対比も目を引きました。
エドゥアール・マネ 「死せる闘牛士(死せる男)」 ★こちらで観られます
仰向けで倒れる闘牛士が大きく描かれた作品ですが、実は元々は闘牛場を描いた作品でした。サロンで批判されたことで、絵を分割して闘牛士だけの絵にしたそうです。その画面構成のせいか、非常に存在感があり艶やかな黒がリアルで無常な死を冷ややかに描いているように思えました。
この辺にはオランピアの習作の版画なども展示されていました。
エドゥアール・マネ 「ローラ・ド・ヴァランス」 ★こちらで観られます
日本初公開の作品だそうです。舞台裏で出番を待つ女性の姿を描いた作品で、派手なドレスを着ています。(スペイン風かな??)舞台ではなく舞台裏という所が面白いです。脇には客席も見えていました。 また、女性のまとう白いベールや黒地に赤の花模様などの色彩の豊かさが目を引きました。当時はこの色彩が明るすぎると批判を浴びたのだとか。マネは革新的で、伝統的なサロンからはボコボコに批判されまくってたようですね…。しかし、マネはあくまでも官展であるサロンにこだわり挑戦し続けました。独自で展覧会を作った印象派とは違う険しい道です。
エドゥアール・マネ 「街の歌い手」 ★こちらで観られます
かなり気に入った作品です。うらぶれた酒場から出てくる「ながし」の女性を描いた絵で、ギターを持ち脇にさくらんぼの包みを抱え、右手でさくらんぼを口に運んでいます。その目に力があり生き生きとしていました。当時の庶民の生活がわかるような絵でした。
<第2章 親密さの中のマネ:家族と友人たち>
最も混んでいたのが2章のあたりかな。2章の始めの方にはドガらと共に普仏戦争に参加したこと等が解説されていました。その後のパリ・コミューン(内戦)での悲劇を描いた作品などもあります。 また、エドガー・アラン・ポーの物語詩「大鴉」の挿画のリトグラフなどもありました。版画や習作が多かったかな。
その後はタイトル通りマネの友人や家族を題材にした作品が多く、特にベルト・モリゾとの関係についてクローズアップされていたように思います。ベルト・モリゾはエドゥアール・マネの弟のウージェーヌ・マネと結婚した印象派の女性画家です。マネとはお互いに才能を認め合っていて、見た目も美しいモリゾはモデルとしても何度もマネの作品に登場してきます。ここではマネの代表作である「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」も観ることができました。
ちなみに、先日東京開催が終わったばかりのルノワール展に出品されていた「ジュリー・マネの肖像」はモリゾの娘を描いた肖像です。印象派の画家は親密な交流をしていたので、こうした繋がりがわかるとより面白いです。
参考記事:ルノワール-伝統と革新 感想前編(国立新美術館)
エドゥアール・マネ 「アルカションの室内」
この辺はぎゅうぎゅうに混んでて落ち着いて見るのも難しかったw この絵はパリ・コミューンなどの後にパリを去り、アルカションという静かな土地に移ったころの作品です。海の見える室内が描かれ、左に海を見る妻、右に物思いにふけっている息子が描かれていました。お互いすぐ隣にいるのにまったく違うことをしている様子を描いているのが、心の中も表現したようなマネの鋭い観察眼だと解説されてたかな。何気ない風景にそんな視点を持っていることに驚きです。
ベルト・モリゾ 「テラスにて」
これはモリゾの作品です。2007年末頃の損保ジャパン東郷青児美術館で行われたモリゾ展でも出品されていたと記憶しています。テラスで座っている帽子の女性と、背景に薄い色合いの海が描かれた作品で、爽やかで印象派らしい光の表現を感じました。モリゾ自身も素晴らしい画家なんです(><)
エドゥアール・マネ 「浜辺にて」
砂浜で本を読んでいる妻と、寝そべっている弟が描かれていて、くつろいだ雰囲気の作品です。この頃マネは印象派の画家達と仲良くなって、印象派と同じように戸外で作品を制作するようになったようです(戸外で絵を描くのも当時は革新的なことです) 明るい海の色も好みですが、弟の黒い服の色彩は流石といった感じでした。
エドゥアール・マネ 「バラ色のくつ(ベルト・モリゾ)」
この作品のあった部屋はモリゾの肖像しかない部屋です! いずれも劣らぬ素晴らしい作品だと思いますが、私が気になったのはこの作品。モリゾの全身像で、すらっとしたスタイルが美しく、右足を踏み出したポーズで靴が裾からのぞいています。その靴は薄いピンク色で、ちょこんと出ているのが可愛らしかったです。
