ゴッホ展 こうして私はゴッホになった (感想後編)【国立新美術館】
今日は前回の記事に引き続き、国立新美術館の「没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった」の後編をご紹介いたします。前編には混み具合なども記載しておりますので、前編を読まれていない方は前編から先にお読み頂けると嬉しいです。
前編はこちら

まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった
【公式サイト】
http://www.gogh-ten.jp/tokyo/
http://www.nact.jp/exhibition_special/2010/gogh/index.html
【会場】国立新美術館
【最寄】千代田線乃木坂駅/日比谷線・大江戸線 六本木駅
【会期】2010年10月1日(金)~12月20日(月)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時半頃です)】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
前編は主に素描が中心の内容でしたが、後半は油絵も揃った内容となっていました。
<第4章 パリのモダニズム>
ゴッホはアルトウェルペンという地で2ヶ月過ごし、そこのアカデミーで学んだ後、1886年にパリに移り住みました。パリではフェルナン・コルモンの画塾に通い、そこでロートレックと知り合ったりもしています。この頃のゴッホは石膏像の素描や静物を描いていたようで、ドラクロワの色彩理論も身につけていたようです。そして、古典を学ぶ一方で印象派などの前衛芸術の画家達とも接触し、点描技法なども吸収していきました。 また、この頃パリで比較的容易に買えた日本の浮世絵を収集し、その強烈な色彩や大胆な構図に惹かれ、これも自分の作風に活かしていたようです。ここにはそうした新しい美術と出合った頃の作品が並んでいました。
参考記事:ロートレック・コネクション (Bunkamuraザ・ミュージアム)
フィンセント・ファン・ゴッホ 「セーヌの岸辺」
セーヌ川の河岸を描いた作品です。明るい色彩で様々な色が使われていて、ちょっと印象派風の雰囲気があるかな。解説によると、雲や土手の白い部分には意図的にゴッホの指紋がつけられているそうで、スコープで観ると確かに指紋らしきものが確認できました。(肉眼では観るのは厳しいですが、拡大写真が隣にありました)
フィンセント・ファン・ゴッホ 「ヒバリの飛び立つ麦畑」
風に揺れている麦畑を描いた作品で、畑の上には翼を広げるヒバリの姿も観られます。ちょうど画面の半分くらいの高さで上下に色が区切られていて、上半分が空、下半分が畑というような感じです。解説によると、これは前編でご紹介した「パースペクティヴ・フレーム」を使って描かれているようでした。 色彩は明るく、爽やかで風が流れているような作品でした。
この辺にはモネが2枚(中々好みでした)やファンタン=ラトゥールの作品もありました。この展覧会はゴッホ以外の画家の作品も好みの作品が多いのが逆に集中力をそがれるというか、気持ちの切り替えが難しいw
フィンセント・ファン・ゴッホ 「花瓶のヤグルマギクとケシ」
目のさめるような青い壁?を背景にした花瓶を描いた作品です。白や赤の花をつけているのですが、特に白い花は背景の効果のせいか、一際鮮やかに感じました。解説によると、厚塗りされた絵の具はモンティセリからの影響とのことです(モンティセリも後の方で出てきます)
フィンセント・ファン・ゴッホ 「マルメロ、レモン、梨、葡萄」 ★こちらで観られます
黄色を背景に、マルメロやレモンなど黄色っぽい果物が描かれた静物です。黄色地に黄色ということで、黄色三昧なわけですが、よく見ると黄土色っぽい部分や、点描や線によって変化を出しているようです。たまに赤、緑など補色関係の色も使われていたかな。中々パワーのある作品です。なお、解説によるとこの作品はゴーギャンに「黄色い静物」と呼ばれたのだとか。…確かにw
ちなみに、この絵は絵だけでなく額もゴッホ自身が額装していて、これまた黄土色になっていますので、額まで必見です。
ギュスターヴ・カイユボット 「バルコニー越しの眺め」
