誇り高きデザイン 鍋島 【サントリー美術館】
今日、お盆休みを利用して六本木で美術館巡りをしてきたのですが、まずはサントリー美術館で始まったばかりの「誇り高きデザイン 鍋島」を観てきました。この展覧は3期に分かれているようで、私が行ったのは1期でした。 今回もメンバーズクラブのカードで入りました。(メンバーズクラブの紹介ページ)

【展覧名】
誇り高きデザイン 鍋島
【公式サイト】
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/10vol03/index.html
【会場】サントリー美術館
【最寄】六本木駅/乃木坂駅
【会期】2010年8月11日(水)~10月11日(月・祝)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(お盆の平日16時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
会場は意外と人が多くて、2~3作品に1人くらいの割合でお客さんが入っていました。作品はガラスケースの前にいかないとよく分からないので、見る場所が限られている分、ちょっと混んでいるなと感じるくらいの混み具合でした。(この日はミッドタウン自体も混んでいたのでお盆休みの観光客が多かったのかも??)
さて、内容についてですが、まずは「鍋島」とは何かというプロローグがありました。鍋島は江戸時代に佐賀藩が藩直営の釜を設け、将軍への献上や他大名の贈答のために作った磁器のことです。献上品として作られている為、民間の作品とは一線を画す品質があり、費用もたっぷりかけた作品が多いようです。冒頭では代表的な作品が2点並んでいました。
「染付松樹文三足大皿」 ★こちらで観られます (4章のところです)
薄い青で松の木を描いた染付けです。松の葉は松というよりいがぐりのように見え、幹は単純化されて平面的な感じです。また、横から観ると3本の足がついていました。装飾性と高い技術を感じさせる作品でした。
「色絵植木鉢岩牡丹文大皿」
植木鉢に乗った白や赤の牡丹が描かれた皿です。植木鉢は単純化されていましたが、花は細やかに描かれ、庭のようにも見えました。園芸は当時の大名の高尚な趣味だったそうですので、大名への贈答品という用途に沿った絵柄に思いました。これは色鍋島の名品とのことです。
<第1章 鍋島藩窯の歴史>
1章は鍋島の歴史を初期から後期まで一気に辿る内容でした。佐賀藩の初代藩主 鍋島勝茂は当初、中国の景徳鎮を将軍に献上していたそうですが、当時の中国は明朝から清朝に移る内乱時代で、景徳鎮の輸入が激減してしまいました。そこで、佐賀藩は景徳鎮に代わる磁器を1640年くらいから開発したそうです。最初は有田に釜があったそうですが、やがて伊万里の大山内山に移り、17世紀末から18世紀始めにかけて最盛期を迎えました。最盛期には豪華な色絵が多かったそうですが、その後の幕府の質素倹約の方針によって、染付けや青磁が中心となっていきました。また、時代が進むとデザインの定型化が進んでいったそうです。 そして最後は、江戸が終わり明治維新となった1871年(明治4年)に廃釜となったようです。 この章ではそうした各時代の作品が並んでいました。
「色絵山水花鳥文大皿(中国景徳鎮窯)」 「色絵山水花鳥文大皿(肥前有田)」 ★こちらで観られます
ほぼ同じような絵柄の皿が2枚並んで展示されていて、1枚は中国の景徳鎮、もう1枚は有田で作られた作品です。いずれも中央に正方形の四角、その周りに4つの円形の枠があり、その枠の中には花鳥が描かれていて、枠に入っていないところには貝などの海の生き物が描かれていました。景徳鎮の作品は濃い緑を基調にしていますが、有田の作品は水色で爽やかです。そのせいか背景に描かれた渦の文様が細かく描かれているのがよく分かります。何かと有田のほうがスッキリした感じだったかな。この作品に後の方針の礎が詰まっているようでした。
