ウフィツィ美術館自画像コレクション 【損保ジャパン東郷青児美術館】
つい一昨日の土曜日に、損保ジャパン東郷青児美術館で「ウフィツィ美術館自画像コレクション -巨匠たちの「秘めた素顔」1664-2010-」を観てきました。初日に行ったのですが、早速賑わっておりました。

【展覧名】
ウフィツィ美術館自画像コレクション -巨匠たちの「秘めた素顔」1664-2010-
【公式サイト】
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html
【会場】損保ジャパン東郷青児美術館
【最寄】新宿駅
【会期】2010年9月11日(土)~11月14日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
冒頭にも書きましたが、初日にも関わらず意外とお客さんが多かったです。しかし、すごく混んでいるというほどでもなく、自分のペースで観る事ができました。
さて、今回の展覧会はタイトルの通り「ウフィツィ美術館」というイタリアのフィレンツェにある美術館の所蔵品展となっているのですが、この美術館のコレクションはちょっと変わっていて、画家の自画像ばかりを集めているようです。詳しい経緯は各章ごとにご紹介しようと思うのですが、自画像コレクションは1700点余りあり、展示するスペースがなく普段は収蔵庫に入っている作品も多いようです。今回の展覧では、そうした秘蔵に近いコレクションのうち、16世紀以降から現在までの70点を展示していました。
まず入口付近に「ヴァザーリの回廊」という画家/建築家のジョルジョ・ヴァザーリによって作られたフィレンツェの回廊の写真が展示されています。イタリア好きの方はご存知だとは思いますが、ここはメディチ家と役所を繋ぐ渡り廊下のような橋のような建造物で、約1kmくらいにもなるそうです。そして、この回廊がウフィツィ美術館の所蔵品を展示する場となっていて、上下2段に並んだ絵画の写真なども飾られていました。
また、「自画像」というジャンルについての解説もあり、中々勉強になります。それによると、古代・中世には自画像というジャンルは無く、絵画=神を称えるものであったようです。しかし、ルネサンスの時代にメディチ家が主導した「人文主義」によって人間の尊厳が高まったことと、14世紀に鏡の製法が発達したことによって、自画像も発達をしていったそうです。 …さらに詳しくは各章で気に入った作品を挙げながらご紹介しようと思います。
<第1章 レオポルド枢機卿とメディチ家の自画像コレクション 1664-1736>
1600年代に、レオポルド・デ・メディチ枢機卿という人が自画像こそが美術家の「スタイル」「芸術観」「世界観」「自意識」などの結晶であると考え、自画像を集め出したようです。イタリアのみならず、国外からも集めていたようで、彼の死後も甥がその遺志を引き継ぎ、3つの方針を決めたました。その3つとは、
1:美術様式の進展を年代順に見せる
2:可能な限り多くの流派の指導者を集める
3:あらゆる国の美術家の自画像を集める
というもので、こうした方針にしたのはコレクションによってメディチ家の威光を示すためでもあったようです。また、後の君主もこれに従い、どんどんコレクションが増えていったようでした。 この章ではそうしたメディチ家時代のコレクションが並んでいました。
アンニーバレ・カラッチ 「イーゼル上の自画像」
イーゼルに置かれた自画像が描かれた作品です。イーゼルの下には犬と猫がいて、左上には窓のようなものがあり人影も見えます。全体的に色が暗めで画家の顔も不安げだったかな。
解説によると、カラッチは古典主義とバロックの発展に貢献しましたが、この自画像を描いた40代にはカラヴァッジョに人気や仕事を奪われ、心身共に衰弱していたそうです。そういう心情だから不安な顔だったのかも…。
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ 「自画像」
この人は彫刻家・建築家としてバロック様式の代表的な作家です。口髭を生やした男性が少し口元が開いて、こちらを観ています。左から光が当たっている表現が巧みに思いました。
レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン 「自画像」 ★こちらで観られます
暗い背景に黒い服を着たレンブラントの自画像です。微笑んでいるように思えて、頬に当たった光の表現に生気を感じますが、ちょっと年老いて見えました。解説によると、目に光が無く、それがかえって内面に関心を誘うとのことでした。また、これを描いた1年後の50歳でレンブラントは破産したそうです。
