花の画家 ルドゥーテ『美花選』展 【Bunkamuraザ・ミュージアム】
前回ご紹介したお店でお茶した後、Bunkamuraザ・ミュージアムで「花の画家 ルドゥーテ『美花選』展」を観てきました。

【展覧名】
花の画家 ルドゥーテ『美花選』展
【公式サイト】
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/11_redoute/index.html
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/shosai_11_redoute.html
【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【会期】2011年5月29日(日)~7月3日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間20分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日16時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
意外と空いていてゆっくり観る事ができました。今回の展示には解説機がありません。
さて今回の展示はピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ(1759年-1840年)という画家の展示となっています。私は初めて知ったのですが、ルドゥーテはフランス革命の頃の植物画家で、マリー・アントワネットの収集室付素描画家の称号を得ていたそうです。(最近見たヴィジェ・ルブランたちと同時代の画家かな。)
参考記事:
マリー=アントワネットの画家ヴィジェ・ルブラン -華麗なる宮廷を描いた女性画家たち- 感想前編(三菱一号館美術館)
マリー=アントワネットの画家ヴィジェ・ルブラン -華麗なる宮廷を描いた女性画家たち- 感想後編(三菱一号館美術館)
どちらかというと図鑑的な絵なのですが、ルドゥーテは「花のラファエロ」「バラの画家」と称えられ名声を得ていたようで、残した多くの作品の中でも、今回のメインとなる『美花選』はより広く花を愛する人のために作られたそうです。輪郭を線描しない点刻彫版法を駆使し、芸術的演出にも配慮した画風となっていて、今回は『美花選』に加えて代表作など144点の花々が展示されていました。一部、震災の影響でプログラムも変わっているようですが、特に気にならず楽しめる内容です。 詳しくは章ごとに気に入った作品をご紹介していこうと思います。なお、似たような作品名が多いので作品番号も記載しておきます。
<『美花選』に至る道>
最初の章は『美花選』以前の作品が並んでいるようでした。ルドゥーテはベルギー生まれで、パリに上京してからパリ自然史博物館(王の庭園)に足しげく通い、植物愛好家のレリティエとの出会いをきっかけにレリティエの著作の挿絵を担当するようになりました。 名声を不動にしたのはナポレオンの妻、ジョゼフィーヌに捧げた名著「バラ図鑑」だそうで、これは後の方に展示されています。まずはレリティエなどの著書への挿絵が並んだコーナーとなっていました。
R-2 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「アマリリス・アウレア」
球根から花まで超精密に描かれた写実的なアマリリスの銅版画です。茎が長いので途中で切って花だけ右にズラすように描かれています。葉っぱは縦に細い線が無数に描かれ、よく観察されているのが分かります。構図といい作風といい、まさに図鑑的な作品でした。
今回の展示は概ねこうした写実的な花の銅版画が大半です。この辺には他にも花弁や種を拡大して描いた作品などもありました。よくここまで観察しているなと驚かされます。
R-14 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「ポプルス・アルバ」
葉っぱと枝が描かれた作品です。薄い色がつけられていて、やや芸術を意識したような感じも受けますが、それでも図鑑的です。こんな普通の葉っぱをこれだけ熱心に注目しているのは学者だけなのでは?? この辺にはこうしたかなり精密な葉っぱに作品が並んでいました。
[ユリ科植物図鑑]
この章には「ユリ科植物図鑑」というシリーズが展示されています。これはルドゥーテの最初の大作で、486点の色つきの図鑑です。ユリ科といいつつアヤメ科やヒガンバナ科も混じっているようで、まだ植物学が黎明期であったことが伺えるようです。また、当時ナポレオンはフランスの科学力を示す目的で近隣の王家に博物図鑑を配布したらしく、その中にこの図鑑も含まれていたというエピソードが紹介されていました。
R-27 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「リリウム・マルタゴン(マルタゴン・リリー)」
たくさんの紫の花をつける百合?です。葉っぱや雄しべ、雌しべなどまで丁寧に描かれていました。
この辺で、「点刻彫版法(スティップル法)」という技法について説明がありました。これは輪郭線を彫らずに針で銅板に点描する技法なのですが、点描といっても針の先どころか虫眼鏡で見ないと分からないくらいの精密さで描かれています。この点の密度で濃淡を出して立体的な表現となり、生き生きとして多色を用いても混ざり合わないという利点があるようでした。実際に虫眼鏡で見られる作品があるのですが、見ていると細かすぎて気が遠くなってきますw
R-40 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「ナルキッスス・ラディアトゥス(スイセン)」
ようやく見覚えのある花が出てきましたw 黄色い小さな水仙が描かれた作品で、長い茎や球根、そこに生える髭までかかれています。この植物がどのようなものかよく分かる博物的な要素がある一方で、柔らかい陰影ですらりとした雰囲気がありました。
この近くにはネギやチューリップもあったのですが、あれもユリ科なのかな??
