仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護 【東京国立博物館 平成館】
ご紹介が前後しましたが、前々回、前回とご紹介したトーハクの常設を観る前に、平成館の特別展「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」を観てきました。

【展覧名】
仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護
【公式サイト】
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=7966
http://www.asahi.com/hirayama/
http://www.nhk.or.jp/event/hirayama/
【会場】東京国立博物館 平成館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2011年1月18日(火)~3月6日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
結構お客さんが入っていて、前半の小さめの作品の前などは少し混み合っていましたが、後半は巨大な作品が多いので、あまり気にならない程度でした。場所によってかな。
さて、今回の展示は昨年他界した平山郁夫 氏の作品と共に、氏の行ってきた文化財保護の活動を伝える内容となっていました。展示は2部構成で、1部は仏教伝来の道を平山郁夫の絵画作品と共に、保護した文化財と共に辿る内容、2部は薬師寺に奉納された大壁画作品とその下絵となっていました。 詳しくは章ごとにご紹介しようと思います。なお、遺跡から出土したものなどは作者名が不明ですので、代わりに出土地域を記載しておきます。似たような名前の作品も多いので展示番号も併記します。
【1部 文化財の保護と継承 ― 仏教伝来の道】
最初は文化財関連の展示です。
<序章 平山郁夫 取材の軌跡>
最初に平山氏が文化財と共に写っている写真のスライドがありました。平山氏は150回以上も海外で取材をしているそうで、アジアだけでなく欧米やアフリカなどでも活動をしていたそうです。 近くに大きな地図パネルがあり、どこで取材してきたかをプロットしていました。こうした取材で平山氏は文化財や文化遺産の危機的状況を認識し、文化財保護を目的とした文化財赤十字の活動に従事したそうです。
写真の反対側のケースにはずらりと水彩の素描作品が並んでいました。ギリシャ、ローマ、西アジア、中央アジア、インド、カンボジア、中国、朝鮮、日本など各地の光景が描かれ、いずれも淡い色彩で爽やかな印象を受けました。
<第1章 インド・パキスタン-マトゥラー・ガンダーラ>
ここからは地域別のコーナーとなります。この章はインド・パキスタンといった仏教源流の地を題材にしていました。19世紀後半以降に多くの文化財が流出したそうで、平山氏は自ら美術館を建設して文化財の散逸防止に力を尽くしたそうです。
1 平山郁夫 「天堂苑樹」
青と緑の森の中、黄土色にぼんやり光る多くの人影が描かれた作品です。この人影は菩薩らしく、みんな座っているのですが1人だけ立ち上がっていて、これが釈迦のようです。(菩薩たちに説法しているシーンらしい) 手前には白い象が眠っているなど、どこか幻想的で厳かな雰囲気がありました。
2 インド・チャンドラケートゥガル 「ラクシュミー女神像奉献板」「女神像奉献板」
こちらはインドのベンガル出土のヤクシニーかラクシュミーと思われる女神像です。石で出来ていて護符として使われていたそうです。彫が細かく、精密な技術を伺わせました。
4 中インド 「欄循柱」
四角柱で三面にインドのヤクシニーとヤクシャが彫り込まれています。現世利益がある像だそうで、道中の無事などを祈ったようです。仏塔の一部だったらしいですが、今はこうして柱だけになってしまっているようです。
この辺には仏頭や装飾品、舎利容器などが展示されていました。少し進むと仏陀や菩薩の石像が並んでいるのですが、日本とは違う雰囲気がします。(アジア館や本館の1Fで観るような仏像です) たまに欠損しているのが何とも残念…。
<第2章 アフガニスタン-バーミヤン>
続いては紛争の続くアフガニスタンのコーナーです。ここは有名なバーミヤン遺跡など石窟など仏教美術の花が咲いた地ですが、1970年代から戦乱で多くの文化財が破壊され、さらに略奪によって海外に流出していったそうです。この章はそうした流出作品も含んだ内容となっていました。
