アルフォンス・ミュシャ展 【三鷹市美術ギャラリー】
10日ほど前の土曜日に、三鷹の「三鷹市美術ギャラリー」で「生誕150年記念 アルフォンス・ミュシャ展」を観てきました。この展覧会は思った以上の充実振りで、ミュシャの変遷を知ることができる素晴らしい内容となっていました。

【展覧名】
生誕150年記念 アルフォンス・ミュシャ展
【公式サイト】
http://mitaka.jpn.org/ticket/100522g/
【会場】三鷹市美術ギャラリー
【最寄】三鷹駅
【会期】2010年 5月22日(土)~7月4日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間20分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
この美術館は最近面白い展示が多いように思いますが、今までそんなに混んでいることがなかったので、空いているのでは?と予想していたら、若い人を中心に結構混んでいました。場所によっては列を組むくらいの盛況ぶりで、ミュシャの人気が伺えます。
さて、展示の内容についてですが、大きく3つの時代に分けて構成されていました。有名な作品の多いパリの時代、アメリカへ活動の場を移した時代、故郷のチェコに戻った時代の3つです。詳しくはいつもどおり気に入った作品を通して各章ごとにご紹介しようと思います。
<第1章 パリ時代>
まず、ミュシャが名声を得たパリ時代についてのコーナーです。ミュシャはチェコの生まれで、今年で生誕150周年となります。 地元の大地主(クーエン・ブラシ伯爵)の援助を受けてパリに出てアカデミー派の美術を学びましたが、原因不明で援助の資金が打ち切られてしまい、絵画の勉強を諦めて本や雑誌の挿絵を描いて生計を立てるようになりました。そうした生活がしばらく続いていたようですが、やがて彼の元に女優のサラ・ベルナールから芝居の公演ポスター「ジスモンダ」の依頼が舞い込み、それがきっかけでミュシャは世の中の脚光を浴びるようになっていきました。
このコーナーでは、そうした初期のアカデミックな作品から、サラ・ベルナールの芝居などのポスター、挿絵、広告、商品の包みなど様々なものが展示されていました。
アルフォンス・ミュシャ 「ローマの火災を見つめるネロ」
これは油彩画です。全体に赤みがかった画面で、神殿のような建物の階段で沢山の人たちが火事を見ているようすが描かれています。題名から察するに見ているのは暴君ネロかな? 火事自体は画面の右外のあたりにあるようで、画面には描かれておらず、想像を掻き立てるような絵でした。恐らくこれはアカデミーで学んでいた頃の作品だと思います。
この辺にはデッサンのコーナーもあり緻密な筆跡を見ることができました。
アルフォンス・ミュシャ 「瞑想」
これはグアッシュの作品で、白いドレスの女性がうなだれてベンチ?に座っている様子が描かれています。薄暗く神秘的な雰囲気があり、解説によるとパリの象徴主義の影響を受けているそうです。確かにこの辺にはルドンのような雰囲気の作品もありました。
ミュシャは最初、絵画に目を向けていたようです。チェコとスラブの歴史を描きたかったそうで、この願いは後々に実現させていくことになります。
アルフォンス・ミュシャ 「戴冠式:『ドイツ史の諸場面とエピソード』挿絵(下絵)」
ドイツ史の本の挿絵にした絵の下絵です。王宮での戴冠式が様子を非常に細かく写実的に描かれていました。この辺は本の挿絵が2枚並んでいて、挿絵で生計を立てていた頃の様子が伺えました。
アルフォンス・ミュシャ 「フルショヴァニー城の衝立(西風とニンフ)」
これは援助してくれていたクーエン・ブラシ伯爵の城にあった衝立です。人の背丈くらいある大きなもので、観音開きのようになっています。真ん中には擬人化された笛を吹く西風と裸婦(ニンフ)が描かれ、背景は森の木々となっています。また、左右には果物と花が描かれていて華やかで装飾的な雰囲気がありました。解説によると後のミュシャの予兆を垣間見ることができるそうで、確かに優美なものを感じました。
アルフォンス・ミュシャ 「1900年パリ万博博覧会『人類館』の第2案(下絵)」
