伊藤若冲 アナザーワールド 2回目【千葉市美術館】
今日、有給休暇を取って千葉市美術館で「伊藤若冲 アナザーワールド」を再度観てきました。以前ご紹介したのは前期でしたが、今回は後期の内容となっていました。色々と未紹介のネタはあるのですが、この展示は日曜日で終わってしまうので、先にご紹介しようかと思います。
前期の記事はこちら
伊藤若冲 アナザーワールド (千葉市美術館)

【展覧名】
伊藤若冲 アナザーワールド
【公式サイト】
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2010/0522/0522.html
【会場】千葉市美術館
【最寄】千葉駅(JR・京成)京成千葉中央駅(京成) 葭川公園駅(千葉都市モノレール)など
【会期】
前期:2010年5月22日(土)~6月06日(日)
後期:2010年6月08日(火)~6月27日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度 + 0時間30分程度(併設展 江戸みやげ 所蔵浮世絵名品選)
【混み具合・混雑状況(平日15時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
前回、土曜の夕方に行った時は勿体無いくらい空いていましたが、この日は平日の午後に行ったにも関わらず結構人が入っていて、1作品に1人ついているくらいの適度な盛況ぶりでした。(それでもじっくり観る余裕はありました) また、前期・後期の入れ替えは思った以上に多く、半分以上は変わってたんじゃないかな。後期の方が充実してるかも?と思いながら観てきました。
さて、今回も気に入った作品をご紹介しようと思うのですが、各章の趣旨や若冲の変遷などについては前回の記事でご紹介したので、今回は割愛しようかと思います。(前回ご紹介した作品も割愛します) 似た作品名が多いので一応作品リストの番号をつけておきます。
<第1章 若冲前史>
このコーナーは比較的前期との入れ替えは少なかったかな。
006 佚山 「花鳥図屏風」
これは前期の記事でもご紹介した6曲の屏風ですが、今回は右隻に変わっていました。1曲ごとに花や、鷹、鴨、鶏、孔雀(他にも名前が分からない鳥)などの花鳥が描かれ非常に鮮やかな色彩で細かく若冲に通じる表現でした。
011 鶴亭 「墨竹図」
墨で描かれた10本くらいの竹の絵で、濃淡で遠近感や霧が漂うような感じが出ています。解説によると若冲の早い時期の墨竹と共通点が観られるそうです。
<第2章 初期作-模索の時代>
この辺りから前期とガラっと内容が変わっていました。
057 伊藤若冲 「蓮・牡丹図」
左幅が蓮、右幅が牡丹の描かれた2枚セットの掛け軸です。蓮は大きく描かれ、ダイナミックで少し荒々しい雰囲気もします。この蓮の形は、前回の記事でご紹介した「花鳥蔬菜図押絵貼屏風」(055)に描かれた蓮と似た形をしていました。
また、牡丹の方は薄めの墨の花と濃い黒の葉っぱのコントラストが強めで、うっそうとした感じがします。解説によると、この作品も「牡丹・百合図」(082)と共通しているとのことでした。今回の展示ではこうした似た作品を同じタイミングで比較できるのも面白いです。
026 伊藤若冲 「葡萄図」
左上から右下の方に向かって伸びている葡萄が描かれた掛け軸です。葉っぱは1枚1枚丁寧に描かれていて、同じ葉っぱの中でも微妙なグラデーションが観られます。 また、虫食いされた葉っぱの穴の表現や螺旋を描く蔓が生命感を感じさせ、優美さも感じました。解説によると、これは中国の絵画の模写を経て自己の様式を確立してきた頃の作品だそうで、濃淡で葉や房の立体感が出ているとのことでした。
035 伊藤若冲 「髑髏図」
黒地に白抜きされたようにドクロが描かれた掛け軸で、強烈なコントラストでリアルなドクロが浮いているように見えます。上部には賛があり「一霊皮袋、皮袋一霊」と書かれていました。これは、「人間は皮袋、即ち現実の体」という意味だそうです。(その意味が難しいですがw) 中々インパクトのある作品でした。
