諸国畸人伝 【板橋区立美術館】
昨日、有給休暇をとって、板橋区立美術館へ行って「江戸文化シリーズ26 諸国畸人伝」を観てきました。


【展覧名】
江戸文化シリーズ26 諸国畸人伝
【公式サイト】
http://www.itabashiartmuseum.jp/art/schedule/now.html
【会場】板橋区立美術館
【最寄】三田線西高島平駅、東武・有楽町線成増駅など
【会期】2010年9月4日(土)~10月11日(月・祝)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(平日15時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
平日だったこともあってか、館内はあまり人がおらず、空いていました。ここは最寄の駅からも遠くて行くのが大変なのも一因だとは思いますが…。
この展覧会は江戸時代の「奇人」と呼ぶに相応しい10人の個性派絵師の48点の作品を並べた展示で、キャッチコピーは「絵師10人 驚愕の不協和音」という非常に面白いものとなっていますw 内容の方も驚きの多い奇怪さと妖しい魅力に溢れ、正統派の展覧会とはまた違った楽しさがありました。 詳しくは気に入った作品を通して10人全員をご紹介していこうと思います。
[菅井梅関]
菅井梅関は仙台の商人の息子で、仙台で南画を学び、江戸、京都、長崎などで修行をした絵師です。
菅井梅関 「虎図」
これは掛け軸で、丸くなって座っている虎が描かれています。吼えているような顔をしていて、毛並は細かく描かれ、ハリネズミのようにとがった毛となっていました。中国風かな。
この隣には南蘋派に影響を受けたという作品もありました。
菅井梅関 「鵞鳥図」 ★こちらで観られます
大きな2羽のガチョウを描いた作品です。泳いでいる水面に波が出来ていたり、首をひねるポーズに動きを感じました。絵の下の方に描かれた草が荒々しい雰囲気に思えたかな。
[林十江]
林十江は水戸の商人の息子で、トンボや鰻などの身近なものから天狗のような想像上のものまで描いた人で、周りの理解はあまり無かったようです。画号の中には「風狂野郎」なんてものもあるというエピソードも紹介されていました。
林十江 「蜻蛉図」 ★こちらで観られます
墨の濃淡で巨大に描かれたトンボの掛け軸です。トンボの羽が画面からはみ出るほどにアップで描かれ、迫ってくるような感じがします。解説によると、目が怯えているようで逃げ出そうとしている瞬間か?とのことでした。拡大したような構図も面白かったですが、羽の透明感の表現とかも良かったです。
林十江 「龍図」
荒々しく描かれた龍の掛け軸です。何かカクカクした感じを受けたのですが、これは指の爪や腹を使って描く「指頭画」の技法を使って描いた作品だそうです。勢いよく昇るというよりはもがいているように見える龍でした。
[曾我蕭白]
蕭白と絵金が観られるのがこの展覧会に来たきっかけでした。曾我蕭白は京都の商人の息子で、中国・朝鮮の画風を取り込んだ独特の鬼気迫る画風が好みです。解説によると、当時京都で人気だった円山応挙を批判したというエピソードも残っているそうです。 …そう言えば数年前の東博でやった巨匠対決展では応挙vs蕭白になってた記憶がありますw
曾我蕭白 「群童遊戯図屏風」 ★こちらで観られます
これは6曲1双の屏風で、蕭白の作品はこれ1点のみです。右隻には鶏を抱いたり相撲を取っている子供たちと、その周りの牛やツバメたちが描かれ 左隻には団扇を持った女性と、子供の手を引く母親、鰻や亀を持っている子供たち、釣りをしている子など、川辺の様子が描かれています。 子供たちの顔は卑近というか、ちょっと妖怪か餓鬼のような顔だったりするのが怖いw これ1枚でも蕭白の魅力が出ている気がしました。
[佐竹蓬平]
佐竹蓬平は長野の庄屋の息子で、池大雅について勉強していたそうです。その功績として南画を長野に広めたことなども挙げられていました。 また、エピソードとしては、芥川龍之介が佐竹蓬平の作品を好んでいたことが紹介されていて、芥川の死の床には佐竹蓬平の作品が飾られていたそうです。