「色絵群馬文皿」
5枚セットの小皿です。いずれも白い馬2頭と薄い青(染付けの青)の馬が群れている様子が描かれています。似ていますが5枚とも絵が違っていて、可愛らしく生き生きとした姿で描かれていました。
「染付枝垂桜文三足大皿」
これは初期の鍋島の大皿です。枝垂れ桜(しだれざくら)の3本の枝と花が大きく描かれ、優雅な雰囲気でした。この辺には桜柴垣や花筏など華やかな作品が多かったかな。
この辺で、解説機では鍋島の3つの特徴を紹介していました。
色: 色は赤、青、緑、黄色の4種類で、色が少ないぶん細部にこだわりをもっていたそうです。
デザイン: 画面いっぱいに描かれる特徴があるようです。↑の作品もそうでした。
裏面: 裏面にまで紋様があるそうです。鍋島はあくまでも実用品であるためと説明されていました。
「色絵桜柴垣文向付 六客」
6個セットの器です。側面には赤と白で描かれた桜の花と緑の葉が描かれ、背景にはびっしりと青い柴垣が描かれていました。色合いが美しく可憐な雰囲気を感じました。この辺には似た意匠の大皿もあったので、人気があったデザインなのかもしれません。
「色絵竹笹文大皿」
反り合ってくっついている2本の竹が、円状に5セット描かれている絵皿です。よく観るとその10本の竹が梅の花の形を作っているのが驚きです。また、竹の緑の鮮やかさが印象的でした。解説によるとこの作品の頃には最盛期を過ぎて、色数を減らしていたそうです。
「青磁染付竹文三足大皿」
青磁というよりは薄い緑の地をしている大皿で、そこに水墨画のように竹と葉っぱが描かれています。多分、質素倹約の時代の作品だと思いますが、派手さはないもののしっとりと上品な作品でした。
<第2章 構図の魅力>
鍋島はデザインに苦心していたようですが、マンネリに陥ったこともあったようで、民間の釜の作品で珍しいものがあったらそれを採用するようにと指示されていたそうです。この章では、そのような経緯で元にした民間の作品との比較などを交えつつ、主要なデザインを4つに分類して紹介していました。
[連続文様]
「色絵更紗文皿」
青い菱形を中心に4つの唐花文(赤い花と緑の葉)が並び、その周りを青い枠が囲っているパターンがいくつも連続している作品です。この作品の隣には「染付更紗文皿」という民間の釜の染付けが並んでいて、パターンの連続という共通点があるものの、ちょっとずれていたり歪んでいたりしていました。それに比べると「色絵更紗文皿」はパターンが整然と並び、完成度の高さが伺えました。こういう参考展示は鑑賞しやすくて良いです。
この辺は更紗文や雷文などの連続紋様の作品が並んでいました。
「色絵毘沙門亀甲文皿」
これは毘沙門亀甲という文様(テトラポットが組み合わさったような文様)が連続する作品です。この近くには全く同じ文様の作品が3つあったのですが、鍋島はこうした同じ規格の作品を作るために「仲立紙」という下絵を写す技法を使っていたそうです。単独で観ても幾何学的なデザインが面白いですが、3つ並ぶとその技術力の高さも目に見えて、より興味深い展示となっていました。
[散らし文]
「青磁染付雪輪文皿」 ★こちらで観られます
これは雪の結晶文様をアトランダムに配置した青磁の染付けです。結晶の中にぼかした藍色が描かれたものと、真っ白な結晶が交互に重なり合って描かれ、リズミカルな感じをうけました。なお、当時は大雪の年は豊作であると考えられていたため、雪輪文は吉兆の文様とされていたそうです。