036 伊藤若冲 「烏賊図」
2匹の烏賊(イカ)が泳いでいる様子を書いた作品です。ちょっとボリュームのあるイカがふわ~っと漂う感じがして、長い足がくるっと丸まっているのが可愛らしいです。よく観るとイカの甲を表現するのに筋目描きの手法が使われていました。
なお、この先も何度も筋目描きについて言及するのでおさらいしますと、これは紙に墨を滲ませた時に墨面同士の境界に生じる線を利用した手法です。大体、縞模様のようになっている表現をする際に使われています。 この作品は比較的初期のものですが、既に筋目描きについてはかなり手馴れているようでした。
027 伊藤若冲 「花卉双鶏図」
これは色彩豊かな掛け軸です。沢山の花をつける木の下に2羽の鶏、木の枝には4羽の鳥たちがとまっている様子が描かれています。 鶏は円を周るようにお互いを見ている感じで、非常に細かく描かれていてよく観察しているのを感じます。 解説によると、鶏を描いた初期の作品で、鶏の扱いが控えめらしく、色彩や構成は南蘋派の影響を受けているそうです。私としては若冲の作品としては少し薄い色彩に感じたかな。
043 伊藤若冲 「寒山拾得図」
2枚セットの掛け軸です。左はこちらを見てニコっと笑う人が描かれていて、無邪気で微笑ましい雰囲気があります。体全体が茄子みたいな形に見えるw 右は後姿の人です。 簡略化された感じで、解説によると持ち物などを含めて図形的な造型感覚が見られるそうです。
049 伊藤若冲 「雷神図」
太鼓を手に持って真逆さまに落ちてくる雷様を描いた作品です。その姿はユーモラスで親しみがある感じで面白いです。また、上部にある黒雲は大胆に走るように描かれていて、力強くて風が吹いているように見えました。
076 伊藤若冲 「芭蕉白鶴図」
やや後ろ向きの白い鶴が立っている姿を描かれています。背中の曲線が緩やかでボリューム感と優美さを感じます。また、背景の芭蕉の葉っぱは筋目描きの手法で丁寧に描かれていたのも目を引きました。
この辺は海老、鶏、鷹、鶴、蛙などの生き物のユーモラスな姿を描いた作品が多かったです。
053 伊藤若冲 「双鶴図・霊亀図」
2枚セットの掛け軸で、左には2羽の鶴、右には亀が描かれています。どちらもユーモラスなデフォルメがあり、鶴は先ほどの作品(076)の鶴よりもさらにボリューム感がありました。 亀は、甲羅を筋目描きの表現で描かれ、甲羅の後ろに伸びる尻尾のような毛は真っ黒で豪快な筆で描かれていました。 亀の顔がちょっと漫画みたいで可愛いw
<第3章 着色画と水墨画>
このコーナーは前期も凄かったけど、後期は必見の作品がありました。
108 伊藤若冲 「象と鯨図屏風」 ★こちらで観られます
これが見たくて後期も行く気になりました。大きな6曲1双の屏風で、左隻は頭だけ出して潮を吹く鯨が描かれています。周りの波は山のようにうねり、飛沫はくるくるとした感じで描かれています。鯨の体は「たらしこみ」の技法で描かれているらしく、少し濃淡がありました。右隻は白い象が水辺で休んでいる所が描かれていて、鼻を高くあげ鼻先は渦を巻いています。また、大きな耳と目、長く尖った牙などデフォルメされている感じがしました。
よく観ると右隻と左隻は波で繋がっていて、白と黒、陸と海という対比の構図が面白かったです。間近で観るとかなり迫力があって大満足です。
109 110 松本奉時 「白象図」「鯨図」
これは2枚セットの掛け軸で、作者は若冲と同時代くらいの人です。これは先ほどの若冲の「象と鯨図屏風」の隣に展示されていたのですが、象と鯨のそれぞれがそっくり描かれていました。微妙なところの表現は違いますが、かなり似ているので若冲の作品を観たのかも。
112 伊藤若冲 「白象群獣図」
これは最晩年の作らしいです。先ほどの「象と鯨図屏風」で出てきた象と似た象が描かれ、周りには黒豹みたいな動物や龍などもいます。しかし驚くべきはその表現で、升目描きで描かれタイル絵のような感じの作品となっています。水墨と胡粉を主に用いて描いているそうで、多少色はありますがモノクロの升目描きと言えそうです。中々に驚かされる1枚でした。
