破天荒の浮世絵師 歌川国芳 前期:豪傑なる武者と妖怪 【太田記念美術館】
前回ご紹介したカフェでお茶する前に、太田記念美術館で「破天荒の浮世絵師 歌川国芳 (前期:豪傑なる武者と妖怪)」を観てきました。

【展覧名】
没後150年記念 破天荒の浮世絵師 歌川国芳
前期:〈豪傑なる武者と妖怪〉
【公式サイト】
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H230607kuniyoshi.html
【会場】太田記念美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】原宿駅、明治神宮前駅
【会期】
前期:〈豪傑なる武者と妖怪〉 2011年6月1日(水)~6月26日(日)
後期:〈遊び心と西洋の風〉 2011年7月1日(金)~7月28日(木)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間40分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
結構混んでいて、元々狭いこともあって混雑感がありました。
このブログでこの美術館のことを記事にするのは初めてというのが自分でも驚きw スルーしまくっててすみません(><) しかし、今回は歌川国芳の没後150年を記念した展示で絶対に逃すまいと楽しみにしていました。 この展示は前期・後期で大きく内容が変わるようで、今回私が観てきたのは前期となります。前期は武者絵や妖怪絵、後期は西洋風の作品や洒落の効いた作品などが中心となるようです。詳しくは章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
なお、今回の展示はあまり多くの解説はありませんでしたので、去年ご紹介した府中市美術館の展示の記事なども参考にして頂ければと思います。また、作品リストは館員さんに訊かないと貰えないようでした。しかし、公式ページで確認ことができますので、お目当ての作品がある方は予め出品時期を確認しておくことをお勧めします。
参考リンク:出品作リスト
参考記事:歌川国芳-奇と笑いの木版画 (府中市美術館)
<爽 美人画・風俗画>
まずは肉筆のコーナーです。今回の展示ではここだけ履物を脱いで観ることになります(他はカーペットが敷かれていました)
歌川国芳 「浴後美人図」
国芳と弟子の国英の合筆の作品です。背を向けて振り返る湯上りの美人が描かれ、手ぬぐいを肩にかけて着物は肌蹴ています。その目線の先には釣忍にとまった燕の姿があり、夏であることが分かります。白い肌に青い着物など、爽やかさに溢れ、燕からも軽快な印象を受けました。
ここには月岡芳年の作品や、五姓田芳柳による国芳の肖像なども展示されていました。
<勇 武者絵>
続いては今回の大きなテーマの1つである武者絵です。国芳は30代の頃に描いた水滸伝のシリーズで人気となった絵師で、まずは水滸伝関連の作品が並んでいました。
歌川国芳 「稗史水滸伝」
これは水滸伝の本で、国芳が挿絵を担当したものです。挿絵が画面いっぱいに描かれていて、むしろ絵本や漫画のような感じです。見開きで2人が戦っている様子が描かれ、非常に臨場感がありました。やはりバトルものの漫画に近いかなw
歌川国芳 「水滸伝豪傑百八人之一個 清河県之産武松」
豪傑が山道で遭遇した虎を殴り殺している様子を描いた作品です。虎と豪傑は色が近いこともあって、一体となっているような印象を受けます。圧迫感を受けるほど画面いっぱいに密集して描かれ迫力がありました。
歌川国芳 「仮名読八犬伝」
こちらは里見八犬伝の挿絵で、国芳は27編まで担当していたそうです。非常に濃い色彩で描かれ、犬を連れた姫や放射状にビームが出ている犬の顔?の絵などが描かれていました。原作は私にはあまり面白くないですが、これで読んだら面白いかもw
歌川国芳 「鬼若丸」
大きな鯉と格闘する鬼若丸こと弁慶を描いた作品です。今まさに刀を刺そうとして足と左手で鯉を捕まえています。鯉も身を丸くして抵抗しているように見えました。格闘の勢いを感じます。
歌川国芳 「弁慶梵鐘引き上げ」
