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たばこと塩の博物館の案内 【2010年05月】

前回ご紹介した「阿蘭陀とNIPPON ~レンブラントからシーボルトまで~」を観た後、たばこと塩の博物館の常設も観てきました。特別展は4Fなので、3Fから下っていく流れで周ってきました。

博物館の全景を撮り忘れたので、入口にあった像の写真です。(この像の詳細は謎w)
P1120551.jpg

【公式サイト】
 http://www.jti.co.jp/Culture/museum/jyousetu/index.html

【施設名】
 たばこと塩の博物館
  ※営業時間・休館日・地図などは公式サイトでご確認下さい。

【最寄】渋谷駅

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
この博物館は日本たばこ産業 (現在のJT、旧 日本専売公社) が運営している博物館で、現在も専売しているタバコと、1997年まで専売していた塩(現在は自由化)をテーマにした常設を行っています。現在は約36000点のコレクションを所有しているそうで、キセルや煙草入れのようなものだけでなく、当時の風俗がわかる浮世絵なども充実しているようです。 どういうタイミングで入れ替えをするかわかりませんが、今回観てきた内容を階ごとに簡単にご紹介しようと思います。

<3F 日本の塩・世界の塩>
この階は塩の作り方のコーナーです。まず、日本の塩の作り方を模型と映像で説明しています。近世までは「入浜式」という製法で塩を作っていたようで、これは潮の満ち引きを利用して、海水の塩分を浜で濃くし、塩釜に入れて塩に変えていく製法です。(確か塩釜も展示されてた記憶が・・・) その後、「流下式塩田」という製法に代わり、さらに現代では「イオン交換膜法」という製法になっているようです。いずれも海水を使った製法で、日本では今も昔も海水を使って塩を作っています。それぞれ詳しい解説や模型がありました。

続いて、このコーナーの半分くらいは他の世界各国の塩についてのコーナーです。まずはでっかい岩塩が展示されていて、これは1.2トンもあるポーランド産の岩塩でした。実は海水から作る塩は世界全体の1/4に過ぎず、他はこうした岩塩や塩湖などから摂られているようです。展示品には世界各国の岩塩が並び、中々興味深いです。
他にも塩の結晶でつくった帆船模型や塩の化学的な解説、塩に関するクイズのコーナーがあり、あまり広くないですが情報量は多めになっていました(ちょっとテイストが昭和っぽいw)
 参考リンク:世界の塩・日本の塩(公式サイト)

<2F 日本のたばこ>
続いて2Fは日本のたばこについてのコーナーです。ここにはキセル、煙草入れ、煙草盆など江戸時代の頃の煙草グッズがならんでいます。そして、原寸大の江戸時代の煙草屋の再現もありました。どうやら当時はその場で葉っぱを刻んで煙草を作っていたようで、人形が作業をするポーズで展示されていました。他にも喫煙している様子の浮世絵(複製)なども展示されていました。

何故かこの辺に特別展の作品(VOCコインとかオランダ人の男女図など)もいくつか展示されていましたw

さらに進んでいくと、煙草に関する風刺画や、近現代の煙草の看板、歴代の煙草などもあります。私は煙草を吸わないのですが、それでも子供の頃に見たことがある煙草の包みなどはちょっと懐かしかったです。さらに昭和53年頃のタバコ屋さんの再現もあり、昔懐かしの自動販売機なども置かれています(多分実際には買えないと思いますw) タバコ屋さんの中のTV映像も当時のものかも。ここも昭和っぽさの漂うコーナーでした。
階の最後には煙草の製法などの資料もありました。
 参考リンク:たばこの歴史と文化(公式サイト)

<M2F たばこの来た道>
最後に中2階にも展示があります。ここにはシガレットケースやパイプ、煙草の歴史、世界各国の煙草の箱などが展示されていました。煙草の箱は広げてぺったんこになった状態でファイルに閉じられているのですが、相当数の数がありました。結構国によって箱の意匠が違うのが面白いかも。


ということで、常設もまずまず楽しめました。ここに来ることはあっても常設はほぼ素通りしたのでまともに観たのはいつ以来かわかりませんw 愛煙家の人が中2階、3階に行ったら面白いんじゃないかな。1Fにはカフェもあり、このカフェは通りに面しているため大繁盛でした。
 特別展と合わせても300円で入れるし、渋谷の街中にあるので、ふらっと寄ってみるのも面白いかと思います。
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■2011/9/29
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■2009/10/28
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