[割付]
「染付銀杏唐花文皿」
円を中心に3方向に向かって複雑な唐草文が描かれ、花以外の所は放射状の線が描かれている皿です。これは割付というモチーフの配置を工夫したデザインだそうで、幾何学的な美しさと文様の迫力を感じる作品でした。
[白抜]
「色絵唐花文皿」
皿の中心が白く、周りに文様が描かれたものを白抜というそうで、これも白抜の皿です。皿の円周に唐花のモチーフが5つ並んでいて、真ん中の白抜は☆の形になっていました。赤、緑、黄色の色も華やかでした。
「染付雲雷文大皿」
これも白抜を使った作品で、この展覧会でも特に気に入りました。 円周にはカクカクした細かい雷文がぎっしり描かれ、所々に雲がたなびいています。また、中央付近の雷文はぼかされていて、白抜された部分があたかも朧月のように見えるのが素晴らしい発想でした。ぼや~っとした感じがよく出ていて見事です。
「染付月兎文皿」 ★こちらで観られます
これはどの分類の作品かわかりませんが、兎が丸まった姿を円形に描いた染付けです。皿自体の円と兎の円で2重の円となっているのですが、残された余白の部分が三日月の形となっているのが洒落ています。隣には民間の兎の染付けが並んでいましたが、洗練度がだいぶ違ったように思いました。(民間の方も愛らしくて好きな作風でしたがw)
<第3章 鍋島の色と技>
3章では鍋島の色や技をテーマにしていました。前述の通り、鍋島は青、赤、緑、黄の4色が使われていますが、特に重要なのは染付けの色である青だったそうです。また、色を組み合わせることで茶や紫なども表現できたようでした。ここにはそうした技を感じる作品が並んでいました。
「色絵蒲公英文皿製作工程」
これは色鍋島が出来るまでの工程が一目で分かるものです。一工程に一枚ずつ展示され、どのように作られていくかがわかります。こういう展示があると理解も進むので嬉しいです。
この辺には参考展示の屏風も並んでいました(その意図は分からず…。)
「色絵蔬菜文皿」 ★こちらで観られます
紫の茄子、赤い豆の鞘、緑の葉っぱなど色とりどりの植物が並んだ絵皿です。薄く上品な色合いで爽やかさがありました。解説によると、子孫繁栄の意味を持つ吉祥の皿とのことでした。
「青磁染付七壺文皿」 ★こちらで観られます
扇を重ねたような波を表す「青海波文」を背景に、7つの壺が平面的に描かれた皿です。ひび割れたような地の壺や、緑っぽい青磁、真っ白な白磁など、1つの皿の中でも色の違いが楽しめました。また、単純化されて浮かんでいるような壺もデザインとして面白かったです。
「青磁葉形皿」「染付蜘蛛巣文葉形皿」
いずれも葉っぱの形をした皿で、糸切り細工という技法で作られています。「青磁葉形皿」は薄い緑色で、葉っぱそのもののような色形となっていました。うっすらと葉脈まで描かれているのも面白いです。 それに対して「染付蜘蛛巣文葉形皿」は白地に藍色の染付けで蜘蛛の巣が描かれていました。蜘蛛も吉祥の文様らしいですが、形とデザインが洒落ているように思いました。
「色絵大根文皿」
二又の大根が、葉っぱを含めてぐるっと皿の円周を囲っている皿で、色合いや大根自体が優雅な雰囲気を出しています。解説によると、中央に描かれた青海波文には「墨はじき」という手間がかかる技法が使われているそうで、その技法によって控えめな色合いをだしているようでした。
<特別展示 十四代 今泉今右衛門作品>
ここからは階下の3Fです。階段の下には現代の作家である十四代今泉今右衛門の作品がずらっと並んでいました。
十四代今泉今右衛門 「雪花墨はじき雪文鉢」
これは2007年の作品で、12個の突起が星型のような雪文の鉢です。真っ白で大きく、幾何学的な形が斬新ですが、優美さを兼ねそろえていました。