ヨハンネス・グンプ 「自画像」
後ろ向きで鏡を見ながら自画像を描いている画家の絵です。鏡に顔が映り、キャンバスにも顔が描かれています。並んでいる2つの顔は微妙に違って見えました。自身は背を向けているのに2つも顔があるこの発想が面白かったです。
<第2章 ハプスブルク=ロートリンゲン家の時代 1737-1860>
続いては1737年からのコーナーです。1737年にメディチ家が断絶すると、その後の時代はハプスブルク家が統治しました。ハプスブルクの時代になった1769年には、私設ギャラリーだったのを王立美術館として一般に公開するようになり、時系列に展示を再編したり、欠落した流派を補うなど、コレクションの購入も勧めたそうです。 また、画家自身からの自発的な寄贈を求めていったそうです。これによってコレクションの名声は各国の市民層にまで広がり、見学者や模写の依頼も増えたそうです。
マリー=ルイーズ=エリザベート・ヴィジェ=ル・ブラン 「マリー・アントワネットの肖像を描くヴィジェ=ル・ブラン」 ★こちらで観られます
今回のポスターにもなっている作品です。この画家はマリー・アントワネット付の女性画家で、この自画像は35歳の頃の自分を描いたようですが若々しくて20代にしか見えませんw パレットと筆を持ってこちらを観ていて、色白の顔には楽しげな表情を浮かべています。(キャンバスにはマリー・アントワネットが描かれているようです) レースや髪の毛、目などに透明感があり、明るく鮮やかな印象を受けました。解説によると、薄く解いた絵の具を塗り重ねて透明感を出す手法などをルーベンスの名品に学んだとのことです。また、アントワネットが捕まった時、すぐに国外に逃げたそうで、その後は各国の宮廷に迎えられたそうです。
ルートヴィヒ・グッテンブルン 「自画像」
窓枠の中でこちらを向いている画家と、その周りの花瓶やパレットなどを描いた作品です。窓枠が額縁のようで、まるで花瓶などが絵から飛び出してきているような感じを受けました。トロンプルイユ的な雰囲気を持つ作品でした。
参考記事:奇想の王国 だまし絵展 感想前編 (Bunkamuraザ・ミュージアム)
ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル 「自画像」
堂々として写真のようなリアルな肖像画です。78歳の頃の姿で、眉間に皺を寄せているような顔で、肌の質感などがよく出ています。解説によると、アングルは長いイタリア滞在中にウフィツィ美術館に自画像を頼まれたそうですが、寄贈したのは19年後だったようです。これはアングルが寄贈は虚栄心があるように思い嫌がったためのようでした。 しかし、この寄贈がきっかけでフランスの画家の収集の足がかりとなったようです。隣にはアングルの弟子の作品もありました。
<第3章 イタリア王国の時代 1861-1919>
続いて3章は1861年からのコーナーです。1861年にイタリア半島が統一され、1865年~1870年までフィレンツェはイタリア王国の首都となったそうです。そしてウフィツィ美術館は国立美術館となり、フィレンツェに滞在した画家や各国のアカデミーを通じてその後もコレクションを集めていきました。しかし、それが逆に仇となって印象派以降のフランスの前衛芸術などはコレクションから漏れているようです。また、展示スペースが足りなくなる問題が浮上し、ヴァザーリの回廊にも展示されるようになったのもこの時期のようです。
カルロ・ベックリン 「アルノルト・ベックリンの肖像」
ベックリンの自画像??と思ったら、これは建築家として活躍した息子が描いた肖像です。 …あれ?自画像じゃないぞw と思いましたが、この息子は父の助手もしていたそうです。 ベックリンは横向きで膝の上に手を置いて座っていて、目の前のキャンバスをじっと見つめています。奥には器に入った沢山の筆などもありました。人柄まで伝わってきそうな肖像でした。
この辺にはアーツ・アンド・クラフツやラファエル前派関連の作品もありました。
ジェームズ・アンソール 「自画像」
パレットを持ってキャンバスに向かう横向きの姿を描いた自画像です。ここまで観てきた作品は写実的なのが多かったのですが、一気に近代的な画風となり少し抽象的に感じます。なお、この作品はアンソールが依頼されて寄贈したもので、19歳の頃の自画像を描き直したそうです。そのため、初期と晩年を想起させる作品となっているとのことでした。
最近、アンソールの作品をよく観る気がします。
参考記事:アントワープ王立美術館コレクション展 (東京オペラシティアートギャラリー)
