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日本の美術館名品展 2回目 【東京都美術館】

前期の展示が終わってしまう前にもう一度観たいと思い、再度、上野の東京都美術館に「日本の美術館名品展」を観てきました。

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 前回の感想はこちら
  日本の美術館名品展 【東京都美術館】 (感想前編)
  http://21stcenturyxxxman.blog40.fc2.com/blog-entry-48.html

  日本の美術館名品展 【東京都美術館】 (感想後編)
  http://21stcenturyxxxman.blog40.fc2.com/blog-entry-49.html

【展覧名】
美連協25周年記念 日本の美術館名品展

【公式サイト】
http://www.museum-islands.jp/
http://www.tobikan.jp/museum/japan.html

【会場】東京都美術館
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2009年4月25日(土)~7月5日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
 ※写真はコンパクトデジカメで撮影しました。


【鑑賞所要時間(私のペースです)】
3時間00分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日14~17時頃です)】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_4_⑤_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
初日に行った時より少し混んでいたかな。そのせいか観るのにも時間がかかり、2時半から閉館まで観ていましたが最後のほうはかなり早足で観る羽目になりました。点数も多いし、良い絵が多いので3時間はかかるかなと。

この前は興奮し気味でしたが、今回は落ち着いてじっくり観てきました。感想としては前回と同じような感じですが、前回記事にしなかった作品をいくつかご紹介。

ギュスターヴ・クールベ 「嵐の海」  ★こちらで観られます
クールベ好きとしてはこの作品もたまりません(><) 白波がたってしぶきが出ているところなど、嵐の雰囲気・自然の厳しさが出ています。写実的のようで印象派の前兆が見られる作風が好きです。

フィンセント・ファン・ゴッホ 「雪原で薪を集める人びと」
雪原で夕日を背に薪を背負っている4人の姿が郷愁を誘います。ミレーを崇拝していただけあって、この作品は題材的にもミレーの影響を観ることができます。

カミーユ・ピサロ 「エラニーの牛を追う娘」  ★こちらで観られます
観ているだけで幸せな気分になってくる作品。のんびりとして自然豊かな様子が心にしみこんできます。ピサロの画風は色々と試して変わっていきましたが、私はこの作品の画風が好きです。

クロード・モネ 「ポール=ドモワの洞窟」
切り立った海岸の崖を描いた作品。以前モネ展で観たかな。崖から威厳を感じる一方、深い群青色の海からは波の音が聞こえるような心休まる感じがします。こういう風景は日本でも観られるせいか、なにか親しみを感じます。

パブロ・ピカソ 「青い肩かけの女」
いわゆる青の時代の作品。本当に画面全体が青いのが特徴です。この作品は女性の眼と口元が独特です。眼はうつろな感じすらしますが少し笑みを浮かべているようにも見えます。なにを考えている表情なのでしょうか。。。

パブロ・ピカソ 「ドラ・マールの肖像」
一般の人がピカソと言えば、こういう作品を思いつくのでは? 前向きと横向きが混じったような画風はキュビスムならではの肖像で面白い。
色使いも含めて、いかにもピカソ!って絵でした。

ジョルジュ・ブラック 「楽譜のある静物」
ブラックのキュビスムはピカソより分かりやすくていいなあw ブリヂストン美術館にある静物にちょっと似てるかな。スタイリッシュな雰囲気ただよう作品です。

モイーズ・キスリング 「オランダの娘」
キスリングの肖像はタッチとモデルの目で遠くからでもすぐわかる個性があります。この絵はキスリングらしい絵なんですが、私が注目してたのは服や表情ではなく腕でしたw ちょっと大きめの腕ですが女性的でなめらかな腕が目立っているように思いました。

マックス・エルンスト 「鳩のように」
騙し絵のような作品。鳥が2匹いるような、人の顔のような。。赤暗い画面からはちょっと不安になるようで、心の底にダイレクトに伝わってくる感じがします。

サルバドール・ダリ 「パッラーディオのタリア柱廊」
ダリ大好きです(><) 彼の作品はたまにあざとい感じすらしますが、欲望や不安を具象化した夢の中のような絵にいつも心を奪われます。この絵も怖いような懐かしいような様々な方向性の感情が沸いてきました。

ポール・デルヴォー 「海は近い」
不思議な世界で女性達が様々なポーズをとっています。裸だったり後姿だったり。。。このタイトルも絵の内容も具体的なようでどんな意味があるのかわかりませんが、自分としては女性への憧れや神秘性を表現してるのかな?と感じました。

フランソワ・ポンポン 「シロクマ」
この人は知りませんでしたが、非常に可愛らしい作品。シロクマ自体の精巧さも良いですが、大理石でキラキラ光るところが氷にまみれたシロクマのようで面白かったです。


とりあえず、西洋画の感想。というか西洋画を目当てに行ってるかもw 時間があったら日本画の記事も再度書くかもしれないです。


 前回の感想はこちら
  日本の美術館名品展 【東京都美術館】 (感想前編)
  http://21stcenturyxxxman.blog40.fc2.com/blog-entry-48.html

  日本の美術館名品展 【東京都美術館】 (感想後編)
  http://21stcenturyxxxman.blog40.fc2.com/blog-entry-49.html
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