これはちょっと驚いた作品。パリ万博の「人類館」を構想した下絵なのですが、エッフェル塔の2階以上を解体して巨大な円形ドームと人物の彫刻を無数に置こうと考えていたようです。何故エッフェル塔の上にこのようなものを?と疑問に思いましたが、解説によると前回のパリ万博ではエッフェル塔を作るなど、機械文明と物質主義が中心だったために、その是非を問う意味が含まれているそうです。 この辺には他にもパリ万博関連の作品が並んでいました。
アルフォンス・ミュシャ 「サロン・デ・サン第20回展」
続いてはポスターのコーナーでした。これは展覧会のポスターで、ロートレックやボナールも展覧会を行った場所で行われたそうです。絵筆と羽ペンを持って頬杖を付く上半身裸の女性が描かれ、うっとりとした表情を浮かべています。頭に巻いたベールは胸まで垂れ下がり、そこには星が散りばめられていました。この女性は「美術」を寓意的に表現したそうで、線の細い優美な雰囲気がありました。
アルフォンス・ミュシャ 「巻きタバコ用紙ジョブ(1896年)」
煙草を吸う女性の絵で、先ほどの展覧会のポスターの女性と似た表情をしています。(ちょっとこちらの方が恍惚のような表情かな。) 髪の先が円を描くように巻かれているのが流麗で、アールヌーボーらしい曲線美に思いました。
この辺にはこうした広告が結構並んでいて、チョコやビスケットの宣伝ポスターや、ビスケットの箱やラベルなどもありました。作成年を見ると「ジスモンダ」よりも後なので売れてきた後に依頼されたものかな。
アルフォンス・ミュシャ 「ジスモンダ」 ★こちらで観られます
ミュシャの人生を変えた出世作です。ビザンティン風の豪華な服を着て左手を胸に当て、右手で大きな棕櫚を持つ女優のサラ・ベルナールが描かれています。頭には葉っぱが集まったようなものを被り、背景には円形の天井が描かれるなど、女性の魅力が引き立つようなモチーフや曲線が素晴らしいと思います。その一方で、堂々とした雰囲気も伝わってくるのも魅力かな。
解説によると、これはクリスマスにミュシャに依頼されて1月の公演に間に合わせたそうです。芝居はハッピーエンドの内容で、ミュシャはその内容をよく理解していたのも傑作に繋がった要因のようでした。 (以前もこの辺の経緯についてご紹介致しましたので、気になる方は参考記事もお読み頂ければと思います。)
参考記事:
オルセー美術館展 パリのアール・ヌーヴォー (世田谷美術館) ※2010年のオルセー美術館展とは別物です。
ロートレック・コネクション (Bunkamuraザ・ミュージアム)
アルフォンス・ミュシャ 「メディア」
確か、ミュシャはサラ・ベルナールのために7枚のポスターを描いたと記憶していますが、これはその中の5番目の作品です。 目を見開いた女性が血塗られた短剣を持ち、足元には死んだ子供が横たわっています。これは我が子を殺すストーリーのようで、サラ・ベルナールの目に狂気を感じました。解説によると、この作品にはサラ・ベルナールの腕に蛇が巻きついたようなブレスレッドが描かれているのですが、この絵を元に実際にブレスレッドが作られ、舞台でも使ったようです。しかし、そこまで凝ったにも関わらず興行的には失敗したのだとか・・・。内容もポスターもちょっと怖すぎたのかもw
この辺には他にも「トスカ」(6番目)や「ロレンザッチオ」(3番目)の公演ポスターなども展示されていました。
アルフォンス・ミュシャ 「パーフェクタ自転車」
自転車のハンドルに持たれかかっている髪の長い女性を描いた自転車広告です。自転車はハンドルと前輪くらいしか描かれておらず、商品そのものではなくイメージを描いているようです。女性の翻る髪が風を切る雰囲気を伝えてきますが、こんな乗り方したら絶対に危なそうw ともあれ、健康的で爽やかなイメージを植えつける広告でした。
アルフォンス・ミュシャ 「シャンパン・ホワイトスター:モエ・エ・シャンドン」 ★こちらで観られます
腰をくねって立ち、葡萄をお盆に載せて持つ女性が描かれたシャンパンのポスターです。ピンクのドレスが体に巻きつくように緩やかな螺旋を描き、女性が浮いているように見えるほど長く伸びています。表情や仕草も美しく、まるで女神のような佇まいを湛えていました。かなり好みのポスターです。