この方の作品は鍋島の技術を使いつつ独自の作風のようで、この展覧会の中でも一際モダンな雰囲気のコーナーとなっていました。
<第4章 尺皿と組皿>
尺皿というのは直径30cmくらいの大皿のことで、組皿は何枚かセットの皿のことです。大皿は離れて観ても見栄えのする絵柄が選ばれたそうで、ここでもそうした特長を観ることができました。
「色絵桃文大皿」 ★こちらで観られます
大きめの桃の実が3つ並び、その上に花が咲いている絵が描かれた大皿です。遠くから観ても桃だとすぐにわかりますが、近づいて観てみると、左右の桃の実の表面には赤く小さな点描が施され、本物の桃のような質感がありました。遠くから観るのと近くで観るのとで違った楽しみ方ができるように思いました。
「染付雪景山水文大皿」
川が流れる仙人でも住んで居そうな景色を描いた大皿です。染付けの濃淡がまるで水墨画のようで、ぼかした表現などが面白い作品でした。
「色絵蜘蛛巣紅葉文皿 五客」
山の形をした小さな皿の5枚セットです。それぞれには蜘蛛の巣に色とりどりのもみじがひっかかっている様子が描かれていて、意匠の面白さがありました。これは当時も人気があったそうです。
この辺には5つセットの皿が何セットかありました。
<第5章 鍋島の主題 四季と吉祥>
最後は鍋島でよく出てくる四季と吉祥という主題を集めた章でした。(四季を主題にした作品が多いのは、季節で器の使い分けをしていた為のようです。)
「色絵青海波牡丹文皿」
青海波文の中に浮かぶように牡丹が描かれた作品で、花の赤と葉っぱの緑が鮮やかです。 牡丹は富貴を象徴する花とのことで、季節を感じるだけでなく吉祥の意味があるようでした。
この辺には他にも秋草などの意匠の作品もありました。
「色絵三瓢文皿」 ★こちらで観られます
青海波文を背景に、3つのひょうたんが画面を埋め尽くすように並んだ絵皿です。(確かひょうたんは子孫繁栄の意味だったかな) ひょうたんは上から順に、緑、白、青となっていて、特に白は周りの色に引き立てられて目を引きました。また、黄色や赤い紐もアクセントになっているように思いました。
「青磁色絵桃宝尽文皿」
四足皿(盆のような皿)が2つ並んだ絵が描かれた青磁の皿です。片方の皿には桃の花と実(桃は不老長寿の吉祥文)が並び、もう片方には巾着や宝珠、軍配、法螺貝、打ち出の小槌など様々なお宝が乗っていました。また、薄めですが色彩も豊かでした。
ということで、歴史から特徴まで色々と知ることが出来て面白い内容でした。私は磁器作品には疎いのですが、素人でも興味を持って観られるような構成で流石サントリー美術館という感じでした。今後の鑑賞にも役立ちそうです。


【展覧名】
誇り高きデザイン 鍋島
【公式サイト】
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/10vol03/index.html
【会場】サントリー美術館
【最寄】六本木駅/乃木坂駅
【会期】2010年8月11日(水)~10月11日(月・祝)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(お盆の平日16時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
会場は意外と人が多くて、2~3作品に1人くらいの割合でお客さんが入っていました。作品はガラスケースの前にいかないとよく分からないので、見る場所が限られている分、ちょっと混んでいるなと感じるくらいの混み具合でした。(この日はミッドタウン自体も混んでいたのでお盆休みの観光客が多かったのかも??)
