トリック・アートの世界展 -だまされる楽しさ- 【損保ジャパン東郷青児美術館】
つい一昨日の日曜日に、新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で「トリック・アートの世界展 -だまされる楽しさ-」を観てきました。色々とネタは溜め込んでいるのですが、人気が出そうな展覧会なので先にご紹介しておこうかと思います。(感想はトリックのネタバレが大いに含まれていますので、混み具合についての記載の後に空白行を入れておきます。)

【展覧名】
トリック・アートの世界展 -だまされる楽しさ-
【公式サイト】
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html
【会場】損保ジャパン東郷青児美術館
【最寄】新宿駅
【会期】2010年7月10日(土)~8月29日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日13時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
まず気になる混み具合についてですが、私が行ったのは開始して2日目(7/11)でしたが多少の混雑がありました。エレベーターとチケット買いはすぐに出来たのですが、私の後には少し列が出来ているくらいでした。中に入ると1つの作品に3~4人くらいついていて、奥まったあたりは窮屈な感じを受ける所もあったかな。普段はあまりいない子供が多いので、ちょっと賑やかな感じです。これから夏休みになったら混むことも予想されますので、気になる方はお早めに行くのが無難かと思います。
さて、ここから先はネタバレOKな人向けの記事になります。 しばらく空白行を入れますので、画面をスクロールしていってください。
**************** ネタバレあり感想 ここから ***********************
ここからはいつもどおりのネタバレしまくりの感想となります。 今回の展示は70程度の作品で、その半数以上が高松市美術館の所蔵品となっていました。ほとんどが日本の現代の作家で、視覚の錯覚を起こすものや超リアルな作品など、様々なトリックが楽しめました。詳しくは気に入った作品を通してご紹介しようと思います。
なお、高松市美術館の所蔵品は一部、高松市のWEBで観ることができます。検索をかけると解説なども読めますので、気になる作品があったら検索して見てください。
参考リンク:高松市収蔵品情報システム
また、トリックアートの歴史などについては去年のbunkamuraのだまし絵展の記事にも書いておりますので、参考にして頂ければと思います。
参考記事:
奇想の王国 だまし絵展 感想前編 (Bunkamuraザ・ミュージアム)
奇想の王国 だまし絵展 感想後編 (Bunkamuraザ・ミュージアム)
奇想の王国 だまし絵展 2回目 感想前編 (Bunkamuraザ・ミュージアム)
奇想の王国 だまし絵展 2回目 感想後編 (Bunkamuraザ・ミュージアム)
<第1章 虚と実をめぐって>
最初は絵と現実があいまいになる錯覚、遠近感の錯覚などがテーマになった章でした。
高松次郎 「影の圧搾」
bunkamuraのだまし絵展にもこの人の影シリーズの作品がありましたが、この展覧会でも5点ほど影シリーズの作品がありました。(解説によると1964年にこうした影シリーズを始めたのだとか。)
この作品は白地に薄い灰色で影のような女性のシルエットが描かれた作品で、影の中に同じ影があり、その中にも同じような…という入れ子の構造になっていました。不思議な世界に迷い込むような雰囲気をもっていました。
高松次郎 「No.190」
前述の作品と同じように白地なのですが、そこにフックがとりつけられています。フックの下から伸びるように描かれた灰色の影の絵と、実際にライトで照らされたフックの影のどちらが本物の影なのか、ちょっと錯覚を覚えました。遊び心を感じます。
高松次郎 「遠近法のテーブル」
最初の部屋は高松次郎の作品が全部で11点あるのですが、影シリーズの他に遠近法を題材にした作品も5点ほど並んでいました。これは格子の升目が三角状に伸びている置物で、遠近法を表現した作品です。ちょっと極端な感じがしますが、升目によって遠近感がついているように見えるのが面白かったです。
