手塚治虫のブッダ展 【東京国立博物館 本館】
速報でもご紹介しましたが、ゴールデンウィーク初めの頃に、東京国立博物館の本館で、「手塚治虫のブッダ展」を観てきました。

【展覧名】
手塚治虫のブッダ展
【公式サイト】
http://www.budda-tezuka.com/
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=703
【会場】東京国立博物館 本館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2011年4月26日(火)~2011年6月26日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_4_⑤_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
結構混んでいて、会場内はお客さんで一杯でした。所によっては人だかりができていましたが、少し待てばじっくり観ることも出来ました。
さて、今回の展示は手塚治虫の「ブッダ」の漫画と共に、仏陀の生涯の要所要所をテーマにした作品が並ぶ展示となっていました。おそらく5月に公開されるの映画に合わせての企画だと思いますが、私はこの展示と映画に先駆けて漫画のブッダを読んで予習しておきましたw 中学の頃に読んだきりだったので、久々に読んで独自の解釈やオリジナル人物を交えたストーリーの奥深さに改めて感心させられました。 やはり手塚漫画は凄い…。
まあ、ブッダの漫画を読まないでも楽しめると展示だとは思いますが、読んだほうが明らかに楽しいと思います。何しろ表紙絵などが展示されているし、このシーンあったな~と思いながら見るほうが仏像たちの格好やポーズの意味を考える上でわかりやすいと思います。この展示に行こうと思いつつもまだ読んでいない方は一気読みしてみてはいかがでしょうか。
参考リンク:



ブッダ [B6版] (1-14巻 全巻)
ブッダ [文庫版] (1-12巻 全巻)
さて、肝心の展覧会についてですが、まず入口にブッダの漫画と表紙絵(2~14巻)が並んでいました。その後はブッダの生まれてくる前から死ぬまでの一生を追っていきながら、漫画と仏像を並べて展示するという内容となっています。 また、今回の音声ガイドは紅白歌合戦にも出場していた声優の水樹奈々さんが担当していて、これも話題になっているようです。私も借りて聴いてみましたが、落ち着いた大人っぽい声で、真摯に解説してくれました。(水樹奈々さんは映画で女盗賊のミゲーラ役で起用されているそうです)
詳しくはいつもどおり章ごとにご紹介しようと思います。なお、同じような名前の作品が多く、日本や海外の石仏が混在する内容でしたので、作品名に加えて作品番号と作られた年代・地域を記載しておきます。また、ブッダと言えども最初は悟っていないただの王子のシッダールタなはずですが、この展示ではブッダという名称で統一されているようですので、呼称がおかしい点はご容赦ください。
<前世>
まずは生まれる前についてです。ブッダはいくつもの前世で善行を積み重ねた結果、悟りを得て仏陀(目覚めた人)になったと言われているそうで、直前の前世は兜卒天(とそつてん)という天界で修行をしていた菩薩らしく、兜卒天は須弥山の頂上に位置づけられているそうです。
ちなみに須弥山というのは世界の中心の山のことで、仏教の宇宙観の中心です。 また、菩薩というのは悟りを得る前の修行中の仏のことで、悟りを得ると如来になります。この辺の基礎知識は漫画には無いので知っておくと分かりやすいかと思います。
13 仏伝図「兜率天浄土」 クシャーン朝 2~3世紀
中央で座禅をしている大きな仏陀(まだ修行中なので菩薩ですが…)と、周りにもたくさんの行者のような者たちが彫られた石仏です。その身にアクセサリをつけているのは王子として生まれたブッダがモデルであることを示しているそうです。こちらはガンダーラの仏像で、日本とは違った雰囲気がありました。
<お告げ>
続いてはブッダが生まれる前のお告げに関するコーナーです。母親の摩耶夫人は、白い象が胎内に入ってくる夢を観たというエピソードがあり、近くには漫画のそのシーンを展示していました。漫画には修正とか入ってるので原画じゃないかな?