16-1 平山郁夫 「バーミアン大石仏を偲ぶ」 ★こちらで観られます
石の崖に彫られた巨大な仏像を描いた作品です。顔の部分が切り取られているのが無残ですが、それ以上の悲劇がこの仏像を襲います。2001年にイスラム原理主義のタリバンによってこの石仏は爆破されてしまいました。(彼らにとっては他教の偶像に過ぎないのかも…) この報を受けた平山氏はこの石仏を思い出して一気にこの作品を描きあげたそうです。そう聞くとこの作品自体が文化財破壊の警鐘のように思えました。
参考リンク:ターリバーンのwikipedia
16-2 平山郁夫 「破壊されたバーミアン大石仏」 ★こちらで観られます
こちらは先ほどの石仏が壊されてしまった無残な残骸を描いた作品です。瓦礫の脇に描かれた人の大きさからその破壊の大きさが分かり、これは酷い…と思わずにはいられません。 解説によると、この石仏を再建しようという会議があった時、平山氏は反対したようです。その心は、同じ過ちを犯さないようにこうした破壊を負の遺産として残すという考えのようです。確かに、綺麗に直ったら歴史と共に忘れられてしまうかも…。文化財保護を長い視点で見た考えの深さに敬服しました。
23 「壁画 仏陀坐像」
この辺には壁画の断片が並んでいました。結構壊れていてよく分かりませんが、一部は破壊される以前の写真も展示されていて当時の面影を垣間見ることが出来ます。なお、ここに並んでいるのは内乱で破壊され流出したものを東京藝術大学で修復したものだそうです。平山氏はこうした作品を「難民」として保護し、国情が安定したら祖国に返還することを提唱したそうで、この辺には所有者が「流出文化財保護日本委員会保管」となっている作品が多く有りました。所有ではなく「保管」なんですね。
17 アフガニスタン・ハッダ 「執金剛神またはヘラクレス頭部」
巻き毛と巻き髭の西洋風の壮年男性の頭部です。解説によるとヘラクレスか、それをモデルにした執金剛神(仏陀の道案内者)ではないかとのことです。ヘラクレスが仏像のモデルとは中々驚きです。確かに西洋東洋 両方の雰囲気があり、当時の東西交流を感じさせました。
この辺には石仏が並んでいました。これらも流出品だそうです。
<第3章 中国-西域>
3章はウイグル自治区のコーナーです。この地には砂漠に埋もれた遺跡などが次々と発見されたそうですが、砂漠にあるため、今なお崩壊の危機に晒されているようです。
24 平山郁夫 「楼蘭の遺跡 昼」
大画面の作品で、一見したところ岩山のように見えますが廃墟になった楼蘭の遺跡を描いているようです。茶色い岩肌が荒涼とした雰囲気を出していて、岩に見えるのは仏塔なのかな?? 目の前にその光景が広がるような作品でした。
この辺は仏頭の作品が並んでいました。
34 中国・新疆ウイグル自治区クチャ スバシ 「舎利容器」 ★こちらで観られます
尖がった蓋を持つ円筒の舎利容器です。赤を基調に周囲に様々な人々が描かれ、舞人や楽人など楽しげな雰囲気があります。上部には文様がびっしり描きこまれているなど異国情緒溢れる作品でした。日本の舎利容器とはだいぶ違いますねw この作品も東西文化の融合であると解説されていました。
この辺には小さな壁画の破片などもありました。
<第4章 中国-敦煌>
続いては中国の敦煌です。この地はシルクロードの要衝として栄え、4世紀以降には大規模な石窟寺院が造営されていたそうです。しかし、この地も砂漠にあるため、埋没の危機に晒されているのだとか。
38 中国・甘粛省敦煌莫高窟 「菩薩立像幡」
敦煌の石窟で発見された細長い旗のような作品。色鮮やかに菩薩が描かれ、光輪などにはぼかしの技法も見られます。これは唐時代の中央の仏画様式を踏襲しているそうで、保存状態も良く、貴重な作品のようでした。
この辺にはこうした布地に描かれた仏の像の作品や、写経などが展示されていました。
36-2 平山郁夫 「敦煌三危」 ★こちらで観られます
四曲一双の屏風かな? 手前にこんもりした緑の森、奥には黄土色の砂漠や山々が連なっています。右のほうには石窟が描かれ、遺跡を見渡すような光景となっていました。世界にはこんな風景もあるのかとしみじみ…。砂漠がこれだけ広いと保護も大変そうです。
<第5章 中国-西安・洛陽[龍門石窟]・大同[雲崗石窟] >
次も中国のコーナーです。西安は長年、中国の政治の中心地だけあって、今でも石窟など沢山の遺跡があるそうです。しかし、自然や人為的な物事によって甚大な被害が出ているそうです。(詳しい説明はありませんでしたが人為的って文化大革命のことでしょうかね??)
