円山応挙-空間の創造 【三井記念美術館】
先週の土曜日、三越前にある三井記念美術館で「円山応挙-空間の創造」を観てきました。この展覧会は何度か模様替えがあるようで、私が観たのは10月16日でした。
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【展覧名】
円山応挙-空間の創造
【公式サイト】
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html
【会場】三井記念美術館
【最寄】銀座線三越前/新日本橋駅/東京駅/神田駅
【会期】2010年10月9日(土)~11月28日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間10分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
まだ始まって1週間の時点で行ったのですが、既に人気が出ているようで多くのお客さんで賑わっていました。しかし、大きめの作品が多いので、そんなに混雑感は無かったかな。
今回の展示は作風の変化だけでなく表現方法などで章が分かれているようでした。詳しくは各章ごとにご紹介しようと思います。なお、冒頭に書いたとおり会期途中で作品の入れ替えが何点かあります。お目当ての作品がある方は、事前に公式サイトの出品リストを確認することをお勧めします。
参考リンク:出品リスト(pdf)
[展示室1]遠近法の習得
まずは画業を始めた頃のコーナーです。円山応挙は1733年に農家の次男として生まれ、幼くして奉公に出ました。10歳で京都に出て、呉服屋で働いていたこともあるそうで、その後、玩具商の尾張屋で「眼鏡絵」を描いたのが画業の出発点となりました。
この「眼鏡絵」というのは遠近法によって描かれた風景画で、レンズを備えた覗き眼鏡を通してみると立体的に見える絵のことだそうです。最初のコーナーにはこうした「眼鏡絵」が並んでいました。
円山応挙 「眼鏡絵 三十三間堂通し矢図」 ★こちらで観られます
朱色の三十三間堂の縁側に座って、矢を射るポーズをした人や見物人が描かれた作品です。建物を斜めからみたような視線で、奥に向かって対象が小さくなるような遠近法が用いられています。これは分かりやすい遠近感かな。奥の的に目線が行くようになっているようでした。
円山応挙 「眼鏡絵 四条芝居図」
四条橋付近を描いた作品。四条橋の近くには役者の名前が描かれた看板があり、このメンバーによっていつの時期に描かれたものか特定できるそうです。(27歳頃の作品) 手前にかかる橋から奥に向かって対象が小さくなっていき、当時の様子を伺わせると同時に遠近感を感じました。
こうした眼鏡絵は絵師達にとってはアルバイトみたいなものだったのだとか。レンズを通して観てみたいですが、この展覧会ではそういう展示はありませんでした。
円山応挙 「眼鏡絵 四条河原納涼図」
夏の夜に沢山の人々が左右に行列を作って賑わっている様子が描かれた作品です。手前の列の人々はシルエットのみなのですが、奥の列の人々は夜店の明かりに照らされて色がつけられているなど、光の加減も丁寧に描かれているようでした。…と、難しいことを考えなくても、夏の夜の楽しい雰囲気が伝わってきます。空に白い点がついているのは多分、星だと思うのですが、結構絵が傷んでいるのでハッキリわからず…。
この近くにはこの展覧会のための調査で発見された「眼鏡絵 北野天満宮図」などもありました。
円山応挙 「眼鏡絵 石山寺図」
右手に石山寺という、急斜面の頂上に立つお寺が描かれ、左側には琵琶湖が描かれています。また、上部の雲には半円状の黒い月が描かれているのですが、これは青いガラスを裏から貼り付けているらしく、背後から光を当てると画面全体が暗くなり、月が青い光を放つそうです。 絵も細密ですが、そこまで凝った造りとは驚きでした。
[展示室2]応挙の絵画空間理論 「遠見の絵」
この部屋は1点だけ展示されています。応挙は前の部屋で観たような眼鏡絵を描きつつ、狩野派を学び、町衆などの支持も受けて活躍の場を広げていきました。
円山応挙 「萬誌」
応挙の大画面絵画に対する考えを書いた書物です。「遠見」という襖絵など遠くから見て真価を発揮する絵について書かれているらしく、「近くで観ると筆離れがあるが、間を置いてみると真の如くに見える」という考えを持っていたようです。近くでみる細密な絵と遠見を分けて考えているのが伺え、これ以降の作品でその特徴を見ることもできました。
[展示室3]応挙の茶掛け
ここはメモを取らなかったのですが、茶室の中に掛けてあった1点だけかな。あまり大きな作品でもなく、ちょっと離れているので雰囲気だけ見てきました。