佐竹蓬平 「虎図」 ★こちらで観られます
白い極太の眉で大きな猫目をした虎が、猫のように前のめりでこちらの様子を伺っているような姿を描いた作品です。胴体はほとんど画面の外に出ていて大きさを感じるのですが、尻尾だけはくるっとこれまた猫のように丸まって画面に納まっているのが何とも可愛かったです。解説によると、これは朝鮮の絵を真似して描いているとのことでした。
なお、この展覧会にはこの虎図の虎をキャラクターにした虎のつぶやきという解説が各作品付いているのですが、ちょっとシュールでとぼけた味の解説が可笑しくて楽しさを演出していましたw
佐竹蓬平 「山水図」
これは橋を渡る2人の旅人と、その周りの野山を描いた山水図の掛け軸です。樹の形や山の中腹あたりなどは写実から乖離したような表現となっていて、遠近感も少し奇妙な感じでした。 こういうところが個性的かもw
[加藤信清]
加藤信清は江戸幕府の小役人で、信仰が篤く、お経で仏を描けば徳を積めると考え、文字絵を編み出した絵師です。ある時、夢で霊験があり、それ以降すらすらと文字絵が描けるようになっというエピソードが紹介されていました。
加藤信清 「阿弥陀三尊図」
結構大きな三尊像で、阿弥陀如来を中心に、右に観音菩薩、左に勢至菩薩を従えています。一見、普通の仏画に見えますが、スコープなどで拡大して観ると、お経の漢字を連ねて絵が描かれているのが分かるという、驚きの作品です。耳や鼻、服のひだなどは比較的分かりやすいのですが、彩色部分までもすべて文字らしく恐ろしく手間がかかっているようでした。
なお、私は自前のスコープを使いましたが、展覧会の入口でミュージアムスコープを貸し出しているようでした。この作品の文字は肉眼ではわからないくらい細かいですw
加藤信清 「五百羅漢図」
滝を背景に、岩のテーブルに舎利容器のようなものが置かれ、その周りに沢山の羅漢が集まっている様子を描いた作品です。離れて観ると淡い色彩の絵に見えますが、これまたすべて文字で描かれていて驚きました。
なお、加藤信清は五百羅漢図を50図描いたそうで、これもその1枚です。文字絵仏を始めた記念碑的でもあると説明されていました。 …こんなのを50枚も描いたのかと思うと気が遠くなりますw
ここで最初の部屋は終わりで、隣の部屋に移動です。
[狩野一信]
狩野一信は墨田の骨董屋の息子で、狩野派に学んだ絵師です。五百羅漢を1幅に5人描いて100幅を目指していたそうですが、無念にも96幅で没してしまったそうです。 しかし、その遺志は弟子に引き継がれ、弟子が100幅を達成してお寺に寄進したとのことでした。
狩野一信 「五百羅漢図 第50幅 十二頭陀・露地常坐」 ★こちらで観られます
満月の下で椅子に座って瞑想している羅漢達を描いたです。全体的に暗めの画面で、非常に細かい描写となっているのですが、どこか不気味な妖しさすら漂っていましたw 何というか、濃いんですよね…。
狩野一信 「五百羅漢図 第71幅 龍供」
海を渡る羅漢たちを描いた作品です。海の上を歩く沢山の鬼?が鐘をお神輿のように運んでいる様子や、龍や虎(海の上を歩いている)などが描かれています。どうやらこれは竜宮城に行くらしく、奇妙なパレードのようなw 様式化された波の文様と、超精密に描かれた羅漢たちの描写の違いが面白かったです。
[白隠]
白隠は禅宗の修行をした人で、その教えを広めるために絵を描いたそうです。絵の他に健康法を書いた著書などもあるようで、自身がノイローゼになった時、「白幽」という仙人に呼吸法と瞑想法を教わって治したというエピソードも紹介されていました。…そう言えば、細川家の当主も白隠の健康法で病気が良くなって、彼のコレクションを集めたという逸話があったような…。
参考記事:細川家の至宝-珠玉の永青文庫コレクション- (東京国立博物館 平成館)
白隠 「出山釈迦図」
6年間の修行の後、山を降りる釈迦の姿を描いた作品です。真っ黒な背景の中、白い衣を着た釈迦の姿が強いコントラストとなっていて、中々にインパクトがあります。やせ細って物思いにくれた表情や単純化された衣服など、メリハリが利いた作風に思えました。