<『美花選』-最も美しい花々>
続いての章は今回のメインです。『美花選』はルドゥーテが67歳の頃からに取り組んだ彼の集大成と呼べる作品のようで、1827年から36回の配本により6年かけて完成しました。ルドゥーテはこれを植物画のお手本にして欲しいと考えていたらしく、写実的である一方で美術作品であることを強調しているようです。
展示はいくつかの項に分けられ季節や繁殖地によって分類されていました。
[早春の可憐な花々]
まずは水仙やヒヤシンスといった春の花のコーナーです。
F-5 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「フサザキズイセン/ヒガンバナ科」
白い水仙がたくさん花をつけている様子を描いたものです。相変わらず写実的ですが、今までの作品と比べると一気に華やかな印象を受けました。
F-19 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「イングリッシュ・アイリス/アヤメ科」
白っぽい花を咲かすアイリスを描いた作品です。今までの作品と大きく違うのが、花の下に蝶(蛾?)が描かれている点です。羽を広げてとまっているような感じですが、絵画的な要素となっているように思いました。
[ヨーロッパの花々-アルプスから地中海まで]
続いてはヨーロッパ原産の花のコーナーです。
F-86 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「イトシャジン/キキョウ科」
非常に細く優美な茎と鈴のような形の可愛らしい青の花をつけた花の絵です。その茎と花がリズミカルな印象を与えてくれました。
F-118 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「マルバアサガオ/ヒルガオ科」
青い朝顔を描いた作品です。題材のせいかどこか和風な印象を受けますw 細く、くるっと巻いた蔓は子供の時に育てた朝顔そのもので、薄い色合いと相まって可憐で爽やかな印象を受けました。
[庭の新しい仲間たち-遠方からの導入種]
続いては外来種のコーナーです。これって元々ヨーロッパに無かったの?と意外な花もありました。
F-17 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「ダリア/キク科」
真っ赤なダリアを描いた作品です。ダリアは西洋画でもよく見るのでヨーロッパ産かと思っていましたがさにあらず。元々はメキシコが原産地のようで、ヨーロッパに持ち運ばれてフランスの庭を飾る花の1つとなったそうです。 この絵はダリアが大きく描かれ、華麗な雰囲気がありました。
[初夏の庭-バラの花園]
続いてはバラのコーナーです。
F-87 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「ロサ・ケンティフォリア/バラ科」 ★こちらで観られます
ピンク色の美しいバラの絵です。つぼみや茎まで非常に細かく描かれ、小さなとげが付いているのが分かります。女性が好みそうな可愛らしい花でした。
[バラ図鑑]
こちらもバラのコーナーで、前のコーナーと繋がっています。白、黄色、赤などのバラが20点以上あって素人目にはどれも同じようなバラに見えますw また、ここにはバラをイメージしたドレスが3着と、バラの匂いを嗅げるコーナーもありました。この前の香り展にもこういうコーナーがありましたが、匂いを嗅げる趣向は面白いですね。
参考記事:香り かぐわしき名宝 (東京藝術大学大学美術館)
[東洋への憧れ]
続いては日本など東洋が原産地の花のコーナーです。
F-9 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「ツバキ(八重咲き栽培品種)/ツバキ科」
赤々としたツバキを描いた作品です。ツバキは日本原産らしく、しっとりとしていて、葉っぱに水滴が滴っているのも描かれていました。
この辺にはツバキや木蓮、アジサイ、葵などの作品もありました。ピンクのアジサイは特に可憐です。 その少し先には牡丹と芍薬のコーナーもありました。
[美しき実り-果物の肖像]
続いては果実のコーナーです。
F-103 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「イチゴ(フラガリア・チロエンシス)/バラ科」 ★こちらで観られます
タイトルを見た瞬間、イチゴってバラ科なんだ!?というのが一番の驚きでしたw ピンクのイチゴとまだ小さい緑のイチゴが描かれた作品で、上には白い花も描かれています。これまた可愛らしい雰囲気がありました。