堀内正和 「うらおもてのない帯」
これは金色のブロンズで出来た帯の輪です。帯は途中でねじれていて、表面だったはずの面が一周するといつの間にか裏面となっているという「メビウスの輪」の構造となっています。単純ながらも不思議さがあり面白いです。その色と緩い曲線のせいか、どこか優美な雰囲気もありました。
小本章 「Seeing 85-23」
これは海辺に木のオブジェを置いた写真作品です。オブジェの上には絵が描かれているようで、背景の島あたりで絵と写真の境界線が繋がっているような不思議な光景となっていました。
<第2章 オプ・アートとライト・アート>
続いての章はオプ・アートとライト・アートという光に関する2つの手法のコーナーです。 オプ・アートというのはJ・アルバースが始めた表現で、視覚的・光学的効果を狙った抽象絵画の一種のようです。また、ライト・アートというのは蛍光灯やネオン、レーザー光線などを使った作品でした。 ここではそうした光のトリックを用いた作品が並んでいました。
ヴィクトル・ヴァザルリ 「バンクーバー」
六角形の中にある六角形と菱形の格子が描かれた幾何学的な抽象画です。格子の面ごとに明暗がついていて、こちら側に膨らんでいるようにも見えます。しばらく観ていると逆にへこんでいるようにも見えました。視覚の錯覚が起きて面白いです。この近くにはこうした作品が7~8点ありました。
宮脇愛子 「WORK #9」
円形の筒に斜め格子の穴が空いている作品です。真鍮で出来ているようで、穴の中の金属部分に向こう側の様子が反射しています。近寄って向こうを覗くと、万華鏡のように見えました。単純な仕掛けですが、レンズも無いのにこのように見えるのはちょっと不思議でした。
伊藤隆康 「負の楕円」
アクリル板を何枚も並べている作品です。それぞれのアクリル板には穴が開けられていて、その穴の連続体がレモン状の空洞になっています。その空洞部分が物が浮いているように見えるのが面白く、これが「負」の意味なんだなと納得しました。存在しない部分が逆に存在感を出していて面白いです。
河口龍夫 「無限空間におけるオブジェとイメージの相関関係又は8色の球体」 ★こちらで観られます
これはマジックミラーで囲まれた4つの部屋があり、その境目に半球状のボールのようなものがついている置物です。鏡の効果でまるで浮いているように見え、角度を変えるとボールの色が変わるように見えるのが面白かったです。マジックの種明かしのような作品でした。
名和晃平 「PixCell 【LEGO-F1 (Ferrari) #1】」
アクリルの箱に入ったフェラーリのF1模型です。プリズムシートを貼っているそうで、観る角度を変えると消えたり2重に見えました。ちなみにこのフェラーリはネットオークションで購入したものなのだとか。
<第3章 スーパー・リアリズム>
続いて3章はスーパー・リアリズムのコーナーでした。これはその名の通り、写実を超えた写実といえば良いでしょうか。一瞬を写した写真のような絵や、現実のものと錯覚してしまうような絵などが展示されたコーナーでした。
上田薫 「なま玉子J」 ★こちらで観られます
生卵が割れて落ちる姿を写真のように描いた作品です。実際に写真を撮影してからそれを元に絵を描いているそうで、流体となっている玉子の一瞬を捉えています。このリアルな描写には驚きです。まさにスーパー・リアリズムですね。
なお、以前ご紹介した「なま玉子」とよく似ているように思いました。
参考記事:群馬県立近代美術館の常設 【2010年02月】
上田薫 「スプーンのゼリーB」
こちらも超リアルな作品で、スプーンで赤いゼリーをすくう様子が描かれています。ゼリーとスプーンには微妙に空などが反射して見え、驚異的な質感です。これと同じように玉子をスプーンですくっている絵も展示されていました。
佐藤正明 「Newsstand #56-A,B」
左右に並んだ2枚の絵がお互いに鏡写しのように反転している作品で、それぞれには外国によくある街の新聞屋さんが描れています。(キオスクの軒先みたいな感じです)これはそんなにリアルではありませんが、よく観ると完全に鏡写しになっているわけではなく、雑誌の表紙の人の服の色が違うなど微妙な違いがありました。私は雑誌の間違い探しみたいに見ていましたw この辺にはこの人の街の新聞屋さんを反転させたような作品が何枚かありました。