白隠 「すたすた坊主図」 ★こちらで観られます
変なタイトルに思いましたが、これは布袋が道楽に耽って放蕩すると「すたすた坊主」になるという題材を描いた作品のようです。簡略化され漫画のような愛嬌のあるキャラクターとなった布袋が、草と手桶?を持って歩く姿は、まさにすたすた歩いているような感じでしたw また、にこにこした表情には親しみが溢れていました。
[絵金]
絵金は高知生まれの絵師で、「絵師金蔵」の略です。元々は土佐藩のお抱え絵師だったのですが、事件があって解雇され、その後は祭り用の芝居絵屏風を描いていたそうです。この芝居絵が生々しくて強烈なので、是非とも観たかったw
絵金 「浮世柄比翼稲妻 鈴ヶ森」
非常に鮮やかで色の強い2曲の屏風です。手前で赤い着物の女性(お菊)が2人の男に家宝の皿を盗んだだろうと激しく詰め寄られています。そして、その左上の背景の庭にはその後のストーリーが展開していて、亡霊となったお菊が井戸?から現れ、刀を持った男(お菊の夫)から生首を受け取り、歓喜の表情を見せている様子が描かれていました。これはお菊の敵を討ったところらしく、激しく雨の降る中で異様な生々しさがありました。脇で血だらけの人が倒れていて腕が切り取られているなど、ちょっとスプラッター的な場面ですw この強烈な個性は今回の展覧会でも見所だと思います。
この隣の絵は賞金首が賞金稼ぎの追っ手を斬殺しまくっている絵もありました。画面中に斬殺死体が転がっていますw
絵金 「伊達競阿国戯場 累」 ★こちらで観られます
これも芝居絵で、山道で争う2人の女性と、それを止める男、見ている男などが描かれています。これは、死んだ姉の恋敵と会った妹に姉の怨念が乗り移って、恋敵に襲い掛かっているシーンらしく、妹の旦那が止めようとしています。 片目をぎょろっとさせて着物に噛み付く表情が凄まじく、赤い着物の女性は必死になっているのがひしひしと伝わってきます。色彩の強さもあって凄いパワーの作品ですw なお、旦那の足元に鎌が描かれているのですが、妹は不運にもこの鎌で死んでしまうそうです。
絵金は4枚でしたが、これだけでもかなり満足ですw
[祇園井特]
祇園井特は京の人で、女性の真の姿(理想化していない姿)をリアルに描いた絵師で、それが他の絵師とは違うということで人気を博したそうです。
祇園井特 「美人図」
歩いていた花魁が足を止めて振り返り、足元を見ている様子が描かれた美人画です。着物が翻っていて、今振り返ったかのような躍動感を感じました。この美人画は確かに美人だったのですが、この近くには美人とは言えない美人画もあって、解説の虎のつぶやきでは「この人って美人か?」というようなコメントもありましたw
[中村芳中]
中村芳中は京都生まれの大坂暮らしの絵師です。はじめは指頭画を得意としていたそうですが、尾形光琳に憧れて、むやみに「たらしこみ」の技法を使った画風になったと解説されていました。(むやみにって…w) また、「光琳画譜」という本を出したのですが、この中身は中村芳中の作品ばかりだったそうで、自分が光琳の画風を受け継いでいるという自負があったようです。これによって光琳の名前は江戸に広まったそうですが、後に酒井抱一が本当の光琳の画業を伝えたいと考え「光琳百図」を出版するに至ったとのことでした。中村芳中は人騒がせな人のようですねw
中村芳中 「白梅図」
丸っこい花を咲かした梅が上に向かって伸びていく様子を描いた作品で、全体的にデフォルメされた画風となっています。梅の幹はにじみを使った「たらしこみ」が使われているようでした。この人の作品はこうした丸っこさを感じるように思います。
ということで、点数が少ないので充実度は③にしましたが、今まで知らなかったような絵師や、中々見る機会の無い絵師など、個性のぶつかり合いが楽しめる展覧会でした。会場内にある各絵師のエピソードの紹介も、ぶっとんだものがあって面白かったです。この美術館は行くのが大変なのが難ですが、お勧めできる内容でした。


【展覧名】
江戸文化シリーズ26 諸国畸人伝
【公式サイト】