その名の通り2階のバルコニー越しに観た通りの風景を描いた作品ですが、バルコニーの渦を巻く柵が大きく描かれていて、柵が主役のような絵です。これは浮世絵のトリミングなどからの影響かな?? 当時の画家たちが斬新な構図を取り入れようとしていたのを感じる作品でした。…それにしても、カイユボットの作品はだいぶ久々に観られた気がします。(ゴッホとの関係はよくわかりませんでした。)
アドルフ=ジョセフ・モンティセリ 「女の肖像」
黒を背景に黒っぽい服を着た女性の横顔を描いた作品です。一口に黒と言っても様々な筆遣いによって変化がつけられていて、その自由さを感じます。厚塗りされている技法はゴッホにも影響を与えたようです。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「カフェにて(「ル・タンブラン」のアゴスティ-ナ・セガトーリ)」 ★こちらで観られます
丸いテーブルをに両腕を乗せて組んでいるカフェの女主人を描いた作品です。このル・タンブランはゴッホと弟のテオが集めた浮世絵の即売会をやった場所だそうで、背景にそれっぽいものが描かれているのがわかります。女主人はぼんやりしてるようで、少し寂しげに見えました。 解説によると、この絵の下には全く別の女性像が描かれているのがわかっているそうで、隣にX線写真だかのパネルがありました。また、「タンブラン」とはタンバリンのことだそうで、椅子やテーブルもタンバリン風の形をしているようでした。
この絵の隣にはロートレックが描いたテーブルに座る女性像もありました。これも素晴らしい作品でした。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「灰色のフェルト帽の自画像」 ★こちらで観られます
今回の目玉作品の1つである自画像です。帽子を被り青い服を着たゴッホが、点描というか点を長くしたような筆で描かれていて、様々な色でアクセントをつけられています。また、ゴッホの背景には青の短い線が円形に広がっていて、後光のようにオーラを発しているかのようでした。この点描風の描き方はスーラやシニャックに影響を受けた画風のようで、近くにはスーラとシニャックの点描も展示されていました。
なお、ゴッホはパリ時代に23点もの自画像を描いているそうです。
<第5章 真のモダン・アーティストの誕生-アルル>
1888年にアルルに移り住んだゴッホは、これまで学んだ多くの要素(ドラクロワ、印象派、浮世絵)を活かし、独自の境地に達したようです。アルルに芸術家を集めて共同生活を送りたいという夢があったのですが、来たのはゴーギャンだけだった…というのは有名な話かな。ゴーギャンとの「黄色い家」での生活は1888年10月後半から始まり、お互いに影響を与えていたようです。しかし、2人の意見は合わず、ゴッホが発作的に自分の耳を切り落とすという事件をもって、共同生活はわずか9週間で破綻してしまいました。ここにはそうしたアルル時代の作品が並んでいました。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「アルルの寝室」 ★こちらで観られます
これも今回の注目作です。空色の壁を背景に、黄土色と赤で描かれたベッドや家具、赤っぽい床、緑の窓など、ゴッホが住んでいた部屋を描いた作品です。影がないのと補色関係の色彩のせいか、非常に明るい印象を受けます。
…と、つい最近にオルセー展で非常に似た絵を観たのですが、この絵には似た絵が他に2枚存在します。元々はこの作品がオリジナルなのですが、耳きり事件の後、入院していた間に湿気でこの作品は絵の具が剥がれそうになってしまったらしく、修復しようとしたところ、弟のテオから自信作を台無しにしないよう複製を提案されたそうです。そして、サンレミで複写した作品は現在シカゴ美術館へ、母や妹に贈る為に複写した作品がオルセー美術館に所蔵されているとのことでした。その違いとして一番分かりやすいのは、右上に描かれた室内の絵のようです。この作品は絵の中に入りきっていない画中画がありますが、オルセーのは入りきっているように思いました。
参考記事:オルセー美術館展2010 ポスト印象派 感想後編 (国立新美術館)
「アルルの寝室」のすぐ近くにはこの寝室を再現した部屋もありました。日本人のように簡素な生活をしたいと考えていたそうで、実際に観ると結構狭い気がします。というか、ちょっと変わった形をしているのに驚きました。 耳を切って倒れていたのもこのベッドだったりと、ゴッホのアルル時代の出来事を凝縮したような部屋ですが、残念ながらオリジナルの家は第二次世界大戦の際に破壊されてしまったそうです。
