マイセン磁器の300年 壮大なる創造と進化 【サントリー美術館】
先週の金曜日、会社の帰りにサントリー美術館に行って「マイセン磁器の300年 壮大なる創造と進化」を観てきました。

【展覧名】
日独交流150周年記念・国立マイセン磁器美術館所蔵 マイセン磁器の300年 壮大なる創造と進化
【公式サイト】
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/11vol01/index.html
【会場】サントリー美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】六本木駅/乃木坂駅
【会期】2011年1月8日(土)~3月6日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(金曜日18時半頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
金曜日の夜で閉館時間も近かったせいか、あまりお客さんがいなくて、静かな環境の中で鑑賞することができました。
この展示はマイセン磁器の製作所開窯300年を記念したもので、マイセンの成り立ちから近年に至るまで、歴史を一気に知ることのできる内容となっていました。詳しくは各章の気になった作品を通じてご紹介しようと思います。なお、同じような名前の作品も多いので念のため作品番号も記載しておきます。
<冒頭>
まず冒頭にはハイライト的な作品が並んでいました。
57-60 原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー、ヨハン・フリードリッヒ・エベライン 「スワン・セルヴィス」
バロック時代の2000点以上からなる最大のセルヴィス(セット)の一部です。白が美しい皿やピッチャーなどがずらりと並んで展示されています。真ん中に巨大な飾り用のチューリンがあり、上に女神や天使のような人々、側面に白鳥などが貼り付けてあります。その周りには白鳥を模したピッチャーや、蓋にかたつむりや白鳥が乗った蓋付容器なども置かれていました。いずれも優美さがあり、並んでいると一際豪華で権勢を誇示しているようでした。
<第1章 西洋磁器の創成期>
1章は創世期のコーナーで、成り立ちの歴史的背景が説明されていました。300年前、ヨーロッパでは中国磁器は白い金と呼ばれていて、多くの王侯貴族を魅了していました。ドイツのザクセンのアウグスト強王もその1人で、熱狂的に東洋磁器を収集していたようです。当時のヨーロッパでは中国磁器の製法は謎とされていたのですが、アウグスト強王は自国でも作成したいと考え、錬金術師のベットガーに開発を命じました。ベットガーは幽閉された中で系統的な実験を繰り返して解明を成功させ、やがて1710年にはマイセンの城に王立磁器製作所が設けられたようです。
ここにはそうした初期の作品が並んでいました、
8 「六角茶入れ」
こげ茶色の丸みを帯びた六角形の茶入れです。これは中国の宜興窯の磁器を写したものだそうで、側面に花模様がついています。艶が出て高級感もあり、もはや中国の磁器そのもののように見えました。
この辺はこうしたの宜興窯の磁器を模したものが並んでいます。やはり最初は模倣からですね。
10 原型:ヨハン・ヤーコプ・イルミンガー 「白磁鍵形歓迎杯」
真っ白で大きな鍵の形をした杯です。鍵に葡萄の蔦が絡まっているようなデザインで、形や意匠が面白かったです。解説によると、アウグスト強王が磁器制作所に来た時に、これにワインを入れて振舞ったそうです。…どこから飲むのかは疑問のままでしたがw
この隣にはアウグスト強王の像もありました(こちらは赤っぽい色)
13 「甕割人物図黄地蓋付壺」
卵を逆さにしたような形の壺です。黄色く塗られた胴に楕円形の絵の部分があり、そこには子供が甕の中に嵌っている様子や、それを見ている2人の子供などが描かれています。 解説によると、これは典型的な柿右衛門様式だそうで、この少年が嵌ったところを聡い司馬光という人(の少年時代)が甕を割って助けるという故事を主題にしています。 この主題は以前、古伊万里の展示で観た記憶が…。柿右衛門様式など日本の様式も取り入れていたのが分かる作品でした。