15 仏伝図「托胎霊夢」 クシャーン朝 2~3世紀
石像で、中央に身を横たえる摩耶夫人が彫られています。その下半身の上のほうに小さな円があり、それが象をしめしているようでした。今まさに身ごもろうとしている瞬間を彫ったドラマチックなシーンです。
<誕生>
摩耶夫人がお産で里帰りした時、ルンビニー園で休憩しようとして木の枝に手をかけた時、急に産気づいて右脇下からブッダを出産したとされています。ブッダはただちに7歩歩いて天と地を指し「天上天下唯我独尊」と言ったとされていて、ここにはそれにちなんだ作品が並んでいました。 なお、漫画だと「天上天下唯我独尊」のポーズをしているけども、普通の赤ちゃんのように寝ている描写になっています。
18 仏伝図「誕生」 クシャーン朝 2~3世紀
石仏で、右手を上げる摩耶夫人と、その下から出てきたような赤子のブッダが彫られています。彫が深い彫刻で、衣の表現が見事でした。
21 「誕生仏立像」 鎌倉時代 13世紀 ★こちらで観られます
右手を上に、左手を下に指した「天上天下唯我独尊」のポーズをした日本の仏像です。既に大人のような頭身となっていてすらっとしています。解説によると、きりっとした表情は鎌倉時代の特色だそうで、優美な雰囲気がありました。 誕生日である4月8日の潅仏会では甘茶を頭からかけるようです。
<結婚>
ブッダは王子時代に結婚して、後に十大弟子の1人となるラーフラ(羅ご羅)という子供ももうけています。このラーフラというのは「障碍」と約され、平たく言えば障害という意味です(他にも諸説あります。) 出家をする決意がにぶる障害として、漫画でも結婚と息子の誕生が描かれています。 一方、仏教美術の世界では、結婚の場面はあまり題材にされることはないそうです。ここにはそれらしき宴会のシーンの彫刻が展示されていました。
23 仏伝図「酒を飲む男女」 クシャーン朝 2~3世紀
こちらもガンダーラのもので、彫の深い石の彫刻です。酒を飲む人々が彫られ生き生きとした雰囲気がありました。この頃の宴会の様子が伝わってくるようです。
<苦悩>
ブッダは病や老い、欲望にもがき苦しむ人などを目にして悩むようになっていきました。漫画ではブラフマンというインドの神の化身に4方の門をくぐるように言われ、それぞれで病人や死人を見た末に、出家を迫られています。 一方、ここには思案に暮れる姿の菩薩像が展示されていました。
25 「菩薩半跏思惟像」 飛鳥時代 7世紀 ★こちらで観られます
右足を左膝の上に乗せ、右手を頬に寄せる日本の飛鳥時代の仏像です。柔らかな曲線で柔和な表情をしていて穏やかそうな感じがしますが、悩んでいる姿のようです。半跏思惟像は何点か観たことがありますが、このポーズが大好きです。
<出家>
ブッダは29歳の頃、夜にお供と共に愛馬に乗って城を出て出家しました。漫画のそのシーンも展示されていて、仏像もその時期のブッダを思わせる像が展示されていました。
27 「菩薩立像」 クシャーン朝 2~3世紀
王子時代のブッダをモデルにしたガンダーラの仏像です。ひだの深い衣をまとっていて、首飾りなども身につけています。精悍で遠くを見るような目をしているのが印象的でした。解説によると、ターバン型の冠とサンダルを身につけているのは当時の王族の姿を表しているとのことでした。
<苦行>
出家した後、ブッダは長い苦行に入ります。漫画では最初から苦行に否定的でしたが、結局苦行では悟りを得ることはできないと6年後に修行していた山から出ていきます。ここにはその苦行から出た直後の姿の仏像が展示されていました。
31 「出山釈迦立像」 南北朝時代 14世紀 ★こちらで観られます
杖を突いてガリガリにやせ細ったブッダを表した日本の仏像です。頬がこけてアバラの骨が浮き出ているのが何ともリアル。目はつぶっているようですが、ちょっと痛々しいほどの姿でした。 解説によると、こうした仏像は珍しいそうです。確かに初めて見る主題でした。
<悟り>
ブッダは35歳の頃、菩提樹の下で瞑想に入り、マーラ(仏教での悪魔・魔神)の誘惑に屈することなく遂に悟りを得ることができました。 漫画では嘆き悲しむ巨人との問答の末に自然と出た自分の言葉で悟りを得る描写となっていて、悟りを得た後にブラフマンに聖なるしるしとブッダという名前を与えられたシーンの漫画なども展示されていました。
34 「仏立像」 クシャーン朝 2~3世紀 ★こちらで観られます