佐藤正明 「Subway No23」 ★こちらで観られます
今回のポスターにもなっている作品です。穴だらけの地下鉄の駅を描いた作品なのですが、観ていると迫り来るような穴に不安のようなものを感じます。批評家によると、我々の内面の安定と充足を揺るがすとのことでした。
金昌烈 「作品 (水滴)」
水滴が紙の上に落ちているように見える絵画です。50~100種類の水滴の影の型紙を切り抜いてスプレーで琥珀色に吹き付けているそうで、その上に白を塗って光の反射や透明感を出しているようでした。本当に水に濡れたように見えて面白かったです。 この辺りには同じように水滴を題材にしたこの作家の作品が何点かありました。
三島喜美代 「Newspaper」
新聞紙を丸めたようなデザインの陶器です。(表面の絵付が新聞紙っぽい) これは艶があるのですぐに陶器とわかりますが、柔らかそうで硬い意外性のある作品でした。解説によると、メディアの情報に埋没する不安を意味しているそうです。
中川直人 「反射のある静物Ⅱ」
筆、パレット、貝殻、鏡、スニーカー、ガラスの水差に入った花などが描かれた静物画です。花などは絵っぽい感じもしますが、ガラスや鏡はリアルな質感で驚きました。 また、この隣にもこの人の静物画がありましたが、そちらに描かれた絨毯は毛の1本1本まで描かれているようなリアルさがありました。
坂本一道 「バベル」
これはリアルさは無いですが奇妙な錯覚を感じる作品です。升目で区切られた木目の四角と丸い球が格子状に並んでいるのですが、遠近感の表現や升目同士の繋がりが奇妙で違和感を感じました。ちぐはぐなところがバベルという作品の意味なのかな?と思ってみたり。
<第4章 古典絵画をめぐって>
最後は古典のオマージュ的(パロディ的かも?w)な作品が並んでいました。
福田美蘭 「侍女ドーニャ・マリア・アウグスティーナから見た王女マルガリータ、ドーニャ・イサベル・ベラスコ、矮人マリア・バルボラ、矮人ニコラシート・ペルトゥサートと犬」
これはベラスケスの「ラス・メニーナス」に描かれた王女マルガリータの隣に立つ侍女の立場になり、侍女の見ている光景はこうだろうと描いた絵です。目の前に大きく迫る王女の頭が目立ちますw その発想がまず面白いですが、複雑な構造を見せる原画と違い、普通の人間が見ている光景そのものといった感じで面白かったです。
参考リンク:ラス・メニーナスのwiki
この人のこのシリーズはいくつかあり、ボッティチェッリの「春」のゼフィロスからの視線(これが不気味で笑えるw)や、マネの「草上の昼食」に出てくる右に座っている男の視線、ダヴィンチの「聖アンナと聖母子」のキリストの視線 などの作品もありました。
森村泰昌 「肖像(ヴァン・ゴッホ)」 ★こちらで観られます
ゴッホの自画像そっくりに成りすまして写っている作家本人のポートレートです。特殊メイクでゴッホに扮しているようですが、写真なのか絵なのか全然わかりませんw 目とかは確かに写真に思えるけど、帽子などは絵の質感そのものでした。見分けがつかなかったほどで驚きでした。
この人はこうした歴史上の人物に変装する作品が多いですw 最近だと六本木クロッシング2010展で見かけました。
参考記事:六本木クロッシング2010展:芸術は可能か? (森美術館)
森村泰昌 「ボデゴン(鼻つき洋梨)」
ボデゴンというのはスペインの静物のことで、これは18世紀スペインのルイス・メレンデスの「果実」を立体化した洋梨の形の置物です。そして、その洋梨の側面に人間の鼻がつけられていますw この花は作者自身の鼻を模ったものだそうで、茶目っ気ありました。
ということで、日本の現代アートが多目のトリックアート展でした。驚きあり笑いありで子供も楽しめると思いますが、基本的にはしっかりした「美術展」です。観光地にあるようなトリックアートとは一線を隔すものがありますので、美術ファンにも興味深い内容だと思います。気になる方はお早めにどうぞ。
**************** ネタバレあり感想 ここまで ***********************
空白行送り
おまけ:1Fではワークショップも開催されているようでした。