なお、この作品のすぐ近くには前回ご紹介した升目描きの大作「樹花鳥獣図屏風」(111)も展示されています。升目描きの2枚を一挙に観られるのは嬉しい限り。
082 伊藤若冲 「牡丹・百合図」
左が百合、右が牡丹の2枚セットです。百合の花は白く透き通るような表現で、透明感があります。また、花の上にとまる虫は非常に細かく描かれているのも目を引きます。 右の牡丹は鮮やかでどこか妖しさを感じるような色彩で描かれていました。解説によると、この作品当時の沈 南蘋(しん なんびん)画風の流行に影響を受けたそうです。
この作品の隣にも百合を描いた作品があったのですが、この作品と表現が異なっていました。この部屋だけでも色々な作風が並び、驚きと発見が多かったです。
<第4章 晩年期-多用なる展開>
ここからは第2会場です。
150 伊藤若冲 「蓑笠槌図」
流れる強い筆で描かれた蓑を背景に、円形の笠、打ち出の小槌が描かれています。これらは大黒様の象徴らしく、吉祥の意味が込められているそうです。また、よく観ると小槌の表面には筋目描きで年輪を表現しているのが分かりました。質感を出そうとしたのかな? 大胆な所と細部までこだわる緩急が凄いです。
この作品の近くには若冲にしては珍しい女性を描いた作品などもありました。
138 伊藤若冲 「五百羅漢図」
大勢の羅漢が渡水する様子を描いた作品です。デフォルメされていますが1人1人細かく描かれていて、生き生きとしていました。何か楽しそうな雰囲気すらします。
この辺りは個人像の作品が多く並んでいました。これだけ多く質の高いの作品を出品して頂けることに感謝したいです。
073 伊藤若冲 「蜃気楼図」
ハマグリが蜃気楼を吐く様子を描いた作品です。掛け軸の下の方に少し開いたハマグリが描かれ、そこから曲線が出ていて蜃気楼を吐き出しているように見えます。また、掛け軸の上部には筋目描きなどで描かれた楼閣があり、正に「蜃気楼」という感じで面白い作品でした。
豆知識ですが「蜃」というのは大ハマグリのことで、昔の人は蜃気楼はハマグリが吐いていると考えていました。
124 伊藤若冲 「花鳥版画」
木にとまる鳥が描かれた色つきの版画です。かなりデフォルメされた感じで、色合いがのっぺりしているように思いましたが、微妙なグラデーションができています。木の葉っぱに小さな無数の白い点で雪が描かれていたのが驚きでした。
143 伊藤若冲 「群鶏図押絵貼屏風」
6曲1双の屏風で、1曲ごとにちょっとずつ違う鶏が描かれています。下を向いて長い尾を振るような構図が多く、躍動的でどこか優雅な雰囲気があります。濃淡、デフォルメ、刷毛目、筋目など様々な要素があって大胆さと繊細さの使い分けも見事でした。 解説によると、これは晩年の基準作と言えるそうです。
167 伊藤若冲 「鶏図」
背中に3匹のひよこを乗せておぶっている雄鶏と、その足元でちらっと顔をみせる雌鳥が描かれた作品です。実際にはありえないとは思いますが、家族揃った微笑ましい光景でした。若冲の生き物への愛情を感じます。
169 170 伊藤若冲 「亀図」「霊亀図」
ほぼ同じに見える2枚の亀図です。横向きの姿で、胴から下の部分は画面の右にはみ出し、尻尾のような毛だけが上部で再び画面に戻ってきているのが面白かったです。 解説によるとこの作品は没年に描かれたものだそうで、88歳の作と落款しているようですが、実際には1歳鯖を読んでるようです。何故そうしたかと言うと、88歳(米寿)は長寿のお目出度い意味があるそうで、長寿を祈願して依頼されたもののようでした。(だから亀なのかも)
134 伊藤若冲 「鶏図」
8枚の襖絵で凄い迫力がある作品でした。1枚に3羽ずつ鶏が描かれ、自由奔放な感じがします。1枚にごとに背景の植物が違うなど、じっくり観ていても飽きませんでした。こういうセットものが一気に出てくるのがこの展覧会の凄いところです。(しかも何セットもあるw)
157 伊藤若冲 「蔬菜図押絵貼屏風」
6曲1双の屏風です。大胆にデフォルメされた野菜が並ぶ屏風で、青物問屋の息子の面目躍如と解説されていましたw かぼちゃ、きのこ、なす、大根、かぶ?など画面からはみ出すくらい大きく描かれた野菜が力強かったです。
