ロトチェンコ+ステパーノワーロシア構成主義のまなざし 【東京都庭園美術館】
前々回・前回と白金台の松岡美術館をご紹介したので、今日はその近くにある東京都庭園美術館の展覧会をご紹介しようかと思います。今日、最終日だった「ロトチェンコ+ステパーノワーロシア構成主義のまなざし」をぎりぎりで観てきました。今更遅いですが一応感想だけでも残しておこうかと。

【展覧名】
ロトチェンコ+ステパーノワーロシア構成主義のまなざし
【公式サイト】
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/rodchenko/index.html
【会場】東京都庭園美術館
【最寄】目黒駅(JR・東京メトロ) または 白金台駅(東京メトロ)
【会期】2010年4月24日~6月20日
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日16時頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
最終日だったせいか、結構混んでいました。意外だったのが若者がほとんどで、なかなか熱心に観ている人が多かったです。
今回の展示はロシア・アヴァンギャルドで活躍したアレクサンドル・ロトチェンコとワルワーラ・ステパーノワの2人の様々な作品を紹介する内容でした。 特にロトチェンコの名前はロシア・アヴァンギャルドに関する展示で何度か名前を見ているので、欠かせない存在なのだろうと思います。今回も独特のデザインを観ることができたので、章ごとに詳しくご紹介しようと思います。なお、実際の展示順と作品リストの順が違っていますが、作品リストの方が区切りが分かりやすいので、リストの順にご紹介しようと思います。
ロシア・アヴァンギャルドの参考記事:
ロシアの夢 1917-1937 革命から生活へ-ロシア・アヴァンギャルドのデザイン (埼玉県立近代美術館)
青春のロシア・アヴァンギャルド展 埼玉編
「カナダ・アニメーション映画名作選」と「無声時代ソビエト映画ポスター展」
<絵画>
最初の章は絵画についていました。アレクサンドル・ロトチェンコとワルワーラ・ステパーノワ(この人は女性です)は1914年にカザン美術学校で出会いました。やがて1919年にはカンディンスキーの家で暮らしたり、1920年には美術館部局内で暮らし芸術文化研究所に勤めるなど、学生時代からずっと2人で一緒に活動をしていたようです。
ロトチェンコの絵は最初、中世的なものや東洋的なものを主題としていたようですが、未来派などの影響で具象から抽象絵画へ向かっていったそうです。また、色彩に関心を払っていたようですが、やがて色彩を拒否する作品も出てきたと解説されていました。それに対してステパーノワはプリミティブ(原始・素朴美術)に傾倒していたそうで、初期には未来派の影響もあるようでした。ここではそうした作品が3部屋ほどにずらっとならんでいました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「二人の人物」 ★こちらで観られます
かなり簡略化された2人の人物らしきものを描いた絵です。緩やかな曲線と平面的な感じで描かれ、色の違いで体を表現しているように思いました。具象と抽象の中間くらいみたいな絵でした。
ワルワーラ・ステパーノワ 「太鼓を叩く男 座る人物(緑色の)5番」
丸、四角、円筒の3要素で描かれた太鼓を叩いている男の絵です。単純化した幾何学模様に濃い緑と薄めの緑など、微妙な色の違いで表現していました。
今回の展示はこうした幾何学模様を駆使した作品が続いていきます。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「無対象コンポジション 50番 連作 [設計され彩色された平面の動きのコンポジション]」
傾いた緑の四角、赤い柱のようなもの、青のといった3つの幾何学模様のみで描かれた作品です。 この作品の隣には白地に青の縦横線で格子状になった作品など、シンプルで絵というよりはデザインのように思えました。この辺の作品にはもっと説明が欲しいw
アレクサンドル・ロトチェンコ 「三部作 [なめらかな色] 赤、黄、青」
3枚セットの作品で、いずれも1つの色で塗りつくされただけの絵?です。 左から赤、黄、青と並んでいました。よく見ると筆跡らしきものが残っているくらいはわかりますが、何を意図しているかは全くわかりませんでした。ただ、3つ並ぶと響きあっているように思えてきたので色の性質を研究してたのかな?と勝手に解釈してみたりw
この辺には十字線を描いた作品や丸を重ねた作品などデザイン的な作品が並んでいました。こういう単純な記号のような作品はロシア・アヴァンギャルドらしいと言えなくもないw
<グラフィック(線描画)>