44 中国・山西省雲崗石窟 「仏頭」
雲崗石窟にあった仏の頭です。ふっくらした顔でヘレニズム文化の影響なども観られるとのことでした。 この辺は石仏や仏頭などが並び、先ほどのインドの仏像よりは日本に近いように思いますが、まだ違和感がありますw
ちなみに音声ガイドを聞いていると、この辺で喜多郎風の音楽が流れてきましたw シルクロードと言ったら喜多郎の音楽が聴きたくなるなあw NHKでまた再放送して欲しいw
<第6章 カンボジア-アンコールワット>
続いてはカンボジアのアンコールワットです。非常に有名な遺跡ですが、この地も内戦によって破壊が進んだそうです。
49 平山郁夫 「アンコールワットの月」 ★こちらで観られます
夜のアンコールワットを深い青で描いた絵です。満月が浮かび、手前の水面に反射しています。よく見ると月の他にも小さな星々が煌めき、静かな夜を感じさせました。
53 カンボジア・シェムリアップ州 アンコールトム東南部のテラスNo.61 「ナーガ上の仏陀坐像」 ★こちらで観られます
今回特に気に入った作品で、とぐろを巻く大蛇の上で瞑想する仏陀を彫った石仏です。仏陀の上には蛇の頭部が傘のように覆いかぶさっていて、これは雨から仏陀を守ってくれているそうです。今まで見てきた仏像と比べると彫りが柔らかい感じで、優美なものを感じます。アンコールワットの仏像はかなり好きかも?? 解説によると、これはアンコールトムという所のテラスにあった優品だそうです。ちょっと壊れているのが残念。
【2部 文化財保護活動の結実 ― 「大唐西域壁画」】
階段を挟んだ向かいの部屋に移動すると2部となっています。こちらは全て平山郁夫氏の絵画作品で、氏の画業の集大成・文化財保護の結実とも言える巨大な壁画が並びます。これらは1976年に薬師寺から依頼され制作したもので、薬師寺の玄奘三蔵院には壁面13面に玄奘三蔵(三蔵法師)が歩いた中国・長安からインド・ナーランダ寺院へ至る7場面が展開しているそうです。門外不出とされていたようですが、今回全て見ることができました。薬師寺の写真もあり、どのように飾られているかも分かります。
59-1 平山郁夫 「明けゆく長安大雁塔・中国」 ★こちらで観られます
今回のポスターにもなっている作品で、黄色い空を背景に塔がそびえています。この塔は玄奘が持ち帰った膨大なお経を収めているそうで、どこか厳かな雰囲気がありました。かなり大きな壁画なので、目の前で観ると迫力があります。
59-4 平山郁夫 「西方淨土 須弥山」 ★こちらで観られます
険しいヒマラヤを西方淨土にある須弥山のモチーフとした作品です。大画面に広がる山々が雄大というよりは神々しく、迫り来る感じを受けます。解説によると真冬に取材に行ったらしく、山は一瞬しか見えなかったものの、バベルの塔を想起したそうです。(何か宗教が混じってる気がしますが) 山の持つ巨大なパワーが伝わるようで、しばらくじっと観ていました。
59-7 平山郁夫 「ナーランダの月・インド」 ★こちらで観られます
大乗仏教研究の中心地となった寺の夜を描いた作品です。寺と言っても岩山と一体化したような感じで、月明かりに照らされ静かな雰囲気を出しています。手前にはぼんやりとした人影が手を合わせているようで、解説によると、これはここで5年の修行をした玄奘を思わせるとのことでした。
最後はこうした壁画の下図のコーナーでした。同じサイズの下図3点と、取材のスケッチが並び、制作写真などもありました。(スケッチは4000点にも及ぶのだとか。) 先ほどの「ナーランダの月・インド」も同サイズの下図があったのですが、玄奘が描かれていないなど若干の違いがあるようでした。
ということで、アジア館と平山郁夫絵画展を合わせたのような感じで、時代や地域が広い内容でした。1部はもう少し絞ったほうが分かりやすいんじゃないかなと思いますが、貴重な品々を観ることができました。シルクロードに興味がある方には面白い展示だと思います。私には世界史の勉強が必要だったかな^^; 2部は生で観ておかないと駄目ですねw こちらのほうが私は満足でした。

【展覧名】
仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護
【公式サイト】