http://www.itabashiartmuseum.jp/art/schedule/now.html
【会場】板橋区立美術館
【最寄】三田線西高島平駅、東武・有楽町線成増駅など
【会期】2010年9月4日(土)~10月11日(月・祝)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(平日15時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
平日だったこともあってか、館内はあまり人がおらず、空いていました。ここは最寄の駅からも遠くて行くのが大変なのも一因だとは思いますが…。
この展覧会は江戸時代の「奇人」と呼ぶに相応しい10人の個性派絵師の48点の作品を並べた展示で、キャッチコピーは「絵師10人 驚愕の不協和音」という非常に面白いものとなっていますw 内容の方も驚きの多い奇怪さと妖しい魅力に溢れ、正統派の展覧会とはまた違った楽しさがありました。 詳しくは気に入った作品を通して10人全員をご紹介していこうと思います。
[菅井梅関]
菅井梅関は仙台の商人の息子で、仙台で南画を学び、江戸、京都、長崎などで修行をした絵師です。
菅井梅関 「虎図」
これは掛け軸で、丸くなって座っている虎が描かれています。吼えているような顔をしていて、毛並は細かく描かれ、ハリネズミのようにとがった毛となっていました。中国風かな。
この隣には南蘋派に影響を受けたという作品もありました。
菅井梅関 「鵞鳥図」 ★こちらで観られます
大きな2羽のガチョウを描いた作品です。泳いでいる水面に波が出来ていたり、首をひねるポーズに動きを感じました。絵の下の方に描かれた草が荒々しい雰囲気に思えたかな。
[林十江]
林十江は水戸の商人の息子で、トンボや鰻などの身近なものから天狗のような想像上のものまで描いた人で、周りの理解はあまり無かったようです。画号の中には「風狂野郎」なんてものもあるというエピソードも紹介されていました。
林十江 「蜻蛉図」 ★こちらで観られます
墨の濃淡で巨大に描かれたトンボの掛け軸です。トンボの羽が画面からはみ出るほどにアップで描かれ、迫ってくるような感じがします。解説によると、目が怯えているようで逃げ出そうとしている瞬間か?とのことでした。拡大したような構図も面白かったですが、羽の透明感の表現とかも良かったです。
林十江 「龍図」
荒々しく描かれた龍の掛け軸です。何かカクカクした感じを受けたのですが、これは指の爪や腹を使って描く「指頭画」の技法を使って描いた作品だそうです。勢いよく昇るというよりはもがいているように見える龍でした。
[曾我蕭白]
蕭白と絵金が観られるのがこの展覧会に来たきっかけでした。曾我蕭白は京都の商人の息子で、中国・朝鮮の画風を取り込んだ独特の鬼気迫る画風が好みです。解説によると、当時京都で人気だった円山応挙を批判したというエピソードも残っているそうです。 …そう言えば数年前の東博でやった巨匠対決展では応挙vs蕭白になってた記憶がありますw
曾我蕭白 「群童遊戯図屏風」 ★こちらで観られます
これは6曲1双の屏風で、蕭白の作品はこれ1点のみです。右隻には鶏を抱いたり相撲を取っている子供たちと、その周りの牛やツバメたちが描かれ 左隻には団扇を持った女性と、子供の手を引く母親、鰻や亀を持っている子供たち、釣りをしている子など、川辺の様子が描かれています。 子供たちの顔は卑近というか、ちょっと妖怪か餓鬼のような顔だったりするのが怖いw これ1枚でも蕭白の魅力が出ている気がしました。
[佐竹蓬平]
佐竹蓬平は長野の庄屋の息子で、池大雅について勉強していたそうです。その功績として南画を長野に広めたことなども挙げられていました。 また、エピソードとしては、芥川龍之介が佐竹蓬平の作品を好んでいたことが紹介されていて、芥川の死の床には佐竹蓬平の作品が飾られていたそうです。
佐竹蓬平 「虎図」 ★こちらで観られます
白い極太の眉で大きな猫目をした虎が、猫のように前のめりでこちらの様子を伺っているような姿を描いた作品です。胴体はほとんど画面の外に出ていて大きさを感じるのですが、尻尾だけはくるっとこれまた猫のように丸まって画面に納まっているのが何とも可愛かったです。解説によると、これは朝鮮の絵を真似して描いているとのことでした。