絵画の後は線描画のコーナーで、絵画とはまた違った雰囲気の作品がありました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「線とコンパスのコンポジション」
白黒で無数の曲線や円が組み合わされてできた未来的なデザインです。何かの部品のような幾何学的な美しさと優美さがありました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「コンストラクション 連作 [線主義]」
数学の教科書にでも出てきそうな、真円と直線が組み合わさったシンプルなデザインです。この作品は1920年の作品のようですが、どことなくカンディンスキーっぽいところを感じました。1919年にカンディンスキーの家に住んでたようなので影響を受けてるとは思うのですが、詳細は不明です。
ワルワーラ・ステパーノワ 「チャーリー・チャップリン 連作 [チャーリー・チャップリン]」
単純化されたチャップリンの肖像です。前に出した帽子を持つ腕が極端に大きくかかれるなど、全体的に誇張された感じもします。そのせいか、単純な形を使いながらもよく特徴を捉えているように思いました。なお、この作品以外にもステパーノワのチャップリンを描いた作品があったので、相当好きだったのかも?と思いながら見ていました。
<空間構成>
この章の作品は実際には書庫や最後の方に展示されていました。デザインしたものを実際に立体で作った作品が並んでいました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「空間構成10番 連作 [光を反射する平面]吊り下げ型 六面体」 ★こちらで観られます
これは書庫にあった作品です。六角形の木枠のようなものの中に、少し小さめの六角形があり、その中に少し小さめの六角形が…という感じで組み合わさっています。 これは理屈抜きに見た目が美しく気に入りました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「空間構成23番 連作 [同じフォルムの原則に従って] 卓上型」
これは最後の写真のコーナーのあたりにあった、ヰの字のような形(正方形の各辺の先が伸びたような形)がいくつも重なってできた構造物です。シンプルな形のものでも集まると芸術的に見えるのが面白く、どこか優美さすら感じました。
他にも模型のようなものは2点くらいありました。
<建築>
2Fの最初の方に建築のデザインをした作品がありました。実際にこんなの作れるの?っていうデザインが多い気がしますw
アレクサンドル・ロトチェンコ 「代議員ソビエト 連作 [展望台のある町] 建築デザイン」
ビルの上に展望台のある塔が建ち、それにジグザグの鉄筋らしきものが絡み付いているように見えるデザインです。これを実現するのは難しいと思いますが斬新な作品でした。
この辺にはコンポジションそのものみたいな建築物のデザインが多かったです。
<デザイン>
続いて家具などのデザインのコーナーです。これは実際に作れそうw
アレクサンドル・ロトチェンコ 「盆 連作 [茶器セットデザイン]」
円の中に5つのオレンジの円と3つの四角が重なったような図案です。このお盆は実際にあってもおかしくないかもw モダンな雰囲気がある図案でした。この辺にはこれと似たような図案が3枚くらいありました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「チェス台(労働者クラブの設備の設計シリーズ) 連作[パリにおける現代装飾美術・産業美術国際博覧会 ソビエト館 労働者クラブのデザイン]」
この作品はデザイン画ですが、埼玉の展示で実際に作ったものを観た記憶があります。赤と黒のチェスの台と椅子が組み合わさったデザインで、シンプルかつモダンな印象を受けます。
参考記事:
ロシアの夢 1917-1937 革命から生活へ-ロシア・アヴァンギャルドのデザイン (埼玉県立近代美術館)
アレクサンドル・ロトチェンコ 「クラブのテーブルと椅子 連作[パリにおける現代装飾美術・産業美術国際博覧会 ソビエト館 労働者クラブのデザイン]」
これも埼玉で実物を観た(というか座った)ことがある椅子と同じもののデザインじゃないかな。半円と直線を組み合わせたもので、すわり心地はあまりよくなかったと当時の記事に書いてましたw 見た目はカッコいいんですけどね。
アレクサンドル・ロトチェンコ/ワルワーラ・ステパーノワ 「麻雀牌」
これはちょっと驚いた作品です。というのも、これは題名どおりの麻雀牌で、N、W、Zなどの文字の牌や、格子の牌、丸などの幾何学模様などで牌を表していました。どうやら仲間達で夜を徹してやっていたそうで、これも使い込まれていそうに見えました。昔からソ連でも徹マンとかあるんですねw
<演劇>