アルフォンス・ミュシャ 「ブルネット:ビザンティン風の頭部」 「ブロンド:ビザンティン風の頭部」
ポスターの後に装飾パネルのコーナーがありました。これは2枚セットのパネルで、横向きの女性が向き合うように左右に並べられています。ミュシャらしい緻密な髪飾りをつけた女性で、左はブルネット(黒~茶色)の髪、右はブロンドの髪をしています。女性は円形の枠の中に描かれているのですが、髪だけ円からはみ出しているのが騙し絵みたいで面白かったです。(これは円と髪でアルファベットのQを暗示しているのだとか。)
この作品は人気が出てポストカードやカレンダーにも使われたそうです。 なお、解説によると、この頃サラ・ベルナールと出版社が「ジスモンダ」の出版を巡ってもめていたそうで、その結果、出版業者のシャンプノワがミュシャの作品の出版を仕切るようになったそうです。
アルフォンス・ミュシャ 「四芸術: 詩、ダンス、絵画、音楽」
これは今回の展覧の中でも最も好みの作品です。4枚セットのパネルで、右から詩、ダンス、絵画、音楽の4つの芸術をそれぞれ擬人化した女性が描かれています。 「詩」は三日月の円形枠に腰掛けている女性、「ダンス」は後ろ向きでのけぞる感じでこっちを見ながら踊っている女性、「絵画」はオーラが出ているような花を持つ女性、「音楽」は耳に手を当てている女性が描かれています。 この中でも特に「ダンス」が好みなので、帰りにポスターを買いました。溢れる優美さがたまりません(><)
この辺は、「四つの星」や「黄道十二宮」、花、四季など何枚かセットのテーマ作品が並んでいて、見応えがありました。また、装飾パネルの後はカレンダーやメニュー表、宝飾店の下絵、ブロンズ像などの作品もありました。
アルフォンス・ミュシャ 「主の祈り」
これは本の装丁と挿絵です。聖書の6つの祈りを7つに分けて表現したもので、3ページセットで7組あるようで、祈りの言葉、アールヌーボー風の装飾ページ、内容を説明しているモノクロの絵のセットのようです。モノクロの絵は細かく描かれていて神秘的な雰囲気が漂い、象徴主義の影響の成果のようでした。
この辺には他にも本や雑誌の装丁と挿絵がいくつか並んでいました。
<第2章 アメリカ時代>
ミュシャは1905年~1910年にかけて何度かアメリカに滞在していました。パリで忙しい生活を送っていたため、開放されたいという思いでアメリカに渡ったようですが、既にアメリカでもミュシャの名声は知れ渡っていて、沢山の仕事が待っていたそうですw それでもアメリカに行ったのは「スラブ叙事詩」というチェコとスラブの歴史を描く夢を実現するためのパトロン探しを兼ねていたのだとか。 この章は8点ほどでしたがアメリカ時代の作品が並んでいました。
アルフォンス・ミュシャ 「レスリー・カーターのポスター」
奇行で有名だったアメリカの女優をモデルにしたポスターです。花で飾られた円形を背して立っているのいはミュシャの得意な表現なのですが、周りは装飾的なのに何故か顔だけリアルで写真みたいに見えました。 この女優はミュシャに250点ものデザインなどを依頼したのだとか。 …アメリカに来ても忙しいですねw
他には大作の下絵や挿絵などがありましたが、このコーナーはすぐ見終わってしまうかも。
<第3章 チェコ時代>
最後はチェコ時代のコーナーです。「スラブ叙事詩」を描くために理想的なパトロンを見つけ、1910年に20点もの壁画を描いた時代のようです。 また、プラハ市民会館市長ホールの装飾を手がけたそうで、今回の展覧会にも原画が展示されていました。
アルフォンス・ミュシャ 「少女の像」 ★こちらで観られます
これは油彩画です。白と黒のベールをまとった女性が描かれ、作風はアカデミック風に思えます。白黒の対比が面白く、どこかを見つめている少女の目が印象的でした。
アルフォンス・ミュシャ 「ミューズ」 ★こちらで観られます
これも油彩で、アカデミックなものを感じるかな。頬杖を付く女性がアーチの中に描かれていて、女性の左上と右下には半円の絵が描かれた家具?があり、円形が響きあっているような感じでした。 この辺は油彩画が並んでいましたが、アールヌーボー風ではありませんでした。