さて、内容についてですが、まずは「鍋島」とは何かというプロローグがありました。鍋島は江戸時代に佐賀藩が藩直営の釜を設け、将軍への献上や他大名の贈答のために作った磁器のことです。献上品として作られている為、民間の作品とは一線を画す品質があり、費用もたっぷりかけた作品が多いようです。冒頭では代表的な作品が2点並んでいました。
「染付松樹文三足大皿」 ★こちらで観られます (4章のところです)
薄い青で松の木を描いた染付けです。松の葉は松というよりいがぐりのように見え、幹は単純化されて平面的な感じです。また、横から観ると3本の足がついていました。装飾性と高い技術を感じさせる作品でした。
「色絵植木鉢岩牡丹文大皿」
植木鉢に乗った白や赤の牡丹が描かれた皿です。植木鉢は単純化されていましたが、花は細やかに描かれ、庭のようにも見えました。園芸は当時の大名の高尚な趣味だったそうですので、大名への贈答品という用途に沿った絵柄に思いました。これは色鍋島の名品とのことです。
<第1章 鍋島藩窯の歴史>
1章は鍋島の歴史を初期から後期まで一気に辿る内容でした。佐賀藩の初代藩主 鍋島勝茂は当初、中国の景徳鎮を将軍に献上していたそうですが、当時の中国は明朝から清朝に移る内乱時代で、景徳鎮の輸入が激減してしまいました。そこで、佐賀藩は景徳鎮に代わる磁器を1640年くらいから開発したそうです。最初は有田に釜があったそうですが、やがて伊万里の大山内山に移り、17世紀末から18世紀始めにかけて最盛期を迎えました。最盛期には豪華な色絵が多かったそうですが、その後の幕府の質素倹約の方針によって、染付けや青磁が中心となっていきました。また、時代が進むとデザインの定型化が進んでいったそうです。 そして最後は、江戸が終わり明治維新となった1871年(明治4年)に廃釜となったようです。 この章ではそうした各時代の作品が並んでいました。
「色絵山水花鳥文大皿(中国景徳鎮窯)」 「色絵山水花鳥文大皿(肥前有田)」 ★こちらで観られます
ほぼ同じような絵柄の皿が2枚並んで展示されていて、1枚は中国の景徳鎮、もう1枚は有田で作られた作品です。いずれも中央に正方形の四角、その周りに4つの円形の枠があり、その枠の中には花鳥が描かれていて、枠に入っていないところには貝などの海の生き物が描かれていました。景徳鎮の作品は濃い緑を基調にしていますが、有田の作品は水色で爽やかです。そのせいか背景に描かれた渦の文様が細かく描かれているのがよく分かります。何かと有田のほうがスッキリした感じだったかな。この作品に後の方針の礎が詰まっているようでした。
「色絵群馬文皿」
5枚セットの小皿です。いずれも白い馬2頭と薄い青(染付けの青)の馬が群れている様子が描かれています。似ていますが5枚とも絵が違っていて、可愛らしく生き生きとした姿で描かれていました。
「染付枝垂桜文三足大皿」
これは初期の鍋島の大皿です。枝垂れ桜(しだれざくら)の3本の枝と花が大きく描かれ、優雅な雰囲気でした。この辺には桜柴垣や花筏など華やかな作品が多かったかな。
この辺で、解説機では鍋島の3つの特徴を紹介していました。
色: 色は赤、青、緑、黄色の4種類で、色が少ないぶん細部にこだわりをもっていたそうです。
デザイン: 画面いっぱいに描かれる特徴があるようです。↑の作品もそうでした。
裏面: 裏面にまで紋様があるそうです。鍋島はあくまでも実用品であるためと説明されていました。
「色絵桜柴垣文向付 六客」
6個セットの器です。側面には赤と白で描かれた桜の花と緑の葉が描かれ、背景にはびっしりと青い柴垣が描かれていました。色合いが美しく可憐な雰囲気を感じました。この辺には似た意匠の大皿もあったので、人気があったデザインなのかもしれません。
「色絵竹笹文大皿」
反り合ってくっついている2本の竹が、円状に5セット描かれている絵皿です。よく観るとその10本の竹が梅の花の形を作っているのが驚きです。また、竹の緑の鮮やかさが印象的でした。解説によるとこの作品の頃には最盛期を過ぎて、色数を減らしていたそうです。
「青磁染付竹文三足大皿」