衣をまとい円形の光背を背負った成道後の目覚めた人ブッダです。ようやくブッダと呼んでOKな時期となりましたw 解説によるとこれは成道後の姿を端的に象徴しているそうで、神々しい表情と説明していました。そういわれてみると澄んだ顔をしているかも。
52 「伝釈迦仏倚像」 飛鳥時代 7世紀 ★こちらで観られます
こちらは深大寺に伝わる白鳳時代の仏像で、椅子に腰掛けて印を組む姿をしています。腰掛ける姿は飛鳥時代に流行ったそうですが珍しいと思います。これは白鳳時代の傑作と言えるようで、緩やかな体つきで表情も穏やかに思いました。周りの厨子も立派でこちらも見所となっていました(厨子は昭和7年にこの像の為に作られたものです)
<説法>
ブッダは悟りを得た後、49日間の瞑想の後に初めて説法を行いました。これは初転法輪と呼ばれ、経典では5人の行者に対して行われたとあるようです。漫画では鹿たちの前で説法していたところにかつての苦行仲間が聞きに来るという描写になっています。また、その後に当時の一大勢力であったカッサパ兄弟の教団もブッダに教えを受けるようになるのですが、こちらにはそのシーンを表した作品もありました。
38 仏伝図「カッサパ兄弟の仏礼拝」 アフガニスタン・カピサ地方
中央に座って話すブッダと、カッサパ教団の信者達が彫られた石仏です。手を合わせた沢山の人がブッダの方を観ています。カッサパ教団がブッダの配下に入るシーンかな。皆、熱心に聴いている雰囲気が伝わってきました。
ちなみにこちらはアフガニスタンの「流出文化財」の作品です。詳しくは去年の平山郁夫の展示の記事をご参照ください。
参考記事:仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護 (東京国立博物館 平成館)
この隣には初転法輪を題材にした石仏もありました。こちらも平山郁夫の文化財保護運動に関係する作品でした。
40 仏伝図「三宝の礼拝」 クシャーン朝 2~3世紀
中央に3つの車輪が重なるような柱が彫られた石仏です。初転法輪のシーンらしく、周りには5人の行者とブラフマンが手を合わせている姿がありますが、肝心のブッダの姿はありません。 というのも、この柱は仏・法・僧の三宝であり、これがブッダを表しているそうです。その解説を見て、篤く三宝を敬え…という聖徳太子の言葉を思い出しましたが、ガンダーラでも三宝を大事にしていたようですね。時代や場所を越えても教えが脈々と繋がっているように感じました。
<瞑想、行脚>
ブッダは体が弱いほうだったようですが、広く布教活動を行うために行脚を行いました。特にマダカ国とコーサラ国という争う2大強国に赴き、多くの信者を得て精舎も設けられました。漫画ではその辺も詳しく描かれていて、「祇園精舎」の成り立ちなどもわかります。
46 「仏坐像」 アンコール期 12世紀
これは平山郁夫展でも観た石仏かな? とぐろを巻く蛇の上に座って瞑想をしているブッダで、蛇の頭は傘になるようにブッダを雨から守っています。これは龍王ナーガだそうで、ちょっと可愛らしい感じもしますが、自己犠牲的なものがあるように思いました。
<涅槃>
信者からの施しによって体調を崩したブッダは沙羅双樹の下、北を枕にして右脇を下に横たわり、500人の弟子に見守られながら80歳で入滅しました。漫画ではヒョウタンツギ(手塚作品によく出てくるキャラクター)の形のキノコを食べて当たったのが原因という描写となっていたと記憶しています。 ここには涅槃に入るブッダの姿の仏像が展示されていました。
40 「仏涅槃像」 鎌倉時代 13世紀 ★こちらで観られます
日本の鎌倉時代の仏像です。横になっていて涅槃と言えばこのポーズといった感じですが、彫刻になっているのは珍しいそうです。(タイとかには沢山あるイメージですけどね…。) 静かな表情で眠るような雰囲気がありました。
<納棺>
ブッダが涅槃に入った後、7日間に渡って盛大な供養をおこなったそうです。金属製の棺に納めて火葬した後、遺骨は「舎利」として8等分され、信仰する国々に分けられました。ここには納棺のシーンに関する作品が並んでいました。
51 仏伝図「納棺」 クシャーン朝 2~3世紀
棺を前に7人の弟子達が嘆き悲しんでいる石仏です。手で頭を押さえたりしていて、感情が伝わってくるような描写となっていました。 解説によると、背景の両脇に沙羅双樹の木が立っているなど、構成も計算されているようでした。
最後は手塚治虫の「ブッダ」の原稿?のコーナーでした。実在と創作のキャラクターが混じっていますが、各キャラクターごとに紹介されています。カラーのも数点あったかな。
