伊藤若冲 アナザーワールド 【千葉市美術館】
忙しくてご紹介が遅くなりましたが、10日ほど前に千葉市美術館へ行って、「伊藤若冲 アナザーワールド」を観てきました。この展示は今年の展示の中でもかなり期待していました。どうやら前期・後期に分かれているらしく、既に後期展示の期間となっておりますが、私が行ったのは前期展示でした。

【展覧名】
伊藤若冲 アナザーワールド
【公式サイト】
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2010/0522/0522.html
【会場】千葉市美術館
【最寄】千葉駅(JR・京成)京成千葉中央駅(京成) 葭川公園駅(千葉都市モノレール)など
【会期】
前期:2010年5月22日(土)~6月06日(日)
後期:2010年6月08日(火)~6月27日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度 + 0時間30分程度(併設展 江戸みやげ 所蔵浮世絵名品選)
【混み具合・混雑状況(土曜日17時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
まず気になる混み具合についてですが、速報でお伝えしましたとおり意外なほど空いていて、最高の環境で観ることができました。行った時間が夕方だった為かもしれませんが、逆に勿体無いくらい空いていました。(金曜・土曜だけ20時まで) 展示作品は、今まであまり注目されていなかった若冲の水墨画を中心としていて、これだけ揃っている展覧会は貴重だと思います。詳しくは章ごとに気に入った作品とともにご紹介しようと思います。 似たような作品名が多いので、一応リストの番号も書いておこうと思います。
<第1章 若冲前史>
まず、生い立ちについてですが、若冲は京都の青物問屋の長男として生まれました。子供の頃から絵が好きで、古今の様々な絵画を学んだようです。特に黄檗宗(禅宗の一派)や沈 南蘋(しん なんびん 中国清代の画家)の影響があるようです。若冲以前の下地としては、1661年に隠元が黄檗宗を開くと明朝の禅文化が日本にも広がっていました。また、1731年に沈南蘋が来日し、緻密な描写と華麗な色彩が大流行を見せ、南蘋派という一派もいたそうです。最初の章ではそうした若冲に影響を与えたと思われる画家たちの作品が並んでいました。
参考リンク:
沈 南蘋のwiki 隠元のwiki
001 河村若芝 筆 隠元隆 賛 「十八羅漢図」
6枚並んだ羅漢像です。 解説によると、墨の線と色彩を併用した体や皺の表現は、若冲にも影響を与えたのではないかとのことです。言われてみると輪郭の表現は今回の展示に出てくる若冲の作品に似ているように思いました。
006 佚山 「花鳥図屏風」
佚山は曹洞宗の僧で、長崎で沈南蘋流を学びました。これは6曲の屏風で、1曲ごとに孔雀や鶴などの鳥が描かれています。極彩色で緻密な描写で、動きのあるフォルムは確かに若冲への繋がりを感じます。他にも、図案的な形なども若冲と共通しているようです。
020 鶴亭 「菊小禽図」
岩と菊、黄鳥を描いた作品です。緑の着色がありますが色は少なく、上から順に菊、岩と鳥という感じで並んでいます。背景には墨と白い部分が縞になっていました。解説によると、岩と菊の組み合わせは不老長寿の意味があるそうです。また、画面に浮遊するように描かれた菊は若冲の描く菊の表現に似ているそうで、影響を与えたと推定されます。
この辺は鶴亭の作品が多くありました。題材によっては若冲に描写が似ているように思います。また、鶴亭の作品に賛を書いた人は若冲の周りの人物と交流があったそうです(友達の友達みたいな繋がり?w)
<第2章 初期作-模索の時代>
2章は伊藤若冲の初期の模索時代の作品が並んでいました。模索時代は宝暦初期から「動植綵絵」を完成された明和初期までであると解説されていました。この頃は幾分、生硬さがあるとのことですが、単純化や即興性を自在に操ったようです。1章にあった若冲以前の流れや晩年の作品への繋がりを感じるコーナーとなっていてました。なお、若冲の遺作の大半は水墨画が占めるのだとか。