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=7966
http://www.asahi.com/hirayama/
http://www.nhk.or.jp/event/hirayama/
【会場】東京国立博物館 平成館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2011年1月18日(火)~3月6日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
結構お客さんが入っていて、前半の小さめの作品の前などは少し混み合っていましたが、後半は巨大な作品が多いので、あまり気にならない程度でした。場所によってかな。
さて、今回の展示は昨年他界した平山郁夫 氏の作品と共に、氏の行ってきた文化財保護の活動を伝える内容となっていました。展示は2部構成で、1部は仏教伝来の道を平山郁夫の絵画作品と共に、保護した文化財と共に辿る内容、2部は薬師寺に奉納された大壁画作品とその下絵となっていました。 詳しくは章ごとにご紹介しようと思います。なお、遺跡から出土したものなどは作者名が不明ですので、代わりに出土地域を記載しておきます。似たような名前の作品も多いので展示番号も併記します。
【1部 文化財の保護と継承 ― 仏教伝来の道】
最初は文化財関連の展示です。
<序章 平山郁夫 取材の軌跡>
最初に平山氏が文化財と共に写っている写真のスライドがありました。平山氏は150回以上も海外で取材をしているそうで、アジアだけでなく欧米やアフリカなどでも活動をしていたそうです。 近くに大きな地図パネルがあり、どこで取材してきたかをプロットしていました。こうした取材で平山氏は文化財や文化遺産の危機的状況を認識し、文化財保護を目的とした文化財赤十字の活動に従事したそうです。
写真の反対側のケースにはずらりと水彩の素描作品が並んでいました。ギリシャ、ローマ、西アジア、中央アジア、インド、カンボジア、中国、朝鮮、日本など各地の光景が描かれ、いずれも淡い色彩で爽やかな印象を受けました。
<第1章 インド・パキスタン-マトゥラー・ガンダーラ>
ここからは地域別のコーナーとなります。この章はインド・パキスタンといった仏教源流の地を題材にしていました。19世紀後半以降に多くの文化財が流出したそうで、平山氏は自ら美術館を建設して文化財の散逸防止に力を尽くしたそうです。
1 平山郁夫 「天堂苑樹」
青と緑の森の中、黄土色にぼんやり光る多くの人影が描かれた作品です。この人影は菩薩らしく、みんな座っているのですが1人だけ立ち上がっていて、これが釈迦のようです。(菩薩たちに説法しているシーンらしい) 手前には白い象が眠っているなど、どこか幻想的で厳かな雰囲気がありました。
2 インド・チャンドラケートゥガル 「ラクシュミー女神像奉献板」「女神像奉献板」
こちらはインドのベンガル出土のヤクシニーかラクシュミーと思われる女神像です。石で出来ていて護符として使われていたそうです。彫が細かく、精密な技術を伺わせました。
4 中インド 「欄循柱」
四角柱で三面にインドのヤクシニーとヤクシャが彫り込まれています。現世利益がある像だそうで、道中の無事などを祈ったようです。仏塔の一部だったらしいですが、今はこうして柱だけになってしまっているようです。
この辺には仏頭や装飾品、舎利容器などが展示されていました。少し進むと仏陀や菩薩の石像が並んでいるのですが、日本とは違う雰囲気がします。(アジア館や本館の1Fで観るような仏像です) たまに欠損しているのが何とも残念…。
<第2章 アフガニスタン-バーミヤン>
続いては紛争の続くアフガニスタンのコーナーです。ここは有名なバーミヤン遺跡など石窟など仏教美術の花が咲いた地ですが、1970年代から戦乱で多くの文化財が破壊され、さらに略奪によって海外に流出していったそうです。この章はそうした流出作品も含んだ内容となっていました。
16-1 平山郁夫 「バーミアン大石仏を偲ぶ」 ★こちらで観られます