ここには他にも洋ナシ、りんご、スモモ、杏、桃、ざくろ、イチジクなどもありました。いずれも艶やかで単なる静物とも違った雰囲気があります。美味しそうですw
<探検航海と植物画>
続いてはヨーロッパでは見慣れない、探検航海によってもたらされた植物画のコーナーです。この頃、植物の新種を追い求める一種のハンターのような人がいたそうで、多種多様な植物の絵が並んでいます。ここにはルドゥーテ以外の画家の作品も展示されていました。
[エキゾチックな植物]
F-7 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「ツバメズイセン/ヒガンバナ科」
真っ赤なヒガンバナ?を描いた作品です。これは南アメリカが原産の花で、聖ヤコブのユリと呼ばれているそうです。花が細めですらっとした印象を受けました。それにしても水仙なのかヒガンバナなのかユリなのか何が正しいのかわかりませんw
[特別出品『バンクス花譜集』]
ここはルドゥーテ以外の画家の作品があるコーナーです。このコーナーの主役であるジョゼフ・バンクスはロンドン~ブラジル~オーストラリア~ジャワ島というように探検した人だそうで、3万点を越える植物標本を採取したそうです。帰国後には植物園の園長となり、ルドゥーテがロンドンに来た際には様々な便宜を図ってくれたそうです。
数名の画家に未完成の原画を仕上げさせたのが『バンクス花譜集』のようで、ここにはブラジル、ニュージーランド、オーストラリアなどで見つかった珍しい植物の絵が並んでいます。これらの作品もルドゥーテと同じようにかなり写実的に描かれていますが、表現方法がちょっと異なっていて、線の密集で描かれていました。
[デザイナー 古谷博光氏による空間演出] ★こちらで観られます
最後の部屋は再びルドゥーテの『美花選』などの作品が並んだコーナーです。ここはデザイナーの古谷博光氏による空間演出がされていて、扇状に広がる市松模様の床と、白いカーテンが並んだ華麗な空間となっていました。解説によると「女性のための城」であるマルメゾン宮殿の室内からインスピレーションを受けたそうです。
F-25 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「パンジー/スミレ科」
花束のように白、紫、黄色などの様々な色のパンジーが並んだ作品です。ここまで単体の花ばかりだったので華やかな印象を受けました。
この辺にはバラやカーネーション、ツバキなど見栄えの良い作品が並んでいました。
F-127 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「ツバキ、スイセン、パンジー
([下]ツバキ/ツバキ科、[右上]スイセン/ヒガンバナ科、[左上]パンジー、スミレ科)」
紅白のツバキ、白い水仙、後ろのほうには紫と黄色のパンジーが並んでいる花束のような作品です。全体的に水水しく水仙には水滴も描かれていました。色とりどりなのも目に鮮やかです。
[ベラムに描かれた水彩画]
最後はベラムという動物の皮に描かれた水彩画のコーナーです。ルドゥーテは版画を作る前にベラムに原画を描いていたようです。
V-3 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「花束 [カーネーション、オオセンナリ]」
真っ白なベラムにピンクのカーネーションと青いオオセンナリが描かれた作品です。鉛筆と水彩で描かれているので淡く、柔らかい印象を受けました。
と言うことで、博物的な要素が強めの画家で、今まで観てきた美術展とは一線を画す感じで中々楽しめました。花の名前や違いが分かる人はより楽しめるんじゃないかな。花好きの人はチェックしてみてください。


【展覧名】
花の画家 ルドゥーテ『美花選』展
【公式サイト】
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/11_redoute/index.html
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/shosai_11_redoute.html
【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【会期】2011年5月29日(日)~7月3日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間20分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日16時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
意外と空いていてゆっくり観る事ができました。今回の展示には解説機がありません。