ということで、漫画は経典と差異がありますが、漫画とこの展示を観ると、大まかなブッダの生涯が分かると思います。漫画と彫刻で各シーンごとに作品を見ながら進むという構成はわかりやすいものでした。私は特定の宗教をプッシュすることはありませんが、日本人であれば文化の根底にある仏教について、ある程度は知識を持っておいたほうが良いと思っていますので、この機会にブッダとはいかなる人物だったのか?を知りたい方にはお勧めです。

【展覧名】
手塚治虫のブッダ展
【公式サイト】
http://www.budda-tezuka.com/
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=703
【会場】東京国立博物館 本館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2011年4月26日(火)~2011年6月26日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_4_⑤_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
結構混んでいて、会場内はお客さんで一杯でした。所によっては人だかりができていましたが、少し待てばじっくり観ることも出来ました。
さて、今回の展示は手塚治虫の「ブッダ」の漫画と共に、仏陀の生涯の要所要所をテーマにした作品が並ぶ展示となっていました。おそらく5月に公開されるの映画に合わせての企画だと思いますが、私はこの展示と映画に先駆けて漫画のブッダを読んで予習しておきましたw 中学の頃に読んだきりだったので、久々に読んで独自の解釈やオリジナル人物を交えたストーリーの奥深さに改めて感心させられました。 やはり手塚漫画は凄い…。
まあ、ブッダの漫画を読まないでも楽しめると展示だとは思いますが、読んだほうが明らかに楽しいと思います。何しろ表紙絵などが展示されているし、このシーンあったな~と思いながら見るほうが仏像たちの格好やポーズの意味を考える上でわかりやすいと思います。この展示に行こうと思いつつもまだ読んでいない方は一気読みしてみてはいかがでしょうか。
参考リンク:
さて、肝心の展覧会についてですが、まず入口にブッダの漫画と表紙絵(2~14巻)が並んでいました。その後はブッダの生まれてくる前から死ぬまでの一生を追っていきながら、漫画と仏像を並べて展示するという内容となっています。 また、今回の音声ガイドは紅白歌合戦にも出場していた声優の水樹奈々さんが担当していて、これも話題になっているようです。私も借りて聴いてみましたが、落ち着いた大人っぽい声で、真摯に解説してくれました。(水樹奈々さんは映画で女盗賊のミゲーラ役で起用されているそうです)
詳しくはいつもどおり章ごとにご紹介しようと思います。なお、同じような名前の作品が多く、日本や海外の石仏が混在する内容でしたので、作品名に加えて作品番号と作られた年代・地域を記載しておきます。また、ブッダと言えども最初は悟っていないただの王子のシッダールタなはずですが、この展示ではブッダという名称で統一されているようですので、呼称がおかしい点はご容赦ください。
<前世>
まずは生まれる前についてです。ブッダはいくつもの前世で善行を積み重ねた結果、悟りを得て仏陀(目覚めた人)になったと言われているそうで、直前の前世は兜卒天(とそつてん)という天界で修行をしていた菩薩らしく、兜卒天は須弥山の頂上に位置づけられているそうです。
ちなみに須弥山というのは世界の中心の山のことで、仏教の宇宙観の中心です。 また、菩薩というのは悟りを得る前の修行中の仏のことで、悟りを得ると如来になります。この辺の基礎知識は漫画には無いので知っておくと分かりやすいかと思います。
13 仏伝図「兜率天浄土」 クシャーン朝 2~3世紀
中央で座禅をしている大きな仏陀(まだ修行中なので菩薩ですが…)と、周りにもたくさんの行者のような者たちが彫られた石仏です。その身にアクセサリをつけているのは王子として生まれたブッダがモデルであることを示しているそうです。こちらはガンダーラの仏像で、日本とは違った雰囲気がありました。
<お告げ>
続いてはブッダが生まれる前のお告げに関するコーナーです。母親の摩耶夫人は、白い象が胎内に入ってくる夢を観たというエピソードがあり、近くには漫画のそのシーンを展示していました。漫画には修正とか入ってるので原画じゃないかな?