アルフォンス・ミュシャ 「女占い師」
中央に背を向ける裸婦、右上に黒い服の老婆が描かれています。どうやら何かのお告げを話しているようで、裸婦の顔は見えませんが聞き入っている様子です。左側には裸の子供?が一緒に聞きながら座っていて、その足元には獣の骨を踏んでいました。周りには蝋燭もおかれ、呪術的で物語的な雰囲気が出ていました。
アルフォンス・ミュシャ 「ヒヤシンス姫」 ★こちらで観られます
これはアールデコ風のポスターです。円形を背景にして、星が散りばめられた冠を被った女性が描かれています。頬杖を付いて座っていて、手には雪の結晶のような形の装飾品を持っていました。こうしたアクセサリー類が何とも可憐な印象を与えてくれます。解説によると、この作品は今までのミュシャの女性像の官能性は薄れていて、着ている衣装はスラブの衣装だそうです。スラブ叙事詩を描くためにスラブに関係を持たせているとのことでした。
アルフォンス・ミュシャ 「自力Ⅱ-犠牲と勇気」
プラハ市民会館市長ホールの原画(油彩画)がずらっと並んでいました。この作品はその1枚で、青っぽい画面にぼやっとした感じで、何人かの人が岩山?にいる様子を描いているようです。筋肉質の男性が立っていて、その下では嘆き悲しむ人や逃げるような仕草の人もいて、何かの物語の一部のように見えました。背景には女性がうっすらと空に映っていたので何かの神話かな? 神秘的な雰囲気でした。
なお、この仕事は下絵の値段で引き受けたそうですが、それがプラハの若い画家達の反発を招いたようです。また、チェコの古い宗教家をモチーフにするというのも前衛運動をしている画家たちには時代錯誤のように受け止められていたそうです。
最後にはスラブの民族衣装を着た人たちを描いた作品やスラブ叙事詩の下絵などもありました。
ということで、ミュシャを一気に知ることができる盛り沢山な内容でした。てっきりアールヌーボー時代のポスターだけかと思っていましたが、初期やチェコ時代など、滅多に観る機会が無さそうなものまであったのが嬉しいです。 難しい話を抜いても、一目でその優美さに惹かれる画家ですので、かなりお勧めできる展覧会です。


【展覧名】
生誕150年記念 アルフォンス・ミュシャ展
【公式サイト】
http://mitaka.jpn.org/ticket/100522g/
【会場】三鷹市美術ギャラリー
【最寄】三鷹駅
【会期】2010年 5月22日(土)~7月4日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間20分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
この美術館は最近面白い展示が多いように思いますが、今までそんなに混んでいることがなかったので、空いているのでは?と予想していたら、若い人を中心に結構混んでいました。場所によっては列を組むくらいの盛況ぶりで、ミュシャの人気が伺えます。
さて、展示の内容についてですが、大きく3つの時代に分けて構成されていました。有名な作品の多いパリの時代、アメリカへ活動の場を移した時代、故郷のチェコに戻った時代の3つです。詳しくはいつもどおり気に入った作品を通して各章ごとにご紹介しようと思います。
<第1章 パリ時代>
まず、ミュシャが名声を得たパリ時代についてのコーナーです。ミュシャはチェコの生まれで、今年で生誕150周年となります。 地元の大地主(クーエン・ブラシ伯爵)の援助を受けてパリに出てアカデミー派の美術を学びましたが、原因不明で援助の資金が打ち切られてしまい、絵画の勉強を諦めて本や雑誌の挿絵を描いて生計を立てるようになりました。そうした生活がしばらく続いていたようですが、やがて彼の元に女優のサラ・ベルナールから芝居の公演ポスター「ジスモンダ」の依頼が舞い込み、それがきっかけでミュシャは世の中の脚光を浴びるようになっていきました。
このコーナーでは、そうした初期のアカデミックな作品から、サラ・ベルナールの芝居などのポスター、挿絵、広告、商品の包みなど様々なものが展示されていました。
アルフォンス・ミュシャ 「ローマの火災を見つめるネロ」