動植綵絵の参考記事:皇室の名宝―日本美の華 <1期> 感想前編 (東京国立博物館 平成館)
058 伊藤若冲 「松竹梅群鶴図」
2幅セットの鶴の掛け軸です。2羽の鶴が向かい合うように展示されていました。鶴は足や毛などが細かく描かれていますが、左幅の背景の植物は簡略化されていて、筆が早そうなダイナミックな表現となっていました。
032 伊藤若冲 「売茶翁像」
天秤を担ぐ老僧の絵です。顔は非常に繊細で細密に描かれ、毛やひげも1本1本描かれています。それに対して、服は大胆な簡略で流れを感じました。解説によると、この人物は黄檗宗の僧で、一流の知識人でありながら茶を売って生計を立てていた人物らしく、若冲はこの人の生き方に倣おうと考えていたようです。この人を描いた作品は後半にも出てきますので、お気に入りのモチーフだったのかも。
038 伊藤若冲 「柳下馬図」
柳の下で伏せている馬の後姿を描いた作品です。こちらの作品も簡略化され、ボリュームがある綺麗な曲線を描いています。背中の太い輪郭やたてがみは筆跡に流れを感じます。また、背景に描かれた薄い柳は風に揺れるようでした。単純に馬が可愛いのも好みw
029 伊藤若冲 「雪梅雄鶏図」
これは極彩色の掛け軸です。雪の積もった梅の下にさざんかの花が咲き、鶏が地面を睨んでいます。鶏は毛並みまで非常に細やかに描かれ、これぞ若冲!という作品でした。さざんかの赤や雪の白も独特の色合いで非常に素晴らしかったです。
034 伊藤若冲 「拾得および鶏図」
3枚セットの掛け軸です。左は梅と雌鳥とひよこが描かれ、中央は後ろ向きの拾得、右は竹と正面向きの雄鶏が描かれています。拾得の姿はとげとげした感じの頭で、人間の頭には思えなかったw こちらも細かい描写とさらっとした線がたくみに使い分けられていました。
この辺は布袋の絵のコーナーもありました。
062 伊藤若冲 「樹下雄鶏図」
萱の木の下にいる雄鶏が描かれていて、顔をあげて尾羽を立てた姿をしています。毛の質感まで感じる表現や、超精密に描かれた顔、折れ曲がり一瞬の動きを捉えたような体の表現など、若冲の技術の高さと観察眼の高さを感じます。 また、背景に描かれた萱の木の葉っぱも非常に丁寧に描かれ強い存在感を出していました。
この辺りには杜若や海老、白さぎ、ちまきの絵などもありました。
055 伊藤若冲 「花鳥蔬菜図押絵貼屏風」
6曲の屏風で、動植綵絵と同じ時期に描かれた作品だそうです。梅、鶏、鶴、かぼちゃなどが1曲ずつ描かれていて、これまで観てきたモチーフの総集編みたいな感じです。解説によると濃い墨で激しく力強いのは鶴亭の影響なのだとか。
この作品のあった部屋は屏風に囲まれて壮観でした(空いていて見渡せたのが非常に嬉しい)
089 伊藤若冲 「鯉鯰図」
鯉の絵が3枚並んでいました。これは顔と尾びれだけが描かれた鯉(胴体は右の画面外へはみ出している)と小さななまずが描かれていました。鯉のうろこは「筋目描き」という若冲得意の手法で描かれているそうです。
wikiで調べたところ、「筋目描き」というのは、『墨が滲みやすい画箋紙に墨を落とし、滲んだ墨と墨の接点(境目)に白く残る線を利用する画法』だそうです。これは観た人間にはなるほど!って思いますが、観ないと何のことか分からないかも。すみません。
引用元:伊藤若冲のwiki
105 伊藤若冲 「石灯籠図屏風」
6曲2双の屏風です。遠くに見える山を背景に石灯籠が並ぶ様子が描かれています。石灯籠は色の濃さが異なる点描で表現され、ざらついた質感を感じます。その一方で周りの鳥や松は素早く描かれ、躍動感がありました。複数の異なる技法を自在に操っているのが一目で分かる素晴らしい作品です。 これは今回の展覧会でも見所の1つだと思います。
近くには河村若芝の石灯籠の掛け軸などもありました。若冲に先行して石灯籠を題材にした作品を残していたそうです。
<第3章 着色画と水墨画>
続く3章は着色画と水墨画が入り混じった若冲様式の完成時期の作品が並んだコーナーでした。着色と水墨が融合し、表現の幅もより広がっていったようで、2章にも増して凄いコーナーとなっていました。
