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駒井哲郎作品展 福原コレクション 【資生堂ギャラリー】

この前の日曜日に、新橋から京橋に向かっていくつか美術巡りをしてきました。まずは資生堂ギャラリーで「駒井哲郎作品展 福原コレクション」を観てきました。

P1160080.jpg

【展覧名】
 駒井哲郎作品展 福原コレクション 生誕90周年-闇と光のあわいに
 会場1 資生堂ギャラリー 色への憧憬

【公式サイト】
 http://www.shiseido.co.jp/gallery/exhibition/

【会場】資生堂ギャラリー
【最寄】銀座駅 新橋駅など


【会期】2010年10月26日(火)~12月19日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
あまり混むこともなくゆっくり観ることができました。
この展示は戦後、銅版画で国内外で高い評価を得た駒井哲郎の生誕90年を記念した展示で、掛川の資生堂アートハウスと合同開催しているようです。
 参考リンク;資生堂アートハウス公式サイト

この銀座の展示では、駒井作品の2割に満たないと言われる色彩版画が100点ほど揃った貴重な機会となっているとのことでした。確かに、100点は見応えがありギャラリー内に所狭しと作品が並んでいたのは壮観だったかな。 今回は1つ1つの作品のメモは取りませんでしたので、ざっくりとどんな雰囲気だったかだけご紹介しようと思います。

まず最初は、結構小さめで抽象的な作品が並んでいました。これは黒地に黄色や赤の三角・丸などが描かれた「小影像集」というもののようで、月や太陽を表しているようでした。詳しいことはわかりませんでしたが神秘的な雰囲気でした。

続いて、家の窓や建物を描いた作品が並んでいました。ちょっとマットな質感の版画で、色彩が鮮やかです。これもどこか超現実的なものを感じるシリーズだったかな。

その後には花瓶を描いた静物が何点かありました。色面の上に細かい点が集まって、飛び散るような感じが生き生きとしていて、これも色鮮やかな美しさがありました。今回特に気に入ったのはこの辺です。

さらに進むと、植物や太陽を思わせる抽象画のような作品や、地図の上に絵を描いた作品が何点かありました。背景の地図とまざりあって面白い効果が生まれています。
他にも様々な色の円のような果実の静物?や、キュビスム的なものを感じる作品がありましたが、いずれも私にはちょっと難しいw

大部屋の最後の辺りには色違いで似たような風景や家を描いた作品がありました。色が違うと雰囲気もだいぶ違って面白いです。暖色系は暖かみがあるのに、寒色系になると静けさを感じるなど、色のイメージを実感しました。

最後の方(小部屋)は銅版画の製作道具や、「よごれてゐない一日」という詩画集などが並んでいました。


ということで、色彩の美しさに魅了された展示でした。描かれているものは理解が難しいのですが、直感としては神秘性や幻想的なものを感じる一方で、形態や幾何学的な要素があるように思いました。 もうちょっと解説があると見方も分かって面白いのですが、ど素人の私にはこれくらいが限界ですw とりあえず、無料とは思えないくらいの充実振りですので、銀座に行く機会があったら覗いてみるのも面白いかと思います。
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