さて今回の展示はピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ(1759年-1840年)という画家の展示となっています。私は初めて知ったのですが、ルドゥーテはフランス革命の頃の植物画家で、マリー・アントワネットの収集室付素描画家の称号を得ていたそうです。(最近見たヴィジェ・ルブランたちと同時代の画家かな。)
参考記事:
マリー=アントワネットの画家ヴィジェ・ルブラン -華麗なる宮廷を描いた女性画家たち- 感想前編(三菱一号館美術館)
マリー=アントワネットの画家ヴィジェ・ルブラン -華麗なる宮廷を描いた女性画家たち- 感想後編(三菱一号館美術館)
どちらかというと図鑑的な絵なのですが、ルドゥーテは「花のラファエロ」「バラの画家」と称えられ名声を得ていたようで、残した多くの作品の中でも、今回のメインとなる『美花選』はより広く花を愛する人のために作られたそうです。輪郭を線描しない点刻彫版法を駆使し、芸術的演出にも配慮した画風となっていて、今回は『美花選』に加えて代表作など144点の花々が展示されていました。一部、震災の影響でプログラムも変わっているようですが、特に気にならず楽しめる内容です。 詳しくは章ごとに気に入った作品をご紹介していこうと思います。なお、似たような作品名が多いので作品番号も記載しておきます。
<『美花選』に至る道>
最初の章は『美花選』以前の作品が並んでいるようでした。ルドゥーテはベルギー生まれで、パリに上京してからパリ自然史博物館(王の庭園)に足しげく通い、植物愛好家のレリティエとの出会いをきっかけにレリティエの著作の挿絵を担当するようになりました。 名声を不動にしたのはナポレオンの妻、ジョゼフィーヌに捧げた名著「バラ図鑑」だそうで、これは後の方に展示されています。まずはレリティエなどの著書への挿絵が並んだコーナーとなっていました。
R-2 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「アマリリス・アウレア」
球根から花まで超精密に描かれた写実的なアマリリスの銅版画です。茎が長いので途中で切って花だけ右にズラすように描かれています。葉っぱは縦に細い線が無数に描かれ、よく観察されているのが分かります。構図といい作風といい、まさに図鑑的な作品でした。
今回の展示は概ねこうした写実的な花の銅版画が大半です。この辺には他にも花弁や種を拡大して描いた作品などもありました。よくここまで観察しているなと驚かされます。
R-14 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「ポプルス・アルバ」
葉っぱと枝が描かれた作品です。薄い色がつけられていて、やや芸術を意識したような感じも受けますが、それでも図鑑的です。こんな普通の葉っぱをこれだけ熱心に注目しているのは学者だけなのでは?? この辺にはこうしたかなり精密な葉っぱに作品が並んでいました。
[ユリ科植物図鑑]
この章には「ユリ科植物図鑑」というシリーズが展示されています。これはルドゥーテの最初の大作で、486点の色つきの図鑑です。ユリ科といいつつアヤメ科やヒガンバナ科も混じっているようで、まだ植物学が黎明期であったことが伺えるようです。また、当時ナポレオンはフランスの科学力を示す目的で近隣の王家に博物図鑑を配布したらしく、その中にこの図鑑も含まれていたというエピソードが紹介されていました。
R-27 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「リリウム・マルタゴン(マルタゴン・リリー)」
たくさんの紫の花をつける百合?です。葉っぱや雄しべ、雌しべなどまで丁寧に描かれていました。
この辺で、「点刻彫版法(スティップル法)」という技法について説明がありました。これは輪郭線を彫らずに針で銅板に点描する技法なのですが、点描といっても針の先どころか虫眼鏡で見ないと分からないくらいの精密さで描かれています。この点の密度で濃淡を出して立体的な表現となり、生き生きとして多色を用いても混ざり合わないという利点があるようでした。実際に虫眼鏡で見られる作品があるのですが、見ていると細かすぎて気が遠くなってきますw
R-40 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「ナルキッスス・ラディアトゥス(スイセン)」
ようやく見覚えのある花が出てきましたw 黄色い小さな水仙が描かれた作品で、長い茎や球根、そこに生える髭までかかれています。この植物がどのようなものかよく分かる博物的な要素がある一方で、柔らかい陰影ですらりとした雰囲気がありました。
この近くにはネギやチューリップもあったのですが、あれもユリ科なのかな??