3枚セットの続絵です。右側で筋肉隆々の弁慶が自分より大きな鐘を引っ張っている様子が描かれた「曳摺鐘」の伝説をテーマにした作品です。弁慶が結構なイケメンで私のイメージする弁慶と違うw 鐘はかなり大きく観るからに重そうで、3枚続きならではの迫力のある作品となっていました。
この辺にはこうした弁慶関連の作品が何点かありました。 続いて2Fに移動します。
歌川国芳 「四条縄手の戦い」
6枚セットの続絵で、合戦の様子を描いた作品です。左から矢が雨のように降り注ぎ、1枚に1~2人ずつそれに向かっています。奮戦している人もいれば、頭から血を流している人、もう死にそうな顔な人などかなり苦戦している感じがします。これまた6枚並んだおかげで壮観でインパクトのある作品でした。
この辺に国芳の人柄に関する解説がありました。国芳は侠気があり、小さなことには拘らず、その日に得た画料はその日に使うという、まさに「宵越の銭は持たない」を地で行く江戸っ子気質だったそうです。また、堅苦しい礼儀・礼節は好まず、町火消しなどと仲が良く、火事ともなれば危険を省みずに消化を手伝うなど、粋な親分だったようです。弟子思い・家族思いで、国芳親分を慕ってたくさんの弟子が集まったとのことですので、相当に気風の良い人だったんでしょうね。
<怪 妖怪絵>
続いては今回の目玉のコーナーの妖怪絵です。奇想天外と呼ぶに相応しい、想像力豊かな妖怪たちが並んでいました。
歌川国芳 「下野之国奈須の原金毛白面九尾の悪狐たいじの図」
3枚続きの作品で、真ん中に金色の毛をした九尾の狐が描かれています。馬に乗った侍に槍で突かれ、悶えているように見えます。左にも馬上で弓を構えている侍がいて、周りにはたくさんの兵が草むらを取り囲んでいました。 苦しむ表情を含めて躍動や動きを感じました。
この辺は3枚続きの作品ばかりで、パノラマ的な迫力ある内容となっています。
歌川国芳 「摂州大物浦平家怨霊顕るる図」
これも3枚続きの作品で府中の展示の時にもご紹介しました。単純化されたうねる波の上を行く帆船が描かれ、そこにたくさんの武者たちが乗っています。船の行く先には海の中から現れた平家の亡霊が待ち構えていて、長刀を持った兵や烏帽子をかぶった亡霊など、青白く不気味な姿をしています。見るからに恐ろしくも面白い作品です。
歌川国芳 「見立東海道五拾三次 岡部 猫石の由来」
これも3枚続きで以前ご紹介した作品です。中央に巨大な化け猫が描かれ、鋭い目をして正面をにらんでいます。その手前には3人の人物?と手ぬぐいを被って踊る2匹の猫たちの姿もあります。化け物が現れた緊迫したシーンのようであり、猫の阿波踊りみたいなのが笑いを誘いました。なかなかインパクトがあって記憶に残りますw
この後には怪鳥、わに、大ざる、雷などと戦う武者の絵が並んでいました。武者絵と妖怪絵の両側面のような感じかな。
歌川国芳 「美家本武蔵」
右手で大蝙蝠を押さえつけ、左手で刀を突き刺そうとしている宮本武蔵を描いた作品です。大蝙蝠は苦しそうな表情をしていて、全体的に緊張感がありました。
この辺には武蔵が人食い鮫を退治している作品もありました。
歌川国芳 「蝦蟇仙人」
頭に蝦蟇蛙(がまがえる)を乗せ、大蝦蟇に肘をつく蝦蟇仙人を描いた作品です。周りにも大きな蝦蟇たちが取り囲んでいて、仙人はちょっと楽しそうな顔をしていました。蝦蟇たちがキモ可愛いですw
歌川国芳 「源頼光公館土蜘作妖怪図」
手前に妖怪退治で有名な源頼光(よりみつ/らいこう)たちがくつろいでいて、囲碁を打ったり茶を飲んでいます。その後ろの垂れ幕のように暗くなったところには、たくさんの妖怪たちが2手に分かれて合戦しているように並んでいます。これは妖怪絵でありつつ天保の改革を風刺した作品らしく、右には老中の水野忠邦と徳川将軍らしき姿も描かれています。背景の妖怪にもそれぞれ意味があるようで、初物のスイカ、富くじ、歯のないお化け⇒噺家というように改革で禁止された恨みで化けて出てきたようです。 江戸ではこれがそれぞれ何を意味するか解き明かすのがブームになったそうで、私も一生懸命考えましたがお手上げでしたw この時代に改革を皮肉るとは気骨がありますね。
この隣も囲碁をする源頼光の四天王(金太郎こと坂田金時など)を描いた作品もありました。妖怪を押さえつけて熱中する様子がちょっとシュールw 他にも土蜘蛛や酒呑童子とのシリーズもあり、源頼光関連が充実しています。源頼光の物語は漫画にしても面白そうですw