これは油彩画です。全体に赤みがかった画面で、神殿のような建物の階段で沢山の人たちが火事を見ているようすが描かれています。題名から察するに見ているのは暴君ネロかな? 火事自体は画面の右外のあたりにあるようで、画面には描かれておらず、想像を掻き立てるような絵でした。恐らくこれはアカデミーで学んでいた頃の作品だと思います。
この辺にはデッサンのコーナーもあり緻密な筆跡を見ることができました。
アルフォンス・ミュシャ 「瞑想」
これはグアッシュの作品で、白いドレスの女性がうなだれてベンチ?に座っている様子が描かれています。薄暗く神秘的な雰囲気があり、解説によるとパリの象徴主義の影響を受けているそうです。確かにこの辺にはルドンのような雰囲気の作品もありました。
ミュシャは最初、絵画に目を向けていたようです。チェコとスラブの歴史を描きたかったそうで、この願いは後々に実現させていくことになります。
アルフォンス・ミュシャ 「戴冠式:『ドイツ史の諸場面とエピソード』挿絵(下絵)」
ドイツ史の本の挿絵にした絵の下絵です。王宮での戴冠式が様子を非常に細かく写実的に描かれていました。この辺は本の挿絵が2枚並んでいて、挿絵で生計を立てていた頃の様子が伺えました。
アルフォンス・ミュシャ 「フルショヴァニー城の衝立(西風とニンフ)」
これは援助してくれていたクーエン・ブラシ伯爵の城にあった衝立です。人の背丈くらいある大きなもので、観音開きのようになっています。真ん中には擬人化された笛を吹く西風と裸婦(ニンフ)が描かれ、背景は森の木々となっています。また、左右には果物と花が描かれていて華やかで装飾的な雰囲気がありました。解説によると後のミュシャの予兆を垣間見ることができるそうで、確かに優美なものを感じました。
アルフォンス・ミュシャ 「1900年パリ万博博覧会『人類館』の第2案(下絵)」
これはちょっと驚いた作品。パリ万博の「人類館」を構想した下絵なのですが、エッフェル塔の2階以上を解体して巨大な円形ドームと人物の彫刻を無数に置こうと考えていたようです。何故エッフェル塔の上にこのようなものを?と疑問に思いましたが、解説によると前回のパリ万博ではエッフェル塔を作るなど、機械文明と物質主義が中心だったために、その是非を問う意味が含まれているそうです。 この辺には他にもパリ万博関連の作品が並んでいました。
アルフォンス・ミュシャ 「サロン・デ・サン第20回展」
続いてはポスターのコーナーでした。これは展覧会のポスターで、ロートレックやボナールも展覧会を行った場所で行われたそうです。絵筆と羽ペンを持って頬杖を付く上半身裸の女性が描かれ、うっとりとした表情を浮かべています。頭に巻いたベールは胸まで垂れ下がり、そこには星が散りばめられていました。この女性は「美術」を寓意的に表現したそうで、線の細い優美な雰囲気がありました。
アルフォンス・ミュシャ 「巻きタバコ用紙ジョブ(1896年)」
煙草を吸う女性の絵で、先ほどの展覧会のポスターの女性と似た表情をしています。(ちょっとこちらの方が恍惚のような表情かな。) 髪の先が円を描くように巻かれているのが流麗で、アールヌーボーらしい曲線美に思いました。
この辺にはこうした広告が結構並んでいて、チョコやビスケットの宣伝ポスターや、ビスケットの箱やラベルなどもありました。作成年を見ると「ジスモンダ」よりも後なので売れてきた後に依頼されたものかな。
アルフォンス・ミュシャ 「ジスモンダ」 ★こちらで観られます
ミュシャの人生を変えた出世作です。ビザンティン風の豪華な服を着て左手を胸に当て、右手で大きな棕櫚を持つ女優のサラ・ベルナールが描かれています。頭には葉っぱが集まったようなものを被り、背景には円形の天井が描かれるなど、女性の魅力が引き立つようなモチーフや曲線が素晴らしいと思います。その一方で、堂々とした雰囲気も伝わってくるのも魅力かな。
解説によると、これはクリスマスにミュシャに依頼されて1月の公演に間に合わせたそうです。芝居はハッピーエンドの内容で、ミュシャはその内容をよく理解していたのも傑作に繋がった要因のようでした。 (以前もこの辺の経緯についてご紹介致しましたので、気になる方は参考記事もお読み頂ければと思います。)