青磁というよりは薄い緑の地をしている大皿で、そこに水墨画のように竹と葉っぱが描かれています。多分、質素倹約の時代の作品だと思いますが、派手さはないもののしっとりと上品な作品でした。
<第2章 構図の魅力>
鍋島はデザインに苦心していたようですが、マンネリに陥ったこともあったようで、民間の釜の作品で珍しいものがあったらそれを採用するようにと指示されていたそうです。この章では、そのような経緯で元にした民間の作品との比較などを交えつつ、主要なデザインを4つに分類して紹介していました。
[連続文様]
「色絵更紗文皿」
青い菱形を中心に4つの唐花文(赤い花と緑の葉)が並び、その周りを青い枠が囲っているパターンがいくつも連続している作品です。この作品の隣には「染付更紗文皿」という民間の釜の染付けが並んでいて、パターンの連続という共通点があるものの、ちょっとずれていたり歪んでいたりしていました。それに比べると「色絵更紗文皿」はパターンが整然と並び、完成度の高さが伺えました。こういう参考展示は鑑賞しやすくて良いです。
この辺は更紗文や雷文などの連続紋様の作品が並んでいました。
「色絵毘沙門亀甲文皿」
これは毘沙門亀甲という文様(テトラポットが組み合わさったような文様)が連続する作品です。この近くには全く同じ文様の作品が3つあったのですが、鍋島はこうした同じ規格の作品を作るために「仲立紙」という下絵を写す技法を使っていたそうです。単独で観ても幾何学的なデザインが面白いですが、3つ並ぶとその技術力の高さも目に見えて、より興味深い展示となっていました。
[散らし文]
「青磁染付雪輪文皿」 ★こちらで観られます
これは雪の結晶文様をアトランダムに配置した青磁の染付けです。結晶の中にぼかした藍色が描かれたものと、真っ白な結晶が交互に重なり合って描かれ、リズミカルな感じをうけました。なお、当時は大雪の年は豊作であると考えられていたため、雪輪文は吉兆の文様とされていたそうです。
[割付]
「染付銀杏唐花文皿」
円を中心に3方向に向かって複雑な唐草文が描かれ、花以外の所は放射状の線が描かれている皿です。これは割付というモチーフの配置を工夫したデザインだそうで、幾何学的な美しさと文様の迫力を感じる作品でした。
[白抜]
「色絵唐花文皿」
皿の中心が白く、周りに文様が描かれたものを白抜というそうで、これも白抜の皿です。皿の円周に唐花のモチーフが5つ並んでいて、真ん中の白抜は☆の形になっていました。赤、緑、黄色の色も華やかでした。
「染付雲雷文大皿」
これも白抜を使った作品で、この展覧会でも特に気に入りました。 円周にはカクカクした細かい雷文がぎっしり描かれ、所々に雲がたなびいています。また、中央付近の雷文はぼかされていて、白抜された部分があたかも朧月のように見えるのが素晴らしい発想でした。ぼや~っとした感じがよく出ていて見事です。
「染付月兎文皿」 ★こちらで観られます
これはどの分類の作品かわかりませんが、兎が丸まった姿を円形に描いた染付けです。皿自体の円と兎の円で2重の円となっているのですが、残された余白の部分が三日月の形となっているのが洒落ています。隣には民間の兎の染付けが並んでいましたが、洗練度がだいぶ違ったように思いました。(民間の方も愛らしくて好きな作風でしたがw)
<第3章 鍋島の色と技>
3章では鍋島の色や技をテーマにしていました。前述の通り、鍋島は青、赤、緑、黄の4色が使われていますが、特に重要なのは染付けの色である青だったそうです。また、色を組み合わせることで茶や紫なども表現できたようでした。ここにはそうした技を感じる作品が並んでいました。
「色絵蒲公英文皿製作工程」
これは色鍋島が出来るまでの工程が一目で分かるものです。一工程に一枚ずつ展示され、どのように作られていくかがわかります。こういう展示があると理解も進むので嬉しいです。
この辺には参考展示の屏風も並んでいました(その意図は分からず…。)
「色絵蔬菜文皿」 ★こちらで観られます
紫の茄子、赤い豆の鞘、緑の葉っぱなど色とりどりの植物が並んだ絵皿です。薄く上品な色合いで爽やかさがありました。解説によると、子孫繁栄の意味を持つ吉祥の皿とのことでした。
「青磁染付七壺文皿」 ★こちらで観られます