エドゥアール・マネ 「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」 ★こちらで観られます
何と言っても今回の目玉作品はこの作品でしょう。2007年春の東京都美術館のオルセー美術館展以来の来日かな。モリゾ31歳の頃の肖像で、黒い帽子、黒いチョーカー?、黒い服と黒尽くしです。しかし、黒は艶やかで、これだけ黒が多いのに画面は明るく感じます。また、顔の左側に光が当たっている様子も伺え、むしろ黒や影はモリゾの表情を対比的に明るくしているような気がします。そしてこちらを見つめるモリゾの目は非常に魅力的でした。とにかく必見の名画です。
2章の後にあった映像コーナーは行列ができていました。残念ながらパス。本気で座るところが欲しい…。
<第3章 マネとパリ生活>
このコーナーは同時代の画家の作品が並び、最後の方にはマネの晩年の作品があるという感じで、構成の意図はよくわかりませんw しかし質の良い作品が揃っていました。彫刻とかもありました。
エドガー・ドガ 「ル・ペルティエ街のオペラ座の稽古場」
ドガといえば踊り子が真っ先に思いつきますが、これも踊り子達の練習風景を描いた作品です。足を上げたりポーズをとったりしている様子が描かれ、軽やかな印象を受けました。今年は横浜美術館でドガ展が開催されるのでそちらも楽しみです。
ジェームズ・ティソ 「舞踏会」
この人はアカデミックな作風の画家です。舞踏会で人々が行きかう中、フリルのついた扇子を持つドレスの女性を後ろから見た構図の作品です。深い色合いや緻密な筆致が目を引き、余所見をしている女性の表情は非常に美しかったです。
ジャン・ベロー 「夜会」
この人も精密な作風の画家です。宮廷の晩餐かな、後ろを向いた女性が着ている白いドレスの裾が非常に細かく描かれています。また、色彩も鮮やかで写真のようなリアルな色でした。この辺の同時代の画家も素晴らしいです。
ラテュイユ親父の店 ★こちらで観られます
男女が屋外のテーブルで食事を摂っている様子が描かれています。男は左手でシャンパングラスを持ち、女性の背もたれに右手を回し、女性を口説いているようです。女性の顔はちょうど横向きでわからりづらいけど微笑んでいるような気がします。また、背後ではギャルソンがじっと2人の様子をみつめ、手に持った水差で水を注ぐタイミングを見計らっているようで面白いです。1枚で3者の心理が伝わってくる面白い絵でした。
この頃にはマネは足の病を患い、やがてパリを離れていったようです。
エドゥアール・マネ 「花瓶に挿したシャクヤク」
大きな芍薬を描いた静物画で、開いた白い花が生気に溢れ美しかったです。なお、サロンから批判されまくっていたマネですが静物画は当時から評価が高かったそうです。
エドゥアール・マネ 「散歩」
深い緑の中、黒い帽子に黒い服の女性が散歩している様子が描かれた作品です。気品溢れる佇まいが好みでした。それにしても緑に黒が映えます。
エドゥアール・マネ 「ブラン氏の肖像」
これは以前このブログでもご紹介した国立西洋美術館の常設作品です。
参考記事;国立西洋美術館の案内 (常設 2010年01月)
ブラン氏とは療養中に知り合ったそうです。緑の背景を含めて画面が明るく、印象派のような雰囲気も感じます。お互いに影響されていたのかな。
エドゥアール・マネ 「自画像」
こちらはブリヂストン美術館の常設作品です。マネの自画像は2枚しかないらしく、貴重なもののようです。凛と立つ姿に威厳すら感じます。 晩年は壊疽の進んだ足を切断したらしく、その1年後に51歳で亡くなったそうです。
ということで、たった1人でサロンに立ち向かっていった革新的な様子なども伝わる内容でした。作品は素晴らしかったですがとにかく混んでいて、あまり落ち着いてじっくり観ることができなかったのが残念です。水~金は20時までやっているので、いずれ夜の時間帯を狙ってまた行ってみようと思っています。今後の活躍が期待できる美術館だと思います。
おまけ:ジョサイア・コンドルが設計した建物自体も素晴らしい作品です。


【展覧名】
三菱一号館美術館開館記念展〈I〉マネとモダン・パリ
【公式サイト】
http://mimt.jp/manet/index.html
【会場】三菱一号館美術館