[展示室4]応挙様式の確立―絵画の向こうに広がる世界
この部屋からは屏風や襖絵の並ぶコーナーでした。部屋に入った瞬間に壮観な眺めとなっていて驚きます。
円山応挙 「松鶴図屏風」 ★こちらで観られます
新発見の作品で、元々は襖絵だったものを屏風にしたものです。4曲1双でかなり大きく、左右に松の下で丹頂鶴が5羽、真鶴が3羽、くつろいでいる様子が描かれています。左隻と右隻が繋がっていないようで、これは元々隣り合っていないためのようでした。優美さがあり、離れて見ても見栄えのする作品でした。
円山応挙 「雲龍図屏風」 ★こちらで観られます
これも6曲1双の大きな屏風です。左右に波の上でうねるような龍が描かれていて、雲や龍が渦巻く姿は圧巻です。解説では実物を見て描いたような写実性があると説明していましたが、確かに迫力と共に質感のようなものがありました。また、この作品には「迫央構図(はくおうこうず)」という構図で左隻は奥から手前に、右隻は手前から奥へ渦巻くように描かれているようでした。
円山応挙 「雪梅図襖・壁貼付」 ★こちらで観られます
墨一色の濃淡で、雪を被った梅の木を描いた襖絵です。所々に花が咲いている様子も見られます。雪のふんわりした感じがあり、囲まれた中に立つと眼前に広がるような見事さがありました。解説では、この襖絵を弟子の長沢芦雪に草堂寺に届けさせたというエピソードも紹介していました。
この辺には東京国立博物館の応挙館の「老梅図襖」も展示されていました。
参考記事:
東京国立博物館の案内 (2009年12月)
東京国立博物館の案内 (秋の庭園解放)
円山応挙 「竹雀図屏風」
これは6曲1双の屏風で、霧の中の細い竹林を描かれ、枝の上は雀がとまっています。濃淡で描かれた竹にはもや~っとした情感を感じ、遠近感も感じます。解説によると、雀は3羽くらいずつ描かれていて、雀の向かう先を見ると次のグループがいるという構図になっているようです。1匹の雀の動きを追ったものとも考えられるとも説明してたかな。雀の重みでたわんでいる様子や、雀の姿など細やかで写実性もありました。
[展示室5]淀川両岸図巻と小画面の中の空間
横長の通路のような展示室では「淀川両岸図巻」という絵巻をずら~~っと広げて展示していました。
円山応挙 「淀川両岸図巻」 ★こちらで観られます
淀川を描いた絵巻で、色鮮やかかつ写実的に上空から観るように描かれています。所々に橋や川が合流しているところなどが描かれているのですが、途中から上下がひっくり返ったように描かれていました。非常に長い絵巻なのですが細やかで壮観な眺めでした。
円山応挙 「海眺山水図」
これは横長の掛け軸です。右に大きく描かれた木々があり、背景には画面をぐるっと右回りするように港湾が取り囲んでいます。真ん中の海は余白のようで、これも先ほどの迫央構図となっているとのことでした。
円山応挙 「竹図風炉先」
2曲の小さな金屏風です。墨の濃淡で竹が描かれていて、この展覧会でも出品される「雨竹風竹図屏風」(展示期間11/9~11/28)の右隻を反転再構成したものなのだとか。両方揃って展示される期間が無さそうなのが残念。情感豊かに描かれた竹が素晴らしい作品でした。
[展示室6]
小部屋には応挙の襖絵のある寺院の紹介や、応挙の印鑑が20個くらい展示されていました。
[展示室7]応挙二大最高傑作―松の競演
最後の部屋は2点しかないのですが、この2点だけで度肝を抜かれます。ずらりと16面くらいの襖絵に囲まれた室内は眼福そのもの。ゆっくりと椅子に座りながら、その空間を楽しんできました。
円山応挙 「松に孔雀図襖」 ★こちらで観られます
金地に松と3羽の孔雀、庭石のような石が墨の濃淡で描かれた襖絵です。孔雀の羽が立派で、写実的に描かれています。L字型に展示しているのは実際のお寺と同じだそうで、奥行きを出しているのだとか。とにかくそのスケールや、墨と金地が生み出す雰囲気やリズムに言いようの無い感動があり、ぞくぞくするほどの作品でした。これは今回の作品の中でも一番の見所じゃないかな。
円山応挙 「雪松図屏風」 ★こちらで観られます
応挙の唯一の国宝作品で、6曲1双の屏風です。金地に雪の積もった松が描かれ、ふんわりとしているように見える雪は、地を塗り残しているそうです近くで見ると荒いようですが、離れて見ると立体的でこんもりしていました。また、背景の金や白、金砂子などから空気感も感じます。
解説によると右は老木で下向き、左は若木で上向きとなっていて、中央が空白となっているようでした。
ということで、作品数は多くないのですが、良質の作品が並んだ素晴らしい展覧会でした。 眼鏡絵という出発点も見ることができたのも収穫でした。ぐるっとパスなら提示するだけで入れるのも嬉しい。今期お勧めの展覧会の1つです。


