HOME   »  過去の美術展 (2010年)  »  ペルシア陶器展 【松岡美術館】

ペルシア陶器展 【松岡美術館】

前回ご紹介した松岡美術館の「モネ・ルノワールと印象派・新印象派展」を観た後、隣の部屋で同時開催されていた「ペルシア陶器展」も観てきました。こちらも何枚か写真を撮りましたので、それを使ってご紹介しようと思います。(この美術館はフラッシュ不可、機材不可、携帯での撮影不可、シャッター音不可などのルールを守れば写真撮影が出来ます。)

 ※もし掲載に問題がありましたら掲載をおろしますので、お申し付けください。

P1120950.jpg

【展覧名】
 ペルシア陶器展

【公式サイト】
 http://www.matsuoka-museum.jp/exhibit56.html
 http://www.matsuoka-museum.jp/

【会場】松岡美術館
【最寄】白金台駅(東京メトロ) または 目黒駅(JR・東京メトロ)
【会期】2010年4月25日~9月26日
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日15時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
こちらの展示も空いていて、ゆっくり観ることが出来ました。いつもは中国陶器のコーナーがガラっとペルシア陶器に変わっていて、華やかな器の数々を楽しめました。

展示風景はこんな感じ。陶器は全然わからない私ですが、ラスター彩は華やかなので大好きですw
P1130110.jpg

「ラスター彩 人面鳥文 把手壷」
P1130104.jpg
独特の金属的な光沢を持ったラスター彩の壷です。「ラスター」は英語の「luster」で、輝きや光沢を意味します。ラスター彩の中には虹色に変化するのもあったりしますが、これは銅みたいな色で、側面に人面鳥が描かれているのが分かります。実物を観ると結構大きくて見ごたえがありました。

ちなみにラスター彩の技法は14世紀に途絶えてしまい、後に日本人の加藤卓男という陶芸家によって復元されたそうです。

「青釉藍緑彩 花文 皿」
P1130108.jpg
鮮やかな青が綺麗な皿。中には藍や緑で花が描かれているようです。こういう分かりやすい華やかさが好きですw

「青釉黒彩 人物形瓶」
P1130113.jpg
ユーモラスな人物の形をした瓶。ちょっと埴輪みたいな雰囲気が可愛らしいです。きっと貴重なものでしょうが、その価値がどういうものかはわかりませんでした。

「ラスター彩 文字花文 皿」
P1130127.jpg
この辺にはいかにも中東風の模様の皿が何枚かあり、最も気に入ったコーナーでした。この細かくて幾何学的な模様を見ていると、エッシャーがアラベスク模様からインスピレーションを受けたのも納得できる気がする…。そしてこの光沢。素晴らしい。

「ラスター彩 鳥文 鉢」
P1130140.jpg
これは特に金属的な光を放っていた作品です。デフォルメされ装飾的な鳥の文も面白く、かなり気に入りました。

「青釉 牛形水注」
P1130161.jpg
牛の形をした水注。観たところ口から水を出すのかな? 遊び心を感じます。 陶器事態も透き通るような良い色合いで綺麗でした。

ということで、何種類か時代や製法が違う陶器がありました。ちょっと流れが分かりづらかったので、よく理解できていませんが、難しい話を抜きにしてもラスター彩は美しいと思います。写真は出し惜しみしていますが、他にも気に入った作品が結構ありました。 これだけ一気に観られる機会はそんなに無いと思いますので、観ておくと貴重な経験になるかもしれません。「モネ・ルノワールと印象派・新印象派展」とセットで観られますので、中々お得な感じです。
関連記事


記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。

 

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter



Comment
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

21世紀のxxx者

Author:21世紀のxxx者
 
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。

関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。

画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。

↓ブログランキングです。ぽちっと押して頂けると嬉しいです。





【トラックバック・リンク】
基本的にどちらも大歓迎です。アダルトサイト・商材紹介のみのサイトの方はご遠慮ください。
※TB・コメントは公序良俗を判断した上で断り無く削除することがあります。
※相互リンクに関しては一定以上のお付き合いの上で判断させて頂いております。

【記事・画像について】
当ブログコンテンツからの転載は一切お断り致します。(RSSは問題ありません)

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter

展覧スケジュール
現時点で分かる限り、大きな展示のスケジュールを一覧にしました。

展展会年間スケジュール (1都3県)
検索フォーム
ブログ内検索です。
【○○美術館】 というように館名には【】をつけて検索するとみつかりやすいです。
全記事リスト
カテゴリ
リンク
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
メディア掲載
■2012/1/27
NHK BSプレミアム 熱中スタジアム「博物館ナイト」の収録に参加してきました
  → 詳細

■2011/11/21
海の見える杜美術館の公式紹介サイトに掲載されました
  → 詳細

■2011/9/29
「週刊文春 10月6日号」に掲載されました
  → 詳細

■2009/10/28
Yahoo!カテゴリーに登録されました
  → 絵画
  → 関東 > 絵画

記事の共有
この記事をツイートする
広告
美術鑑賞のお供
細かい美術品を見るのに非常に重宝しています。
愛機紹介
このブログの写真を撮ってます。上は気合入れてる時のカメラ、下は普段使いのカメラです。
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
67位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
デザイン・アート
10位
アクセスランキングを見る>>
twitter
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

※できるだけコメント欄にお願い致します。(管理人だけに表示機能を活用ください) メールは法人の方で、会社・部署・ドメインなどを確認できる場合のみ返信致します。