参考記事:日本磁器ヨーロッパ輸出350周年記念 パリに咲いた古伊万里の華 (東京都庭園美術館)
なお、色絵は1731年にヘロルトという人によって完成されたそうで、この近くにも中国風の絵をヨーロッパ風にアレンジしたような作品が並んでいました。東洋への憧れを感じます。
14 「インド文様花卉文蓋付壺」
白地に赤や紫の花や木が描かれた東洋風の磁器です。どこがインド文様なんだ?と思ったら、マイセンでは東洋の絵柄を写した磁器をインド文様と呼ぶそうです。由来は、東洋磁器を運んでいた東インド会社にちなんでいるそうで、インド文様と言っても東洋風のことだそうです(ややこしいw)
この辺には柿右衛門の壺と、マイセンの壺が並んで展示されている所もあったのですが、凄く作風が似ていてどっちがどっちか分からなくなってきましたw
23 装飾デザイン:ヨハン・グレゴリウス・ヘロルト 「シノワズリ人物図ティー・ポット、カップ、ソーサー」
こちたはティーセットで、淵が金色で側面や皿に絵が描かれています。西洋風なタッチに思いますが、中に描かれているのは中国人のようで、西洋人が中国の日常を想像して描いたもののようでした。のんびりした雰囲気が漂っていて幸せそうです。
解説によると、こうした作品は作者にちなみ「ヘロルトのシノワズリ」と呼ばれていたそうです。近くには画帖もありました。
28 「銅版画の花文カップと皿」
金色の装飾が施された淵のあるカップとソーサーです。写実的な花が描かれていて、繊細な感じがします。これは植物画譜を手本に描いているようでした。
31 「玉葱文様 (通称「ブルー・オニオン」)皿」
白地に藍色のみで描かれた染付けです。菊や竹、中国の桃、柘榴などが描かれているのですが、ヨーロッパには柘榴が無かったため、タマネギと思われていたそうです。藍色が濃くて深い色合いをしていました。ちょっと歪んでいるように見えたのは気のせい??
ここまで東洋の影響を感じる作品が続いていましたが、アウグスト強王が亡くなると、マイセンは東洋の影響を離れ、独自の西洋風スタイルを築いていったそうです。
36 原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーに帰属 「スノーボール貼花装飾ティー・ポット」 ★こちらで観られます
小さな花びらがびっしりついた、やかんのような形のポットです。所々に花びらが丸く固まったようなものや、金の葉っぱなどが付いています。小さい花は数え切れないくらいあって、ちょっとキモいw 立体的で恐ろしく手間がかかっているように見えました。この発想は東洋趣味には無いものかな。
40 原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーに帰属 「ロブスター形蓋付容器」
ハサミを構えたロブスターの形の容器です。赤い色付けもされていて、結構リアルな感じがします。近くには柘榴や鴨、熊(犬みたいですがw)を模したものもあり、その意匠が非常にユニークでした。こうした器が食卓を飾ったのは楽しそうです。
<第2章 王の夢、貴族の雅>
今回の展示は見所が多かったのですが、2章の冒頭には特に驚きました。ここには犬、鷲のように巨大なインコ、アオサギ、ペリカン、猿など、真っ白な磁器でできた大きな動物像がずらりと並んでいます。どれも緻密ながら動きのあるポーズで、ちょっとユーモラスな所もあり、彫刻作品としても素晴らしいものばかりです。滑らかで継ぎ目も見当たらないのも凄い…。 解説によると、これらはアウグスト強王が宮廷全体を景徳鎮、備前有田、マイセンで満たした「日本宮」を構想した際、その目玉として考えられた磁器の動物園の作品だそうです。強王の死とその後の戦争によって、計画は頓挫してしまったそうですが、宮廷彫刻家のケンドラーはその後も手腕を発揮し、結局572点もの作品を宮廷に納品したそうです。
冒頭の動物園でかなり驚きましたが、それ以外にもこの章には王や貴族の生活を垣間見るような面白い作品がいくつもありました。
50 原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー 「アウグスト3世騎馬像の頭部」