15 仏伝図「托胎霊夢」 クシャーン朝 2~3世紀
石像で、中央に身を横たえる摩耶夫人が彫られています。その下半身の上のほうに小さな円があり、それが象をしめしているようでした。今まさに身ごもろうとしている瞬間を彫ったドラマチックなシーンです。
<誕生>
摩耶夫人がお産で里帰りした時、ルンビニー園で休憩しようとして木の枝に手をかけた時、急に産気づいて右脇下からブッダを出産したとされています。ブッダはただちに7歩歩いて天と地を指し「天上天下唯我独尊」と言ったとされていて、ここにはそれにちなんだ作品が並んでいました。 なお、漫画だと「天上天下唯我独尊」のポーズをしているけども、普通の赤ちゃんのように寝ている描写になっています。
18 仏伝図「誕生」 クシャーン朝 2~3世紀
石仏で、右手を上げる摩耶夫人と、その下から出てきたような赤子のブッダが彫られています。彫が深い彫刻で、衣の表現が見事でした。
21 「誕生仏立像」 鎌倉時代 13世紀 ★こちらで観られます
右手を上に、左手を下に指した「天上天下唯我独尊」のポーズをした日本の仏像です。既に大人のような頭身となっていてすらっとしています。解説によると、きりっとした表情は鎌倉時代の特色だそうで、優美な雰囲気がありました。 誕生日である4月8日の潅仏会では甘茶を頭からかけるようです。
<結婚>
ブッダは王子時代に結婚して、後に十大弟子の1人となるラーフラ(羅ご羅)という子供ももうけています。このラーフラというのは「障碍」と約され、平たく言えば障害という意味です(他にも諸説あります。) 出家をする決意がにぶる障害として、漫画でも結婚と息子の誕生が描かれています。 一方、仏教美術の世界では、結婚の場面はあまり題材にされることはないそうです。ここにはそれらしき宴会のシーンの彫刻が展示されていました。
23 仏伝図「酒を飲む男女」 クシャーン朝 2~3世紀
こちらもガンダーラのもので、彫の深い石の彫刻です。酒を飲む人々が彫られ生き生きとした雰囲気がありました。この頃の宴会の様子が伝わってくるようです。
<苦悩>
ブッダは病や老い、欲望にもがき苦しむ人などを目にして悩むようになっていきました。漫画ではブラフマンというインドの神の化身に4方の門をくぐるように言われ、それぞれで病人や死人を見た末に、出家を迫られています。 一方、ここには思案に暮れる姿の菩薩像が展示されていました。
25 「菩薩半跏思惟像」 飛鳥時代 7世紀 ★こちらで観られます
右足を左膝の上に乗せ、右手を頬に寄せる日本の飛鳥時代の仏像です。柔らかな曲線で柔和な表情をしていて穏やかそうな感じがしますが、悩んでいる姿のようです。半跏思惟像は何点か観たことがありますが、このポーズが大好きです。
<出家>
ブッダは29歳の頃、夜にお供と共に愛馬に乗って城を出て出家しました。漫画のそのシーンも展示されていて、仏像もその時期のブッダを思わせる像が展示されていました。
27 「菩薩立像」 クシャーン朝 2~3世紀
王子時代のブッダをモデルにしたガンダーラの仏像です。ひだの深い衣をまとっていて、首飾りなども身につけています。精悍で遠くを見るような目をしているのが印象的でした。解説によると、ターバン型の冠とサンダルを身につけているのは当時の王族の姿を表しているとのことでした。
<苦行>
出家した後、ブッダは長い苦行に入ります。漫画では最初から苦行に否定的でしたが、結局苦行では悟りを得ることはできないと6年後に修行していた山から出ていきます。ここにはその苦行から出た直後の姿の仏像が展示されていました。
31 「出山釈迦立像」 南北朝時代 14世紀 ★こちらで観られます
杖を突いてガリガリにやせ細ったブッダを表した日本の仏像です。頬がこけてアバラの骨が浮き出ているのが何ともリアル。目はつぶっているようですが、ちょっと痛々しいほどの姿でした。 解説によると、こうした仏像は珍しいそうです。確かに初めて見る主題でした。