歌川国芳 「東山桜荘子」
これは歌舞伎の「東山桜荘子」の一場面で、浅倉当吾という人物の亡霊が現れるシーンを描いたものです。座敷に集まった腰元たちは怨霊の顔となり、中央の織越大領政知を取り囲みます。ふわふわと浮いた幽霊などもいて、こいつらはちょっと抜けた感じで笑えますw 織越大領政知にはたくさんの蛇が巻きつくなど怨霊の総攻撃といった趣でした。面白いです。
歌川国芳 「相馬の古内裏」 ★こちらで観られます
妖術によって呼び出された巨大な骸骨の妖怪を描いた作品です。3枚セットのうち2枚は骸骨で構成されていて、凄い迫力と存在感を出しています。解説によると、国芳は西洋の解剖学の本を読んでいたらしく、緻密で性格な骨格となっているのも見所です。陰影も強調され、不気味な雰囲気がありました。
歌川国芳 「清盛入道布引瀧遊覧 悪源太義平霊討難波次郎」
処刑された悪源太義平が雷となって、処刑した難波次郎を焼き殺すシーンを描いた作品です。炎か人魂のようなものが無数に集まったものに乗った黒い体の悪源太義平が、3枚の画面に渡って稲光を出していて、反射するように飛び散った光に物凄いエネルギーを感じます。真ん中では仰け反って吹っ飛ばされている人もいて、勢いを感じました。
歌川国芳 「百人一首之内 大納言経信」
平安時代の歌人、源経信が和歌を詠んだところ、風流を好んだ朱雀門院の鬼が漢詩を吟じたというシーンを描いた作品です。影のような大きな鬼が現れ、口から文字の入った帯のようなものを吐き出していて、これが漢詩のようでした。漫画のようだと解説されていましたが、斬新で面白い発想でした。
このコーナーは地下にも若干続きます。ご紹介した作品以外にも府中の時にも見た「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」や「鬼若丸大鯉退治」などもありました。
歌川国芳 「地獄変相図」
これは地下にあった3枚セットの地獄絵です。中央に閻魔と、書類をもった従者たちが描かれ、手前にはたくさんの亡者が跪いたり、鬼に責められているようです。針の山を登っている様子などもあって、まさに地獄と言った様相でした。
<華 役者絵・忠臣蔵>
最後は役者絵と忠臣蔵を題材にしたコーナーでした。
歌川国芳 「国芳芝居草稿」 ★こちらで観られます
これは2階の妖怪絵の反対側に展示されていました。歌舞伎の登場人物など様々な人物を墨のみで描いたスケッチのような画巻です。10mくらいはあるんじゃないかな? 簡略化して描いていますがそれでも緻密で、いずれも生き生きとしていて人物の動きを感じるような描写です。さらに、それがびっしりと描き込まれているのに驚きました。国芳の描写力がよく分かる作品です。
歌川国芳 「四代目中村歌右衛門」
坊主頭の役者が画面いっぱいに描かれた作品です。口を結んで目を鋭くしている表情は鬼気迫る感じでちょっと怖い。これはこの役者が最後に演じた平清盛の姿らしく、死絵だったと記憶しています。
歌川国芳 「似達磨の一軸」
これは達磨を描いた作品ですが、四代目中村歌右衛門をモデルにしているようです。絵の中で掛け軸のようになっていて、表装なども描かれているのがトリックアート的で面白かったです。
歌川国芳 「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」
山東京伝の読本に出てくる人物を描いた作品です。肩に刀を担ぎ、どくろ柄の着物を着ています。しかし、よく観るとこのどくろは黒地に白猫がたくさん集まって表現されたもので、子猫もいて何とも可愛らしいです。怖いはずのどくろが可愛いにゃんこたちで描かれている…。この発想のずば抜けたところが国芳の魅力ですね。
また、最後の章の地下には10分程度の映像があります。今回は展示されていませんですが、後期展示の「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」(人がたくさん合体して人の形になっている絵)を実際に再現している様子は必見ですw
ということで、かなり満足の内容でした。何と言っても妖怪絵が面白いです。これは後期の展示も絶対にいかなければ…。 すでに人気の展覧会となっていますので、気になる方はお早めにどうぞ。前期はもうすぐ終わりです!