巨大なオッサンの顔ですw つるりとした質感が逆に不気味ですが、強い目をしていました。作者のケンドラーは本当は全身像を作りたかったそうですが、アウグスト強王の跡を継いだこの3世は磁器より絵画が好きだったそうで、全身像の作成には至らなかったそうです。この頭の大きさから考えて、相当でかいものを計画してたのだと想像できます。
51 造形:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーの原型に基づく 「アウグスト3世肖像メダイヨン付飾壺」
1章でご紹介したスノーボールに似た装飾で、さらに大きくなった飾り壺です。天使や鳥、虫などが周りを飾り、真ん中にはアウグスト3世の肖像入りメダイヨンがありました。 これはルイ15世に贈った豪華な壺を原型にしているそうですが、ごってりしていてちょっと野暮な感じもしましたw 向こうのセンスですね…。
55 「レッド・ドラゴン・セルヴィス」
赤い中国風の龍と鳳凰が描かれた食器セットです。文様は中国風でしたが、直接手本にしたのは有田だそうです。揃っていると単品よりも統一感があって美しいです。 解説によると王は中国では龍が皇帝のシンボルであったことを知っていたそうで、宮廷以外での使用を禁止していたそうです。
この辺には何点かのセットが展示されていました。1730年代半ばから揃いの食器(セルヴィス)が作られたそうです。
71 原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー 「みつかった浮気相手」
少し進むと陶器で出来た人形が沢山並んでいました。元々は砂糖で作っていたものだそうですが、やがて磁器で作られるようになったそうです。踊るアルルカン、フリーメーソンのメンバーの像などがあり、特に面白かったのがこの作品です。女性の浮気相手の若者がベッドの下に隠れていたのが見付かってしまった瞬間を陶器人形にしたものですw 何故そんなものを陶器にしたんだろ?と可笑しくて笑ってしまうと同時に、意外とあっけらかんと明るい描写が面白いです。
これら人形は色も鮮やかでのびのびしていました。明るく楽しい気分になります。
77 原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー、ペーター・ライニッケ 「猿の楽団」 ★こちらで観られます
こちらは音楽家の格好をした猿達の人形です。ちょっと馬鹿っぽいポーズをしていて、皮肉が効いています。その隣には人形を作った型も展示されていて参考になりました。
<第3章 市民階級の台頭と万国博覧会>
3章から下の階です。18世紀後半にもなると、マイセンの栄華に陰りが出てきます。経済悪化や得意のロココ趣味の衰退、巨匠の死などが原因で、ナポレオン戦争では経営危機に直面したそうです。しかし、新古典主義への変更を行ったり、緑の釉下彩絵具や光沢金といった新技術を開発するなど努力を続けていたようで、やがて新興のブルジョワへ販売活路を見出したことで新たなる飛躍を迎えました。 また、ロンドン万博への参加を皮切りに、各地の万博に参加することで世界に名を知らしめ、やがて第2の黄金期と言える時代となっていきました。この章にはそうした万博への参加作などが展示されていました。
93 原型:クリスティアン・ゴットフリート・ユヒツァー 「豊饒の女神ケレス」
今までのロココ風とはだいぶ違う、古代ローマ風の雰囲気の女神像です。大理石のような質感で衣のヒダの表現も見事です。作風が変わっても造詣技術の素晴らしさは変わっていませんでした。
この辺は中産階級向けのセルヴィスなども展示されていました。
114 「ブラウンスドルフ様式バラ文瓶」
茶色い花瓶にバラが描かれた作品です。これを絵付けした人は印象派に影響を受けたそうですが、一見そうは見えないかも。浮かぶような絵付けが従来と違っているそうでした。
103 原型:アントン・ゼーリッヒ 「花卉文金彩レリーフ鉢」
金ぴかの花模様の付いた皿です。金装飾が流行ったらしく、「光沢金」という技法が使われていて、磨く必要がないとのことでした。ちょっと趣味じゃないけどw