また、この部屋の前には黄色い家の再現CGもあり、これで間取りも分かります。絵に描かれた左隣はゴーギャンの部屋だったようです。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「ゴーギャンの椅子」 ★こちらで観られます
ゴーギャンが使っていた椅子の静物で、ゴッホは空の椅子で人物を表現できると考えていたようです。画面いっぱいに大きく描かれた椅子に、蝋燭や本が載っている様子が描かれ、椅子に存在感を感じます。背景は緑、カーペットは茶色っぽい色をしていて、色によってその存在が強調されているようにも思いました。
解説によると、椅子の上に蝋燭があったりランプがあるのは、この頃にゴーギャンが神秘主義に傾倒していたのを象徴するそうです。また、ゴーギャン風に厚塗りしない表現をしているとのことでした。・・・一部は厚塗りされているように見えるんですけどね。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「糸杉に囲まれた果樹園」 ★こちらで観られます
白い花の咲く木々に囲まれた道を描いた作品です。どことなく印象派風で、明るい色使いに思います。よく見ると筆の運びが速そうでした。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「ある男の肖像」 ★こちらで観られます
黄緑色を背景に、青い服を着た男性が睥睨するようにこちらを見ています。この男性はカフェか娼館のオーナーらしく、ちょっと気難しそうな感じを受けました。太い輪郭と背景と服の色の対比が強烈です。ちなみに、この緑はガス灯の色なのだとか。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「あおむけの蟹」
鮮やかな緑を背景に、ひっくり返った蟹が描かれています。これまた緑に赤っぽい蟹の体が映えます。赤と言っても肌色から赤にかけて微妙に違い、緑の背景も所々で細かく色が違います。また、爪の先が黒くなっているのも力強い印象を受けました。よく見ると細かく長い線で描かれているのもここまでの流れを考えると面白いです。それにしても何故、ひっくり返っているんだろうw
フィンセント・ファン・ゴッホ 「タマネギの皿のある静物」
テーブルに載った、皿に入ったタマネギや本の上に載ったタマネギ、パイプ、手紙、蝋燭、瓶などを描いた静物です。薄めの色で明るい印象を受けます。赤い壁にオレンジや黄色の線が描かれていたり、影を水色で表現するなど色彩表現が興味深い作品でした。
この辺には共同生活をしていたゴーギャンの作品や、ゴッホ、ゴーギャン共に交流のあったベルナールの絵もありました。また、この章の最後には国芳の浮世絵なども展示されていて、交流関係やルーツを感じさせました。
参考記事:歌川国芳-奇と笑いの木版画 (府中市美術館)
<第6章 さらなる探求と様式の展開-サン=レミとオーヴェール=シュル=オワーズ>
この頃のゴッホは精神状態が不安定だったようで、精神病院に入院していました。サン=レミとオーヴェール=シュル=オワーズという地では技術的には大きな前進はしていないそうで、色彩は控えめなものとなっているそうです。また、この頃には原点に帰るようにミレーやドラクロワといった過去の巨匠を手本とする作品も描いていたようです。…と、そんな療養の日々を送っていたゴッホですが、最後はピストルで自殺してしまいました…(他殺説もあるみたいですが)
フィンセント・ファン・ゴッホ 「亜麻を刻む農婦(ミレーによる)」
ミレーの作品を油絵で描いた作品で、これはサンレミの精神病院で自分の原点に返るように描いたそうです。青地の壁を背景に藁の上で亜麻を刻む農婦の後姿が描かれていて、その色はゴッホのオリジナルとなっています。若干落ち着いた色合いに見えますが、対比的な色の使い方はゴッホらしさを感じました。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「渓谷の小道」 ★こちらで観られます
渓谷とそこを歩く2人の女性を描いた作品なのですが、岩の線がぐにゃぐにゃしていて、何か狂気を感じますw 筆致は細かく、三角形が重なったような構図も独特でした。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「アイリス」 ★こちらで観られます