エミール・クラウス 「自画像」
明るい緑の中で、青い服を着て帽子を被った画家が筆を持っている様子が描かれています。画面全体が明るく、印象派からの影響を感じます。解説ではルーベンス風とも言われていましたが、光輝主義(リュミニスム)らしい作品に思いました。
参考記事:ベルギー王立美術館コレクション『ベルギー近代絵画のあゆみ』 (損保ジャパン東郷青児美術館)
なお、先週はbunkamuraで「フランダースの光」という展示も観たのですが、そちらにはエミール・クラウスの作品が並ぶ素晴らしいコーナーがありました。(近日中にご紹介しようと思います)
モーリス・ドニ 「家族といる画家の自画像」 ★こちらで観られます
ピンク色の壁の屋敷の前で、キャンバスを置いてこちらを眺めるような顔をしている画家が描かれています。背景には女性や子供たちが描かれ、これはドニの家族らしいです。画家が大きく目の前にいるような感じで存在感がありました。
エリザベート・シャプラン 「緑の傘を手にした自画像」 ★こちらで観られます
緑の傘をさした青い服の女性がこちらを観ている自画像です。雨の日なのに明るい色彩に思えるかな。この画家はイタリアの印象派と言われるマッキア派の影響を受けているとのことでした。
参考記事:イタリアの印象派 マッキアイオーリ展 (東京都庭園美術館)
<第4章 20世紀の巨匠たち 1920-1980>
4章は1920年からのコーナーです。20世紀前半は自画像コレクションにとって冬の時代だったそうで、寄贈による2流の作品が批判されたりしたそうです。また、第二次世界大戦の後はヴァザーリの回廊だけに限定されたり、1966年の洪水で被災したりと多難な時期でもあるようです。1973年に再開されるとその3年後にはシャガールから寄贈を受け、再び積極的な収集のきっかけとなったそうです。
ジョルジョ・デ・キリコ 「自画像(胸像)」
デ・キリコの作品もあって驚きました。これは50歳くらいの古典主義に回帰していた頃の自画像です。横向きでこちらを観る初老で白髪混じりの姿で、少し神経質そうで頭が大きめでした。また、シュルレアリスムの頃の画風はあまり感じられませんでした。 解説によると古典を取り入れることで重量感が出ているそうで、新しい形而上絵画を目指していたようです。
この辺には未来派関連の作品もありました。
ミケランジェロ・ピストレット 「自画像」
鏡板のような金属の板に描かれた横顔の自画像です。自画像上部の余白の部分に鑑賞者の顔が移り、鑑賞者と画家が一緒に並ぶという面白い発想の作品となっています。この人は、「アルテ・ポーヴェラ(貧しい芸術)」というイタリアの一派に属し、一般的な画材ではなく自然の素材や工業的な素材で作品を作っていたそうです。
マルク・シャガール 「自画像」
全体的に青い画面で、町を背景にキャンバスに向かう若い頃の自画像です。頭の上には妻のベラを思わす花嫁と、故郷のロシアを思わす鶏が浮かび、町並みにはノートルダム寺院など画家のルーツを想起させるようなものが並んでいました。青が何とも美しいです。
<第5章 現代作家たちの自画像と自刻像 1980-2010>
最後は現代アートの自画像のコーナーでした。もはや自画像なのかわからないような作品もあって非常に多彩です。 現代アートが好きな人には楽しいかと思いますが、私には難しかったですw なお、日本人も草間彌生、横尾忠則、杉本博司の3人の2010年の作品が並んでいました。
ということで、自画像を通して古今東西の美術を俯瞰できるような内容でした。中々日本で観る機会が無い作品ばかりだと思いますので、気になる方はお早めにどうぞ。


【展覧名】
ウフィツィ美術館自画像コレクション -巨匠たちの「秘めた素顔」1664-2010-
【公式サイト】
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html
【会場】損保ジャパン東郷青児美術館
【最寄】新宿駅
【会期】2010年9月11日(土)~11月14日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
冒頭にも書きましたが、初日にも関わらず意外とお客さんが多かったです。しかし、すごく混んでいるというほどでもなく、自分のペースで観る事ができました。
さて、今回の展覧会はタイトルの通り「ウフィツィ美術館」というイタリアのフィレンツェにある美術館の所蔵品展となっているのですが、この美術館のコレクションはちょっと変わっていて、画家の自画像ばかりを集めているようです。詳しい経緯は各章ごとにご紹介しようと思うのですが、自画像コレクションは1700点余りあり、展示するスペースがなく普段は収蔵庫に入っている作品も多いようです。今回の展覧では、そうした秘蔵に近いコレクションのうち、16世紀以降から現在までの70点を展示していました。