【最寄】東京駅・二十橋前駅・有楽町・日比谷駅
【会期】2010年4月6日(火)~7月25日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
以前、オープン前のお披露目展覧を観て、実際に開館したら混雑でえらいことになるのでは??とある程度予想していましたが、予想以上の混雑で大変なことになっていましたw
参考記事:三菱一号館竣工記念「一丁倫敦と丸の内スタイル展」(三菱一号館美術館)
まずは気になる混み具合ですが、先述のようにかなり混んでいます。チケットを買うのに10分くらい並びました。一方、ロッカーは十分にあるようなので助かりました。 中に入ると通路や部屋があまり広くないので、かなり混雑した感じを受けます。(というか、開館1週間で2万人を突破したらしいので、実際に凄い盛況具合です) そして、混雑以上に辛いのは、途中で座って休むところがほとんどなく、大部屋に椅子があるのみという点です。(混んでいて私は入りませんでしたが、映像のコーナーは少し座れるかもしれません。) 混んでるし座れないしで、お年寄りたちは大変そうでした。これから行く方は混んでいるのと休める場所が少ないのを最初から覚悟しておいたほうが良さそうです。
さて、肝心の内容ですが、今回がオープニングというだけあって素晴らしい作品を観られる展覧会でした。写真やリトグラフなどが多いのですが、フランス所蔵の油彩の傑作が並び貴重な内容です。解説の情報量は多いもののちょっとわかりづらい構成だったかも。 詳しくは気に入った作品を中心に章ごとにご紹介しようと思います。
<モダンパリ>
最初に1章の作品があるのですが、コーナーとしては最初に当時のパリの様子を紹介するコーナーとなっていました。写真や街の中の建物の設計図などが展示されていて、何故かゴーギャンやシニャックの作品なども展示されています。初っ端に後世の画家の作品があるのは謎ですが、それもオルセーの貴重なコレクションでした。 他の写真などは手短に観られるので、入口付近の混雑緩和のためのコーナーなのかな。エッチングやリトグラフもありました。
<第1章 スペイン趣味とレアリスム 1850~60年代>
1章はスペインからの影響やロマン主義的な作品に関する章です。マネは18歳から絵を学び始め、16世紀のヴェネツィア派や17世紀オランダの画家フランス・ハルスなどにも関心があったようですが、特に強い関心があったのはベラスケスなどのスペイン絵画でした。当時ベラスケスはあまり知られていなかったようですが、マネはレアリスムと簡潔な筆捌きによる光と色彩の扱いに注目していたようで、後々でスペインまで実際に絵を観にいったりもしているほど入れ込んでいたようです。
また、詩人ボードレールの美学に共鳴したマネはロマン主義的な視線を持っていたとも解説されていました。都市の様々な階層の人たちを描いていたようで、1863年の落選者展やサロンではスキャンダラスな主題を扱う画家として世間に名前が広がりました。 今回の展示では特に厳しい批判を受けた「オランピア」の習作なども展示されていました。(裸婦=女神という時代に裸の娼婦を描いたので批判された) この章ではそうしたマネの革新的な活動を観ることができました。
参考までにwikiのリンクを張っておきます。オランピアの件も載っています。
エドゥアール・マネのwiki
エドゥアール・マネ 「サラマンカの学生たち」 ★こちらで観られます
ベラスケスの影響が観られる作品です。スペイン風の服装の2人の男性が森の中にいる絵で、マネはベラスケスの作品を模写して効果的な黒の使い方を身につけていたと解説されていました。この絵の男性の1人も黒い服を着ていて、後の作品を思わせる艶があるように思いました
エドゥアール・マネ 「闘牛」
闘牛場を描いた作品です。背景には単純化された群集が描かれ、闘技場の中央には牛と馬がいて、何かアクシデントでも起こっているようです。どこか緊張感を感じました。
解説によると、マネはサロンに出品したオランピアが酷評された後に、ベラスケスの作品を観るためにスペインのプラド美術館に行ったそうです。当時のフランスはスペインブームだったとも説明されていました。
エドゥアール・マネ 「扇を持つ女(ジャンヌ・デュヴァルの肖像)」 ★こちらで観られます