084 伊藤若冲 「厖児戯箒図」
ほうきの後ろに隠れる子犬の図です。後ろを振り返る子犬の絵は狩野養信の作品を模写したそうで、全く同じような絵(狩野養信「等春筆狗子図模本」)が隣に展示されていました。一目で影響がわかる展示で面白かったです。
111 伊藤若冲 「樹花鳥獣図屏風」 ★こちらで観られます
タイル絵のような6曲1双の屏風です。正面を向いた象、虎、豹、牛、鹿、兎、猿、鶏、孔雀、鳳凰…等など様々な動物が鮮やかで濃い色彩で描かれています。注目すべきはその技法で、1cm四方の升線を作って、モチーフの輪郭線を描いた後、升目を塗りつぶして描いたそうです。解説によると、これは織物の図案や朝鮮の技法などの応用が想定されるようです。それにしてもこんな小さい升でこんな大きな絵を描いていくとは労力も相当だと思います。本当に素晴らしい作品でした。
091 伊藤若冲 「旭日松鶴図」 ★こちらで観られます
2羽の鶴と真っ赤な太陽、周りには松が描かれた掛け軸です。鶴の描写が細密で、特に羽の表現は質感や繊細さが尋常じゃなかったです。松の葉は筆が早そうに見えるけど流れるように美しく、幹と共にボリューム感がありました。解説によるとこの作品の松の幹がタコの吸盤のような表現になっているのは動植綵絵にも観られる表現のようです。
115 伊藤若冲 「鹿図」
後ろ向きで上を向いている鹿の水墨画です。首の毛が見えるのですが、その毛並みまではっきりとわかります。これは刷毛目を使って表現しているそうで、この作品の近くには似た表現で描かれた虎(猫っぽい顔)の絵もありました。
104 伊藤若冲 「果蔬涅槃図」
中央に二又の大根が置かれ、周りに沢山の野菜が並んでいる図です。これは大根を釈迦に見立てた涅槃図で、周りの野菜は嘆き悲しむ弟子や鳥獣といったところでしょうか。非常に遊び心を感じる楽しい1枚でした。
096 伊藤若冲 「鸚鵡図」
白い胡粉で描かれたオウムの姿です。下地に白を塗って、オウムの体は透けているように見えます。この作品も体毛まで非常に細かく描かれ、その表現と合わせて毛並みの美しさが伝わってくるようでした。この辺りにはオウムの絵が3枚並んでいました。
この辺でこのフロアは終了で、続いて下の階へ移動します。第二会場に入るときにもう一度チケットを見せる必要がありますのでご注意。(第一会場と第二会場を行き来することは可能です。)
146 伊藤若冲 「鶴図」
軽やかな曲線でシンプルな印象を受ける鶴の絵です。驚くほどに美しい流れの曲線なのに、すらっと迷いなく描いているように見えます。 簡略化されているが故に、神業のような筆遣いを感じました。
142 伊藤若冲 「売茶翁像」
2章の032でご紹介した売茶翁と全く同じような絵ですが、こちらは60~70歳頃の作品です。ぱっと観た感じほとんど同じでしたが図録で比べて見ると若干違う気もします。これは図録で観ないと比べるのは大変かも。
137 伊藤若冲 「石峰寺図」
これはイメージの中の石峰寺の図です。ちょっとデフォルメされた感じの人々が描かれ、ここまで観てきた作品とも少し違った印象を受けました。石峰寺は晩年に過ごしたところだったっけかな。
135 伊藤若冲 「蓮池図」 ★こちらで観られます
これは巡回の中でも千葉会場のみで展示されている作品です。6枚セットの作品で、蓮の咲く池とその畔を描いた作品です。ほとんど余白のような静寂を感じる水面と、所々に咲いた蓮の花が描かれています。蓮の花は細かさと大胆さを自在に使い分けているようでした。横一杯に広がったこの作品を静かに座って眺められたのは貴重な経験となりました。 心落ち着く作品でした。
145 伊藤若冲 「花鳥図押絵貼屏風」
6曲2双の屏風です。孔雀や鳳凰、鷹、鶴、おしどり?、オウム、鶏などの鳥が描かれていて、刷毛目を始めとした様々な表現が一堂に会したような感じでした。展覧会もラストが近くなるとだんだんと集大成的な作品となってきました。
121 伊藤若冲 「玄圃瑤華」