<悟り>
ブッダは35歳の頃、菩提樹の下で瞑想に入り、マーラ(仏教での悪魔・魔神)の誘惑に屈することなく遂に悟りを得ることができました。 漫画では嘆き悲しむ巨人との問答の末に自然と出た自分の言葉で悟りを得る描写となっていて、悟りを得た後にブラフマンに聖なるしるしとブッダという名前を与えられたシーンの漫画なども展示されていました。
34 「仏立像」 クシャーン朝 2~3世紀 ★こちらで観られます
衣をまとい円形の光背を背負った成道後の目覚めた人ブッダです。ようやくブッダと呼んでOKな時期となりましたw 解説によるとこれは成道後の姿を端的に象徴しているそうで、神々しい表情と説明していました。そういわれてみると澄んだ顔をしているかも。
52 「伝釈迦仏倚像」 飛鳥時代 7世紀 ★こちらで観られます
こちらは深大寺に伝わる白鳳時代の仏像で、椅子に腰掛けて印を組む姿をしています。腰掛ける姿は飛鳥時代に流行ったそうですが珍しいと思います。これは白鳳時代の傑作と言えるようで、緩やかな体つきで表情も穏やかに思いました。周りの厨子も立派でこちらも見所となっていました(厨子は昭和7年にこの像の為に作られたものです)
<説法>
ブッダは悟りを得た後、49日間の瞑想の後に初めて説法を行いました。これは初転法輪と呼ばれ、経典では5人の行者に対して行われたとあるようです。漫画では鹿たちの前で説法していたところにかつての苦行仲間が聞きに来るという描写になっています。また、その後に当時の一大勢力であったカッサパ兄弟の教団もブッダに教えを受けるようになるのですが、こちらにはそのシーンを表した作品もありました。
38 仏伝図「カッサパ兄弟の仏礼拝」 アフガニスタン・カピサ地方
中央に座って話すブッダと、カッサパ教団の信者達が彫られた石仏です。手を合わせた沢山の人がブッダの方を観ています。カッサパ教団がブッダの配下に入るシーンかな。皆、熱心に聴いている雰囲気が伝わってきました。
ちなみにこちらはアフガニスタンの「流出文化財」の作品です。詳しくは去年の平山郁夫の展示の記事をご参照ください。
参考記事:仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護 (東京国立博物館 平成館)
この隣には初転法輪を題材にした石仏もありました。こちらも平山郁夫の文化財保護運動に関係する作品でした。
40 仏伝図「三宝の礼拝」 クシャーン朝 2~3世紀
中央に3つの車輪が重なるような柱が彫られた石仏です。初転法輪のシーンらしく、周りには5人の行者とブラフマンが手を合わせている姿がありますが、肝心のブッダの姿はありません。 というのも、この柱は仏・法・僧の三宝であり、これがブッダを表しているそうです。その解説を見て、篤く三宝を敬え…という聖徳太子の言葉を思い出しましたが、ガンダーラでも三宝を大事にしていたようですね。時代や場所を越えても教えが脈々と繋がっているように感じました。
<瞑想、行脚>
ブッダは体が弱いほうだったようですが、広く布教活動を行うために行脚を行いました。特にマダカ国とコーサラ国という争う2大強国に赴き、多くの信者を得て精舎も設けられました。漫画ではその辺も詳しく描かれていて、「祇園精舎」の成り立ちなどもわかります。
46 「仏坐像」 アンコール期 12世紀
これは平山郁夫展でも観た石仏かな? とぐろを巻く蛇の上に座って瞑想をしているブッダで、蛇の頭は傘になるようにブッダを雨から守っています。これは龍王ナーガだそうで、ちょっと可愛らしい感じもしますが、自己犠牲的なものがあるように思いました。
<涅槃>