【展覧名】
没後150年記念 破天荒の浮世絵師 歌川国芳
前期:〈豪傑なる武者と妖怪〉
【公式サイト】
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H230607kuniyoshi.html
【会場】太田記念美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】原宿駅、明治神宮前駅
【会期】
前期:〈豪傑なる武者と妖怪〉 2011年6月1日(水)~6月26日(日)
後期:〈遊び心と西洋の風〉 2011年7月1日(金)~7月28日(木)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間40分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
結構混んでいて、元々狭いこともあって混雑感がありました。
このブログでこの美術館のことを記事にするのは初めてというのが自分でも驚きw スルーしまくっててすみません(><) しかし、今回は歌川国芳の没後150年を記念した展示で絶対に逃すまいと楽しみにしていました。 この展示は前期・後期で大きく内容が変わるようで、今回私が観てきたのは前期となります。前期は武者絵や妖怪絵、後期は西洋風の作品や洒落の効いた作品などが中心となるようです。詳しくは章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
なお、今回の展示はあまり多くの解説はありませんでしたので、去年ご紹介した府中市美術館の展示の記事なども参考にして頂ければと思います。また、作品リストは館員さんに訊かないと貰えないようでした。しかし、公式ページで確認ことができますので、お目当ての作品がある方は予め出品時期を確認しておくことをお勧めします。
参考リンク:出品作リスト
参考記事:歌川国芳-奇と笑いの木版画 (府中市美術館)
<爽 美人画・風俗画>
まずは肉筆のコーナーです。今回の展示ではここだけ履物を脱いで観ることになります(他はカーペットが敷かれていました)
歌川国芳 「浴後美人図」
国芳と弟子の国英の合筆の作品です。背を向けて振り返る湯上りの美人が描かれ、手ぬぐいを肩にかけて着物は肌蹴ています。その目線の先には釣忍にとまった燕の姿があり、夏であることが分かります。白い肌に青い着物など、爽やかさに溢れ、燕からも軽快な印象を受けました。
ここには月岡芳年の作品や、五姓田芳柳による国芳の肖像なども展示されていました。
<勇 武者絵>
続いては今回の大きなテーマの1つである武者絵です。国芳は30代の頃に描いた水滸伝のシリーズで人気となった絵師で、まずは水滸伝関連の作品が並んでいました。
歌川国芳 「稗史水滸伝」
これは水滸伝の本で、国芳が挿絵を担当したものです。挿絵が画面いっぱいに描かれていて、むしろ絵本や漫画のような感じです。見開きで2人が戦っている様子が描かれ、非常に臨場感がありました。やはりバトルものの漫画に近いかなw
歌川国芳 「水滸伝豪傑百八人之一個 清河県之産武松」
豪傑が山道で遭遇した虎を殴り殺している様子を描いた作品です。虎と豪傑は色が近いこともあって、一体となっているような印象を受けます。圧迫感を受けるほど画面いっぱいに密集して描かれ迫力がありました。
歌川国芳 「仮名読八犬伝」
こちらは里見八犬伝の挿絵で、国芳は27編まで担当していたそうです。非常に濃い色彩で描かれ、犬を連れた姫や放射状にビームが出ている犬の顔?の絵などが描かれていました。原作は私にはあまり面白くないですが、これで読んだら面白いかもw
歌川国芳 「鬼若丸」
大きな鯉と格闘する鬼若丸こと弁慶を描いた作品です。今まさに刀を刺そうとして足と左手で鯉を捕まえています。鯉も身を丸くして抵抗しているように見えました。格闘の勢いを感じます。
歌川国芳 「弁慶梵鐘引き上げ」
3枚セットの続絵です。右側で筋肉隆々の弁慶が自分より大きな鐘を引っ張っている様子が描かれた「曳摺鐘」の伝説をテーマにした作品です。弁慶が結構なイケメンで私のイメージする弁慶と違うw 鐘はかなり大きく観るからに重そうで、3枚続きならではの迫力のある作品となっていました。
この辺にはこうした弁慶関連の作品が何点かありました。 続いて2Fに移動します。
歌川国芳 「四条縄手の戦い」