参考記事:
オルセー美術館展 パリのアール・ヌーヴォー (世田谷美術館) ※2010年のオルセー美術館展とは別物です。
ロートレック・コネクション (Bunkamuraザ・ミュージアム)
アルフォンス・ミュシャ 「メディア」
確か、ミュシャはサラ・ベルナールのために7枚のポスターを描いたと記憶していますが、これはその中の5番目の作品です。 目を見開いた女性が血塗られた短剣を持ち、足元には死んだ子供が横たわっています。これは我が子を殺すストーリーのようで、サラ・ベルナールの目に狂気を感じました。解説によると、この作品にはサラ・ベルナールの腕に蛇が巻きついたようなブレスレッドが描かれているのですが、この絵を元に実際にブレスレッドが作られ、舞台でも使ったようです。しかし、そこまで凝ったにも関わらず興行的には失敗したのだとか・・・。内容もポスターもちょっと怖すぎたのかもw
この辺には他にも「トスカ」(6番目)や「ロレンザッチオ」(3番目)の公演ポスターなども展示されていました。
アルフォンス・ミュシャ 「パーフェクタ自転車」
自転車のハンドルに持たれかかっている髪の長い女性を描いた自転車広告です。自転車はハンドルと前輪くらいしか描かれておらず、商品そのものではなくイメージを描いているようです。女性の翻る髪が風を切る雰囲気を伝えてきますが、こんな乗り方したら絶対に危なそうw ともあれ、健康的で爽やかなイメージを植えつける広告でした。
アルフォンス・ミュシャ 「シャンパン・ホワイトスター:モエ・エ・シャンドン」 ★こちらで観られます
腰をくねって立ち、葡萄をお盆に載せて持つ女性が描かれたシャンパンのポスターです。ピンクのドレスが体に巻きつくように緩やかな螺旋を描き、女性が浮いているように見えるほど長く伸びています。表情や仕草も美しく、まるで女神のような佇まいを湛えていました。かなり好みのポスターです。
アルフォンス・ミュシャ 「ブルネット:ビザンティン風の頭部」 「ブロンド:ビザンティン風の頭部」
ポスターの後に装飾パネルのコーナーがありました。これは2枚セットのパネルで、横向きの女性が向き合うように左右に並べられています。ミュシャらしい緻密な髪飾りをつけた女性で、左はブルネット(黒~茶色)の髪、右はブロンドの髪をしています。女性は円形の枠の中に描かれているのですが、髪だけ円からはみ出しているのが騙し絵みたいで面白かったです。(これは円と髪でアルファベットのQを暗示しているのだとか。)
この作品は人気が出てポストカードやカレンダーにも使われたそうです。 なお、解説によると、この頃サラ・ベルナールと出版社が「ジスモンダ」の出版を巡ってもめていたそうで、その結果、出版業者のシャンプノワがミュシャの作品の出版を仕切るようになったそうです。
アルフォンス・ミュシャ 「四芸術: 詩、ダンス、絵画、音楽」
これは今回の展覧の中でも最も好みの作品です。4枚セットのパネルで、右から詩、ダンス、絵画、音楽の4つの芸術をそれぞれ擬人化した女性が描かれています。 「詩」は三日月の円形枠に腰掛けている女性、「ダンス」は後ろ向きでのけぞる感じでこっちを見ながら踊っている女性、「絵画」はオーラが出ているような花を持つ女性、「音楽」は耳に手を当てている女性が描かれています。 この中でも特に「ダンス」が好みなので、帰りにポスターを買いました。溢れる優美さがたまりません(><)
この辺は、「四つの星」や「黄道十二宮」、花、四季など何枚かセットのテーマ作品が並んでいて、見応えがありました。また、装飾パネルの後はカレンダーやメニュー表、宝飾店の下絵、ブロンズ像などの作品もありました。
アルフォンス・ミュシャ 「主の祈り」
これは本の装丁と挿絵です。聖書の6つの祈りを7つに分けて表現したもので、3ページセットで7組あるようで、祈りの言葉、アールヌーボー風の装飾ページ、内容を説明しているモノクロの絵のセットのようです。モノクロの絵は細かく描かれていて神秘的な雰囲気が漂い、象徴主義の影響の成果のようでした。
この辺には他にも本や雑誌の装丁と挿絵がいくつか並んでいました。
<第2章 アメリカ時代>
