HOME   »  過去の美術展 (2009年)  »  錦絵はいかにつくられたか 【国立歴史民俗博物館】

錦絵はいかにつくられたか 【国立歴史民俗博物館】

川村記念美術館の後に、国立歴史民俗博物館(れきはく)にハシゴしてみました。時間的にタイトすぎて、特別展くらいしか観られませんでした。ここも初めて来たのでもうちょっと観たかった。。。

31098849_1755142290.jpg

31098849_906944501.jpg

【展覧名】
 錦絵はいかにつくられたか

【公式サイト】
 http://www.rekihaku.ac.jp/

【会場】国立歴史民俗博物館 企画展示室A
【最寄】JR佐倉駅 または 京成佐倉駅
【会期】2009年2月24日(火)~5月6日(水)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
 ※写真はNikon D60で撮影しました。フラッシュを炊かなければ撮影可能でした。
  掲載等に問題があるようでしたら即刻削除いたしますので、ご連絡ください。


【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況(GW中の平日16時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_4_⑤_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
この展覧会ではその名の通り、錦絵がどのように作られたのか、当時の作成現場を取り巻く状況や、技法、色の作り方、様々な錦絵の種類など、単に錦絵を見せるだけでなく、どういう過程でどうなったというのを詳しく紹介していました。せっかくなので、写真で回顧。


里見八犬伝を題材にした作品
31098849_1631637143.jpg

東海道五十三次が背景になっています。
31098849_3563912600.jpg

当時の版元の様子の説明。
31098849_634672625.jpg

死絵。死んだ人への冥福を祈る絵です。
31098849_3101292026.jpg

妖怪が出てくるのもあります
31098849_4177244956.jpg

「括り」の技法説明。こんな感じで様々な技法の説明がありました
31098849_2293499214.jpg

こんな感じで色付けされていきます。
31098849_3880231590.jpg

完成品。襟に「括り」の技法があります
31098849_3961906571.jpg

板ぼかしと空摺りの技法説明
31098849_3131757941.jpg

足跡に「板ぼかし」の技法が使われています。絵の具の境目がぼかされています
31098849_2974895243.jpg

錦絵がカラフルなのはこんな材料を使っているからです。各色について詳しい説明もありました。
31098849_1593598211.jpg

この絵の色彩の豊かさも、様々な顔料のおかげです
31098849_4083293540.jpg

こんな感じで刷られていくという段階の説明
31098849_436908875.jpg


ということで、単にいい作品があるというだけでなく、今後の鑑賞にも参考になりそうな貴重な資料を観ることができました。
もっと都心に近いところにあれば言うことないんですけど・・・。

この後、常設も超早足で駆け抜けてきましたw
 ⇒こちらに記事にしました。引き続きよろしくお願いします。

関連記事


記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。

 

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter



Comment
No title
こんにちは。
TBありがとうございました。

写真上手く撮れてますね~
やっぱり一眼レフは違う!
会場の雰囲気と作品の色合いばっちりです。
No title
>Takさん
こんにちは。こちらこそ何時もお世話になっております^^

ここも館内で写真が撮れるので、せっせと撮ってしまいました。 結構貴重な資料が多かったので、保存できて良かったです。 Takさんの記事も凄い参考になりました!
Trackback
国立歴史民俗博物館で開催中の 「錦絵はいかにつくられたか」展に行って来ました。 川村記念美術館や佐倉市立美術館へは、ほぼ展覧会が開催される毎に伺っているのに、国立歴史民俗博物館へはもうかれこれ5年以上ご無沙汰。嫌いなわけじゃない(生理的に無理なわ
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

21世紀のxxx者

Author:21世紀のxxx者
 
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。

関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。

画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。

↓ブログランキングです。ぽちっと押して頂けると嬉しいです。





【トラックバック・リンク】
基本的にどちらも大歓迎です。アダルトサイト・商材紹介のみのサイトの方はご遠慮ください。
※TB・コメントは公序良俗を判断した上で断り無く削除することがあります。
※相互リンクに関しては一定以上のお付き合いの上で判断させて頂いております。

【記事・画像について】
当ブログコンテンツからの転載は一切お断り致します。(RSSは問題ありません)

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter

展覧スケジュール
現時点で分かる限り、大きな展示のスケジュールを一覧にしました。

展展会年間スケジュール (1都3県)
検索フォーム
ブログ内検索です。
【○○美術館】 というように館名には【】をつけて検索するとみつかりやすいです。
全記事リスト
カテゴリ
リンク
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
メディア掲載
■2012/1/27
NHK BSプレミアム 熱中スタジアム「博物館ナイト」の収録に参加してきました
  → 詳細

■2011/11/21
海の見える杜美術館の公式紹介サイトに掲載されました
  → 詳細

■2011/9/29
「週刊文春 10月6日号」に掲載されました
  → 詳細

■2009/10/28
Yahoo!カテゴリーに登録されました
  → 絵画
  → 関東 > 絵画

記事の共有
この記事をツイートする
広告
美術鑑賞のお供
細かい美術品を見るのに非常に重宝しています。
愛機紹介
このブログの写真を撮ってます。上は気合入れてる時のカメラ、下は普段使いのカメラです。
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
64位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
デザイン・アート
10位
アクセスランキングを見る>>
twitter
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

※できるだけコメント欄にお願い致します。(管理人だけに表示機能を活用ください) メールは法人の方で、会社・部署・ドメインなどを確認できる場合のみ返信致します。