この人は詩人ボードレールの恋人で、彼女が50歳くらいの時の姿を描いた絵です。ソファに腰掛け扇子を持っているのですが、手前の白いスカートが布団のように大きく、そこから出ている足はあらぬ方向に曲がっています。どうやら体が不自由になった頃のようで、スカートが大きいのは体を隠すためなのかも。顔はうつろな感じで理想化されていない生身の人間らしさを感じました。また、白いスカートと黒いソファの対比も目を引きました。
エドゥアール・マネ 「死せる闘牛士(死せる男)」 ★こちらで観られます
仰向けで倒れる闘牛士が大きく描かれた作品ですが、実は元々は闘牛場を描いた作品でした。サロンで批判されたことで、絵を分割して闘牛士だけの絵にしたそうです。その画面構成のせいか、非常に存在感があり艶やかな黒がリアルで無常な死を冷ややかに描いているように思えました。
この辺にはオランピアの習作の版画なども展示されていました。
エドゥアール・マネ 「ローラ・ド・ヴァランス」 ★こちらで観られます
日本初公開の作品だそうです。舞台裏で出番を待つ女性の姿を描いた作品で、派手なドレスを着ています。(スペイン風かな??)舞台ではなく舞台裏という所が面白いです。脇には客席も見えていました。 また、女性のまとう白いベールや黒地に赤の花模様などの色彩の豊かさが目を引きました。当時はこの色彩が明るすぎると批判を浴びたのだとか。マネは革新的で、伝統的なサロンからはボコボコに批判されまくってたようですね…。しかし、マネはあくまでも官展であるサロンにこだわり挑戦し続けました。独自で展覧会を作った印象派とは違う険しい道です。
エドゥアール・マネ 「街の歌い手」 ★こちらで観られます
かなり気に入った作品です。うらぶれた酒場から出てくる「ながし」の女性を描いた絵で、ギターを持ち脇にさくらんぼの包みを抱え、右手でさくらんぼを口に運んでいます。その目に力があり生き生きとしていました。当時の庶民の生活がわかるような絵でした。
<第2章 親密さの中のマネ:家族と友人たち>
最も混んでいたのが2章のあたりかな。2章の始めの方にはドガらと共に普仏戦争に参加したこと等が解説されていました。その後のパリ・コミューン(内戦)での悲劇を描いた作品などもあります。 また、エドガー・アラン・ポーの物語詩「大鴉」の挿画のリトグラフなどもありました。版画や習作が多かったかな。
その後はタイトル通りマネの友人や家族を題材にした作品が多く、特にベルト・モリゾとの関係についてクローズアップされていたように思います。ベルト・モリゾはエドゥアール・マネの弟のウージェーヌ・マネと結婚した印象派の女性画家です。マネとはお互いに才能を認め合っていて、見た目も美しいモリゾはモデルとしても何度もマネの作品に登場してきます。ここではマネの代表作である「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」も観ることができました。
ちなみに、先日東京開催が終わったばかりのルノワール展に出品されていた「ジュリー・マネの肖像」はモリゾの娘を描いた肖像です。印象派の画家は親密な交流をしていたので、こうした繋がりがわかるとより面白いです。
参考記事:ルノワール-伝統と革新 感想前編(国立新美術館)
エドゥアール・マネ 「アルカションの室内」
この辺はぎゅうぎゅうに混んでて落ち着いて見るのも難しかったw この絵はパリ・コミューンなどの後にパリを去り、アルカションという静かな土地に移ったころの作品です。海の見える室内が描かれ、左に海を見る妻、右に物思いにふけっている息子が描かれていました。お互いすぐ隣にいるのにまったく違うことをしている様子を描いているのが、心の中も表現したようなマネの鋭い観察眼だと解説されてたかな。何気ない風景にそんな視点を持っていることに驚きです。
ベルト・モリゾ 「テラスにて」
これはモリゾの作品です。2007年末頃の損保ジャパン東郷青児美術館で行われたモリゾ展でも出品されていたと記憶しています。テラスで座っている帽子の女性と、背景に薄い色合いの海が描かれた作品で、爽やかで印象派らしい光の表現を感じました。モリゾ自身も素晴らしい画家なんです(><)
エドゥアール・マネ 「浜辺にて」
砂浜で本を読んでいる妻と、寝そべっている弟が描かれていて、くつろいだ雰囲気の作品です。この頃マネは印象派の画家達と仲良くなって、印象派と同じように戸外で作品を制作するようになったようです(戸外で絵を描くのも当時は革新的なことです) 明るい海の色も好みですが、弟の黒い服の色彩は流石といった感じでした。