まず入口付近に「ヴァザーリの回廊」という画家/建築家のジョルジョ・ヴァザーリによって作られたフィレンツェの回廊の写真が展示されています。イタリア好きの方はご存知だとは思いますが、ここはメディチ家と役所を繋ぐ渡り廊下のような橋のような建造物で、約1kmくらいにもなるそうです。そして、この回廊がウフィツィ美術館の所蔵品を展示する場となっていて、上下2段に並んだ絵画の写真なども飾られていました。
また、「自画像」というジャンルについての解説もあり、中々勉強になります。それによると、古代・中世には自画像というジャンルは無く、絵画=神を称えるものであったようです。しかし、ルネサンスの時代にメディチ家が主導した「人文主義」によって人間の尊厳が高まったことと、14世紀に鏡の製法が発達したことによって、自画像も発達をしていったそうです。 …さらに詳しくは各章で気に入った作品を挙げながらご紹介しようと思います。
<第1章 レオポルド枢機卿とメディチ家の自画像コレクション 1664-1736>
1600年代に、レオポルド・デ・メディチ枢機卿という人が自画像こそが美術家の「スタイル」「芸術観」「世界観」「自意識」などの結晶であると考え、自画像を集め出したようです。イタリアのみならず、国外からも集めていたようで、彼の死後も甥がその遺志を引き継ぎ、3つの方針を決めたました。その3つとは、
1:美術様式の進展を年代順に見せる
2:可能な限り多くの流派の指導者を集める
3:あらゆる国の美術家の自画像を集める
というもので、こうした方針にしたのはコレクションによってメディチ家の威光を示すためでもあったようです。また、後の君主もこれに従い、どんどんコレクションが増えていったようでした。 この章ではそうしたメディチ家時代のコレクションが並んでいました。
アンニーバレ・カラッチ 「イーゼル上の自画像」
イーゼルに置かれた自画像が描かれた作品です。イーゼルの下には犬と猫がいて、左上には窓のようなものがあり人影も見えます。全体的に色が暗めで画家の顔も不安げだったかな。
解説によると、カラッチは古典主義とバロックの発展に貢献しましたが、この自画像を描いた40代にはカラヴァッジョに人気や仕事を奪われ、心身共に衰弱していたそうです。そういう心情だから不安な顔だったのかも…。
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ 「自画像」
この人は彫刻家・建築家としてバロック様式の代表的な作家です。口髭を生やした男性が少し口元が開いて、こちらを観ています。左から光が当たっている表現が巧みに思いました。
レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン 「自画像」 ★こちらで観られます
暗い背景に黒い服を着たレンブラントの自画像です。微笑んでいるように思えて、頬に当たった光の表現に生気を感じますが、ちょっと年老いて見えました。解説によると、目に光が無く、それがかえって内面に関心を誘うとのことでした。また、これを描いた1年後の50歳でレンブラントは破産したそうです。
ヨハンネス・グンプ 「自画像」
後ろ向きで鏡を見ながら自画像を描いている画家の絵です。鏡に顔が映り、キャンバスにも顔が描かれています。並んでいる2つの顔は微妙に違って見えました。自身は背を向けているのに2つも顔があるこの発想が面白かったです。
<第2章 ハプスブルク=ロートリンゲン家の時代 1737-1860>
続いては1737年からのコーナーです。1737年にメディチ家が断絶すると、その後の時代はハプスブルク家が統治しました。ハプスブルクの時代になった1769年には、私設ギャラリーだったのを王立美術館として一般に公開するようになり、時系列に展示を再編したり、欠落した流派を補うなど、コレクションの購入も勧めたそうです。 また、画家自身からの自発的な寄贈を求めていったそうです。これによってコレクションの名声は各国の市民層にまで広がり、見学者や模写の依頼も増えたそうです。
マリー=ルイーズ=エリザベート・ヴィジェ=ル・ブラン 「マリー・アントワネットの肖像を描くヴィジェ=ル・ブラン」 ★こちらで観られます