舞台衣装や舞台装置などのコーナーもありました。基本的にカクカクした幾何学的な服などで、先進的な感じがしますが、具象的なので分かりやすかったかもw
<印刷物(本、ポスター、広告)>
今回の展示で私が一番面白かったのがこのコーナーです。2F階段を登った辺りからソ連時代のポスターが並んでいました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「レンギス(国立出版社レニングラード支部) あらゆる知についての書籍」 国立出版社レニングラード支部の広告ポスター ★こちらで観られます
今回のポスターにもなっていた作品です。口に手を当てて何かを叫んで知る女性の円形の写真と、そこから出てくる台詞のような文字を三角で囲んだデザインになっています。シンプルな形を使いつつも強いメッセージを飛ばしているように見えました。また、三角の頂点が女性の口になっているのも面白かったです。
この辺にはパンや植物油、おしゃぶりのポスターなどもありました。パンのポスターは「ネップを恐れるな」という題で、当時の体制を伺わせましたが、この展覧会では特に説明がないので、時代背景などを詳しく知るのは難しかったかも。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「当社の株主リストにあなたの名前がまだないのは恥ずかしいことです」ドヴロリョート(ロシア航空産業開発会社)の広告ポスター
飛行機と地球儀?が描かれたポスターで、飛行機から点々と紙が舞い散り、列をなして下にある地球儀に巻きついていくような絵です。タイトルを見ると、株の宣伝とわかり、ちょっと納得。飛行機から出た株券が世界を覆うようなイメージで面白いです。 それにしても上から目線の売り方ですねw
この辺は部屋も狭くて人と接するくらい混んでました。
<写真>
最後のほうは写真のコーナーでした。ロトチェンコは人間とは違った視線で写すことのできるカメラに可能性を感じていたようで、ちょっと変わった視点からの写真が多く展示されていました。また、写真を斜めに撮ったり、遠近法を研究したりと、様々な手法を試していたようです。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「避難梯子 連作 [ミャスニツカヤ街の家]」 ★こちらで観られます
避難梯子に捕まっている人を真下から見上げるように撮った写真です。その視点のせいか、遠目で観た時には線路にでもしがみついているのかと思いましたw 建物や、梯子、梯子の支えなど幾何学的要素が多いのも流石です。
この辺には人物の肖像写真も多く展示されていました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「ライカを持つ女」
腰掛けている女性に格子状の影が落ちている写真です。カメラを傾けて撮ったようで、少し視点が斜めです。また、格子の影が非常にデザイン的に見えて面白かったです。こういう発想は彼の絵画作品などとも繋がっているように思えました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「競馬」
恐らく競馬場のゴール付近で撮られた写真で、足元から見上げる感じで撮られています。馬が何頭も並び、躍動感、スピード感、迫力などが出ていました。レースの熱気が伝わってきそうな作品でした。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「革命博物館の円柱」
若干斜めに撮られた円柱の写真で、上から見下ろすような視点となっています。円柱といっても多角形で、その表面には白黒の影がつき、1面ごとに微妙なグラデーションになっていたのが面白かったです。視点と幾何学的な工夫は流石です。
他にも、鉄塔や木をしたから眺めた作品や、階段を撮った作品など、身近なところにある幾何学模様を撮っているように思い、写真でもロシア・アヴァンギャルドを感じました。
ということで、独特のデザインを楽しめました。結構、難解に思う作品が多かったのですが、解説が少なくてちょっと厳しかったかな。もう終わってしまいましたが一味違った展覧会でした。


【展覧名】
ロトチェンコ+ステパーノワーロシア構成主義のまなざし
【公式サイト】
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/rodchenko/index.html
【会場】東京都庭園美術館
【最寄】目黒駅(JR・東京メトロ) または 白金台駅(東京メトロ)
【会期】2010年4月24日~6月20日
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日16時頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