なお、この展覧会にはこの虎図の虎をキャラクターにした虎のつぶやきという解説が各作品付いているのですが、ちょっとシュールでとぼけた味の解説が可笑しくて楽しさを演出していましたw
佐竹蓬平 「山水図」
これは橋を渡る2人の旅人と、その周りの野山を描いた山水図の掛け軸です。樹の形や山の中腹あたりなどは写実から乖離したような表現となっていて、遠近感も少し奇妙な感じでした。 こういうところが個性的かもw
[加藤信清]
加藤信清は江戸幕府の小役人で、信仰が篤く、お経で仏を描けば徳を積めると考え、文字絵を編み出した絵師です。ある時、夢で霊験があり、それ以降すらすらと文字絵が描けるようになっというエピソードが紹介されていました。
加藤信清 「阿弥陀三尊図」
結構大きな三尊像で、阿弥陀如来を中心に、右に観音菩薩、左に勢至菩薩を従えています。一見、普通の仏画に見えますが、スコープなどで拡大して観ると、お経の漢字を連ねて絵が描かれているのが分かるという、驚きの作品です。耳や鼻、服のひだなどは比較的分かりやすいのですが、彩色部分までもすべて文字らしく恐ろしく手間がかかっているようでした。
なお、私は自前のスコープを使いましたが、展覧会の入口でミュージアムスコープを貸し出しているようでした。この作品の文字は肉眼ではわからないくらい細かいですw
加藤信清 「五百羅漢図」
滝を背景に、岩のテーブルに舎利容器のようなものが置かれ、その周りに沢山の羅漢が集まっている様子を描いた作品です。離れて観ると淡い色彩の絵に見えますが、これまたすべて文字で描かれていて驚きました。
なお、加藤信清は五百羅漢図を50図描いたそうで、これもその1枚です。文字絵仏を始めた記念碑的でもあると説明されていました。 …こんなのを50枚も描いたのかと思うと気が遠くなりますw
ここで最初の部屋は終わりで、隣の部屋に移動です。
[狩野一信]
狩野一信は墨田の骨董屋の息子で、狩野派に学んだ絵師です。五百羅漢を1幅に5人描いて100幅を目指していたそうですが、無念にも96幅で没してしまったそうです。 しかし、その遺志は弟子に引き継がれ、弟子が100幅を達成してお寺に寄進したとのことでした。
狩野一信 「五百羅漢図 第50幅 十二頭陀・露地常坐」 ★こちらで観られます
満月の下で椅子に座って瞑想している羅漢達を描いたです。全体的に暗めの画面で、非常に細かい描写となっているのですが、どこか不気味な妖しさすら漂っていましたw 何というか、濃いんですよね…。
狩野一信 「五百羅漢図 第71幅 龍供」
海を渡る羅漢たちを描いた作品です。海の上を歩く沢山の鬼?が鐘をお神輿のように運んでいる様子や、龍や虎(海の上を歩いている)などが描かれています。どうやらこれは竜宮城に行くらしく、奇妙なパレードのようなw 様式化された波の文様と、超精密に描かれた羅漢たちの描写の違いが面白かったです。
[白隠]
白隠は禅宗の修行をした人で、その教えを広めるために絵を描いたそうです。絵の他に健康法を書いた著書などもあるようで、自身がノイローゼになった時、「白幽」という仙人に呼吸法と瞑想法を教わって治したというエピソードも紹介されていました。…そう言えば、細川家の当主も白隠の健康法で病気が良くなって、彼のコレクションを集めたという逸話があったような…。
参考記事:細川家の至宝-珠玉の永青文庫コレクション- (東京国立博物館 平成館)
白隠 「出山釈迦図」
6年間の修行の後、山を降りる釈迦の姿を描いた作品です。真っ黒な背景の中、白い衣を着た釈迦の姿が強いコントラストとなっていて、中々にインパクトがあります。やせ細って物思いにくれた表情や単純化された衣服など、メリハリが利いた作風に思えました。
白隠 「すたすた坊主図」 ★こちらで観られます
変なタイトルに思いましたが、これは布袋が道楽に耽って放蕩すると「すたすた坊主」になるという題材を描いた作品のようです。簡略化され漫画のような愛嬌のあるキャラクターとなった布袋が、草と手桶?を持って歩く姿は、まさにすたすた歩いているような感じでしたw また、にこにこした表情には親しみが溢れていました。