今回のポスターにもなっている作品です。この画家はマリー・アントワネット付の女性画家で、この自画像は35歳の頃の自分を描いたようですが若々しくて20代にしか見えませんw パレットと筆を持ってこちらを観ていて、色白の顔には楽しげな表情を浮かべています。(キャンバスにはマリー・アントワネットが描かれているようです) レースや髪の毛、目などに透明感があり、明るく鮮やかな印象を受けました。解説によると、薄く解いた絵の具を塗り重ねて透明感を出す手法などをルーベンスの名品に学んだとのことです。また、アントワネットが捕まった時、すぐに国外に逃げたそうで、その後は各国の宮廷に迎えられたそうです。
ルートヴィヒ・グッテンブルン 「自画像」
窓枠の中でこちらを向いている画家と、その周りの花瓶やパレットなどを描いた作品です。窓枠が額縁のようで、まるで花瓶などが絵から飛び出してきているような感じを受けました。トロンプルイユ的な雰囲気を持つ作品でした。
参考記事:奇想の王国 だまし絵展 感想前編 (Bunkamuraザ・ミュージアム)
ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル 「自画像」
堂々として写真のようなリアルな肖像画です。78歳の頃の姿で、眉間に皺を寄せているような顔で、肌の質感などがよく出ています。解説によると、アングルは長いイタリア滞在中にウフィツィ美術館に自画像を頼まれたそうですが、寄贈したのは19年後だったようです。これはアングルが寄贈は虚栄心があるように思い嫌がったためのようでした。 しかし、この寄贈がきっかけでフランスの画家の収集の足がかりとなったようです。隣にはアングルの弟子の作品もありました。
<第3章 イタリア王国の時代 1861-1919>
続いて3章は1861年からのコーナーです。1861年にイタリア半島が統一され、1865年~1870年までフィレンツェはイタリア王国の首都となったそうです。そしてウフィツィ美術館は国立美術館となり、フィレンツェに滞在した画家や各国のアカデミーを通じてその後もコレクションを集めていきました。しかし、それが逆に仇となって印象派以降のフランスの前衛芸術などはコレクションから漏れているようです。また、展示スペースが足りなくなる問題が浮上し、ヴァザーリの回廊にも展示されるようになったのもこの時期のようです。
カルロ・ベックリン 「アルノルト・ベックリンの肖像」
ベックリンの自画像??と思ったら、これは建築家として活躍した息子が描いた肖像です。 …あれ?自画像じゃないぞw と思いましたが、この息子は父の助手もしていたそうです。 ベックリンは横向きで膝の上に手を置いて座っていて、目の前のキャンバスをじっと見つめています。奥には器に入った沢山の筆などもありました。人柄まで伝わってきそうな肖像でした。
この辺にはアーツ・アンド・クラフツやラファエル前派関連の作品もありました。
ジェームズ・アンソール 「自画像」
パレットを持ってキャンバスに向かう横向きの姿を描いた自画像です。ここまで観てきた作品は写実的なのが多かったのですが、一気に近代的な画風となり少し抽象的に感じます。なお、この作品はアンソールが依頼されて寄贈したもので、19歳の頃の自画像を描き直したそうです。そのため、初期と晩年を想起させる作品となっているとのことでした。
最近、アンソールの作品をよく観る気がします。
参考記事:アントワープ王立美術館コレクション展 (東京オペラシティアートギャラリー)
エミール・クラウス 「自画像」
明るい緑の中で、青い服を着て帽子を被った画家が筆を持っている様子が描かれています。画面全体が明るく、印象派からの影響を感じます。解説ではルーベンス風とも言われていましたが、光輝主義(リュミニスム)らしい作品に思いました。
参考記事:ベルギー王立美術館コレクション『ベルギー近代絵画のあゆみ』 (損保ジャパン東郷青児美術館)
なお、先週はbunkamuraで「フランダースの光」という展示も観たのですが、そちらにはエミール・クラウスの作品が並ぶ素晴らしいコーナーがありました。(近日中にご紹介しようと思います)
モーリス・ドニ 「家族といる画家の自画像」 ★こちらで観られます
ピンク色の壁の屋敷の前で、キャンバスを置いてこちらを眺めるような顔をしている画家が描かれています。背景には女性や子供たちが描かれ、これはドニの家族らしいです。画家が大きく目の前にいるような感じで存在感がありました。
エリザベート・シャプラン 「緑の傘を手にした自画像」 ★こちらで観られます
緑の傘をさした青い服の女性がこちらを観ている自画像です。雨の日なのに明るい色彩に思えるかな。この画家はイタリアの印象派と言われるマッキア派の影響を受けているとのことでした。
