関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

山水に遊ぶ 江戸絵画の風景250年(後期) 【府中市美術館】

GW中に、会期が終わりそうな「山水に遊ぶ 江戸絵画の風景250年」を観にいってきました。すでに若冲の作品は展示を終了していました。。。

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【展覧名】
 山水に遊ぶ-江戸絵画の風景250年

【公式サイト】
 http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/sansui/index.html

【会場】府中市美術館 (東京都府中市)
【最寄】京王線府中駅/京王線東府中駅/JR中央線武蔵小金井駅など
【会期】2009年3月20日(金曜日・祝日)から5月10日(日曜日)まで
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
 ※写真はコンパクトデジカメで撮影しました。


【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日11時頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
ここに来るのはキスリング展以来かな。実はこの後に府中競馬場に青葉賞を観に行ったんだけど、ちょうど面白そうな展覧会だったので、空いた午前中を利用して観にいってきました。
京王府中駅から「ちゅうバス」で100円で行きましたが、帰りは普通のバスでした。歩けない距離ではないですが、ちゅうバスがお得なのでお勧めします。
先述の通り若冲の作品は展示が終了し、基本的には後期Bの開催の内容となっていました。それでも良い作品が多々あったので、もうちょっと早く観にきてれば良かった。

気に入った作品・メモを取った作品をご紹介。

与謝蕪村 「渓流漁舟図」
ちょっと中国風な感じですが日本の服を着ているので、日本かな? 川の流れが早そうな感じで動きを感じました。

不詳 「農耕図屏風」
金泥が美しい作品。なんだかのほほんとしててのんびり穏やかな雰囲気が漂っていました。

岸駒 「芙蓉峰図」
上部だけの富士山の絵。ちょっとゴツゴツした感じもあり、力強さと雄大さを感じます。右にかかる雲が霧のようでした。頂上が3つに分かれている描き方は伝統的な手法なのだとか。

狩野栄信 「雪月花図」
3枚セットの作品。左は冬景色で静寂を感じ、真ん中は月と4羽の鳥がいて、右はドーナツ状の岩を覗く人が印象に残りました。左から雪、月、花なのかな。

梁川星巌 「月ヶ瀬真景図」
緑鮮やかで、何だかアンリ・ルソーの絵みたいな雰囲気だなと思っていました。タイトルから日本の景色だろうけど、何だか中国の尖った山の風景のみたいで、山が生き物のようでした。ナウシカとかにでてきそうなw 

小野田直武 「日本風景図」
洋風でモダンな絵です。平賀源内に蘭画の技法を教えてもらい、「秋田蘭画(秋田派)」を確立したとか。
左右の2点で構成されていますが、多分、真ん中にもう1枚あるはずだと思います。(左右が妙に離れている) 空が広くて一味違った構図に思いました。

亜欧堂田善 「甲州猿橋之眺望」
作者の名前から何となく伝わると思いますが、これも洋風の絵です。実際の風景とはだいぶ違う絵らしく、絵の雰囲気から西洋と東洋の折衷のような。。。橋の真ん中に天秤を持って渡っている人がいたのが印象的。

曾我蕭白 「月夜山水図屏風」 ★公式ページで一部観られます。
この展覧の目玉だと思います。蕭白はいつだってヤバイw 蕭白の作品は、おどろおどろしいまでに濃密かつ神秘的で妖気すら漂うイメージですが、この作品も少なからずその要素があり、濃淡を使い分けつつ、所々に赤や白で色付けされたところが目を引きます。作品の迫力に圧倒されたり、緻密さや静けさを感じたり、この個性の強さは心に焼きつきます。

池大雅 「近江八景図」
ひょうたんのような琵琶湖の絵です。曲線ばかりで柔らかで温和な雰囲気を出しています。池大雅らしい作品でした。

葛飾北斎 「不二図」 ★公式ページで観られます。
88歳の頃の作品らしいです。浮世絵の富嶽三十六景のような富士山の姿がこの作品でも観られます。目の前に遮る様に2又の木が生えていて、その合間に頂上が見える構図の面白さは北斎ならではかも。左の裾野がどこまでも伸びるかのように長く、富士の雄大さ・優雅さを強調しているようです。

佐竹曙山 「湖山風景図」  ★公式ページで観られます。
先述の小野田直武の弟子(甥だったかな)で、「秋田蘭画」の1人。これは「よきサマリア人のいる風景」という絵を手本にして描かれた洋風画のようです。
左から、近距離、中距離、長距離と3つの遠近法を楽しめる展望となっているのが面白いです。

司馬江漢 「七里ヶ浜図」
何だかのっぺりした感じで幻想的な絵です。漁師の視線が富士に向かっているのも印象的。

長沢芦雪 「蓬莱山図」
ちょっと天橋立みたいな風景かな。白州が驚くほど広く配されていて、鶴の群れとか、その上の仙人、亀の行列など、想像上の蓬莱山の様子が大胆に描かれています。流石、芦雪って感じの大胆さが素晴らしいです。

というわけで、入れ替えが何回かあったので時期にもよるかとは思いますが、思わぬビッグネームや個性派がずらっと揃った素晴らしい展示でした。
桜の時期には外の並木も楽しめたんだろうなあ。。。 この美術館もちょくちょく良い展示をやるので要チェックです。
常設もちょっと観て行きました。日本洋画の特設も良かったです。

おまけ:府中市美術館の入口付近の桜並木。この辺は公園が多くて住みやすそう。。。
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