110 原画:フランソワ・ブーシェ 「陶板画《横たわる若い女性》」 ★こちらで観られます
ソファにうつ伏せになる若い女性が描かれた作品です。もちろん陶器に描かれているのですが、滑らかな陰影表現はもはや絵画にしか見えませんでした。緻密さだけでも驚きますが、絵付師は焼くときの変色も計算に入れて描いているそうで、その技術の高さがよく伝わってきました。
113 「神話図壺 ゼフィロスとアモール《プシュケあるいは音楽のアレゴリー》」 ★こちらで観られます
今回のポスターにもなっている2個1対となった壺です。それぞれに妖精のようなモチーフが描かれ、絵・器ともに優美な雰囲気を湛えていました。マイセンには独特の気品がありますね。
112 原型:エルンスト・アウグスト・ロイテリッツ、装飾デザイン:エルンスト・モーリッツ・パッペルマン
「クラテル型大壺 勝利の行進」 ★こちらで観られます
これはシカゴ万博出品作の巨大な壺です。壺の周囲にすっきりした青色で神話的な人物たちが描かれています。躍動感があり、その大きさのせいか威厳のようなものも感じました。
この辺には他にも万博出品の大きな壺がありました。どれも絵まで凄くて驚きます。
<第4章 モダニズムの時代、アール・ヌーヴォー、アール・デコ>
4章はアール・ヌーヴォー、アール・デコの時代のコーナーです。マイセンはこれらを積極的に受け入れ、優秀なデザイナーを起用して輝かしい時代としたようです。 この章は他と比べると作品が少ないかな。いかにもアール・ヌーヴォー、アール・デコという作品はあまりないように思いました。
123 「結晶釉瓶」
赤い血のような牛血釉が施された中国風の壺です。以前この美術館でみた牛血紅の陶器を連想させました。この頃、様々な釉薬が研究されていたそうで、これもその1つかな。
参考記事:美しきアジアの玉手箱―シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展 (サントリー美術館)
127 原型:マックス・エッサー 「カワウソ」
振り返るかわうその形をした作品です。このエッサーはアール・デコ時代に活躍した外部のデザイナーだそうで、この辺りには彼が手がけた動物型の作品がいくつか並んでいました。と言っても2章の動物園ほどの大きさもなく、インパクトはそんなに無いかな。こちらの方が見た目は可愛いですw
133 原型:ゲアハルト・マルクス 「夢遊者」
アフリカの彫刻やモディリアーニの女性像を彷彿させる面長の女性像です。単純化された滑らかなフォルムが面白かったです。
135 原型、装飾デザイン:エミール・パウル・ベルナー 「ベルナー様式花卉文壺」
滑らかで大きな口を持った壺です。優美な曲線で単純化され、すっきり簡潔な印象を受けます。これ以外にも似たような作品がいくつかあったのですが、作者の名前を取ってベルナー様式と呼ばれているようでした。
<第5章 創造の未来へ>
最後の章は近代のコーナーです。第二次世界大戦後、マイセンは社会主義体制下で再出発しました。1960年以降は新しい芸術を目指す5人のアーティストによって、新たな作風が生まれたようです。その後、ドイツは統一し現代にも受け継がれています。
142 原型:ルードヴィッヒ・ツェプナー、装飾デザイン:ハインツ・ヴェルナー、ルディ・シュトレ
「アラビアン・ナイト 大花瓶」 ★こちらで観られます
手びねりという手で作っていく繊細な作品。恐らく1点ものかな。花瓶の上には千夜一夜の物語を題材にした王と女が馬に乗った像があり、側面には青で様々な物語を思わせる光景が描かれています。色が明るく立体的で、非常に好みの作品でした。
149 原型:ジルヴィア・クリューデ 「鏡を持つ女性座像」
手鏡を見る女性像です。手と首は細いのですが、体の形は量感があって優美な雰囲気でした。先進的な感じもして、いかにも現代風です(1996年作)
と言うことで、予想以上に濃密で参考になる展示でした。磁器でこんなものまで作ったのか!?と驚くことが多かったですw マイセンが好きという人はもちろんのこと、私にように陶器にあまり興味が無い人でも楽しめるんじゃないかと思います。今回の展示は入れ替えが無いようですが、気になる方はお早めにどうぞ。