【展覧名】
トリック・アートの世界展 -だまされる楽しさ-
【公式サイト】
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html
【会場】損保ジャパン東郷青児美術館
【最寄】新宿駅
【会期】2010年7月10日(土)~8月29日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日13時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
まず気になる混み具合についてですが、私が行ったのは開始して2日目(7/11)でしたが多少の混雑がありました。エレベーターとチケット買いはすぐに出来たのですが、私の後には少し列が出来ているくらいでした。中に入ると1つの作品に3~4人くらいついていて、奥まったあたりは窮屈な感じを受ける所もあったかな。普段はあまりいない子供が多いので、ちょっと賑やかな感じです。これから夏休みになったら混むことも予想されますので、気になる方はお早めに行くのが無難かと思います。
さて、ここから先はネタバレOKな人向けの記事になります。 しばらく空白行を入れますので、画面をスクロールしていってください。
**************** ネタバレあり感想 ここから ***********************
ここからはいつもどおりのネタバレしまくりの感想となります。 今回の展示は70程度の作品で、その半数以上が高松市美術館の所蔵品となっていました。ほとんどが日本の現代の作家で、視覚の錯覚を起こすものや超リアルな作品など、様々なトリックが楽しめました。詳しくは気に入った作品を通してご紹介しようと思います。
なお、高松市美術館の所蔵品は一部、高松市のWEBで観ることができます。検索をかけると解説なども読めますので、気になる作品があったら検索して見てください。
参考リンク:高松市収蔵品情報システム
また、トリックアートの歴史などについては去年のbunkamuraのだまし絵展の記事にも書いておりますので、参考にして頂ければと思います。
参考記事:
奇想の王国 だまし絵展 感想前編 (Bunkamuraザ・ミュージアム)
奇想の王国 だまし絵展 感想後編 (Bunkamuraザ・ミュージアム)
奇想の王国 だまし絵展 2回目 感想前編 (Bunkamuraザ・ミュージアム)
奇想の王国 だまし絵展 2回目 感想後編 (Bunkamuraザ・ミュージアム)
<第1章 虚と実をめぐって>
最初は絵と現実があいまいになる錯覚、遠近感の錯覚などがテーマになった章でした。
高松次郎 「影の圧搾」
bunkamuraのだまし絵展にもこの人の影シリーズの作品がありましたが、この展覧会でも5点ほど影シリーズの作品がありました。(解説によると1964年にこうした影シリーズを始めたのだとか。)
この作品は白地に薄い灰色で影のような女性のシルエットが描かれた作品で、影の中に同じ影があり、その中にも同じような…という入れ子の構造になっていました。不思議な世界に迷い込むような雰囲気をもっていました。
高松次郎 「No.190」
前述の作品と同じように白地なのですが、そこにフックがとりつけられています。フックの下から伸びるように描かれた灰色の影の絵と、実際にライトで照らされたフックの影のどちらが本物の影なのか、ちょっと錯覚を覚えました。遊び心を感じます。
高松次郎 「遠近法のテーブル」
最初の部屋は高松次郎の作品が全部で11点あるのですが、影シリーズの他に遠近法を題材にした作品も5点ほど並んでいました。これは格子の升目が三角状に伸びている置物で、遠近法を表現した作品です。ちょっと極端な感じがしますが、升目によって遠近感がついているように見えるのが面白かったです。
堀内正和 「うらおもてのない帯」
これは金色のブロンズで出来た帯の輪です。帯は途中でねじれていて、表面だったはずの面が一周するといつの間にか裏面となっているという「メビウスの輪」の構造となっています。単純ながらも不思議さがあり面白いです。その色と緩い曲線のせいか、どこか優美な雰囲気もありました。
小本章 「Seeing 85-23」