黒地に白抜きされたような作品(影絵の逆みたいな) 葉っぱや虫などが描かれ風流な華やかさがありました。 近くにはこれと似た作風の作品がいくつか展示されていました。
158 伊藤若冲 「雛に双鶏図」
仁王立ちして上をにらむ雌鶏と足元の丸っこいひよこ達を描いた作品です。刷毛目を使った毛並みや、迷い無く描かれたダイナミックな尻尾などが生命感を感じさせます。ひよこは本当に可愛らしく、鳥好きの若冲の愛情も感じられました。
101 伊藤若冲 「群鶏図障壁画(旧海宝寺障壁画)」
9枚の襖絵がずらっと並んでいました。いずれも尾の長い鶏が描かれ一気に観られるのが壮観でした。この辺は大きな作品も多く、ますます充実した内容です。
<第4章 晩年期-多用なる展開>
最後の章は晩年の作品です(このコーナーはちょっぴりです) 若冲は一時期、版画までやっていたそうですが、その後しばらく寡作の時期があったそうです。しかし晩年にまた意欲的になり素晴らしい作品を残しました。解説によると、モチーフはさらにデフォルメされていき、筆線は力強いだけでなく軽妙でしなやかであるとのことでした。
164 伊藤若冲 「群鶏図押絵貼屏風」
6曲1双の屏風で、1曲ずつ尾の長い鶏が描かれています。そのうち11枚は70歳の頃の作品で、1枚だけ時代が違うそうです(左端の作品かな??) 私には明確にどういう違いがあるのかわかりませんでしたw それにしても最後の最後まで素晴らしい作品でした。
4章の後、そのまま併設展の「江戸みやげ」も同じ会場で行われていたので観てきましたが、若冲で集中力を使い切ったので、流し観でしたw 浮世絵の初期から明治の錦絵にかけて有名な作品が良い感じで集まっていました。また観に行く機会があったら今度はしっかり観てこようと思います。
ということで、若冲の画力だけでなく発想力や変遷も存分に楽しめる内容となっていて、大満足の内容でした。私は千葉まで行くのが大変なのですが、後期展示も見に行こうかと考えています。もう置く場所がないと分かっていながら図録も買ってしまったw 現在、東京は素晴らしい展示が目白押しですが、これはその中でも特にお勧めしたい展覧会の1つです。
⇒後日、後期も行って記事にしました。こちらです。


【展覧名】
伊藤若冲 アナザーワールド
【公式サイト】
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2010/0522/0522.html
【会場】千葉市美術館
【最寄】千葉駅(JR・京成)京成千葉中央駅(京成) 葭川公園駅(千葉都市モノレール)など
【会期】
前期:2010年5月22日(土)~6月06日(日)
後期:2010年6月08日(火)~6月27日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度 + 0時間30分程度(併設展 江戸みやげ 所蔵浮世絵名品選)
【混み具合・混雑状況(土曜日17時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
まず気になる混み具合についてですが、速報でお伝えしましたとおり意外なほど空いていて、最高の環境で観ることができました。行った時間が夕方だった為かもしれませんが、逆に勿体無いくらい空いていました。(金曜・土曜だけ20時まで) 展示作品は、今まであまり注目されていなかった若冲の水墨画を中心としていて、これだけ揃っている展覧会は貴重だと思います。詳しくは章ごとに気に入った作品とともにご紹介しようと思います。 似たような作品名が多いので、一応リストの番号も書いておこうと思います。
<第1章 若冲前史>
まず、生い立ちについてですが、若冲は京都の青物問屋の長男として生まれました。子供の頃から絵が好きで、古今の様々な絵画を学んだようです。特に黄檗宗(禅宗の一派)や沈 南蘋(しん なんびん 中国清代の画家)の影響があるようです。若冲以前の下地としては、1661年に隠元が黄檗宗を開くと明朝の禅文化が日本にも広がっていました。また、1731年に沈南蘋が来日し、緻密な描写と華麗な色彩が大流行を見せ、南蘋派という一派もいたそうです。最初の章ではそうした若冲に影響を与えたと思われる画家たちの作品が並んでいました。