[絵金]
絵金は高知生まれの絵師で、「絵師金蔵」の略です。元々は土佐藩のお抱え絵師だったのですが、事件があって解雇され、その後は祭り用の芝居絵屏風を描いていたそうです。この芝居絵が生々しくて強烈なので、是非とも観たかったw
絵金 「浮世柄比翼稲妻 鈴ヶ森」
非常に鮮やかで色の強い2曲の屏風です。手前で赤い着物の女性(お菊)が2人の男に家宝の皿を盗んだだろうと激しく詰め寄られています。そして、その左上の背景の庭にはその後のストーリーが展開していて、亡霊となったお菊が井戸?から現れ、刀を持った男(お菊の夫)から生首を受け取り、歓喜の表情を見せている様子が描かれていました。これはお菊の敵を討ったところらしく、激しく雨の降る中で異様な生々しさがありました。脇で血だらけの人が倒れていて腕が切り取られているなど、ちょっとスプラッター的な場面ですw この強烈な個性は今回の展覧会でも見所だと思います。
この隣の絵は賞金首が賞金稼ぎの追っ手を斬殺しまくっている絵もありました。画面中に斬殺死体が転がっていますw
絵金 「伊達競阿国戯場 累」 ★こちらで観られます
これも芝居絵で、山道で争う2人の女性と、それを止める男、見ている男などが描かれています。これは、死んだ姉の恋敵と会った妹に姉の怨念が乗り移って、恋敵に襲い掛かっているシーンらしく、妹の旦那が止めようとしています。 片目をぎょろっとさせて着物に噛み付く表情が凄まじく、赤い着物の女性は必死になっているのがひしひしと伝わってきます。色彩の強さもあって凄いパワーの作品ですw なお、旦那の足元に鎌が描かれているのですが、妹は不運にもこの鎌で死んでしまうそうです。
絵金は4枚でしたが、これだけでもかなり満足ですw
[祇園井特]
祇園井特は京の人で、女性の真の姿(理想化していない姿)をリアルに描いた絵師で、それが他の絵師とは違うということで人気を博したそうです。
祇園井特 「美人図」
歩いていた花魁が足を止めて振り返り、足元を見ている様子が描かれた美人画です。着物が翻っていて、今振り返ったかのような躍動感を感じました。この美人画は確かに美人だったのですが、この近くには美人とは言えない美人画もあって、解説の虎のつぶやきでは「この人って美人か?」というようなコメントもありましたw
[中村芳中]
中村芳中は京都生まれの大坂暮らしの絵師です。はじめは指頭画を得意としていたそうですが、尾形光琳に憧れて、むやみに「たらしこみ」の技法を使った画風になったと解説されていました。(むやみにって…w) また、「光琳画譜」という本を出したのですが、この中身は中村芳中の作品ばかりだったそうで、自分が光琳の画風を受け継いでいるという自負があったようです。これによって光琳の名前は江戸に広まったそうですが、後に酒井抱一が本当の光琳の画業を伝えたいと考え「光琳百図」を出版するに至ったとのことでした。中村芳中は人騒がせな人のようですねw
中村芳中 「白梅図」
丸っこい花を咲かした梅が上に向かって伸びていく様子を描いた作品で、全体的にデフォルメされた画風となっています。梅の幹はにじみを使った「たらしこみ」が使われているようでした。この人の作品はこうした丸っこさを感じるように思います。
ということで、点数が少ないので充実度は③にしましたが、今まで知らなかったような絵師や、中々見る機会の無い絵師など、個性のぶつかり合いが楽しめる展覧会でした。会場内にある各絵師のエピソードの紹介も、ぶっとんだものがあって面白かったです。この美術館は行くのが大変なのが難ですが、お勧めできる内容でした。
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奇想の画家と辻惟雄先生に称された伊藤若冲、長沢芦雪、岩佐又兵衛、狩野山雪ら江戸時代の絵師たち。現在ではすっかり展覧会の顔へと成長。
勿論、彼ら以外にもおかしな
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