6枚セットの続絵で、合戦の様子を描いた作品です。左から矢が雨のように降り注ぎ、1枚に1~2人ずつそれに向かっています。奮戦している人もいれば、頭から血を流している人、もう死にそうな顔な人などかなり苦戦している感じがします。これまた6枚並んだおかげで壮観でインパクトのある作品でした。
この辺に国芳の人柄に関する解説がありました。国芳は侠気があり、小さなことには拘らず、その日に得た画料はその日に使うという、まさに「宵越の銭は持たない」を地で行く江戸っ子気質だったそうです。また、堅苦しい礼儀・礼節は好まず、町火消しなどと仲が良く、火事ともなれば危険を省みずに消化を手伝うなど、粋な親分だったようです。弟子思い・家族思いで、国芳親分を慕ってたくさんの弟子が集まったとのことですので、相当に気風の良い人だったんでしょうね。
<怪 妖怪絵>
続いては今回の目玉のコーナーの妖怪絵です。奇想天外と呼ぶに相応しい、想像力豊かな妖怪たちが並んでいました。
歌川国芳 「下野之国奈須の原金毛白面九尾の悪狐たいじの図」
3枚続きの作品で、真ん中に金色の毛をした九尾の狐が描かれています。馬に乗った侍に槍で突かれ、悶えているように見えます。左にも馬上で弓を構えている侍がいて、周りにはたくさんの兵が草むらを取り囲んでいました。 苦しむ表情を含めて躍動や動きを感じました。
この辺は3枚続きの作品ばかりで、パノラマ的な迫力ある内容となっています。
歌川国芳 「摂州大物浦平家怨霊顕るる図」
これも3枚続きの作品で府中の展示の時にもご紹介しました。単純化されたうねる波の上を行く帆船が描かれ、そこにたくさんの武者たちが乗っています。船の行く先には海の中から現れた平家の亡霊が待ち構えていて、長刀を持った兵や烏帽子をかぶった亡霊など、青白く不気味な姿をしています。見るからに恐ろしくも面白い作品です。
歌川国芳 「見立東海道五拾三次 岡部 猫石の由来」
これも3枚続きで以前ご紹介した作品です。中央に巨大な化け猫が描かれ、鋭い目をして正面をにらんでいます。その手前には3人の人物?と手ぬぐいを被って踊る2匹の猫たちの姿もあります。化け物が現れた緊迫したシーンのようであり、猫の阿波踊りみたいなのが笑いを誘いました。なかなかインパクトがあって記憶に残りますw
この後には怪鳥、わに、大ざる、雷などと戦う武者の絵が並んでいました。武者絵と妖怪絵の両側面のような感じかな。
歌川国芳 「美家本武蔵」
右手で大蝙蝠を押さえつけ、左手で刀を突き刺そうとしている宮本武蔵を描いた作品です。大蝙蝠は苦しそうな表情をしていて、全体的に緊張感がありました。
この辺には武蔵が人食い鮫を退治している作品もありました。
歌川国芳 「蝦蟇仙人」
頭に蝦蟇蛙(がまがえる)を乗せ、大蝦蟇に肘をつく蝦蟇仙人を描いた作品です。周りにも大きな蝦蟇たちが取り囲んでいて、仙人はちょっと楽しそうな顔をしていました。蝦蟇たちがキモ可愛いですw
歌川国芳 「源頼光公館土蜘作妖怪図」
手前に妖怪退治で有名な源頼光(よりみつ/らいこう)たちがくつろいでいて、囲碁を打ったり茶を飲んでいます。その後ろの垂れ幕のように暗くなったところには、たくさんの妖怪たちが2手に分かれて合戦しているように並んでいます。これは妖怪絵でありつつ天保の改革を風刺した作品らしく、右には老中の水野忠邦と徳川将軍らしき姿も描かれています。背景の妖怪にもそれぞれ意味があるようで、初物のスイカ、富くじ、歯のないお化け⇒噺家というように改革で禁止された恨みで化けて出てきたようです。 江戸ではこれがそれぞれ何を意味するか解き明かすのがブームになったそうで、私も一生懸命考えましたがお手上げでしたw この時代に改革を皮肉るとは気骨がありますね。
この隣も囲碁をする源頼光の四天王(金太郎こと坂田金時など)を描いた作品もありました。妖怪を押さえつけて熱中する様子がちょっとシュールw 他にも土蜘蛛や酒呑童子とのシリーズもあり、源頼光関連が充実しています。源頼光の物語は漫画にしても面白そうですw
歌川国芳 「東山桜荘子」
これは歌舞伎の「東山桜荘子」の一場面で、浅倉当吾という人物の亡霊が現れるシーンを描いたものです。座敷に集まった腰元たちは怨霊の顔となり、中央の織越大領政知を取り囲みます。ふわふわと浮いた幽霊などもいて、こいつらはちょっと抜けた感じで笑えますw 織越大領政知にはたくさんの蛇が巻きつくなど怨霊の総攻撃といった趣でした。面白いです。
歌川国芳 「相馬の古内裏」 ★こちらで観られます
妖術によって呼び出された巨大な骸骨の妖怪を描いた作品です。3枚セットのうち2枚は骸骨で構成されていて、凄い迫力と存在感を出しています。解説によると、国芳は西洋の解剖学の本を読んでいたらしく、緻密で性格な骨格となっているのも見所です。陰影も強調され、不気味な雰囲気がありました。