石の崖に彫られた巨大な仏像を描いた作品です。顔の部分が切り取られているのが無残ですが、それ以上の悲劇がこの仏像を襲います。2001年にイスラム原理主義のタリバンによってこの石仏は爆破されてしまいました。(彼らにとっては他教の偶像に過ぎないのかも…) この報を受けた平山氏はこの石仏を思い出して一気にこの作品を描きあげたそうです。そう聞くとこの作品自体が文化財破壊の警鐘のように思えました。
参考リンク:ターリバーンのwikipedia
16-2 平山郁夫 「破壊されたバーミアン大石仏」 ★こちらで観られます
こちらは先ほどの石仏が壊されてしまった無残な残骸を描いた作品です。瓦礫の脇に描かれた人の大きさからその破壊の大きさが分かり、これは酷い…と思わずにはいられません。 解説によると、この石仏を再建しようという会議があった時、平山氏は反対したようです。その心は、同じ過ちを犯さないようにこうした破壊を負の遺産として残すという考えのようです。確かに、綺麗に直ったら歴史と共に忘れられてしまうかも…。文化財保護を長い視点で見た考えの深さに敬服しました。
23 「壁画 仏陀坐像」
この辺には壁画の断片が並んでいました。結構壊れていてよく分かりませんが、一部は破壊される以前の写真も展示されていて当時の面影を垣間見ることが出来ます。なお、ここに並んでいるのは内乱で破壊され流出したものを東京藝術大学で修復したものだそうです。平山氏はこうした作品を「難民」として保護し、国情が安定したら祖国に返還することを提唱したそうで、この辺には所有者が「流出文化財保護日本委員会保管」となっている作品が多く有りました。所有ではなく「保管」なんですね。
17 アフガニスタン・ハッダ 「執金剛神またはヘラクレス頭部」
巻き毛と巻き髭の西洋風の壮年男性の頭部です。解説によるとヘラクレスか、それをモデルにした執金剛神(仏陀の道案内者)ではないかとのことです。ヘラクレスが仏像のモデルとは中々驚きです。確かに西洋東洋 両方の雰囲気があり、当時の東西交流を感じさせました。
この辺には石仏が並んでいました。これらも流出品だそうです。
<第3章 中国-西域>
3章はウイグル自治区のコーナーです。この地には砂漠に埋もれた遺跡などが次々と発見されたそうですが、砂漠にあるため、今なお崩壊の危機に晒されているようです。
24 平山郁夫 「楼蘭の遺跡 昼」
大画面の作品で、一見したところ岩山のように見えますが廃墟になった楼蘭の遺跡を描いているようです。茶色い岩肌が荒涼とした雰囲気を出していて、岩に見えるのは仏塔なのかな?? 目の前にその光景が広がるような作品でした。
この辺は仏頭の作品が並んでいました。
34 中国・新疆ウイグル自治区クチャ スバシ 「舎利容器」 ★こちらで観られます
尖がった蓋を持つ円筒の舎利容器です。赤を基調に周囲に様々な人々が描かれ、舞人や楽人など楽しげな雰囲気があります。上部には文様がびっしり描きこまれているなど異国情緒溢れる作品でした。日本の舎利容器とはだいぶ違いますねw この作品も東西文化の融合であると解説されていました。
この辺には小さな壁画の破片などもありました。
<第4章 中国-敦煌>
続いては中国の敦煌です。この地はシルクロードの要衝として栄え、4世紀以降には大規模な石窟寺院が造営されていたそうです。しかし、この地も砂漠にあるため、埋没の危機に晒されているのだとか。
38 中国・甘粛省敦煌莫高窟 「菩薩立像幡」
敦煌の石窟で発見された細長い旗のような作品。色鮮やかに菩薩が描かれ、光輪などにはぼかしの技法も見られます。これは唐時代の中央の仏画様式を踏襲しているそうで、保存状態も良く、貴重な作品のようでした。
この辺にはこうした布地に描かれた仏の像の作品や、写経などが展示されていました。
36-2 平山郁夫 「敦煌三危」 ★こちらで観られます
四曲一双の屏風かな? 手前にこんもりした緑の森、奥には黄土色の砂漠や山々が連なっています。右のほうには石窟が描かれ、遺跡を見渡すような光景となっていました。世界にはこんな風景もあるのかとしみじみ…。砂漠がこれだけ広いと保護も大変そうです。
<第5章 中国-西安・洛陽[龍門石窟]・大同[雲崗石窟] >
次も中国のコーナーです。西安は長年、中国の政治の中心地だけあって、今でも石窟など沢山の遺跡があるそうです。しかし、自然や人為的な物事によって甚大な被害が出ているそうです。(詳しい説明はありませんでしたが人為的って文化大革命のことでしょうかね??)