エドゥアール・マネ 「バラ色のくつ(ベルト・モリゾ)」
この作品のあった部屋はモリゾの肖像しかない部屋です! いずれも劣らぬ素晴らしい作品だと思いますが、私が気になったのはこの作品。モリゾの全身像で、すらっとしたスタイルが美しく、右足を踏み出したポーズで靴が裾からのぞいています。その靴は薄いピンク色で、ちょこんと出ているのが可愛らしかったです。
エドゥアール・マネ 「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」 ★こちらで観られます
何と言っても今回の目玉作品はこの作品でしょう。2007年春の東京都美術館のオルセー美術館展以来の来日かな。モリゾ31歳の頃の肖像で、黒い帽子、黒いチョーカー?、黒い服と黒尽くしです。しかし、黒は艶やかで、これだけ黒が多いのに画面は明るく感じます。また、顔の左側に光が当たっている様子も伺え、むしろ黒や影はモリゾの表情を対比的に明るくしているような気がします。そしてこちらを見つめるモリゾの目は非常に魅力的でした。とにかく必見の名画です。
2章の後にあった映像コーナーは行列ができていました。残念ながらパス。本気で座るところが欲しい…。
<第3章 マネとパリ生活>
このコーナーは同時代の画家の作品が並び、最後の方にはマネの晩年の作品があるという感じで、構成の意図はよくわかりませんw しかし質の良い作品が揃っていました。彫刻とかもありました。
エドガー・ドガ 「ル・ペルティエ街のオペラ座の稽古場」
ドガといえば踊り子が真っ先に思いつきますが、これも踊り子達の練習風景を描いた作品です。足を上げたりポーズをとったりしている様子が描かれ、軽やかな印象を受けました。今年は横浜美術館でドガ展が開催されるのでそちらも楽しみです。
ジェームズ・ティソ 「舞踏会」
この人はアカデミックな作風の画家です。舞踏会で人々が行きかう中、フリルのついた扇子を持つドレスの女性を後ろから見た構図の作品です。深い色合いや緻密な筆致が目を引き、余所見をしている女性の表情は非常に美しかったです。
ジャン・ベロー 「夜会」
この人も精密な作風の画家です。宮廷の晩餐かな、後ろを向いた女性が着ている白いドレスの裾が非常に細かく描かれています。また、色彩も鮮やかで写真のようなリアルな色でした。この辺の同時代の画家も素晴らしいです。
ラテュイユ親父の店 ★こちらで観られます
男女が屋外のテーブルで食事を摂っている様子が描かれています。男は左手でシャンパングラスを持ち、女性の背もたれに右手を回し、女性を口説いているようです。女性の顔はちょうど横向きでわからりづらいけど微笑んでいるような気がします。また、背後ではギャルソンがじっと2人の様子をみつめ、手に持った水差で水を注ぐタイミングを見計らっているようで面白いです。1枚で3者の心理が伝わってくる面白い絵でした。
この頃にはマネは足の病を患い、やがてパリを離れていったようです。
エドゥアール・マネ 「花瓶に挿したシャクヤク」
大きな芍薬を描いた静物画で、開いた白い花が生気に溢れ美しかったです。なお、サロンから批判されまくっていたマネですが静物画は当時から評価が高かったそうです。
エドゥアール・マネ 「散歩」
深い緑の中、黒い帽子に黒い服の女性が散歩している様子が描かれた作品です。気品溢れる佇まいが好みでした。それにしても緑に黒が映えます。
エドゥアール・マネ 「ブラン氏の肖像」
これは以前このブログでもご紹介した国立西洋美術館の常設作品です。
参考記事;国立西洋美術館の案内 (常設 2010年01月)
ブラン氏とは療養中に知り合ったそうです。緑の背景を含めて画面が明るく、印象派のような雰囲気も感じます。お互いに影響されていたのかな。
エドゥアール・マネ 「自画像」
こちらはブリヂストン美術館の常設作品です。マネの自画像は2枚しかないらしく、貴重なもののようです。凛と立つ姿に威厳すら感じます。 晩年は壊疽の進んだ足を切断したらしく、その1年後に51歳で亡くなったそうです。
ということで、たった1人でサロンに立ち向かっていった革新的な様子なども伝わる内容でした。作品は素晴らしかったですがとにかく混んでいて、あまり落ち着いてじっくり観ることができなかったのが残念です。水~金は20時までやっているので、いずれ夜の時間帯を狙ってまた行ってみようと思っています。今後の活躍が期待できる美術館だと思います。