<『美花選』-最も美しい花々>
続いての章は今回のメインです。『美花選』はルドゥーテが67歳の頃からに取り組んだ彼の集大成と呼べる作品のようで、1827年から36回の配本により6年かけて完成しました。ルドゥーテはこれを植物画のお手本にして欲しいと考えていたらしく、写実的である一方で美術作品であることを強調しているようです。
展示はいくつかの項に分けられ季節や繁殖地によって分類されていました。
[早春の可憐な花々]
まずは水仙やヒヤシンスといった春の花のコーナーです。
F-5 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「フサザキズイセン/ヒガンバナ科」
白い水仙がたくさん花をつけている様子を描いたものです。相変わらず写実的ですが、今までの作品と比べると一気に華やかな印象を受けました。
F-19 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「イングリッシュ・アイリス/アヤメ科」
白っぽい花を咲かすアイリスを描いた作品です。今までの作品と大きく違うのが、花の下に蝶(蛾?)が描かれている点です。羽を広げてとまっているような感じですが、絵画的な要素となっているように思いました。
[ヨーロッパの花々-アルプスから地中海まで]
続いてはヨーロッパ原産の花のコーナーです。
F-86 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「イトシャジン/キキョウ科」
非常に細く優美な茎と鈴のような形の可愛らしい青の花をつけた花の絵です。その茎と花がリズミカルな印象を与えてくれました。
F-118 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「マルバアサガオ/ヒルガオ科」
青い朝顔を描いた作品です。題材のせいかどこか和風な印象を受けますw 細く、くるっと巻いた蔓は子供の時に育てた朝顔そのもので、薄い色合いと相まって可憐で爽やかな印象を受けました。
[庭の新しい仲間たち-遠方からの導入種]
続いては外来種のコーナーです。これって元々ヨーロッパに無かったの?と意外な花もありました。
F-17 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「ダリア/キク科」
真っ赤なダリアを描いた作品です。ダリアは西洋画でもよく見るのでヨーロッパ産かと思っていましたがさにあらず。元々はメキシコが原産地のようで、ヨーロッパに持ち運ばれてフランスの庭を飾る花の1つとなったそうです。 この絵はダリアが大きく描かれ、華麗な雰囲気がありました。
[初夏の庭-バラの花園]
続いてはバラのコーナーです。
F-87 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「ロサ・ケンティフォリア/バラ科」 ★こちらで観られます
ピンク色の美しいバラの絵です。つぼみや茎まで非常に細かく描かれ、小さなとげが付いているのが分かります。女性が好みそうな可愛らしい花でした。
[バラ図鑑]
こちらもバラのコーナーで、前のコーナーと繋がっています。白、黄色、赤などのバラが20点以上あって素人目にはどれも同じようなバラに見えますw また、ここにはバラをイメージしたドレスが3着と、バラの匂いを嗅げるコーナーもありました。この前の香り展にもこういうコーナーがありましたが、匂いを嗅げる趣向は面白いですね。
参考記事:香り かぐわしき名宝 (東京藝術大学大学美術館)
[東洋への憧れ]
続いては日本など東洋が原産地の花のコーナーです。
F-9 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「ツバキ(八重咲き栽培品種)/ツバキ科」
赤々としたツバキを描いた作品です。ツバキは日本原産らしく、しっとりとしていて、葉っぱに水滴が滴っているのも描かれていました。
この辺にはツバキや木蓮、アジサイ、葵などの作品もありました。ピンクのアジサイは特に可憐です。 その少し先には牡丹と芍薬のコーナーもありました。
[美しき実り-果物の肖像]
続いては果実のコーナーです。
F-103 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「イチゴ(フラガリア・チロエンシス)/バラ科」 ★こちらで観られます
タイトルを見た瞬間、イチゴってバラ科なんだ!?というのが一番の驚きでしたw ピンクのイチゴとまだ小さい緑のイチゴが描かれた作品で、上には白い花も描かれています。これまた可愛らしい雰囲気がありました。
ここには他にも洋ナシ、りんご、スモモ、杏、桃、ざくろ、イチジクなどもありました。いずれも艶やかで単なる静物とも違った雰囲気があります。美味しそうですw
<探検航海と植物画>
続いてはヨーロッパでは見慣れない、探検航海によってもたらされた植物画のコーナーです。この頃、植物の新種を追い求める一種のハンターのような人がいたそうで、多種多様な植物の絵が並んでいます。ここにはルドゥーテ以外の画家の作品も展示されていました。
[エキゾチックな植物]
F-7 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「ツバメズイセン/ヒガンバナ科」