参考リンク:
沈 南蘋のwiki 隠元のwiki
001 河村若芝 筆 隠元隆 賛 「十八羅漢図」
6枚並んだ羅漢像です。 解説によると、墨の線と色彩を併用した体や皺の表現は、若冲にも影響を与えたのではないかとのことです。言われてみると輪郭の表現は今回の展示に出てくる若冲の作品に似ているように思いました。
006 佚山 「花鳥図屏風」
佚山は曹洞宗の僧で、長崎で沈南蘋流を学びました。これは6曲の屏風で、1曲ごとに孔雀や鶴などの鳥が描かれています。極彩色で緻密な描写で、動きのあるフォルムは確かに若冲への繋がりを感じます。他にも、図案的な形なども若冲と共通しているようです。
020 鶴亭 「菊小禽図」
岩と菊、黄鳥を描いた作品です。緑の着色がありますが色は少なく、上から順に菊、岩と鳥という感じで並んでいます。背景には墨と白い部分が縞になっていました。解説によると、岩と菊の組み合わせは不老長寿の意味があるそうです。また、画面に浮遊するように描かれた菊は若冲の描く菊の表現に似ているそうで、影響を与えたと推定されます。
この辺は鶴亭の作品が多くありました。題材によっては若冲に描写が似ているように思います。また、鶴亭の作品に賛を書いた人は若冲の周りの人物と交流があったそうです(友達の友達みたいな繋がり?w)
<第2章 初期作-模索の時代>
2章は伊藤若冲の初期の模索時代の作品が並んでいました。模索時代は宝暦初期から「動植綵絵」を完成された明和初期までであると解説されていました。この頃は幾分、生硬さがあるとのことですが、単純化や即興性を自在に操ったようです。1章にあった若冲以前の流れや晩年の作品への繋がりを感じるコーナーとなっていてました。なお、若冲の遺作の大半は水墨画が占めるのだとか。
動植綵絵の参考記事:皇室の名宝―日本美の華 <1期> 感想前編 (東京国立博物館 平成館)
058 伊藤若冲 「松竹梅群鶴図」
2幅セットの鶴の掛け軸です。2羽の鶴が向かい合うように展示されていました。鶴は足や毛などが細かく描かれていますが、左幅の背景の植物は簡略化されていて、筆が早そうなダイナミックな表現となっていました。
032 伊藤若冲 「売茶翁像」
天秤を担ぐ老僧の絵です。顔は非常に繊細で細密に描かれ、毛やひげも1本1本描かれています。それに対して、服は大胆な簡略で流れを感じました。解説によると、この人物は黄檗宗の僧で、一流の知識人でありながら茶を売って生計を立てていた人物らしく、若冲はこの人の生き方に倣おうと考えていたようです。この人を描いた作品は後半にも出てきますので、お気に入りのモチーフだったのかも。
038 伊藤若冲 「柳下馬図」
柳の下で伏せている馬の後姿を描いた作品です。こちらの作品も簡略化され、ボリュームがある綺麗な曲線を描いています。背中の太い輪郭やたてがみは筆跡に流れを感じます。また、背景に描かれた薄い柳は風に揺れるようでした。単純に馬が可愛いのも好みw
029 伊藤若冲 「雪梅雄鶏図」
これは極彩色の掛け軸です。雪の積もった梅の下にさざんかの花が咲き、鶏が地面を睨んでいます。鶏は毛並みまで非常に細やかに描かれ、これぞ若冲!という作品でした。さざんかの赤や雪の白も独特の色合いで非常に素晴らしかったです。
034 伊藤若冲 「拾得および鶏図」
3枚セットの掛け軸です。左は梅と雌鳥とひよこが描かれ、中央は後ろ向きの拾得、右は竹と正面向きの雄鶏が描かれています。拾得の姿はとげとげした感じの頭で、人間の頭には思えなかったw こちらも細かい描写とさらっとした線がたくみに使い分けられていました。
この辺は布袋の絵のコーナーもありました。
062 伊藤若冲 「樹下雄鶏図」
萱の木の下にいる雄鶏が描かれていて、顔をあげて尾羽を立てた姿をしています。毛の質感まで感じる表現や、超精密に描かれた顔、折れ曲がり一瞬の動きを捉えたような体の表現など、若冲の技術の高さと観察眼の高さを感じます。 また、背景に描かれた萱の木の葉っぱも非常に丁寧に描かれ強い存在感を出していました。