【展覧名】
日独交流150周年記念・国立マイセン磁器美術館所蔵 マイセン磁器の300年 壮大なる創造と進化
【公式サイト】
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/11vol01/index.html
【会場】サントリー美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】六本木駅/乃木坂駅
【会期】2011年1月8日(土)~3月6日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(金曜日18時半頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
金曜日の夜で閉館時間も近かったせいか、あまりお客さんがいなくて、静かな環境の中で鑑賞することができました。
この展示はマイセン磁器の製作所開窯300年を記念したもので、マイセンの成り立ちから近年に至るまで、歴史を一気に知ることのできる内容となっていました。詳しくは各章の気になった作品を通じてご紹介しようと思います。なお、同じような名前の作品も多いので念のため作品番号も記載しておきます。
<冒頭>
まず冒頭にはハイライト的な作品が並んでいました。
57-60 原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー、ヨハン・フリードリッヒ・エベライン 「スワン・セルヴィス」
バロック時代の2000点以上からなる最大のセルヴィス(セット)の一部です。白が美しい皿やピッチャーなどがずらりと並んで展示されています。真ん中に巨大な飾り用のチューリンがあり、上に女神や天使のような人々、側面に白鳥などが貼り付けてあります。その周りには白鳥を模したピッチャーや、蓋にかたつむりや白鳥が乗った蓋付容器なども置かれていました。いずれも優美さがあり、並んでいると一際豪華で権勢を誇示しているようでした。
<第1章 西洋磁器の創成期>
1章は創世期のコーナーで、成り立ちの歴史的背景が説明されていました。300年前、ヨーロッパでは中国磁器は白い金と呼ばれていて、多くの王侯貴族を魅了していました。ドイツのザクセンのアウグスト強王もその1人で、熱狂的に東洋磁器を収集していたようです。当時のヨーロッパでは中国磁器の製法は謎とされていたのですが、アウグスト強王は自国でも作成したいと考え、錬金術師のベットガーに開発を命じました。ベットガーは幽閉された中で系統的な実験を繰り返して解明を成功させ、やがて1710年にはマイセンの城に王立磁器製作所が設けられたようです。
ここにはそうした初期の作品が並んでいました、
8 「六角茶入れ」
こげ茶色の丸みを帯びた六角形の茶入れです。これは中国の宜興窯の磁器を写したものだそうで、側面に花模様がついています。艶が出て高級感もあり、もはや中国の磁器そのもののように見えました。
この辺はこうしたの宜興窯の磁器を模したものが並んでいます。やはり最初は模倣からですね。
10 原型:ヨハン・ヤーコプ・イルミンガー 「白磁鍵形歓迎杯」
真っ白で大きな鍵の形をした杯です。鍵に葡萄の蔦が絡まっているようなデザインで、形や意匠が面白かったです。解説によると、アウグスト強王が磁器制作所に来た時に、これにワインを入れて振舞ったそうです。…どこから飲むのかは疑問のままでしたがw
この隣にはアウグスト強王の像もありました(こちらは赤っぽい色)
13 「甕割人物図黄地蓋付壺」
卵を逆さにしたような形の壺です。黄色く塗られた胴に楕円形の絵の部分があり、そこには子供が甕の中に嵌っている様子や、それを見ている2人の子供などが描かれています。 解説によると、これは典型的な柿右衛門様式だそうで、この少年が嵌ったところを聡い司馬光という人(の少年時代)が甕を割って助けるという故事を主題にしています。 この主題は以前、古伊万里の展示で観た記憶が…。柿右衛門様式など日本の様式も取り入れていたのが分かる作品でした。
参考記事:日本磁器ヨーロッパ輸出350周年記念 パリに咲いた古伊万里の華 (東京都庭園美術館)