真っ赤なヒガンバナ?を描いた作品です。これは南アメリカが原産の花で、聖ヤコブのユリと呼ばれているそうです。花が細めですらっとした印象を受けました。それにしても水仙なのかヒガンバナなのかユリなのか何が正しいのかわかりませんw
[特別出品『バンクス花譜集』]
ここはルドゥーテ以外の画家の作品があるコーナーです。このコーナーの主役であるジョゼフ・バンクスはロンドン~ブラジル~オーストラリア~ジャワ島というように探検した人だそうで、3万点を越える植物標本を採取したそうです。帰国後には植物園の園長となり、ルドゥーテがロンドンに来た際には様々な便宜を図ってくれたそうです。
数名の画家に未完成の原画を仕上げさせたのが『バンクス花譜集』のようで、ここにはブラジル、ニュージーランド、オーストラリアなどで見つかった珍しい植物の絵が並んでいます。これらの作品もルドゥーテと同じようにかなり写実的に描かれていますが、表現方法がちょっと異なっていて、線の密集で描かれていました。
[デザイナー 古谷博光氏による空間演出] ★こちらで観られます
最後の部屋は再びルドゥーテの『美花選』などの作品が並んだコーナーです。ここはデザイナーの古谷博光氏による空間演出がされていて、扇状に広がる市松模様の床と、白いカーテンが並んだ華麗な空間となっていました。解説によると「女性のための城」であるマルメゾン宮殿の室内からインスピレーションを受けたそうです。
F-25 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「パンジー/スミレ科」
花束のように白、紫、黄色などの様々な色のパンジーが並んだ作品です。ここまで単体の花ばかりだったので華やかな印象を受けました。
この辺にはバラやカーネーション、ツバキなど見栄えの良い作品が並んでいました。
F-127 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「ツバキ、スイセン、パンジー
([下]ツバキ/ツバキ科、[右上]スイセン/ヒガンバナ科、[左上]パンジー、スミレ科)」
紅白のツバキ、白い水仙、後ろのほうには紫と黄色のパンジーが並んでいる花束のような作品です。全体的に水水しく水仙には水滴も描かれていました。色とりどりなのも目に鮮やかです。
[ベラムに描かれた水彩画]
最後はベラムという動物の皮に描かれた水彩画のコーナーです。ルドゥーテは版画を作る前にベラムに原画を描いていたようです。
V-3 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 「花束 [カーネーション、オオセンナリ]」
真っ白なベラムにピンクのカーネーションと青いオオセンナリが描かれた作品です。鉛筆と水彩で描かれているので淡く、柔らかい印象を受けました。
と言うことで、博物的な要素が強めの画家で、今まで観てきた美術展とは一線を画す感じで中々楽しめました。花の名前や違いが分かる人はより楽しめるんじゃないかな。花好きの人はチェックしてみてください。
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Comment
今晩は☆
『美花選』展は、前から狙っていた(?)
美術展だったんですよ~♪♪♪
私もその内、観に行く予定です。
そして、以外や以外・・・
そこまで混んでいなかったのですね!!
激混みを予想していました。
21世紀のxxx者さんのレポを読んだら、
余計に楽しみになってきました。
ありがとうございますm(_ _)m
いつも夜遅いですが、
ちゃんと寝ていますか~??
美術展だったんですよ~♪♪♪
私もその内、観に行く予定です。
そして、以外や以外・・・
そこまで混んでいなかったのですね!!
激混みを予想していました。
21世紀のxxx者さんのレポを読んだら、
余計に楽しみになってきました。
ありがとうございますm(_ _)m
いつも夜遅いですが、
ちゃんと寝ていますか~??
Re: 今晩は☆
>いねむり姫さん
コメントありがとうございます^^
意外と空いていてじっくりと観ることができましたよ。
日によって違うとは思いますが、そんなに混まないんじゃないかな?
今回の展示は花好きの人には特に面白い内容だと思います。
図鑑のようですが、たくさんの花に囲まれた会場は華やかでした。
是非楽しんできてください^^
最近朝起きられなくて難儀してますw 会社はフレックスなので何とかなってますが。
コメントありがとうございます^^
意外と空いていてじっくりと観ることができましたよ。
日によって違うとは思いますが、そんなに混まないんじゃないかな?
今回の展示は花好きの人には特に面白い内容だと思います。
図鑑のようですが、たくさんの花に囲まれた会場は華やかでした。
是非楽しんできてください^^
最近朝起きられなくて難儀してますw 会社はフレックスなので何とかなってますが。
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Author:21世紀のxxx者
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
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