黄色の壁を背景に、黄色い花瓶に入った青いアイリスが描かれています。補色関係になっているためか、青がまるで輝くように明るく見えます。(これはドラクロワの手法を手本にしているそうです) ボリューム感も非常に感じるのですが、花瓶が小さいせいかな? 生き生きとしたパワーが伝わってきましたが、しおれている花もあって、一種のリアルさがありました。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「ガシェ博士の肖像」
これはエッチングの作品で、多く摺ったらしくこの展覧会でも2枚並んで展示されていました。パイプをくわえている姿は温和な感じを受けました。(…って、以前も同じような感想を書いた気がするw)
参考記事:医学と芸術展:生命(いのち)と愛の未来を探る (森美術館)
ということで、ゴッホの作品をこれだけ一気に観ることができるのは貴重だと思います。私は満足することができました。もう一回くらい行って、今度はゴッホ以外の画家もじっくり観ておきたいw
それにしても、こんな凄い画家が生涯で売れた作品は1枚だけというのだから、芸術というのは一筋縄ではいかないものだなあとしみじみ思いました。
おまけ:
連れが言うには、近くにいたおじさんが「ひまわりが無かった!」と怒っていたようですが、ひまわりなら新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で観ることが出来ます^^;
参考リンク:損保ジャパン東郷青児美術館
後日、再度行ってきました。補足的に記事を書きましたので引き続きご覧いただけると嬉しいです。
ゴッホ展 こうして私はゴッホになった 2回目感想前編(国立新美術館)
ゴッホ展 こうして私はゴッホになった 2回目感想後編(国立新美術館)
前編はこちら


まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった
【公式サイト】
http://www.gogh-ten.jp/tokyo/
http://www.nact.jp/exhibition_special/2010/gogh/index.html
【会場】国立新美術館
【最寄】千代田線乃木坂駅/日比谷線・大江戸線 六本木駅
【会期】2010年10月1日(金)~12月20日(月)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時半頃です)】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
前編は主に素描が中心の内容でしたが、後半は油絵も揃った内容となっていました。
<第4章 パリのモダニズム>
ゴッホはアルトウェルペンという地で2ヶ月過ごし、そこのアカデミーで学んだ後、1886年にパリに移り住みました。パリではフェルナン・コルモンの画塾に通い、そこでロートレックと知り合ったりもしています。この頃のゴッホは石膏像の素描や静物を描いていたようで、ドラクロワの色彩理論も身につけていたようです。そして、古典を学ぶ一方で印象派などの前衛芸術の画家達とも接触し、点描技法なども吸収していきました。 また、この頃パリで比較的容易に買えた日本の浮世絵を収集し、その強烈な色彩や大胆な構図に惹かれ、これも自分の作風に活かしていたようです。ここにはそうした新しい美術と出合った頃の作品が並んでいました。
参考記事:ロートレック・コネクション (Bunkamuraザ・ミュージアム)
フィンセント・ファン・ゴッホ 「セーヌの岸辺」
セーヌ川の河岸を描いた作品です。明るい色彩で様々な色が使われていて、ちょっと印象派風の雰囲気があるかな。解説によると、雲や土手の白い部分には意図的にゴッホの指紋がつけられているそうで、スコープで観ると確かに指紋らしきものが確認できました。(肉眼では観るのは厳しいですが、拡大写真が隣にありました)
フィンセント・ファン・ゴッホ 「ヒバリの飛び立つ麦畑」
風に揺れている麦畑を描いた作品で、畑の上には翼を広げるヒバリの姿も観られます。ちょうど画面の半分くらいの高さで上下に色が区切られていて、上半分が空、下半分が畑というような感じです。解説によると、これは前編でご紹介した「パースペクティヴ・フレーム」を使って描かれているようでした。 色彩は明るく、爽やかで風が流れているような作品でした。
この辺にはモネが2枚(中々好みでした)やファンタン=ラトゥールの作品もありました。この展覧会はゴッホ以外の画家の作品も好みの作品が多いのが逆に集中力をそがれるというか、気持ちの切り替えが難しいw