【展覧名】
円山応挙-空間の創造
【公式サイト】
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html
【会場】三井記念美術館
【最寄】銀座線三越前/新日本橋駅/東京駅/神田駅
【会期】2010年10月9日(土)~11月28日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間10分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
まだ始まって1週間の時点で行ったのですが、既に人気が出ているようで多くのお客さんで賑わっていました。しかし、大きめの作品が多いので、そんなに混雑感は無かったかな。
今回の展示は作風の変化だけでなく表現方法などで章が分かれているようでした。詳しくは各章ごとにご紹介しようと思います。なお、冒頭に書いたとおり会期途中で作品の入れ替えが何点かあります。お目当ての作品がある方は、事前に公式サイトの出品リストを確認することをお勧めします。
参考リンク:出品リスト(pdf)
[展示室1]遠近法の習得
まずは画業を始めた頃のコーナーです。円山応挙は1733年に農家の次男として生まれ、幼くして奉公に出ました。10歳で京都に出て、呉服屋で働いていたこともあるそうで、その後、玩具商の尾張屋で「眼鏡絵」を描いたのが画業の出発点となりました。
この「眼鏡絵」というのは遠近法によって描かれた風景画で、レンズを備えた覗き眼鏡を通してみると立体的に見える絵のことだそうです。最初のコーナーにはこうした「眼鏡絵」が並んでいました。
円山応挙 「眼鏡絵 三十三間堂通し矢図」 ★こちらで観られます
朱色の三十三間堂の縁側に座って、矢を射るポーズをした人や見物人が描かれた作品です。建物を斜めからみたような視線で、奥に向かって対象が小さくなるような遠近法が用いられています。これは分かりやすい遠近感かな。奥の的に目線が行くようになっているようでした。
円山応挙 「眼鏡絵 四条芝居図」
四条橋付近を描いた作品。四条橋の近くには役者の名前が描かれた看板があり、このメンバーによっていつの時期に描かれたものか特定できるそうです。(27歳頃の作品) 手前にかかる橋から奥に向かって対象が小さくなっていき、当時の様子を伺わせると同時に遠近感を感じました。
こうした眼鏡絵は絵師達にとってはアルバイトみたいなものだったのだとか。レンズを通して観てみたいですが、この展覧会ではそういう展示はありませんでした。
円山応挙 「眼鏡絵 四条河原納涼図」
夏の夜に沢山の人々が左右に行列を作って賑わっている様子が描かれた作品です。手前の列の人々はシルエットのみなのですが、奥の列の人々は夜店の明かりに照らされて色がつけられているなど、光の加減も丁寧に描かれているようでした。…と、難しいことを考えなくても、夏の夜の楽しい雰囲気が伝わってきます。空に白い点がついているのは多分、星だと思うのですが、結構絵が傷んでいるのでハッキリわからず…。
この近くにはこの展覧会のための調査で発見された「眼鏡絵 北野天満宮図」などもありました。
円山応挙 「眼鏡絵 石山寺図」
右手に石山寺という、急斜面の頂上に立つお寺が描かれ、左側には琵琶湖が描かれています。また、上部の雲には半円状の黒い月が描かれているのですが、これは青いガラスを裏から貼り付けているらしく、背後から光を当てると画面全体が暗くなり、月が青い光を放つそうです。 絵も細密ですが、そこまで凝った造りとは驚きでした。
[展示室2]応挙の絵画空間理論 「遠見の絵」
この部屋は1点だけ展示されています。応挙は前の部屋で観たような眼鏡絵を描きつつ、狩野派を学び、町衆などの支持も受けて活躍の場を広げていきました。
円山応挙 「萬誌」
応挙の大画面絵画に対する考えを書いた書物です。「遠見」という襖絵など遠くから見て真価を発揮する絵について書かれているらしく、「近くで観ると筆離れがあるが、間を置いてみると真の如くに見える」という考えを持っていたようです。近くでみる細密な絵と遠見を分けて考えているのが伺え、これ以降の作品でその特徴を見ることもできました。
[展示室3]応挙の茶掛け
ここはメモを取らなかったのですが、茶室の中に掛けてあった1点だけかな。あまり大きな作品でもなく、ちょっと離れているので雰囲気だけ見てきました。
[展示室4]応挙様式の確立―絵画の向こうに広がる世界
この部屋からは屏風や襖絵の並ぶコーナーでした。部屋に入った瞬間に壮観な眺めとなっていて驚きます。