119 伊藤若冲 「乗興舟」 ★こちらで観られます
これは今回のポスターにもなっている巻物の作品です。黒地に白で描かれていて、淀川下りの想い出を描いているそうです。その色合いのせいか静けさが漂うように思いました。 隣にはこの作品の版木も展示されていました。
ということで、後期の方が面白いように思えました。千葉の展示ももうすぐ終わってしまいますがお勧めの展覧会です。
・・・前回行った際の記事で、同時開催の「江戸みやげ」は次に行った時にしっかり観てくる!と言いましたが、あれは嘘になりましたw またもや若冲展の充実っぷりに時間と精神力を使い切ってしまったので流し観でした。というか、「江戸みやげ」の部屋も使って1期制にしてくれればいいのにw
おまけ:
美術館の前に咲いていたアジサイが綺麗でした。


・・・この日は休み取って良かった。ワールドカップで日本がデンマークに勝ったおかげで寝不足気味ですw
前期の記事はこちら
伊藤若冲 アナザーワールド (千葉市美術館)


【展覧名】
伊藤若冲 アナザーワールド
【公式サイト】
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2010/0522/0522.html
【会場】千葉市美術館
【最寄】千葉駅(JR・京成)京成千葉中央駅(京成) 葭川公園駅(千葉都市モノレール)など
【会期】
前期:2010年5月22日(土)~6月06日(日)
後期:2010年6月08日(火)~6月27日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度 + 0時間30分程度(併設展 江戸みやげ 所蔵浮世絵名品選)
【混み具合・混雑状況(平日15時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
前回、土曜の夕方に行った時は勿体無いくらい空いていましたが、この日は平日の午後に行ったにも関わらず結構人が入っていて、1作品に1人ついているくらいの適度な盛況ぶりでした。(それでもじっくり観る余裕はありました) また、前期・後期の入れ替えは思った以上に多く、半分以上は変わってたんじゃないかな。後期の方が充実してるかも?と思いながら観てきました。
さて、今回も気に入った作品をご紹介しようと思うのですが、各章の趣旨や若冲の変遷などについては前回の記事でご紹介したので、今回は割愛しようかと思います。(前回ご紹介した作品も割愛します) 似た作品名が多いので一応作品リストの番号をつけておきます。
<第1章 若冲前史>
このコーナーは比較的前期との入れ替えは少なかったかな。
006 佚山 「花鳥図屏風」
これは前期の記事でもご紹介した6曲の屏風ですが、今回は右隻に変わっていました。1曲ごとに花や、鷹、鴨、鶏、孔雀(他にも名前が分からない鳥)などの花鳥が描かれ非常に鮮やかな色彩で細かく若冲に通じる表現でした。
011 鶴亭 「墨竹図」
墨で描かれた10本くらいの竹の絵で、濃淡で遠近感や霧が漂うような感じが出ています。解説によると若冲の早い時期の墨竹と共通点が観られるそうです。
<第2章 初期作-模索の時代>
この辺りから前期とガラっと内容が変わっていました。
057 伊藤若冲 「蓮・牡丹図」
左幅が蓮、右幅が牡丹の描かれた2枚セットの掛け軸です。蓮は大きく描かれ、ダイナミックで少し荒々しい雰囲気もします。この蓮の形は、前回の記事でご紹介した「花鳥蔬菜図押絵貼屏風」(055)に描かれた蓮と似た形をしていました。
また、牡丹の方は薄めの墨の花と濃い黒の葉っぱのコントラストが強めで、うっそうとした感じがします。解説によると、この作品も「牡丹・百合図」(082)と共通しているとのことでした。今回の展示ではこうした似た作品を同じタイミングで比較できるのも面白いです。
026 伊藤若冲 「葡萄図」