フィンセント・ファン・ゴッホ 「花瓶のヤグルマギクとケシ」
目のさめるような青い壁?を背景にした花瓶を描いた作品です。白や赤の花をつけているのですが、特に白い花は背景の効果のせいか、一際鮮やかに感じました。解説によると、厚塗りされた絵の具はモンティセリからの影響とのことです(モンティセリも後の方で出てきます)
フィンセント・ファン・ゴッホ 「マルメロ、レモン、梨、葡萄」 ★こちらで観られます
黄色を背景に、マルメロやレモンなど黄色っぽい果物が描かれた静物です。黄色地に黄色ということで、黄色三昧なわけですが、よく見ると黄土色っぽい部分や、点描や線によって変化を出しているようです。たまに赤、緑など補色関係の色も使われていたかな。中々パワーのある作品です。なお、解説によるとこの作品はゴーギャンに「黄色い静物」と呼ばれたのだとか。…確かにw
ちなみに、この絵は絵だけでなく額もゴッホ自身が額装していて、これまた黄土色になっていますので、額まで必見です。
ギュスターヴ・カイユボット 「バルコニー越しの眺め」
その名の通り2階のバルコニー越しに観た通りの風景を描いた作品ですが、バルコニーの渦を巻く柵が大きく描かれていて、柵が主役のような絵です。これは浮世絵のトリミングなどからの影響かな?? 当時の画家たちが斬新な構図を取り入れようとしていたのを感じる作品でした。…それにしても、カイユボットの作品はだいぶ久々に観られた気がします。(ゴッホとの関係はよくわかりませんでした。)
アドルフ=ジョセフ・モンティセリ 「女の肖像」
黒を背景に黒っぽい服を着た女性の横顔を描いた作品です。一口に黒と言っても様々な筆遣いによって変化がつけられていて、その自由さを感じます。厚塗りされている技法はゴッホにも影響を与えたようです。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「カフェにて(「ル・タンブラン」のアゴスティ-ナ・セガトーリ)」 ★こちらで観られます
丸いテーブルをに両腕を乗せて組んでいるカフェの女主人を描いた作品です。このル・タンブランはゴッホと弟のテオが集めた浮世絵の即売会をやった場所だそうで、背景にそれっぽいものが描かれているのがわかります。女主人はぼんやりしてるようで、少し寂しげに見えました。 解説によると、この絵の下には全く別の女性像が描かれているのがわかっているそうで、隣にX線写真だかのパネルがありました。また、「タンブラン」とはタンバリンのことだそうで、椅子やテーブルもタンバリン風の形をしているようでした。
この絵の隣にはロートレックが描いたテーブルに座る女性像もありました。これも素晴らしい作品でした。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「灰色のフェルト帽の自画像」 ★こちらで観られます
今回の目玉作品の1つである自画像です。帽子を被り青い服を着たゴッホが、点描というか点を長くしたような筆で描かれていて、様々な色でアクセントをつけられています。また、ゴッホの背景には青の短い線が円形に広がっていて、後光のようにオーラを発しているかのようでした。この点描風の描き方はスーラやシニャックに影響を受けた画風のようで、近くにはスーラとシニャックの点描も展示されていました。
なお、ゴッホはパリ時代に23点もの自画像を描いているそうです。
<第5章 真のモダン・アーティストの誕生-アルル>
1888年にアルルに移り住んだゴッホは、これまで学んだ多くの要素(ドラクロワ、印象派、浮世絵)を活かし、独自の境地に達したようです。アルルに芸術家を集めて共同生活を送りたいという夢があったのですが、来たのはゴーギャンだけだった…というのは有名な話かな。ゴーギャンとの「黄色い家」での生活は1888年10月後半から始まり、お互いに影響を与えていたようです。しかし、2人の意見は合わず、ゴッホが発作的に自分の耳を切り落とすという事件をもって、共同生活はわずか9週間で破綻してしまいました。ここにはそうしたアルル時代の作品が並んでいました。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「アルルの寝室」 ★こちらで観られます
これも今回の注目作です。空色の壁を背景に、黄土色と赤で描かれたベッドや家具、赤っぽい床、緑の窓など、ゴッホが住んでいた部屋を描いた作品です。影がないのと補色関係の色彩のせいか、非常に明るい印象を受けます。