なお、色絵は1731年にヘロルトという人によって完成されたそうで、この近くにも中国風の絵をヨーロッパ風にアレンジしたような作品が並んでいました。東洋への憧れを感じます。
14 「インド文様花卉文蓋付壺」
白地に赤や紫の花や木が描かれた東洋風の磁器です。どこがインド文様なんだ?と思ったら、マイセンでは東洋の絵柄を写した磁器をインド文様と呼ぶそうです。由来は、東洋磁器を運んでいた東インド会社にちなんでいるそうで、インド文様と言っても東洋風のことだそうです(ややこしいw)
この辺には柿右衛門の壺と、マイセンの壺が並んで展示されている所もあったのですが、凄く作風が似ていてどっちがどっちか分からなくなってきましたw
23 装飾デザイン:ヨハン・グレゴリウス・ヘロルト 「シノワズリ人物図ティー・ポット、カップ、ソーサー」
こちたはティーセットで、淵が金色で側面や皿に絵が描かれています。西洋風なタッチに思いますが、中に描かれているのは中国人のようで、西洋人が中国の日常を想像して描いたもののようでした。のんびりした雰囲気が漂っていて幸せそうです。
解説によると、こうした作品は作者にちなみ「ヘロルトのシノワズリ」と呼ばれていたそうです。近くには画帖もありました。
28 「銅版画の花文カップと皿」
金色の装飾が施された淵のあるカップとソーサーです。写実的な花が描かれていて、繊細な感じがします。これは植物画譜を手本に描いているようでした。
31 「玉葱文様 (通称「ブルー・オニオン」)皿」
白地に藍色のみで描かれた染付けです。菊や竹、中国の桃、柘榴などが描かれているのですが、ヨーロッパには柘榴が無かったため、タマネギと思われていたそうです。藍色が濃くて深い色合いをしていました。ちょっと歪んでいるように見えたのは気のせい??
ここまで東洋の影響を感じる作品が続いていましたが、アウグスト強王が亡くなると、マイセンは東洋の影響を離れ、独自の西洋風スタイルを築いていったそうです。
36 原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーに帰属 「スノーボール貼花装飾ティー・ポット」 ★こちらで観られます
小さな花びらがびっしりついた、やかんのような形のポットです。所々に花びらが丸く固まったようなものや、金の葉っぱなどが付いています。小さい花は数え切れないくらいあって、ちょっとキモいw 立体的で恐ろしく手間がかかっているように見えました。この発想は東洋趣味には無いものかな。
40 原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーに帰属 「ロブスター形蓋付容器」
ハサミを構えたロブスターの形の容器です。赤い色付けもされていて、結構リアルな感じがします。近くには柘榴や鴨、熊(犬みたいですがw)を模したものもあり、その意匠が非常にユニークでした。こうした器が食卓を飾ったのは楽しそうです。
<第2章 王の夢、貴族の雅>
今回の展示は見所が多かったのですが、2章の冒頭には特に驚きました。ここには犬、鷲のように巨大なインコ、アオサギ、ペリカン、猿など、真っ白な磁器でできた大きな動物像がずらりと並んでいます。どれも緻密ながら動きのあるポーズで、ちょっとユーモラスな所もあり、彫刻作品としても素晴らしいものばかりです。滑らかで継ぎ目も見当たらないのも凄い…。 解説によると、これらはアウグスト強王が宮廷全体を景徳鎮、備前有田、マイセンで満たした「日本宮」を構想した際、その目玉として考えられた磁器の動物園の作品だそうです。強王の死とその後の戦争によって、計画は頓挫してしまったそうですが、宮廷彫刻家のケンドラーはその後も手腕を発揮し、結局572点もの作品を宮廷に納品したそうです。
冒頭の動物園でかなり驚きましたが、それ以外にもこの章には王や貴族の生活を垣間見るような面白い作品がいくつもありました。
50 原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー 「アウグスト3世騎馬像の頭部」