信者からの施しによって体調を崩したブッダは沙羅双樹の下、北を枕にして右脇を下に横たわり、500人の弟子に見守られながら80歳で入滅しました。漫画ではヒョウタンツギ(手塚作品によく出てくるキャラクター)の形のキノコを食べて当たったのが原因という描写となっていたと記憶しています。 ここには涅槃に入るブッダの姿の仏像が展示されていました。
40 「仏涅槃像」 鎌倉時代 13世紀 ★こちらで観られます
日本の鎌倉時代の仏像です。横になっていて涅槃と言えばこのポーズといった感じですが、彫刻になっているのは珍しいそうです。(タイとかには沢山あるイメージですけどね…。) 静かな表情で眠るような雰囲気がありました。
<納棺>
ブッダが涅槃に入った後、7日間に渡って盛大な供養をおこなったそうです。金属製の棺に納めて火葬した後、遺骨は「舎利」として8等分され、信仰する国々に分けられました。ここには納棺のシーンに関する作品が並んでいました。
51 仏伝図「納棺」 クシャーン朝 2~3世紀
棺を前に7人の弟子達が嘆き悲しんでいる石仏です。手で頭を押さえたりしていて、感情が伝わってくるような描写となっていました。 解説によると、背景の両脇に沙羅双樹の木が立っているなど、構成も計算されているようでした。
最後は手塚治虫の「ブッダ」の原稿?のコーナーでした。実在と創作のキャラクターが混じっていますが、各キャラクターごとに紹介されています。カラーのも数点あったかな。
ということで、漫画は経典と差異がありますが、漫画とこの展示を観ると、大まかなブッダの生涯が分かると思います。漫画と彫刻で各シーンごとに作品を見ながら進むという構成はわかりやすいものでした。私は特定の宗教をプッシュすることはありませんが、日本人であれば文化の根底にある仏教について、ある程度は知識を持っておいたほうが良いと思っていますので、この機会にブッダとはいかなる人物だったのか?を知りたい方にはお勧めです。
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No title
今日、NHKスペシャルで写楽は一体誰だったのか? やってましたね。
親が招待券をもらったというので、私も今月下旬に見に行く予定です。行く前にこちらでまた改めて予習させていただこうと思います♪
ところで。。。板橋区立美術館の「不便でゴメン(><)」
受けました!!
親が招待券をもらったというので、私も今月下旬に見に行く予定です。行く前にこちらでまた改めて予習させていただこうと思います♪
ところで。。。板橋区立美術館の「不便でゴメン(><)」
受けました!!
Re: No title
>Little Blueさん
コメントありがとうございます^^
NHKでやってたとは知らず、見逃してしまいました。
多分、斎藤十郎兵衛説が有力だと言ってたのではないかと想像しますが(この展示でもそういってましたw)
かなり点数が多くて混んでいますので、時間には余裕を持たれることをお勧めします^^
どうぞ楽しんできてください!
不便でゴメンはうちのブログでも人気ですw こんな可愛い幟みたらまた行きたくなります^^
コメントありがとうございます^^
NHKでやってたとは知らず、見逃してしまいました。
多分、斎藤十郎兵衛説が有力だと言ってたのではないかと想像しますが(この展示でもそういってましたw)
かなり点数が多くて混んでいますので、時間には余裕を持たれることをお勧めします^^
どうぞ楽しんできてください!
不便でゴメンはうちのブログでも人気ですw こんな可愛い幟みたらまた行きたくなります^^
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プロフィール
Author:21世紀のxxx者
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。
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