最終日だったせいか、結構混んでいました。意外だったのが若者がほとんどで、なかなか熱心に観ている人が多かったです。
今回の展示はロシア・アヴァンギャルドで活躍したアレクサンドル・ロトチェンコとワルワーラ・ステパーノワの2人の様々な作品を紹介する内容でした。 特にロトチェンコの名前はロシア・アヴァンギャルドに関する展示で何度か名前を見ているので、欠かせない存在なのだろうと思います。今回も独特のデザインを観ることができたので、章ごとに詳しくご紹介しようと思います。なお、実際の展示順と作品リストの順が違っていますが、作品リストの方が区切りが分かりやすいので、リストの順にご紹介しようと思います。
ロシア・アヴァンギャルドの参考記事:
ロシアの夢 1917-1937 革命から生活へ-ロシア・アヴァンギャルドのデザイン (埼玉県立近代美術館)
青春のロシア・アヴァンギャルド展 埼玉編
「カナダ・アニメーション映画名作選」と「無声時代ソビエト映画ポスター展」
<絵画>
最初の章は絵画についていました。アレクサンドル・ロトチェンコとワルワーラ・ステパーノワ(この人は女性です)は1914年にカザン美術学校で出会いました。やがて1919年にはカンディンスキーの家で暮らしたり、1920年には美術館部局内で暮らし芸術文化研究所に勤めるなど、学生時代からずっと2人で一緒に活動をしていたようです。
ロトチェンコの絵は最初、中世的なものや東洋的なものを主題としていたようですが、未来派などの影響で具象から抽象絵画へ向かっていったそうです。また、色彩に関心を払っていたようですが、やがて色彩を拒否する作品も出てきたと解説されていました。それに対してステパーノワはプリミティブ(原始・素朴美術)に傾倒していたそうで、初期には未来派の影響もあるようでした。ここではそうした作品が3部屋ほどにずらっとならんでいました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「二人の人物」 ★こちらで観られます
かなり簡略化された2人の人物らしきものを描いた絵です。緩やかな曲線と平面的な感じで描かれ、色の違いで体を表現しているように思いました。具象と抽象の中間くらいみたいな絵でした。
ワルワーラ・ステパーノワ 「太鼓を叩く男 座る人物(緑色の)5番」
丸、四角、円筒の3要素で描かれた太鼓を叩いている男の絵です。単純化した幾何学模様に濃い緑と薄めの緑など、微妙な色の違いで表現していました。
今回の展示はこうした幾何学模様を駆使した作品が続いていきます。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「無対象コンポジション 50番 連作 [設計され彩色された平面の動きのコンポジション]」
傾いた緑の四角、赤い柱のようなもの、青のといった3つの幾何学模様のみで描かれた作品です。 この作品の隣には白地に青の縦横線で格子状になった作品など、シンプルで絵というよりはデザインのように思えました。この辺の作品にはもっと説明が欲しいw
アレクサンドル・ロトチェンコ 「三部作 [なめらかな色] 赤、黄、青」
3枚セットの作品で、いずれも1つの色で塗りつくされただけの絵?です。 左から赤、黄、青と並んでいました。よく見ると筆跡らしきものが残っているくらいはわかりますが、何を意図しているかは全くわかりませんでした。ただ、3つ並ぶと響きあっているように思えてきたので色の性質を研究してたのかな?と勝手に解釈してみたりw
この辺には十字線を描いた作品や丸を重ねた作品などデザイン的な作品が並んでいました。こういう単純な記号のような作品はロシア・アヴァンギャルドらしいと言えなくもないw
<グラフィック(線描画)>
絵画の後は線描画のコーナーで、絵画とはまた違った雰囲気の作品がありました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「線とコンパスのコンポジション」
白黒で無数の曲線や円が組み合わされてできた未来的なデザインです。何かの部品のような幾何学的な美しさと優美さがありました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「コンストラクション 連作 [線主義]」
数学の教科書にでも出てきそうな、真円と直線が組み合わさったシンプルなデザインです。この作品は1920年の作品のようですが、どことなくカンディンスキーっぽいところを感じました。1919年にカンディンスキーの家に住んでたようなので影響を受けてるとは思うのですが、詳細は不明です。
ワルワーラ・ステパーノワ 「チャーリー・チャップリン 連作 [チャーリー・チャップリン]」