扇を重ねたような波を表す「青海波文」を背景に、7つの壺が平面的に描かれた皿です。ひび割れたような地の壺や、緑っぽい青磁、真っ白な白磁など、1つの皿の中でも色の違いが楽しめました。また、単純化されて浮かんでいるような壺もデザインとして面白かったです。
「青磁葉形皿」「染付蜘蛛巣文葉形皿」
いずれも葉っぱの形をした皿で、糸切り細工という技法で作られています。「青磁葉形皿」は薄い緑色で、葉っぱそのもののような色形となっていました。うっすらと葉脈まで描かれているのも面白いです。 それに対して「染付蜘蛛巣文葉形皿」は白地に藍色の染付けで蜘蛛の巣が描かれていました。蜘蛛も吉祥の文様らしいですが、形とデザインが洒落ているように思いました。
「色絵大根文皿」
二又の大根が、葉っぱを含めてぐるっと皿の円周を囲っている皿で、色合いや大根自体が優雅な雰囲気を出しています。解説によると、中央に描かれた青海波文には「墨はじき」という手間がかかる技法が使われているそうで、その技法によって控えめな色合いをだしているようでした。
<特別展示 十四代 今泉今右衛門作品>
ここからは階下の3Fです。階段の下には現代の作家である十四代今泉今右衛門の作品がずらっと並んでいました。
十四代今泉今右衛門 「雪花墨はじき雪文鉢」
これは2007年の作品で、12個の突起が星型のような雪文の鉢です。真っ白で大きく、幾何学的な形が斬新ですが、優美さを兼ねそろえていました。
この方の作品は鍋島の技術を使いつつ独自の作風のようで、この展覧会の中でも一際モダンな雰囲気のコーナーとなっていました。
<第4章 尺皿と組皿>
尺皿というのは直径30cmくらいの大皿のことで、組皿は何枚かセットの皿のことです。大皿は離れて観ても見栄えのする絵柄が選ばれたそうで、ここでもそうした特長を観ることができました。
「色絵桃文大皿」 ★こちらで観られます
大きめの桃の実が3つ並び、その上に花が咲いている絵が描かれた大皿です。遠くから観ても桃だとすぐにわかりますが、近づいて観てみると、左右の桃の実の表面には赤く小さな点描が施され、本物の桃のような質感がありました。遠くから観るのと近くで観るのとで違った楽しみ方ができるように思いました。
「染付雪景山水文大皿」
川が流れる仙人でも住んで居そうな景色を描いた大皿です。染付けの濃淡がまるで水墨画のようで、ぼかした表現などが面白い作品でした。
「色絵蜘蛛巣紅葉文皿 五客」
山の形をした小さな皿の5枚セットです。それぞれには蜘蛛の巣に色とりどりのもみじがひっかかっている様子が描かれていて、意匠の面白さがありました。これは当時も人気があったそうです。
この辺には5つセットの皿が何セットかありました。
<第5章 鍋島の主題 四季と吉祥>
最後は鍋島でよく出てくる四季と吉祥という主題を集めた章でした。(四季を主題にした作品が多いのは、季節で器の使い分けをしていた為のようです。)
「色絵青海波牡丹文皿」
青海波文の中に浮かぶように牡丹が描かれた作品で、花の赤と葉っぱの緑が鮮やかです。 牡丹は富貴を象徴する花とのことで、季節を感じるだけでなく吉祥の意味があるようでした。
この辺には他にも秋草などの意匠の作品もありました。
「色絵三瓢文皿」 ★こちらで観られます
青海波文を背景に、3つのひょうたんが画面を埋め尽くすように並んだ絵皿です。(確かひょうたんは子孫繁栄の意味だったかな) ひょうたんは上から順に、緑、白、青となっていて、特に白は周りの色に引き立てられて目を引きました。また、黄色や赤い紐もアクセントになっているように思いました。
「青磁色絵桃宝尽文皿」
四足皿(盆のような皿)が2つ並んだ絵が描かれた青磁の皿です。片方の皿には桃の花と実(桃は不老長寿の吉祥文)が並び、もう片方には巾着や宝珠、軍配、法螺貝、打ち出の小槌など様々なお宝が乗っていました。また、薄めですが色彩も豊かでした。
ということで、歴史から特徴まで色々と知ることが出来て面白い内容でした。私は磁器作品には疎いのですが、素人でも興味を持って観られるような構成で流石サントリー美術館という感じでした。今後の鑑賞にも役立ちそうです。
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