この辺りには杜若や海老、白さぎ、ちまきの絵などもありました。
055 伊藤若冲 「花鳥蔬菜図押絵貼屏風」
6曲の屏風で、動植綵絵と同じ時期に描かれた作品だそうです。梅、鶏、鶴、かぼちゃなどが1曲ずつ描かれていて、これまで観てきたモチーフの総集編みたいな感じです。解説によると濃い墨で激しく力強いのは鶴亭の影響なのだとか。
この作品のあった部屋は屏風に囲まれて壮観でした(空いていて見渡せたのが非常に嬉しい)
089 伊藤若冲 「鯉鯰図」
鯉の絵が3枚並んでいました。これは顔と尾びれだけが描かれた鯉(胴体は右の画面外へはみ出している)と小さななまずが描かれていました。鯉のうろこは「筋目描き」という若冲得意の手法で描かれているそうです。
wikiで調べたところ、「筋目描き」というのは、『墨が滲みやすい画箋紙に墨を落とし、滲んだ墨と墨の接点(境目)に白く残る線を利用する画法』だそうです。これは観た人間にはなるほど!って思いますが、観ないと何のことか分からないかも。すみません。
引用元:伊藤若冲のwiki
105 伊藤若冲 「石灯籠図屏風」
6曲2双の屏風です。遠くに見える山を背景に石灯籠が並ぶ様子が描かれています。石灯籠は色の濃さが異なる点描で表現され、ざらついた質感を感じます。その一方で周りの鳥や松は素早く描かれ、躍動感がありました。複数の異なる技法を自在に操っているのが一目で分かる素晴らしい作品です。 これは今回の展覧会でも見所の1つだと思います。
近くには河村若芝の石灯籠の掛け軸などもありました。若冲に先行して石灯籠を題材にした作品を残していたそうです。
<第3章 着色画と水墨画>
続く3章は着色画と水墨画が入り混じった若冲様式の完成時期の作品が並んだコーナーでした。着色と水墨が融合し、表現の幅もより広がっていったようで、2章にも増して凄いコーナーとなっていました。
084 伊藤若冲 「厖児戯箒図」
ほうきの後ろに隠れる子犬の図です。後ろを振り返る子犬の絵は狩野養信の作品を模写したそうで、全く同じような絵(狩野養信「等春筆狗子図模本」)が隣に展示されていました。一目で影響がわかる展示で面白かったです。
111 伊藤若冲 「樹花鳥獣図屏風」 ★こちらで観られます
タイル絵のような6曲1双の屏風です。正面を向いた象、虎、豹、牛、鹿、兎、猿、鶏、孔雀、鳳凰…等など様々な動物が鮮やかで濃い色彩で描かれています。注目すべきはその技法で、1cm四方の升線を作って、モチーフの輪郭線を描いた後、升目を塗りつぶして描いたそうです。解説によると、これは織物の図案や朝鮮の技法などの応用が想定されるようです。それにしてもこんな小さい升でこんな大きな絵を描いていくとは労力も相当だと思います。本当に素晴らしい作品でした。
091 伊藤若冲 「旭日松鶴図」 ★こちらで観られます
2羽の鶴と真っ赤な太陽、周りには松が描かれた掛け軸です。鶴の描写が細密で、特に羽の表現は質感や繊細さが尋常じゃなかったです。松の葉は筆が早そうに見えるけど流れるように美しく、幹と共にボリューム感がありました。解説によるとこの作品の松の幹がタコの吸盤のような表現になっているのは動植綵絵にも観られる表現のようです。
115 伊藤若冲 「鹿図」
後ろ向きで上を向いている鹿の水墨画です。首の毛が見えるのですが、その毛並みまではっきりとわかります。これは刷毛目を使って表現しているそうで、この作品の近くには似た表現で描かれた虎(猫っぽい顔)の絵もありました。
104 伊藤若冲 「果蔬涅槃図」
中央に二又の大根が置かれ、周りに沢山の野菜が並んでいる図です。これは大根を釈迦に見立てた涅槃図で、周りの野菜は嘆き悲しむ弟子や鳥獣といったところでしょうか。非常に遊び心を感じる楽しい1枚でした。
096 伊藤若冲 「鸚鵡図」
白い胡粉で描かれたオウムの姿です。下地に白を塗って、オウムの体は透けているように見えます。この作品も体毛まで非常に細かく描かれ、その表現と合わせて毛並みの美しさが伝わってくるようでした。この辺りにはオウムの絵が3枚並んでいました。