参考記事:イタリアの印象派 マッキアイオーリ展 (東京都庭園美術館)
<第4章 20世紀の巨匠たち 1920-1980>
4章は1920年からのコーナーです。20世紀前半は自画像コレクションにとって冬の時代だったそうで、寄贈による2流の作品が批判されたりしたそうです。また、第二次世界大戦の後はヴァザーリの回廊だけに限定されたり、1966年の洪水で被災したりと多難な時期でもあるようです。1973年に再開されるとその3年後にはシャガールから寄贈を受け、再び積極的な収集のきっかけとなったそうです。
ジョルジョ・デ・キリコ 「自画像(胸像)」
デ・キリコの作品もあって驚きました。これは50歳くらいの古典主義に回帰していた頃の自画像です。横向きでこちらを観る初老で白髪混じりの姿で、少し神経質そうで頭が大きめでした。また、シュルレアリスムの頃の画風はあまり感じられませんでした。 解説によると古典を取り入れることで重量感が出ているそうで、新しい形而上絵画を目指していたようです。
この辺には未来派関連の作品もありました。
ミケランジェロ・ピストレット 「自画像」
鏡板のような金属の板に描かれた横顔の自画像です。自画像上部の余白の部分に鑑賞者の顔が移り、鑑賞者と画家が一緒に並ぶという面白い発想の作品となっています。この人は、「アルテ・ポーヴェラ(貧しい芸術)」というイタリアの一派に属し、一般的な画材ではなく自然の素材や工業的な素材で作品を作っていたそうです。
マルク・シャガール 「自画像」
全体的に青い画面で、町を背景にキャンバスに向かう若い頃の自画像です。頭の上には妻のベラを思わす花嫁と、故郷のロシアを思わす鶏が浮かび、町並みにはノートルダム寺院など画家のルーツを想起させるようなものが並んでいました。青が何とも美しいです。
<第5章 現代作家たちの自画像と自刻像 1980-2010>
最後は現代アートの自画像のコーナーでした。もはや自画像なのかわからないような作品もあって非常に多彩です。 現代アートが好きな人には楽しいかと思いますが、私には難しかったですw なお、日本人も草間彌生、横尾忠則、杉本博司の3人の2010年の作品が並んでいました。
ということで、自画像を通して古今東西の美術を俯瞰できるような内容でした。中々日本で観る機会が無い作品ばかりだと思いますので、気になる方はお早めにどうぞ。
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Comment
No title

「怖い絵」にでてきたクノップフ「見捨てられた街」
見たことありますか?
本物が見たいです。日本で見れるでしょうか?
Re: No title
>パンピーさん
私はその絵を観たことがありません。
調べたところ、ベルギー王立美術館の所蔵なんですね。
確か、4年くらい前にベルギー王立美術館展がありましたが、
その時も無かったと思います。
今後のことはわかりませんが、今やっているベルギー関連の展示が盛り上がるようなら、可能性はあがるかもしれませんね。
私はその絵を観たことがありません。
調べたところ、ベルギー王立美術館の所蔵なんですね。
確か、4年くらい前にベルギー王立美術館展がありましたが、
その時も無かったと思います。
今後のことはわかりませんが、今やっているベルギー関連の展示が盛り上がるようなら、可能性はあがるかもしれませんね。
Re: No title
No title
ご丁寧にありがとうございました。
ぜひきてほしい作品です。

ぜひきてほしい作品です。
No title
ヴァザーリの回廊はまたいつかイタリアに行ったら行ってみたいな~っと思ってます!
ウフィツィは行ったけどね♪
ウフィツィは行ったけどね♪
Re: No title
>パンピーさん
観たい作品はいつ来るか予想もできませんからね。
所有している美術館に行くのが手っ取り早そうですが、
ちょっと高くつきますねw
観たい作品はいつ来るか予想もできませんからね。
所有している美術館に行くのが手っ取り早そうですが、
ちょっと高くつきますねw
Re: No title
>アスカリーナさん
> ウフィツィは行ったけどね♪
羨ましい!^^ そういえば、書き忘れましたがヴァザーリの回廊はいつでも誰でも観られるというわけでは無いようですね。 一度は訪れてみたいものです。
> ウフィツィは行ったけどね♪
羨ましい!^^ そういえば、書き忘れましたがヴァザーリの回廊はいつでも誰でも観られるというわけでは無いようですね。 一度は訪れてみたいものです。
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