巨大なオッサンの顔ですw つるりとした質感が逆に不気味ですが、強い目をしていました。作者のケンドラーは本当は全身像を作りたかったそうですが、アウグスト強王の跡を継いだこの3世は磁器より絵画が好きだったそうで、全身像の作成には至らなかったそうです。この頭の大きさから考えて、相当でかいものを計画してたのだと想像できます。
51 造形:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーの原型に基づく 「アウグスト3世肖像メダイヨン付飾壺」
1章でご紹介したスノーボールに似た装飾で、さらに大きくなった飾り壺です。天使や鳥、虫などが周りを飾り、真ん中にはアウグスト3世の肖像入りメダイヨンがありました。 これはルイ15世に贈った豪華な壺を原型にしているそうですが、ごってりしていてちょっと野暮な感じもしましたw 向こうのセンスですね…。
55 「レッド・ドラゴン・セルヴィス」
赤い中国風の龍と鳳凰が描かれた食器セットです。文様は中国風でしたが、直接手本にしたのは有田だそうです。揃っていると単品よりも統一感があって美しいです。 解説によると王は中国では龍が皇帝のシンボルであったことを知っていたそうで、宮廷以外での使用を禁止していたそうです。
この辺には何点かのセットが展示されていました。1730年代半ばから揃いの食器(セルヴィス)が作られたそうです。
71 原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー 「みつかった浮気相手」
少し進むと陶器で出来た人形が沢山並んでいました。元々は砂糖で作っていたものだそうですが、やがて磁器で作られるようになったそうです。踊るアルルカン、フリーメーソンのメンバーの像などがあり、特に面白かったのがこの作品です。女性の浮気相手の若者がベッドの下に隠れていたのが見付かってしまった瞬間を陶器人形にしたものですw 何故そんなものを陶器にしたんだろ?と可笑しくて笑ってしまうと同時に、意外とあっけらかんと明るい描写が面白いです。
これら人形は色も鮮やかでのびのびしていました。明るく楽しい気分になります。
77 原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー、ペーター・ライニッケ 「猿の楽団」 ★こちらで観られます
こちらは音楽家の格好をした猿達の人形です。ちょっと馬鹿っぽいポーズをしていて、皮肉が効いています。その隣には人形を作った型も展示されていて参考になりました。
<第3章 市民階級の台頭と万国博覧会>
3章から下の階です。18世紀後半にもなると、マイセンの栄華に陰りが出てきます。経済悪化や得意のロココ趣味の衰退、巨匠の死などが原因で、ナポレオン戦争では経営危機に直面したそうです。しかし、新古典主義への変更を行ったり、緑の釉下彩絵具や光沢金といった新技術を開発するなど努力を続けていたようで、やがて新興のブルジョワへ販売活路を見出したことで新たなる飛躍を迎えました。 また、ロンドン万博への参加を皮切りに、各地の万博に参加することで世界に名を知らしめ、やがて第2の黄金期と言える時代となっていきました。この章にはそうした万博への参加作などが展示されていました。
93 原型:クリスティアン・ゴットフリート・ユヒツァー 「豊饒の女神ケレス」
今までのロココ風とはだいぶ違う、古代ローマ風の雰囲気の女神像です。大理石のような質感で衣のヒダの表現も見事です。作風が変わっても造詣技術の素晴らしさは変わっていませんでした。
この辺は中産階級向けのセルヴィスなども展示されていました。
114 「ブラウンスドルフ様式バラ文瓶」
茶色い花瓶にバラが描かれた作品です。これを絵付けした人は印象派に影響を受けたそうですが、一見そうは見えないかも。浮かぶような絵付けが従来と違っているそうでした。
103 原型:アントン・ゼーリッヒ 「花卉文金彩レリーフ鉢」
金ぴかの花模様の付いた皿です。金装飾が流行ったらしく、「光沢金」という技法が使われていて、磨く必要がないとのことでした。ちょっと趣味じゃないけどw
110 原画:フランソワ・ブーシェ 「陶板画《横たわる若い女性》」 ★こちらで観られます