単純化されたチャップリンの肖像です。前に出した帽子を持つ腕が極端に大きくかかれるなど、全体的に誇張された感じもします。そのせいか、単純な形を使いながらもよく特徴を捉えているように思いました。なお、この作品以外にもステパーノワのチャップリンを描いた作品があったので、相当好きだったのかも?と思いながら見ていました。
<空間構成>
この章の作品は実際には書庫や最後の方に展示されていました。デザインしたものを実際に立体で作った作品が並んでいました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「空間構成10番 連作 [光を反射する平面]吊り下げ型 六面体」 ★こちらで観られます
これは書庫にあった作品です。六角形の木枠のようなものの中に、少し小さめの六角形があり、その中に少し小さめの六角形が…という感じで組み合わさっています。 これは理屈抜きに見た目が美しく気に入りました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「空間構成23番 連作 [同じフォルムの原則に従って] 卓上型」
これは最後の写真のコーナーのあたりにあった、ヰの字のような形(正方形の各辺の先が伸びたような形)がいくつも重なってできた構造物です。シンプルな形のものでも集まると芸術的に見えるのが面白く、どこか優美さすら感じました。
他にも模型のようなものは2点くらいありました。
<建築>
2Fの最初の方に建築のデザインをした作品がありました。実際にこんなの作れるの?っていうデザインが多い気がしますw
アレクサンドル・ロトチェンコ 「代議員ソビエト 連作 [展望台のある町] 建築デザイン」
ビルの上に展望台のある塔が建ち、それにジグザグの鉄筋らしきものが絡み付いているように見えるデザインです。これを実現するのは難しいと思いますが斬新な作品でした。
この辺にはコンポジションそのものみたいな建築物のデザインが多かったです。
<デザイン>
続いて家具などのデザインのコーナーです。これは実際に作れそうw
アレクサンドル・ロトチェンコ 「盆 連作 [茶器セットデザイン]」
円の中に5つのオレンジの円と3つの四角が重なったような図案です。このお盆は実際にあってもおかしくないかもw モダンな雰囲気がある図案でした。この辺にはこれと似たような図案が3枚くらいありました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「チェス台(労働者クラブの設備の設計シリーズ) 連作[パリにおける現代装飾美術・産業美術国際博覧会 ソビエト館 労働者クラブのデザイン]」
この作品はデザイン画ですが、埼玉の展示で実際に作ったものを観た記憶があります。赤と黒のチェスの台と椅子が組み合わさったデザインで、シンプルかつモダンな印象を受けます。
参考記事:
ロシアの夢 1917-1937 革命から生活へ-ロシア・アヴァンギャルドのデザイン (埼玉県立近代美術館)
アレクサンドル・ロトチェンコ 「クラブのテーブルと椅子 連作[パリにおける現代装飾美術・産業美術国際博覧会 ソビエト館 労働者クラブのデザイン]」
これも埼玉で実物を観た(というか座った)ことがある椅子と同じもののデザインじゃないかな。半円と直線を組み合わせたもので、すわり心地はあまりよくなかったと当時の記事に書いてましたw 見た目はカッコいいんですけどね。
アレクサンドル・ロトチェンコ/ワルワーラ・ステパーノワ 「麻雀牌」
これはちょっと驚いた作品です。というのも、これは題名どおりの麻雀牌で、N、W、Zなどの文字の牌や、格子の牌、丸などの幾何学模様などで牌を表していました。どうやら仲間達で夜を徹してやっていたそうで、これも使い込まれていそうに見えました。昔からソ連でも徹マンとかあるんですねw
<演劇>
舞台衣装や舞台装置などのコーナーもありました。基本的にカクカクした幾何学的な服などで、先進的な感じがしますが、具象的なので分かりやすかったかもw
<印刷物(本、ポスター、広告)>
今回の展示で私が一番面白かったのがこのコーナーです。2F階段を登った辺りからソ連時代のポスターが並んでいました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「レンギス(国立出版社レニングラード支部) あらゆる知についての書籍」 国立出版社レニングラード支部の広告ポスター ★こちらで観られます
今回のポスターにもなっていた作品です。口に手を当てて何かを叫んで知る女性の円形の写真と、そこから出てくる台詞のような文字を三角で囲んだデザインになっています。シンプルな形を使いつつも強いメッセージを飛ばしているように見えました。また、三角の頂点が女性の口になっているのも面白かったです。