…と、つい最近にオルセー展で非常に似た絵を観たのですが、この絵には似た絵が他に2枚存在します。元々はこの作品がオリジナルなのですが、耳きり事件の後、入院していた間に湿気でこの作品は絵の具が剥がれそうになってしまったらしく、修復しようとしたところ、弟のテオから自信作を台無しにしないよう複製を提案されたそうです。そして、サンレミで複写した作品は現在シカゴ美術館へ、母や妹に贈る為に複写した作品がオルセー美術館に所蔵されているとのことでした。その違いとして一番分かりやすいのは、右上に描かれた室内の絵のようです。この作品は絵の中に入りきっていない画中画がありますが、オルセーのは入りきっているように思いました。
参考記事:オルセー美術館展2010 ポスト印象派 感想後編 (国立新美術館)
「アルルの寝室」のすぐ近くにはこの寝室を再現した部屋もありました。日本人のように簡素な生活をしたいと考えていたそうで、実際に観ると結構狭い気がします。というか、ちょっと変わった形をしているのに驚きました。 耳を切って倒れていたのもこのベッドだったりと、ゴッホのアルル時代の出来事を凝縮したような部屋ですが、残念ながらオリジナルの家は第二次世界大戦の際に破壊されてしまったそうです。
また、この部屋の前には黄色い家の再現CGもあり、これで間取りも分かります。絵に描かれた左隣はゴーギャンの部屋だったようです。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「ゴーギャンの椅子」 ★こちらで観られます
ゴーギャンが使っていた椅子の静物で、ゴッホは空の椅子で人物を表現できると考えていたようです。画面いっぱいに大きく描かれた椅子に、蝋燭や本が載っている様子が描かれ、椅子に存在感を感じます。背景は緑、カーペットは茶色っぽい色をしていて、色によってその存在が強調されているようにも思いました。
解説によると、椅子の上に蝋燭があったりランプがあるのは、この頃にゴーギャンが神秘主義に傾倒していたのを象徴するそうです。また、ゴーギャン風に厚塗りしない表現をしているとのことでした。・・・一部は厚塗りされているように見えるんですけどね。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「糸杉に囲まれた果樹園」 ★こちらで観られます
白い花の咲く木々に囲まれた道を描いた作品です。どことなく印象派風で、明るい色使いに思います。よく見ると筆の運びが速そうでした。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「ある男の肖像」 ★こちらで観られます
黄緑色を背景に、青い服を着た男性が睥睨するようにこちらを見ています。この男性はカフェか娼館のオーナーらしく、ちょっと気難しそうな感じを受けました。太い輪郭と背景と服の色の対比が強烈です。ちなみに、この緑はガス灯の色なのだとか。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「あおむけの蟹」
鮮やかな緑を背景に、ひっくり返った蟹が描かれています。これまた緑に赤っぽい蟹の体が映えます。赤と言っても肌色から赤にかけて微妙に違い、緑の背景も所々で細かく色が違います。また、爪の先が黒くなっているのも力強い印象を受けました。よく見ると細かく長い線で描かれているのもここまでの流れを考えると面白いです。それにしても何故、ひっくり返っているんだろうw
フィンセント・ファン・ゴッホ 「タマネギの皿のある静物」
テーブルに載った、皿に入ったタマネギや本の上に載ったタマネギ、パイプ、手紙、蝋燭、瓶などを描いた静物です。薄めの色で明るい印象を受けます。赤い壁にオレンジや黄色の線が描かれていたり、影を水色で表現するなど色彩表現が興味深い作品でした。
この辺には共同生活をしていたゴーギャンの作品や、ゴッホ、ゴーギャン共に交流のあったベルナールの絵もありました。また、この章の最後には国芳の浮世絵なども展示されていて、交流関係やルーツを感じさせました。
参考記事:歌川国芳-奇と笑いの木版画 (府中市美術館)
<第6章 さらなる探求と様式の展開-サン=レミとオーヴェール=シュル=オワーズ>