これは海辺に木のオブジェを置いた写真作品です。オブジェの上には絵が描かれているようで、背景の島あたりで絵と写真の境界線が繋がっているような不思議な光景となっていました。
<第2章 オプ・アートとライト・アート>
続いての章はオプ・アートとライト・アートという光に関する2つの手法のコーナーです。 オプ・アートというのはJ・アルバースが始めた表現で、視覚的・光学的効果を狙った抽象絵画の一種のようです。また、ライト・アートというのは蛍光灯やネオン、レーザー光線などを使った作品でした。 ここではそうした光のトリックを用いた作品が並んでいました。
ヴィクトル・ヴァザルリ 「バンクーバー」
六角形の中にある六角形と菱形の格子が描かれた幾何学的な抽象画です。格子の面ごとに明暗がついていて、こちら側に膨らんでいるようにも見えます。しばらく観ていると逆にへこんでいるようにも見えました。視覚の錯覚が起きて面白いです。この近くにはこうした作品が7~8点ありました。
宮脇愛子 「WORK #9」
円形の筒に斜め格子の穴が空いている作品です。真鍮で出来ているようで、穴の中の金属部分に向こう側の様子が反射しています。近寄って向こうを覗くと、万華鏡のように見えました。単純な仕掛けですが、レンズも無いのにこのように見えるのはちょっと不思議でした。
伊藤隆康 「負の楕円」
アクリル板を何枚も並べている作品です。それぞれのアクリル板には穴が開けられていて、その穴の連続体がレモン状の空洞になっています。その空洞部分が物が浮いているように見えるのが面白く、これが「負」の意味なんだなと納得しました。存在しない部分が逆に存在感を出していて面白いです。
河口龍夫 「無限空間におけるオブジェとイメージの相関関係又は8色の球体」 ★こちらで観られます
これはマジックミラーで囲まれた4つの部屋があり、その境目に半球状のボールのようなものがついている置物です。鏡の効果でまるで浮いているように見え、角度を変えるとボールの色が変わるように見えるのが面白かったです。マジックの種明かしのような作品でした。
名和晃平 「PixCell 【LEGO-F1 (Ferrari) #1】」
アクリルの箱に入ったフェラーリのF1模型です。プリズムシートを貼っているそうで、観る角度を変えると消えたり2重に見えました。ちなみにこのフェラーリはネットオークションで購入したものなのだとか。
<第3章 スーパー・リアリズム>
続いて3章はスーパー・リアリズムのコーナーでした。これはその名の通り、写実を超えた写実といえば良いでしょうか。一瞬を写した写真のような絵や、現実のものと錯覚してしまうような絵などが展示されたコーナーでした。
上田薫 「なま玉子J」 ★こちらで観られます
生卵が割れて落ちる姿を写真のように描いた作品です。実際に写真を撮影してからそれを元に絵を描いているそうで、流体となっている玉子の一瞬を捉えています。このリアルな描写には驚きです。まさにスーパー・リアリズムですね。
なお、以前ご紹介した「なま玉子」とよく似ているように思いました。
参考記事:群馬県立近代美術館の常設 【2010年02月】
上田薫 「スプーンのゼリーB」
こちらも超リアルな作品で、スプーンで赤いゼリーをすくう様子が描かれています。ゼリーとスプーンには微妙に空などが反射して見え、驚異的な質感です。これと同じように玉子をスプーンですくっている絵も展示されていました。
佐藤正明 「Newsstand #56-A,B」
左右に並んだ2枚の絵がお互いに鏡写しのように反転している作品で、それぞれには外国によくある街の新聞屋さんが描れています。(キオスクの軒先みたいな感じです)これはそんなにリアルではありませんが、よく観ると完全に鏡写しになっているわけではなく、雑誌の表紙の人の服の色が違うなど微妙な違いがありました。私は雑誌の間違い探しみたいに見ていましたw この辺にはこの人の街の新聞屋さんを反転させたような作品が何枚かありました。
佐藤正明 「Subway No23」 ★こちらで観られます
今回のポスターにもなっている作品です。穴だらけの地下鉄の駅を描いた作品なのですが、観ていると迫り来るような穴に不安のようなものを感じます。批評家によると、我々の内面の安定と充足を揺るがすとのことでした。
金昌烈 「作品 (水滴)」