左上から右下の方に向かって伸びている葡萄が描かれた掛け軸です。葉っぱは1枚1枚丁寧に描かれていて、同じ葉っぱの中でも微妙なグラデーションが観られます。 また、虫食いされた葉っぱの穴の表現や螺旋を描く蔓が生命感を感じさせ、優美さも感じました。解説によると、これは中国の絵画の模写を経て自己の様式を確立してきた頃の作品だそうで、濃淡で葉や房の立体感が出ているとのことでした。
035 伊藤若冲 「髑髏図」
黒地に白抜きされたようにドクロが描かれた掛け軸で、強烈なコントラストでリアルなドクロが浮いているように見えます。上部には賛があり「一霊皮袋、皮袋一霊」と書かれていました。これは、「人間は皮袋、即ち現実の体」という意味だそうです。(その意味が難しいですがw) 中々インパクトのある作品でした。
036 伊藤若冲 「烏賊図」
2匹の烏賊(イカ)が泳いでいる様子を書いた作品です。ちょっとボリュームのあるイカがふわ~っと漂う感じがして、長い足がくるっと丸まっているのが可愛らしいです。よく観るとイカの甲を表現するのに筋目描きの手法が使われていました。
なお、この先も何度も筋目描きについて言及するのでおさらいしますと、これは紙に墨を滲ませた時に墨面同士の境界に生じる線を利用した手法です。大体、縞模様のようになっている表現をする際に使われています。 この作品は比較的初期のものですが、既に筋目描きについてはかなり手馴れているようでした。
027 伊藤若冲 「花卉双鶏図」
これは色彩豊かな掛け軸です。沢山の花をつける木の下に2羽の鶏、木の枝には4羽の鳥たちがとまっている様子が描かれています。 鶏は円を周るようにお互いを見ている感じで、非常に細かく描かれていてよく観察しているのを感じます。 解説によると、鶏を描いた初期の作品で、鶏の扱いが控えめらしく、色彩や構成は南蘋派の影響を受けているそうです。私としては若冲の作品としては少し薄い色彩に感じたかな。
043 伊藤若冲 「寒山拾得図」
2枚セットの掛け軸です。左はこちらを見てニコっと笑う人が描かれていて、無邪気で微笑ましい雰囲気があります。体全体が茄子みたいな形に見えるw 右は後姿の人です。 簡略化された感じで、解説によると持ち物などを含めて図形的な造型感覚が見られるそうです。
049 伊藤若冲 「雷神図」
太鼓を手に持って真逆さまに落ちてくる雷様を描いた作品です。その姿はユーモラスで親しみがある感じで面白いです。また、上部にある黒雲は大胆に走るように描かれていて、力強くて風が吹いているように見えました。
076 伊藤若冲 「芭蕉白鶴図」
やや後ろ向きの白い鶴が立っている姿を描かれています。背中の曲線が緩やかでボリューム感と優美さを感じます。また、背景の芭蕉の葉っぱは筋目描きの手法で丁寧に描かれていたのも目を引きました。
この辺は海老、鶏、鷹、鶴、蛙などの生き物のユーモラスな姿を描いた作品が多かったです。
053 伊藤若冲 「双鶴図・霊亀図」
2枚セットの掛け軸で、左には2羽の鶴、右には亀が描かれています。どちらもユーモラスなデフォルメがあり、鶴は先ほどの作品(076)の鶴よりもさらにボリューム感がありました。 亀は、甲羅を筋目描きの表現で描かれ、甲羅の後ろに伸びる尻尾のような毛は真っ黒で豪快な筆で描かれていました。 亀の顔がちょっと漫画みたいで可愛いw
<第3章 着色画と水墨画>
このコーナーは前期も凄かったけど、後期は必見の作品がありました。
108 伊藤若冲 「象と鯨図屏風」 ★こちらで観られます
これが見たくて後期も行く気になりました。大きな6曲1双の屏風で、左隻は頭だけ出して潮を吹く鯨が描かれています。周りの波は山のようにうねり、飛沫はくるくるとした感じで描かれています。鯨の体は「たらしこみ」の技法で描かれているらしく、少し濃淡がありました。右隻は白い象が水辺で休んでいる所が描かれていて、鼻を高くあげ鼻先は渦を巻いています。また、大きな耳と目、長く尖った牙などデフォルメされている感じがしました。
よく観ると右隻と左隻は波で繋がっていて、白と黒、陸と海という対比の構図が面白かったです。間近で観るとかなり迫力があって大満足です。
109 110 松本奉時 「白象図」「鯨図」
これは2枚セットの掛け軸で、作者は若冲と同時代くらいの人です。これは先ほどの若冲の「象と鯨図屏風」の隣に展示されていたのですが、象と鯨のそれぞれがそっくり描かれていました。微妙なところの表現は違いますが、かなり似ているので若冲の作品を観たのかも。