おまけ:ジョサイア・コンドルが設計した建物自体も素晴らしい作品です。

追記:
2010/7/24(終了1日前)の14時頃に2回目に行ったらチケットで30分待ち! 非常に暑かったので流石に諦めました。 すごい人気の展覧会でした。
2010/7/24(終了1日前)の14時頃に2回目に行ったらチケットで30分待ち! 非常に暑かったので流石に諦めました。 すごい人気の展覧会でした。
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Comment
こんばんは
また、美術館が増えたのですね。いいなぁ~
大阪府は、街全体がミュージアムになるミュージアム計画を打ち立てているんですよ。
美術館が数えるほどしかないのに。。おかしいでしょ
ほんとに、建物が素晴らしい。
大阪府は、街全体がミュージアムになるミュージアム計画を打ち立てているんですよ。
美術館が数えるほどしかないのに。。おかしいでしょ
ほんとに、建物が素晴らしい。
Re: こんばんは
>MARSさん
最近、東京では美術館のリニューアルや新設などが多くて嬉しい限りです。
これだけ美術館が多いのは世界でも珍しいのでは?? この美術館は建物も魅力ですので観光地になりそうな気がします。
街自体がミュージアムってどんな感じでしょうね。彫刻とか現代アートがおかれるのかな? ちょっと面白そうです^^
最近、東京では美術館のリニューアルや新設などが多くて嬉しい限りです。
これだけ美術館が多いのは世界でも珍しいのでは?? この美術館は建物も魅力ですので観光地になりそうな気がします。
街自体がミュージアムってどんな感じでしょうね。彫刻とか現代アートがおかれるのかな? ちょっと面白そうです^^
No title
モリゾをモデルにした作品5点が並んだ部屋、
とても見応えがあって楽しかったですよね。
土曜日の午後はやっぱり混んでましたか。
これからどんどん混んでくるのでしょうね。
私も椅子がもっとあればいいのに思いました。
お友達を待つ間、疲れて映像コーナーの椅子で休んでおられる
ご年配の方もいらして、ちょっとお気の毒だったです。
とても見応えがあって楽しかったですよね。
土曜日の午後はやっぱり混んでましたか。
これからどんどん混んでくるのでしょうね。
私も椅子がもっとあればいいのに思いました。
お友達を待つ間、疲れて映像コーナーの椅子で休んでおられる
ご年配の方もいらして、ちょっとお気の毒だったです。
Re: No title
>なつさん
コメント&トラックバックありがとうございました。
私もコメントを入れさせて頂こうとしたのですがFC2にスパム扱いされてしまいましたw (何故か自分のブログでもコメントが書けない状態でした)
こちらの展示は5時間も楽しまれたと読んでちょっと驚きました^^ 素晴らしい内容で観ていて飽きないでしょうね。特にモリゾの部屋は最高でした。 その反面、休めるところが少ないのはきつかったのでは? ここは今後改善されるのを祈るのみですね…。
会期中にまた行きたいと思います!
コメント&トラックバックありがとうございました。
私もコメントを入れさせて頂こうとしたのですがFC2にスパム扱いされてしまいましたw (何故か自分のブログでもコメントが書けない状態でした)
こちらの展示は5時間も楽しまれたと読んでちょっと驚きました^^ 素晴らしい内容で観ていて飽きないでしょうね。特にモリゾの部屋は最高でした。 その反面、休めるところが少ないのはきつかったのでは? ここは今後改善されるのを祈るのみですね…。
会期中にまた行きたいと思います!
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三菱一号館美術館で開催される
三菱一号館美術館 開館記念展〈I〉「マネとモダン・パリ」展に行って来ました。
昨年館内見学させて頂いた時の記事。これ読んでから行かれると、あんなことや、こんなとこにも目が行き建物自体も楽しめちゃいます。
いよいよ待ちに...
 
先週の週末、4月6日(火)にオープンした三菱一号館美術館で開催中の「マネとモダン・パリ」展へ行ってきた。「マネとモダン・パリ」と...
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