水滴が紙の上に落ちているように見える絵画です。50~100種類の水滴の影の型紙を切り抜いてスプレーで琥珀色に吹き付けているそうで、その上に白を塗って光の反射や透明感を出しているようでした。本当に水に濡れたように見えて面白かったです。 この辺りには同じように水滴を題材にしたこの作家の作品が何点かありました。
三島喜美代 「Newspaper」
新聞紙を丸めたようなデザインの陶器です。(表面の絵付が新聞紙っぽい) これは艶があるのですぐに陶器とわかりますが、柔らかそうで硬い意外性のある作品でした。解説によると、メディアの情報に埋没する不安を意味しているそうです。
中川直人 「反射のある静物Ⅱ」
筆、パレット、貝殻、鏡、スニーカー、ガラスの水差に入った花などが描かれた静物画です。花などは絵っぽい感じもしますが、ガラスや鏡はリアルな質感で驚きました。 また、この隣にもこの人の静物画がありましたが、そちらに描かれた絨毯は毛の1本1本まで描かれているようなリアルさがありました。
坂本一道 「バベル」
これはリアルさは無いですが奇妙な錯覚を感じる作品です。升目で区切られた木目の四角と丸い球が格子状に並んでいるのですが、遠近感の表現や升目同士の繋がりが奇妙で違和感を感じました。ちぐはぐなところがバベルという作品の意味なのかな?と思ってみたり。
<第4章 古典絵画をめぐって>
最後は古典のオマージュ的(パロディ的かも?w)な作品が並んでいました。
福田美蘭 「侍女ドーニャ・マリア・アウグスティーナから見た王女マルガリータ、ドーニャ・イサベル・ベラスコ、矮人マリア・バルボラ、矮人ニコラシート・ペルトゥサートと犬」
これはベラスケスの「ラス・メニーナス」に描かれた王女マルガリータの隣に立つ侍女の立場になり、侍女の見ている光景はこうだろうと描いた絵です。目の前に大きく迫る王女の頭が目立ちますw その発想がまず面白いですが、複雑な構造を見せる原画と違い、普通の人間が見ている光景そのものといった感じで面白かったです。
参考リンク:ラス・メニーナスのwiki
この人のこのシリーズはいくつかあり、ボッティチェッリの「春」のゼフィロスからの視線(これが不気味で笑えるw)や、マネの「草上の昼食」に出てくる右に座っている男の視線、ダヴィンチの「聖アンナと聖母子」のキリストの視線 などの作品もありました。
森村泰昌 「肖像(ヴァン・ゴッホ)」 ★こちらで観られます
ゴッホの自画像そっくりに成りすまして写っている作家本人のポートレートです。特殊メイクでゴッホに扮しているようですが、写真なのか絵なのか全然わかりませんw 目とかは確かに写真に思えるけど、帽子などは絵の質感そのものでした。見分けがつかなかったほどで驚きでした。
この人はこうした歴史上の人物に変装する作品が多いですw 最近だと六本木クロッシング2010展で見かけました。
参考記事:六本木クロッシング2010展:芸術は可能か? (森美術館)
森村泰昌 「ボデゴン(鼻つき洋梨)」
ボデゴンというのはスペインの静物のことで、これは18世紀スペインのルイス・メレンデスの「果実」を立体化した洋梨の形の置物です。そして、その洋梨の側面に人間の鼻がつけられていますw この花は作者自身の鼻を模ったものだそうで、茶目っ気ありました。
ということで、日本の現代アートが多目のトリックアート展でした。驚きあり笑いありで子供も楽しめると思いますが、基本的にはしっかりした「美術展」です。観光地にあるようなトリックアートとは一線を隔すものがありますので、美術ファンにも興味深い内容だと思います。気になる方はお早めにどうぞ。
**************** ネタバレあり感想 ここまで ***********************
空白行送り
おまけ:1Fではワークショップも開催されているようでした。

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今後ともご教授頂ければ嬉しく思います。よろしくお願いします^^
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「トリック・アートの世界展 -だまされる楽しさ-」に行って来ました。
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