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国立西洋美術館の案内 【常設 2010年10月 絵画編】

前々回前回と、西洋美術館の常設をご紹介していますが、今日で最終回。今回は絵画作品を何点かご紹介しようと思います。

公式サイト
 http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html

今回も作品の写真を撮ってきましたので、一部をご紹介しようと思います。
 ※常設展はフラッシュ禁止などのルールを守れば撮影可能です。(中には撮ってはいけない作品もあります。)
  掲載等に問題があったらすぐに削除しますのでお知らせください。

参考記事
 国立西洋美術館の案内 (常設 2010年10月 彫刻編)
 国立西洋美術館の案内 (常設 2010年06月)
 国立西洋美術館の案内 (常設 2010年02月)
 国立西洋美術館の案内 (常設 2010年01月)
 国立西洋美術館の案内 (常設 2009年10月)
 国立西洋美術館の案内 (常設 2009年04月)

ここには中世くらいの作品から近代まで非常に沢山の作品があるので、今までご紹介したもの以外でもまだまだ良い作品、有名画家の作品があります。結構入れ替わりもあるので、いまだに観たことがない作品もあったり。

エル・グレコ(本名ドメニコス・テオトコプーロス) 「十字架のキリスト」
今年はエル・グレコの名品を結構見る機会がありましたが、こちらの常設でも観られます。(余談ですがこの前「エル・グレコ」はギリシア人という意味と知りましたw)
磔刑にされたキリストが背景の黒に浮かび上がっているみたいに思いました。
P1150729.jpg

カミーユ・ピサロ 「冬景色」
一気に展示室を進んで、印象派のコーナー。これはピサロの作品。ちょっと荒涼とした冬の寂しさを感じます。
P1150753.jpg

アルフレッド・シスレー 「ルーヴシエンヌの風景」
最も印象派らしい画家シスレーの作品。これもちょっと曇ってるかな。ちょっと憂鬱な感じ。
P1150759.jpg

ウジェーヌ・ブーダン 「トルーヴィルの浜」
印象派よりちょっとだけ前の時代のブーダン。ブーダンと言えば浜辺の作品が真っ先に思いつくくらい浜の絵をよく観る気がします。色合いも美しい。
P1150762.jpg

クロード・モネ 「ウォータールー橋、ロンドン」
ブーダンに教わったこともあるのモネ。これはロンドンに行ったときの作品かな。霧が出ているのかぼや~っとした雰囲気に包まれています。
P1150767.jpg

ヴィクトリア・デュブール(ファンタン=ラトゥール) 「花」
写実的でありながらどこか幻想的な雰囲気があるのが好みの画家です。
P1150830.jpg

アンリ・ファンタン=ラトゥール 「聖アントニウスの誘惑」
こちらは少し柔らかな感じかな。これも神秘的で洗練された感じがします。
P1150832.jpg

ダンテ・ガブリエル・ロセッティ 「愛の杯」
ラファエル前派は大好きです(><) 色合いも美しいですが、近くで見ると杯にハート模様があったりして華やかで気品があります。
P1150835.jpg

アドルフ=ジョゼフ=トマ・モンティセリ 「カシスの港」
モンティセリはゴッホに影響を与えた画家の1人です。強い印象を受ける作品で、確かアルコール中毒で目が悪かったので激しい画風になっていったと記憶しています。
P1150842.jpg
 参考記事:ゴッホ展 こうして私はゴッホになった 感想後編(国立新美術館)

レオン・オーギュスタン・レルミット 「落穂拾い」
この画家はこの作品くらいしか知らないのですが、バルビゾン派とも違った明るめの色彩で農村を描いている画風が好みです。
P1150844.jpg

フランク・ウィリアム・ブラングィン 「しけの日」
この西洋美術館のコレクションの基礎を築いた松方幸次郎のアドバイザーもしていた画家です。船をよく描いていた画家なので、これは本領発揮という感じかも。力強い嵐の雰囲気が伝わってきます。
P1150848.jpg
確か、この作品は今年のフランク・ブラングィン展でも観た気がします。
 参考記事:フランク・ブラングィン展 (国立西洋美術館)

ジョルジュ・ブラック 「静物」
これは2009年に購入された新収蔵作品です。ブラックらしいキュビスム作品で、計算された構成になっているようです。
P1150853.jpg

ということで、西洋美術館はコレクションの質・量ともに凄いものがあります。常設だけでも充分楽しめるので、美術に興味がある方は1度は訪れてみると良いかと思います。
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Comment
No title
こんばんわ・・
館内撮影、ご苦労さまですっ。
やっぱり額縁付の絵はいいですね。
ブラックのやつなんかはセットじゃないと見れなくなりますね。
Re: No title
> I M A さん
コメントありがとうございます^^
結構、額縁ってのも絵を引き立てる要素として重要ですね。
自分で作ったり装飾する画家もいますし。
このブラックの作品はブラックらしさがあって好みでした。
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