112 伊藤若冲 「白象群獣図」
これは最晩年の作らしいです。先ほどの「象と鯨図屏風」で出てきた象と似た象が描かれ、周りには黒豹みたいな動物や龍などもいます。しかし驚くべきはその表現で、升目描きで描かれタイル絵のような感じの作品となっています。水墨と胡粉を主に用いて描いているそうで、多少色はありますがモノクロの升目描きと言えそうです。中々に驚かされる1枚でした。
なお、この作品のすぐ近くには前回ご紹介した升目描きの大作「樹花鳥獣図屏風」(111)も展示されています。升目描きの2枚を一挙に観られるのは嬉しい限り。
082 伊藤若冲 「牡丹・百合図」
左が百合、右が牡丹の2枚セットです。百合の花は白く透き通るような表現で、透明感があります。また、花の上にとまる虫は非常に細かく描かれているのも目を引きます。 右の牡丹は鮮やかでどこか妖しさを感じるような色彩で描かれていました。解説によると、この作品当時の沈 南蘋(しん なんびん)画風の流行に影響を受けたそうです。
この作品の隣にも百合を描いた作品があったのですが、この作品と表現が異なっていました。この部屋だけでも色々な作風が並び、驚きと発見が多かったです。
<第4章 晩年期-多用なる展開>
ここからは第2会場です。
150 伊藤若冲 「蓑笠槌図」
流れる強い筆で描かれた蓑を背景に、円形の笠、打ち出の小槌が描かれています。これらは大黒様の象徴らしく、吉祥の意味が込められているそうです。また、よく観ると小槌の表面には筋目描きで年輪を表現しているのが分かりました。質感を出そうとしたのかな? 大胆な所と細部までこだわる緩急が凄いです。
この作品の近くには若冲にしては珍しい女性を描いた作品などもありました。
138 伊藤若冲 「五百羅漢図」
大勢の羅漢が渡水する様子を描いた作品です。デフォルメされていますが1人1人細かく描かれていて、生き生きとしていました。何か楽しそうな雰囲気すらします。
この辺りは個人像の作品が多く並んでいました。これだけ多く質の高いの作品を出品して頂けることに感謝したいです。
073 伊藤若冲 「蜃気楼図」
ハマグリが蜃気楼を吐く様子を描いた作品です。掛け軸の下の方に少し開いたハマグリが描かれ、そこから曲線が出ていて蜃気楼を吐き出しているように見えます。また、掛け軸の上部には筋目描きなどで描かれた楼閣があり、正に「蜃気楼」という感じで面白い作品でした。
豆知識ですが「蜃」というのは大ハマグリのことで、昔の人は蜃気楼はハマグリが吐いていると考えていました。
124 伊藤若冲 「花鳥版画」
木にとまる鳥が描かれた色つきの版画です。かなりデフォルメされた感じで、色合いがのっぺりしているように思いましたが、微妙なグラデーションができています。木の葉っぱに小さな無数の白い点で雪が描かれていたのが驚きでした。
143 伊藤若冲 「群鶏図押絵貼屏風」
6曲1双の屏風で、1曲ごとにちょっとずつ違う鶏が描かれています。下を向いて長い尾を振るような構図が多く、躍動的でどこか優雅な雰囲気があります。濃淡、デフォルメ、刷毛目、筋目など様々な要素があって大胆さと繊細さの使い分けも見事でした。 解説によると、これは晩年の基準作と言えるそうです。
167 伊藤若冲 「鶏図」
背中に3匹のひよこを乗せておぶっている雄鶏と、その足元でちらっと顔をみせる雌鳥が描かれた作品です。実際にはありえないとは思いますが、家族揃った微笑ましい光景でした。若冲の生き物への愛情を感じます。
169 170 伊藤若冲 「亀図」「霊亀図」
ほぼ同じに見える2枚の亀図です。横向きの姿で、胴から下の部分は画面の右にはみ出し、尻尾のような毛だけが上部で再び画面に戻ってきているのが面白かったです。 解説によるとこの作品は没年に描かれたものだそうで、88歳の作と落款しているようですが、実際には1歳鯖を読んでるようです。何故そうしたかと言うと、88歳(米寿)は長寿のお目出度い意味があるそうで、長寿を祈願して依頼されたもののようでした。(だから亀なのかも)