この辺でこのフロアは終了で、続いて下の階へ移動します。第二会場に入るときにもう一度チケットを見せる必要がありますのでご注意。(第一会場と第二会場を行き来することは可能です。)
146 伊藤若冲 「鶴図」
軽やかな曲線でシンプルな印象を受ける鶴の絵です。驚くほどに美しい流れの曲線なのに、すらっと迷いなく描いているように見えます。 簡略化されているが故に、神業のような筆遣いを感じました。
142 伊藤若冲 「売茶翁像」
2章の032でご紹介した売茶翁と全く同じような絵ですが、こちらは60~70歳頃の作品です。ぱっと観た感じほとんど同じでしたが図録で比べて見ると若干違う気もします。これは図録で観ないと比べるのは大変かも。
137 伊藤若冲 「石峰寺図」
これはイメージの中の石峰寺の図です。ちょっとデフォルメされた感じの人々が描かれ、ここまで観てきた作品とも少し違った印象を受けました。石峰寺は晩年に過ごしたところだったっけかな。
135 伊藤若冲 「蓮池図」 ★こちらで観られます
これは巡回の中でも千葉会場のみで展示されている作品です。6枚セットの作品で、蓮の咲く池とその畔を描いた作品です。ほとんど余白のような静寂を感じる水面と、所々に咲いた蓮の花が描かれています。蓮の花は細かさと大胆さを自在に使い分けているようでした。横一杯に広がったこの作品を静かに座って眺められたのは貴重な経験となりました。 心落ち着く作品でした。
145 伊藤若冲 「花鳥図押絵貼屏風」
6曲2双の屏風です。孔雀や鳳凰、鷹、鶴、おしどり?、オウム、鶏などの鳥が描かれていて、刷毛目を始めとした様々な表現が一堂に会したような感じでした。展覧会もラストが近くなるとだんだんと集大成的な作品となってきました。
121 伊藤若冲 「玄圃瑤華」
黒地に白抜きされたような作品(影絵の逆みたいな) 葉っぱや虫などが描かれ風流な華やかさがありました。 近くにはこれと似た作風の作品がいくつか展示されていました。
158 伊藤若冲 「雛に双鶏図」
仁王立ちして上をにらむ雌鶏と足元の丸っこいひよこ達を描いた作品です。刷毛目を使った毛並みや、迷い無く描かれたダイナミックな尻尾などが生命感を感じさせます。ひよこは本当に可愛らしく、鳥好きの若冲の愛情も感じられました。
101 伊藤若冲 「群鶏図障壁画(旧海宝寺障壁画)」
9枚の襖絵がずらっと並んでいました。いずれも尾の長い鶏が描かれ一気に観られるのが壮観でした。この辺は大きな作品も多く、ますます充実した内容です。
<第4章 晩年期-多用なる展開>
最後の章は晩年の作品です(このコーナーはちょっぴりです) 若冲は一時期、版画までやっていたそうですが、その後しばらく寡作の時期があったそうです。しかし晩年にまた意欲的になり素晴らしい作品を残しました。解説によると、モチーフはさらにデフォルメされていき、筆線は力強いだけでなく軽妙でしなやかであるとのことでした。
164 伊藤若冲 「群鶏図押絵貼屏風」
6曲1双の屏風で、1曲ずつ尾の長い鶏が描かれています。そのうち11枚は70歳の頃の作品で、1枚だけ時代が違うそうです(左端の作品かな??) 私には明確にどういう違いがあるのかわかりませんでしたw それにしても最後の最後まで素晴らしい作品でした。
4章の後、そのまま併設展の「江戸みやげ」も同じ会場で行われていたので観てきましたが、若冲で集中力を使い切ったので、流し観でしたw 浮世絵の初期から明治の錦絵にかけて有名な作品が良い感じで集まっていました。また観に行く機会があったら今度はしっかり観てこようと思います。
ということで、若冲の画力だけでなく発想力や変遷も存分に楽しめる内容となっていて、大満足の内容でした。私は千葉まで行くのが大変なのですが、後期展示も見に行こうかと考えています。もう置く場所がないと分かっていながら図録も買ってしまったw 現在、東京は素晴らしい展示が目白押しですが、これはその中でも特にお勧めしたい展覧会の1つです。
⇒後日、後期も行って記事にしました。こちらです。
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