ソファにうつ伏せになる若い女性が描かれた作品です。もちろん陶器に描かれているのですが、滑らかな陰影表現はもはや絵画にしか見えませんでした。緻密さだけでも驚きますが、絵付師は焼くときの変色も計算に入れて描いているそうで、その技術の高さがよく伝わってきました。
113 「神話図壺 ゼフィロスとアモール《プシュケあるいは音楽のアレゴリー》」 ★こちらで観られます
今回のポスターにもなっている2個1対となった壺です。それぞれに妖精のようなモチーフが描かれ、絵・器ともに優美な雰囲気を湛えていました。マイセンには独特の気品がありますね。
112 原型:エルンスト・アウグスト・ロイテリッツ、装飾デザイン:エルンスト・モーリッツ・パッペルマン
「クラテル型大壺 勝利の行進」 ★こちらで観られます
これはシカゴ万博出品作の巨大な壺です。壺の周囲にすっきりした青色で神話的な人物たちが描かれています。躍動感があり、その大きさのせいか威厳のようなものも感じました。
この辺には他にも万博出品の大きな壺がありました。どれも絵まで凄くて驚きます。
<第4章 モダニズムの時代、アール・ヌーヴォー、アール・デコ>
4章はアール・ヌーヴォー、アール・デコの時代のコーナーです。マイセンはこれらを積極的に受け入れ、優秀なデザイナーを起用して輝かしい時代としたようです。 この章は他と比べると作品が少ないかな。いかにもアール・ヌーヴォー、アール・デコという作品はあまりないように思いました。
123 「結晶釉瓶」
赤い血のような牛血釉が施された中国風の壺です。以前この美術館でみた牛血紅の陶器を連想させました。この頃、様々な釉薬が研究されていたそうで、これもその1つかな。
参考記事:美しきアジアの玉手箱―シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展 (サントリー美術館)
127 原型:マックス・エッサー 「カワウソ」
振り返るかわうその形をした作品です。このエッサーはアール・デコ時代に活躍した外部のデザイナーだそうで、この辺りには彼が手がけた動物型の作品がいくつか並んでいました。と言っても2章の動物園ほどの大きさもなく、インパクトはそんなに無いかな。こちらの方が見た目は可愛いですw
133 原型:ゲアハルト・マルクス 「夢遊者」
アフリカの彫刻やモディリアーニの女性像を彷彿させる面長の女性像です。単純化された滑らかなフォルムが面白かったです。
135 原型、装飾デザイン:エミール・パウル・ベルナー 「ベルナー様式花卉文壺」
滑らかで大きな口を持った壺です。優美な曲線で単純化され、すっきり簡潔な印象を受けます。これ以外にも似たような作品がいくつかあったのですが、作者の名前を取ってベルナー様式と呼ばれているようでした。
<第5章 創造の未来へ>
最後の章は近代のコーナーです。第二次世界大戦後、マイセンは社会主義体制下で再出発しました。1960年以降は新しい芸術を目指す5人のアーティストによって、新たな作風が生まれたようです。その後、ドイツは統一し現代にも受け継がれています。
142 原型:ルードヴィッヒ・ツェプナー、装飾デザイン:ハインツ・ヴェルナー、ルディ・シュトレ
「アラビアン・ナイト 大花瓶」 ★こちらで観られます
手びねりという手で作っていく繊細な作品。恐らく1点ものかな。花瓶の上には千夜一夜の物語を題材にした王と女が馬に乗った像があり、側面には青で様々な物語を思わせる光景が描かれています。色が明るく立体的で、非常に好みの作品でした。
149 原型:ジルヴィア・クリューデ 「鏡を持つ女性座像」
手鏡を見る女性像です。手と首は細いのですが、体の形は量感があって優美な雰囲気でした。先進的な感じもして、いかにも現代風です(1996年作)
と言うことで、予想以上に濃密で参考になる展示でした。磁器でこんなものまで作ったのか!?と驚くことが多かったですw マイセンが好きという人はもちろんのこと、私にように陶器にあまり興味が無い人でも楽しめるんじゃないかと思います。今回の展示は入れ替えが無いようですが、気になる方はお早めにどうぞ。
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