ミュシャは1905年~1910年にかけて何度かアメリカに滞在していました。パリで忙しい生活を送っていたため、開放されたいという思いでアメリカに渡ったようですが、既にアメリカでもミュシャの名声は知れ渡っていて、沢山の仕事が待っていたそうですw それでもアメリカに行ったのは「スラブ叙事詩」というチェコとスラブの歴史を描く夢を実現するためのパトロン探しを兼ねていたのだとか。 この章は8点ほどでしたがアメリカ時代の作品が並んでいました。
アルフォンス・ミュシャ 「レスリー・カーターのポスター」
奇行で有名だったアメリカの女優をモデルにしたポスターです。花で飾られた円形を背して立っているのいはミュシャの得意な表現なのですが、周りは装飾的なのに何故か顔だけリアルで写真みたいに見えました。 この女優はミュシャに250点ものデザインなどを依頼したのだとか。 …アメリカに来ても忙しいですねw
他には大作の下絵や挿絵などがありましたが、このコーナーはすぐ見終わってしまうかも。
<第3章 チェコ時代>
最後はチェコ時代のコーナーです。「スラブ叙事詩」を描くために理想的なパトロンを見つけ、1910年に20点もの壁画を描いた時代のようです。 また、プラハ市民会館市長ホールの装飾を手がけたそうで、今回の展覧会にも原画が展示されていました。
アルフォンス・ミュシャ 「少女の像」 ★こちらで観られます
これは油彩画です。白と黒のベールをまとった女性が描かれ、作風はアカデミック風に思えます。白黒の対比が面白く、どこかを見つめている少女の目が印象的でした。
アルフォンス・ミュシャ 「ミューズ」 ★こちらで観られます
これも油彩で、アカデミックなものを感じるかな。頬杖を付く女性がアーチの中に描かれていて、女性の左上と右下には半円の絵が描かれた家具?があり、円形が響きあっているような感じでした。 この辺は油彩画が並んでいましたが、アールヌーボー風ではありませんでした。
アルフォンス・ミュシャ 「女占い師」
中央に背を向ける裸婦、右上に黒い服の老婆が描かれています。どうやら何かのお告げを話しているようで、裸婦の顔は見えませんが聞き入っている様子です。左側には裸の子供?が一緒に聞きながら座っていて、その足元には獣の骨を踏んでいました。周りには蝋燭もおかれ、呪術的で物語的な雰囲気が出ていました。
アルフォンス・ミュシャ 「ヒヤシンス姫」 ★こちらで観られます
これはアールデコ風のポスターです。円形を背景にして、星が散りばめられた冠を被った女性が描かれています。頬杖を付いて座っていて、手には雪の結晶のような形の装飾品を持っていました。こうしたアクセサリー類が何とも可憐な印象を与えてくれます。解説によると、この作品は今までのミュシャの女性像の官能性は薄れていて、着ている衣装はスラブの衣装だそうです。スラブ叙事詩を描くためにスラブに関係を持たせているとのことでした。
アルフォンス・ミュシャ 「自力Ⅱ-犠牲と勇気」
プラハ市民会館市長ホールの原画(油彩画)がずらっと並んでいました。この作品はその1枚で、青っぽい画面にぼやっとした感じで、何人かの人が岩山?にいる様子を描いているようです。筋肉質の男性が立っていて、その下では嘆き悲しむ人や逃げるような仕草の人もいて、何かの物語の一部のように見えました。背景には女性がうっすらと空に映っていたので何かの神話かな? 神秘的な雰囲気でした。
なお、この仕事は下絵の値段で引き受けたそうですが、それがプラハの若い画家達の反発を招いたようです。また、チェコの古い宗教家をモチーフにするというのも前衛運動をしている画家たちには時代錯誤のように受け止められていたそうです。
最後にはスラブの民族衣装を着た人たちを描いた作品やスラブ叙事詩の下絵などもありました。
ということで、ミュシャを一気に知ることができる盛り沢山な内容でした。てっきりアールヌーボー時代のポスターだけかと思っていましたが、初期やチェコ時代など、滅多に観る機会が無さそうなものまであったのが嬉しいです。 難しい話を抜いても、一目でその優美さに惹かれる画家ですので、かなりお勧めできる展覧会です。
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