円山応挙 「松鶴図屏風」 ★こちらで観られます
新発見の作品で、元々は襖絵だったものを屏風にしたものです。4曲1双でかなり大きく、左右に松の下で丹頂鶴が5羽、真鶴が3羽、くつろいでいる様子が描かれています。左隻と右隻が繋がっていないようで、これは元々隣り合っていないためのようでした。優美さがあり、離れて見ても見栄えのする作品でした。
円山応挙 「雲龍図屏風」 ★こちらで観られます
これも6曲1双の大きな屏風です。左右に波の上でうねるような龍が描かれていて、雲や龍が渦巻く姿は圧巻です。解説では実物を見て描いたような写実性があると説明していましたが、確かに迫力と共に質感のようなものがありました。また、この作品には「迫央構図(はくおうこうず)」という構図で左隻は奥から手前に、右隻は手前から奥へ渦巻くように描かれているようでした。
円山応挙 「雪梅図襖・壁貼付」 ★こちらで観られます
墨一色の濃淡で、雪を被った梅の木を描いた襖絵です。所々に花が咲いている様子も見られます。雪のふんわりした感じがあり、囲まれた中に立つと眼前に広がるような見事さがありました。解説では、この襖絵を弟子の長沢芦雪に草堂寺に届けさせたというエピソードも紹介していました。
この辺には東京国立博物館の応挙館の「老梅図襖」も展示されていました。
参考記事:
東京国立博物館の案内 (2009年12月)
東京国立博物館の案内 (秋の庭園解放)
円山応挙 「竹雀図屏風」
これは6曲1双の屏風で、霧の中の細い竹林を描かれ、枝の上は雀がとまっています。濃淡で描かれた竹にはもや~っとした情感を感じ、遠近感も感じます。解説によると、雀は3羽くらいずつ描かれていて、雀の向かう先を見ると次のグループがいるという構図になっているようです。1匹の雀の動きを追ったものとも考えられるとも説明してたかな。雀の重みでたわんでいる様子や、雀の姿など細やかで写実性もありました。
[展示室5]淀川両岸図巻と小画面の中の空間
横長の通路のような展示室では「淀川両岸図巻」という絵巻をずら~~っと広げて展示していました。
円山応挙 「淀川両岸図巻」 ★こちらで観られます
淀川を描いた絵巻で、色鮮やかかつ写実的に上空から観るように描かれています。所々に橋や川が合流しているところなどが描かれているのですが、途中から上下がひっくり返ったように描かれていました。非常に長い絵巻なのですが細やかで壮観な眺めでした。
円山応挙 「海眺山水図」
これは横長の掛け軸です。右に大きく描かれた木々があり、背景には画面をぐるっと右回りするように港湾が取り囲んでいます。真ん中の海は余白のようで、これも先ほどの迫央構図となっているとのことでした。
円山応挙 「竹図風炉先」
2曲の小さな金屏風です。墨の濃淡で竹が描かれていて、この展覧会でも出品される「雨竹風竹図屏風」(展示期間11/9~11/28)の右隻を反転再構成したものなのだとか。両方揃って展示される期間が無さそうなのが残念。情感豊かに描かれた竹が素晴らしい作品でした。
[展示室6]
小部屋には応挙の襖絵のある寺院の紹介や、応挙の印鑑が20個くらい展示されていました。
[展示室7]応挙二大最高傑作―松の競演
最後の部屋は2点しかないのですが、この2点だけで度肝を抜かれます。ずらりと16面くらいの襖絵に囲まれた室内は眼福そのもの。ゆっくりと椅子に座りながら、その空間を楽しんできました。
円山応挙 「松に孔雀図襖」 ★こちらで観られます
金地に松と3羽の孔雀、庭石のような石が墨の濃淡で描かれた襖絵です。孔雀の羽が立派で、写実的に描かれています。L字型に展示しているのは実際のお寺と同じだそうで、奥行きを出しているのだとか。とにかくそのスケールや、墨と金地が生み出す雰囲気やリズムに言いようの無い感動があり、ぞくぞくするほどの作品でした。これは今回の作品の中でも一番の見所じゃないかな。
円山応挙 「雪松図屏風」 ★こちらで観られます
応挙の唯一の国宝作品で、6曲1双の屏風です。金地に雪の積もった松が描かれ、ふんわりとしているように見える雪は、地を塗り残しているそうです近くで見ると荒いようですが、離れて見ると立体的でこんもりしていました。また、背景の金や白、金砂子などから空気感も感じます。
解説によると右は老木で下向き、左は若木で上向きとなっていて、中央が空白となっているようでした。
ということで、作品数は多くないのですが、良質の作品が並んだ素晴らしい展覧会でした。 眼鏡絵という出発点も見ることができたのも収穫でした。ぐるっとパスなら提示するだけで入れるのも嬉しい。今期お勧めの展覧会の1つです。
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