この頃のゴッホは精神状態が不安定だったようで、精神病院に入院していました。サン=レミとオーヴェール=シュル=オワーズという地では技術的には大きな前進はしていないそうで、色彩は控えめなものとなっているそうです。また、この頃には原点に帰るようにミレーやドラクロワといった過去の巨匠を手本とする作品も描いていたようです。…と、そんな療養の日々を送っていたゴッホですが、最後はピストルで自殺してしまいました…(他殺説もあるみたいですが)
フィンセント・ファン・ゴッホ 「亜麻を刻む農婦(ミレーによる)」
ミレーの作品を油絵で描いた作品で、これはサンレミの精神病院で自分の原点に返るように描いたそうです。青地の壁を背景に藁の上で亜麻を刻む農婦の後姿が描かれていて、その色はゴッホのオリジナルとなっています。若干落ち着いた色合いに見えますが、対比的な色の使い方はゴッホらしさを感じました。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「渓谷の小道」 ★こちらで観られます
渓谷とそこを歩く2人の女性を描いた作品なのですが、岩の線がぐにゃぐにゃしていて、何か狂気を感じますw 筆致は細かく、三角形が重なったような構図も独特でした。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「アイリス」 ★こちらで観られます
黄色の壁を背景に、黄色い花瓶に入った青いアイリスが描かれています。補色関係になっているためか、青がまるで輝くように明るく見えます。(これはドラクロワの手法を手本にしているそうです) ボリューム感も非常に感じるのですが、花瓶が小さいせいかな? 生き生きとしたパワーが伝わってきましたが、しおれている花もあって、一種のリアルさがありました。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「ガシェ博士の肖像」
これはエッチングの作品で、多く摺ったらしくこの展覧会でも2枚並んで展示されていました。パイプをくわえている姿は温和な感じを受けました。(…って、以前も同じような感想を書いた気がするw)
参考記事:医学と芸術展:生命(いのち)と愛の未来を探る (森美術館)
ということで、ゴッホの作品をこれだけ一気に観ることができるのは貴重だと思います。私は満足することができました。もう一回くらい行って、今度はゴッホ以外の画家もじっくり観ておきたいw
それにしても、こんな凄い画家が生涯で売れた作品は1枚だけというのだから、芸術というのは一筋縄ではいかないものだなあとしみじみ思いました。
おまけ:
連れが言うには、近くにいたおじさんが「ひまわりが無かった!」と怒っていたようですが、ひまわりなら新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で観ることが出来ます^^;
参考リンク:損保ジャパン東郷青児美術館
後日、再度行ってきました。補足的に記事を書きましたので引き続きご覧いただけると嬉しいです。
ゴッホ展 こうして私はゴッホになった 2回目感想前編(国立新美術館)
ゴッホ展 こうして私はゴッホになった 2回目感想後編(国立新美術館)
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おはようございます
ゴッホ後編の記事が読みたいので早朝にのぞきにきました。2月に名古屋で観るつもりなのですが待ちきれないな~
じゃ、支度します
じゃ、支度します
Re: おはようございます
>MARSさん
昨日一日間が空いてしまいました^^;
楽しみにして頂いていたとは嬉しい限りです。
この展覧会は前半は素描が中心で、後半に目玉がくる感じでした。
ゴッホ好きの人なら面白い内容だと思いますので、巡回をお楽しみに^^
昨日一日間が空いてしまいました^^;
楽しみにして頂いていたとは嬉しい限りです。
この展覧会は前半は素描が中心で、後半に目玉がくる感じでした。
ゴッホ好きの人なら面白い内容だと思いますので、巡回をお楽しみに^^
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Author:21世紀のxxx者
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。
画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。
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