この辺にはパンや植物油、おしゃぶりのポスターなどもありました。パンのポスターは「ネップを恐れるな」という題で、当時の体制を伺わせましたが、この展覧会では特に説明がないので、時代背景などを詳しく知るのは難しかったかも。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「当社の株主リストにあなたの名前がまだないのは恥ずかしいことです」ドヴロリョート(ロシア航空産業開発会社)の広告ポスター
飛行機と地球儀?が描かれたポスターで、飛行機から点々と紙が舞い散り、列をなして下にある地球儀に巻きついていくような絵です。タイトルを見ると、株の宣伝とわかり、ちょっと納得。飛行機から出た株券が世界を覆うようなイメージで面白いです。 それにしても上から目線の売り方ですねw
この辺は部屋も狭くて人と接するくらい混んでました。
<写真>
最後のほうは写真のコーナーでした。ロトチェンコは人間とは違った視線で写すことのできるカメラに可能性を感じていたようで、ちょっと変わった視点からの写真が多く展示されていました。また、写真を斜めに撮ったり、遠近法を研究したりと、様々な手法を試していたようです。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「避難梯子 連作 [ミャスニツカヤ街の家]」 ★こちらで観られます
避難梯子に捕まっている人を真下から見上げるように撮った写真です。その視点のせいか、遠目で観た時には線路にでもしがみついているのかと思いましたw 建物や、梯子、梯子の支えなど幾何学的要素が多いのも流石です。
この辺には人物の肖像写真も多く展示されていました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「ライカを持つ女」
腰掛けている女性に格子状の影が落ちている写真です。カメラを傾けて撮ったようで、少し視点が斜めです。また、格子の影が非常にデザイン的に見えて面白かったです。こういう発想は彼の絵画作品などとも繋がっているように思えました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「競馬」
恐らく競馬場のゴール付近で撮られた写真で、足元から見上げる感じで撮られています。馬が何頭も並び、躍動感、スピード感、迫力などが出ていました。レースの熱気が伝わってきそうな作品でした。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「革命博物館の円柱」
若干斜めに撮られた円柱の写真で、上から見下ろすような視点となっています。円柱といっても多角形で、その表面には白黒の影がつき、1面ごとに微妙なグラデーションになっていたのが面白かったです。視点と幾何学的な工夫は流石です。
他にも、鉄塔や木をしたから眺めた作品や、階段を撮った作品など、身近なところにある幾何学模様を撮っているように思い、写真でもロシア・アヴァンギャルドを感じました。
ということで、独特のデザインを楽しめました。結構、難解に思う作品が多かったのですが、解説が少なくてちょっと厳しかったかな。もう終わってしまいましたが一味違った展覧会でした。
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No title
行かれたんですね。
あたしは1ヶ月前の平日に行ったので空いていました。
あたしも印刷物のコーナーが楽しかったです。
今でも通じるグラフィックデザイン。真似されているのもありました。
なので若い人も多く観に来たのかも知れません。
マヤコフスキーのコピーも良かったです。お茶受けクッキーのコピーとか好きですね。
あたしは1ヶ月前の平日に行ったので空いていました。
あたしも印刷物のコーナーが楽しかったです。
今でも通じるグラフィックデザイン。真似されているのもありました。
なので若い人も多く観に来たのかも知れません。
マヤコフスキーのコピーも良かったです。お茶受けクッキーのコピーとか好きですね。
Re: No title
>きぼう丸さん
なんとかギリギリ観てきました^^ やはり混んでいたのは最終日の休日だったせいかもしれません。
ロシア・アバンギャルドは毎回「わからん!」と言いつつもデザイン性には引かれるものがありますね。ちょっと非人間的で怖いものも感じますが、今でも斬新な印象があります。
ポスターは当時の様子も知れるので中々あなどれないですw
なんとかギリギリ観てきました^^ やはり混んでいたのは最終日の休日だったせいかもしれません。
ロシア・アバンギャルドは毎回「わからん!」と言いつつもデザイン性には引かれるものがありますね。ちょっと非人間的で怖いものも感じますが、今でも斬新な印象があります。
ポスターは当時の様子も知れるので中々あなどれないですw
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