44 中国・山西省雲崗石窟 「仏頭」
雲崗石窟にあった仏の頭です。ふっくらした顔でヘレニズム文化の影響なども観られるとのことでした。 この辺は石仏や仏頭などが並び、先ほどのインドの仏像よりは日本に近いように思いますが、まだ違和感がありますw
ちなみに音声ガイドを聞いていると、この辺で喜多郎風の音楽が流れてきましたw シルクロードと言ったら喜多郎の音楽が聴きたくなるなあw NHKでまた再放送して欲しいw
<第6章 カンボジア-アンコールワット>
続いてはカンボジアのアンコールワットです。非常に有名な遺跡ですが、この地も内戦によって破壊が進んだそうです。
49 平山郁夫 「アンコールワットの月」 ★こちらで観られます
夜のアンコールワットを深い青で描いた絵です。満月が浮かび、手前の水面に反射しています。よく見ると月の他にも小さな星々が煌めき、静かな夜を感じさせました。
53 カンボジア・シェムリアップ州 アンコールトム東南部のテラスNo.61 「ナーガ上の仏陀坐像」 ★こちらで観られます
今回特に気に入った作品で、とぐろを巻く大蛇の上で瞑想する仏陀を彫った石仏です。仏陀の上には蛇の頭部が傘のように覆いかぶさっていて、これは雨から仏陀を守ってくれているそうです。今まで見てきた仏像と比べると彫りが柔らかい感じで、優美なものを感じます。アンコールワットの仏像はかなり好きかも?? 解説によると、これはアンコールトムという所のテラスにあった優品だそうです。ちょっと壊れているのが残念。
【2部 文化財保護活動の結実 ― 「大唐西域壁画」】
階段を挟んだ向かいの部屋に移動すると2部となっています。こちらは全て平山郁夫氏の絵画作品で、氏の画業の集大成・文化財保護の結実とも言える巨大な壁画が並びます。これらは1976年に薬師寺から依頼され制作したもので、薬師寺の玄奘三蔵院には壁面13面に玄奘三蔵(三蔵法師)が歩いた中国・長安からインド・ナーランダ寺院へ至る7場面が展開しているそうです。門外不出とされていたようですが、今回全て見ることができました。薬師寺の写真もあり、どのように飾られているかも分かります。
59-1 平山郁夫 「明けゆく長安大雁塔・中国」 ★こちらで観られます
今回のポスターにもなっている作品で、黄色い空を背景に塔がそびえています。この塔は玄奘が持ち帰った膨大なお経を収めているそうで、どこか厳かな雰囲気がありました。かなり大きな壁画なので、目の前で観ると迫力があります。
59-4 平山郁夫 「西方淨土 須弥山」 ★こちらで観られます
険しいヒマラヤを西方淨土にある須弥山のモチーフとした作品です。大画面に広がる山々が雄大というよりは神々しく、迫り来る感じを受けます。解説によると真冬に取材に行ったらしく、山は一瞬しか見えなかったものの、バベルの塔を想起したそうです。(何か宗教が混じってる気がしますが) 山の持つ巨大なパワーが伝わるようで、しばらくじっと観ていました。
59-7 平山郁夫 「ナーランダの月・インド」 ★こちらで観られます
大乗仏教研究の中心地となった寺の夜を描いた作品です。寺と言っても岩山と一体化したような感じで、月明かりに照らされ静かな雰囲気を出しています。手前にはぼんやりとした人影が手を合わせているようで、解説によると、これはここで5年の修行をした玄奘を思わせるとのことでした。
最後はこうした壁画の下図のコーナーでした。同じサイズの下図3点と、取材のスケッチが並び、制作写真などもありました。(スケッチは4000点にも及ぶのだとか。) 先ほどの「ナーランダの月・インド」も同サイズの下図があったのですが、玄奘が描かれていないなど若干の違いがあるようでした。
ということで、アジア館と平山郁夫絵画展を合わせたのような感じで、時代や地域が広い内容でした。1部はもう少し絞ったほうが分かりやすいんじゃないかなと思いますが、貴重な品々を観ることができました。シルクロードに興味がある方には面白い展示だと思います。私には世界史の勉強が必要だったかな^^; 2部は生で観ておかないと駄目ですねw こちらのほうが私は満足でした。
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