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エコール・ド・パリ展 【松岡美術館】

東京都庭園美術館で「エカテリーナ2世の四大ディナーセット展」を観た後、松岡美術館にハシゴして、エコール・ド・パリ展を観てきました。雨だったせいか貸切状態で観られました。

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【展覧名】
エコール・ド・パリ展―パリにきらめく画家たち

【公式サイト】
http://www.matsuoka-museum.jp/exhibit5.html

【会場】 松岡美術館
【最寄】白金台駅(東京メトロ) または 目黒駅(JR・東京メトロ)
【会期】2009年4月26日(日)-9月23日(水・祝)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
 ※写真はコンパクトデジカメで撮影しました。


【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 特別展 0時間40分程度 + 常設 0時間40分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日16時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
特別展は2Fの2部屋というのはいつもどおりかな。1Fの彫刻の常設が好きだったりします。
特別展はその名の通り、エコールドパリの時代のお馴染みの画家の作品が揃っています。結構、ここの常設として観た作品も多いのですが、全部ここのコレクションだけで展示ができるのは凄いかも。
シャガール、キスリング、藤田、モディリアーニ、ヴラマンク、ドンゲン、デュフィ、ピカソ、ローランサン、ユトリロなどが2~5点くらいづつ合計50点程度ありました。
「エコールドパリ」という括りは画風とはあんまり関係ないので、画風は様々ですが、結構どの画家も典型的な作品が並んでいて、ダイジェスト的な内容でした。

いくつか作品を紹介。

マルク・シャガール 「婚約者」
街の上を飛ぶ新婚のカップルの絵です。花嫁や花束、深い青はシャガールの典型的な作品だと思います。目新しい感じは無いですが、シャガールの魅力が詰まった感じでした。

モイーズ・キスリング 「シルヴィー嬢」
キスリングは大好きなのですが、特にこの絵は赤いドレスを着た女性の色彩の鮮やかさが素晴らしかったです。フランス人形のような独特の目もキスリングらしく、これまたキスリングの魅力がよく分かります。

アメデオ・モディリアーニ 「若い女の胸像(マーサ嬢)」
卵形の長い面持ち、長い首、青い目、まるでアフリカの彫刻のような顔をしたモディリアーニの特徴がよく出ています。本当にこの展示はイメージどおりの作品が多いです。

モーリス・ド・ヴラマンク
フォービスムの中で一番好きなのがヴラマンク。元競輪選手という異色の経歴を持ち、車好きだったせいか、スピード感を感じる筆遣いと、鮮やかで濃い色彩が特徴です。特に雪の絵は最も良い題材だと思います。暗い画面に白い雪が溶けている感じがよく出ています。
また、「スノンシュ森の落日」は何度観ても強烈に感情を揺さぶるものがありますね。

モーリス・ユトリロ 「モンマルトルのジュノ通り」
ユトリロの作品もかなり好きなのです。人っ子一人いない通りの絵ですが、どこか懐かしいような雰囲気をもっています。ちょっと普通な感じの絵が多かった気もしますが、満足です。 この展覧会には母親のヴァラドンの作品もあります。親としては酷い母ですがw

マリー・ローランサン 「若い女」
ローランサンはほのぼのとしながらも神秘的な雰囲気を持っているので好きです。(エコールドパリは好きな画家ばっかですw) こちらの絵も女性らしい華やかさと優しさに溢れた作品で、画中の女性の赤や緑といった色とりどりの服が目を引きました。今回一番よかったのはこの絵かも。

ということで、以前観たのも多いですが、元々好きな画家たちの作品がこれだけ揃っているのに満足しました。仏像や陶器も回ったら途中絵閉館になってしまった。。。
青山ユニマット美術館がなくなってしまった今、この辺でエコールドパリの作品をまとめて観たいならこの展示が良いかもしれません。ゆっくり観られるのも良いです。
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