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建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション 【東京国立近代美術館】

つい昨日のことですが、竹橋の東京国立近代美術館で「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」を観てきました。この展覧会は写真撮影が可能でしたので、撮ってきた写真を中心にご紹介しようと思います。

DSC_12804.jpg

【展覧名】
 建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション

【公式サイト】
 http://www.momat.go.jp/Honkan/where_is_architecture/work_in_progress/
 http://www.momat.go.jp/Honkan/where_is_architecture/

【会場】東京国立近代美術館 企画展ギャラリー
【最寄】東京メトロ東西線 竹橋駅
【会期】2010/4/29~8/8
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日13時半頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
この展示は世代もタイプも異なる7人の日本人建築家に焦点を合わせた展覧会で、四半世紀ぶりの大規模な展示らしいです。新作のインスタレーションで、それぞれが何をテーマにどこに「建築」を表しているのか?という趣旨となっているようです。パンフレットに詳しく書いてありますが、今回はあまり難しいことを考えずに作品を観て、写真を撮って楽しんできました。

なお、写真撮影に関しては三脚禁止・フラッシュ禁止・動画禁止・他のお客さんの鑑賞の妨げにならないように等の注意事項があります(どれも当たり前のことですね。) この日は空いていたので人の邪魔にならないように撮るのも難しくなかったです。
DSC_12802.jpg

撮影した写真は、営利目的禁止・改変禁止の上で、作者名・作品名・「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」・「東京国立近代美術館」の情報を記せばブログにも載せられます。また、公式ページにもアップするところがあるようです。(詳しくは公式ページをご覧下さい。) 今、森美術館で開催されている「六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?」も撮影可能ですが、こういう写真撮影可能な展覧会が増えるのは嬉しい限りです。
 参考記事:六本木クロッシング2010展:芸術は可能か? (森美術館)

さて、詳しい解説などは公式サイトに任せるとして、各作品の面白い!と思ったところを写真でご紹介しようと思います。

中村竜治 「とうもろこし畑(cornfield)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
DSC_12806.jpg DSC_12810.jpg
これは白い針金のようなもので出来た作品です。左は全景で右は幾何学模様の中を撮ってみました。この不思議な構造物は整然としながらも自然物のような雰囲気も感じました。 この人の作品か分からないので写真は載せていませんが、この後ろに同じように針金のようなものでできた熊の人形のようなものもありました。


中山英之 「草原の大きな扉(Door on the prairie)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
DSC_12815.jpg
こちらの作品は光輝くドアが2つと様々なものが置かれた作品です。小さな椅子とテーブルのセットが可愛いw

中山英之 「草原の大きな扉(Door on the prairie)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
DSC_12817.jpg
ドアの中はこんな感じです。椅子とテーブル、カーペットなどが入っていました。

中山英之 「草原の大きな扉(Door on the prairie)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
DSC_12821.jpg DSC_12824.jpg
後ろの壁にも沢山の額縁にデザイン画のようなものが配されていました。文字なども書いてあり、面白いです。 右は先ほどのタイル。床に散りばめられて意味深です。


鈴木了二 「物質試行51 DUBHOUSE(Experience in Material No.51:DUBHOUSE)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
DSC_12831.jpg
続いて、椅子の高さ位の天井の部屋?の作品です。かがまないと中が見えないw 後ろには絵のようなものも飾ってあるのですが、見るのも大変です。

鈴木了二 「物質試行51 DUBHOUSE(Experience in Material No.51:DUBHOUSE)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
DSC_12836.jpg
この作品の模型もありました。手前の模型と奥を並べて撮ってみました。

鈴木了二 「物質試行51 DUBHOUSE(Experience in Material No.51:DUBHOUSE)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
DSC_12841.jpg
先ほどの部屋の内部を右端の方から撮ってみました。意外と天井が高いところもあるみたいです。なんともスタイリッシュな部屋です。

鈴木了二 「物質試行51 DUBHOUSE(Experience in Material No.51:DUBHOUSE)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
DSC_12843.jpg
こちらは角度違い。これが限界w パンフレットの解説を読むとなるほどって感じですが、横に引き伸ばされ縦方向は圧縮された感じの部屋でした。


内藤廣 「赤縞(Red Stripes)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
DSC_12845.jpg DSC_12847.jpg
暗幕をくぐって入るこの部屋は、かなり暗いので写真は結構難しいかもw 布を渡されて、何をするのだろう?と思ったら、この赤い縞のレーザーの下で布を振ってその変化を楽しむインスタレーションでした。自分なりに変化をつけられるのが面白かったです。
なお、ここでダンスのショーも開催されるようです。※日程などは公式サイトに載っております。


菊地宏 「ある部屋の一日(One day in a room)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
DSC_12849.jpg
ぐるぐると回転する模型のような作品です。このライトと模型が両極となり時計回りに回転をしていました。

菊地宏 「ある部屋の一日(One day in a room)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
DSC_12852.jpg
模型のアップ。回転するごとにライトの光の当たる方向が変わって行き、1日の太陽の動きのようにも思えました。

菊地宏 「ある部屋の一日(One day in a room)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
DSC_12856.jpg
先ほどの模型にはカメラがついているらしく、模型の部屋の隣でその映像をみることができます。光りが当たったり真っ暗になったりと、こちらで観るとまるで光が動いているようでした。

伊東豊雄 「うちのうちのうち(inside in)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
DSC_12859.jpg
室内最後の作品は幾何学的なデザインの白い部屋となっていました。

伊東豊雄 「うちのうちのうち(inside in) アーチの連続体で有機的な空間を作る」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
DSC_12869.jpg
鏡とアーチを組み合わせた不思議な空間。この写真だけみたら万華鏡みたいに見えるかも。

伊東豊雄 「うちのうちのうち(inside in)」
 左:円柱・円錐の連続体による波 右:3種類の多面体がつくるコスモス

建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
DSC_12876.jpg DSC_12881.jpg
この人の作品は直線・曲線・多面体など様々な模様があって非常に興味深いです。この他にも何だこれ!?と驚く模様がありました。


アトリエ・ワン 「まちあわせ(Rendez-vous)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
こちらは美術館の前のスペースにある作品。竹?で作られた動物のような感じです。2Fまで首が伸びて美術館に溶け込んでいました。
DSC_12888.jpg DSC_12895.jpg

アトリエ・ワン 「まちあわせ(Rendez-vous)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
籠目から望む空。作品の真下にベンチがあり、そこで座って鑑賞することができました。
DSC_12899.jpg

アトリエ・ワン 「まちあわせ(Rendez-vous)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
DSC_12906.jpg
2Fから観た風景。左右にご飯を食べている動物の頭のようになっている部分が見えますw 可愛らしいです。

ということで、意図する内容は難しそうでしたが直感的にも楽しめるデザイン・建築ばかりでした。勿論、写真が撮れたのも満足でした。カメラを持って観にいくとより楽しめると展示だと思います。
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