134 伊藤若冲 「鶏図」
8枚の襖絵で凄い迫力がある作品でした。1枚に3羽ずつ鶏が描かれ、自由奔放な感じがします。1枚にごとに背景の植物が違うなど、じっくり観ていても飽きませんでした。こういうセットものが一気に出てくるのがこの展覧会の凄いところです。(しかも何セットもあるw)
157 伊藤若冲 「蔬菜図押絵貼屏風」
6曲1双の屏風です。大胆にデフォルメされた野菜が並ぶ屏風で、青物問屋の息子の面目躍如と解説されていましたw かぼちゃ、きのこ、なす、大根、かぶ?など画面からはみ出すくらい大きく描かれた野菜が力強かったです。
119 伊藤若冲 「乗興舟」 ★こちらで観られます
これは今回のポスターにもなっている巻物の作品です。黒地に白で描かれていて、淀川下りの想い出を描いているそうです。その色合いのせいか静けさが漂うように思いました。 隣にはこの作品の版木も展示されていました。
ということで、後期の方が面白いように思えました。千葉の展示ももうすぐ終わってしまいますがお勧めの展覧会です。
・・・前回行った際の記事で、同時開催の「江戸みやげ」は次に行った時にしっかり観てくる!と言いましたが、あれは嘘になりましたw またもや若冲展の充実っぷりに時間と精神力を使い切ってしまったので流し観でした。というか、「江戸みやげ」の部屋も使って1期制にしてくれればいいのにw
おまけ:
美術館の前に咲いていたアジサイが綺麗でした。


・・・この日は休み取って良かった。ワールドカップで日本がデンマークに勝ったおかげで寝不足気味ですw
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Comment
No title
千葉の若冲展も、そこそこの盛り上がりで良かったです。
地元で若冲を見ることができて、嬉しい企画でした。
あのアジサイ、私も気に入りました。数こそ少なかったですが、美しかったですね。
地元で若冲を見ることができて、嬉しい企画でした。
あのアジサイ、私も気に入りました。数こそ少なかったですが、美しかったですね。
最終日
伊藤若冲展行ってきましたよ。
すごい人でした。絵が見えないところも…
500羅漢が楽しそうだったな。
すごい人でした。絵が見えないところも…

500羅漢が楽しそうだったな。
Re: No title
>一村雨さん
会期末は活況でしたね。これだけの内容は多くの人に見て貰わないと勿体無い気がします。
アジサイは私以外にも写真を撮っている方が何人かいて、人気があるようでした。この色具合が何ともきれいです^^
会期末は活況でしたね。これだけの内容は多くの人に見て貰わないと勿体無い気がします。
アジサイは私以外にも写真を撮っている方が何人かいて、人気があるようでした。この色具合が何ともきれいです^^
Re: 最終日
>パンピーさん
最終日は混んでいましたかー。金曜日はそこまででもなかったのですが。
やはり展覧会は早めに行くのが混まない秘訣のようですね。
五百羅漢のあった部屋はどれも記憶に鮮明です。図録も大事にしたいと思います。
最終日は混んでいましたかー。金曜日はそこまででもなかったのですが。
やはり展覧会は早めに行くのが混まない秘訣のようですね。
五百羅漢のあった部屋はどれも記憶に鮮明です。図録も大事にしたいと思います。
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千葉市美術館で開催中の
「伊藤若冲 アナザーワールド」展(後期)に行って来ました。
連日夜遅くまでW杯観戦。それに加えここ数日立て続けに外せない楽しい~飲み会が。昨夜も結局帰宅したのが午前1時前。W杯で声を嗄らし酒焼けのダブルパンチで別人のようなハ
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多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。
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