歌川国芳 「清盛入道布引瀧遊覧 悪源太義平霊討難波次郎」
処刑された悪源太義平が雷となって、処刑した難波次郎を焼き殺すシーンを描いた作品です。炎か人魂のようなものが無数に集まったものに乗った黒い体の悪源太義平が、3枚の画面に渡って稲光を出していて、反射するように飛び散った光に物凄いエネルギーを感じます。真ん中では仰け反って吹っ飛ばされている人もいて、勢いを感じました。
歌川国芳 「百人一首之内 大納言経信」
平安時代の歌人、源経信が和歌を詠んだところ、風流を好んだ朱雀門院の鬼が漢詩を吟じたというシーンを描いた作品です。影のような大きな鬼が現れ、口から文字の入った帯のようなものを吐き出していて、これが漢詩のようでした。漫画のようだと解説されていましたが、斬新で面白い発想でした。
このコーナーは地下にも若干続きます。ご紹介した作品以外にも府中の時にも見た「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」や「鬼若丸大鯉退治」などもありました。
歌川国芳 「地獄変相図」
これは地下にあった3枚セットの地獄絵です。中央に閻魔と、書類をもった従者たちが描かれ、手前にはたくさんの亡者が跪いたり、鬼に責められているようです。針の山を登っている様子などもあって、まさに地獄と言った様相でした。
<華 役者絵・忠臣蔵>
最後は役者絵と忠臣蔵を題材にしたコーナーでした。
歌川国芳 「国芳芝居草稿」 ★こちらで観られます
これは2階の妖怪絵の反対側に展示されていました。歌舞伎の登場人物など様々な人物を墨のみで描いたスケッチのような画巻です。10mくらいはあるんじゃないかな? 簡略化して描いていますがそれでも緻密で、いずれも生き生きとしていて人物の動きを感じるような描写です。さらに、それがびっしりと描き込まれているのに驚きました。国芳の描写力がよく分かる作品です。
歌川国芳 「四代目中村歌右衛門」
坊主頭の役者が画面いっぱいに描かれた作品です。口を結んで目を鋭くしている表情は鬼気迫る感じでちょっと怖い。これはこの役者が最後に演じた平清盛の姿らしく、死絵だったと記憶しています。
歌川国芳 「似達磨の一軸」
これは達磨を描いた作品ですが、四代目中村歌右衛門をモデルにしているようです。絵の中で掛け軸のようになっていて、表装なども描かれているのがトリックアート的で面白かったです。
歌川国芳 「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」
山東京伝の読本に出てくる人物を描いた作品です。肩に刀を担ぎ、どくろ柄の着物を着ています。しかし、よく観るとこのどくろは黒地に白猫がたくさん集まって表現されたもので、子猫もいて何とも可愛らしいです。怖いはずのどくろが可愛いにゃんこたちで描かれている…。この発想のずば抜けたところが国芳の魅力ですね。
また、最後の章の地下には10分程度の映像があります。今回は展示されていませんですが、後期展示の「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」(人がたくさん合体して人の形になっている絵)を実際に再現している様子は必見ですw
ということで、かなり満足の内容でした。何と言っても妖怪絵が面白いです。これは後期の展示も絶対にいかなければ…。 すでに人気の展覧会となっていますので、気になる方はお早めにどうぞ。前期はもうすぐ終わりです!
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Comment
国芳すごい!
先日、大阪での国芳の展覧会では、前期後期で400点展示されていて、すごい数の作品を観たと思ったのですが、太田記念美術館のサイトを見ると、まだ見ていない作品が。
国芳、やっぱりすごいですね。
私も武者絵や妖怪の作品が迫力があって気に入ってます。
国芳、やっぱりすごいですね。
私も武者絵や妖怪の作品が迫力があって気に入ってます。
Re: 国芳すごい!
>Ms.れでぃさん
コメントありがとうございます^^ 私もよくMs.れでぃさんのサイトを拝見しております。
今年は国芳の展示が結構各所を巡回するようですね。
私はてっきりこれが大阪の展示の巡回なのかと思っていましたが、森アーツの方に行くのかな??
丸かぶりな内容になりそうな気がしますが…w
後期には尽くし物シリーズや影絵、おもちゃ絵などもありそうなので楽しみにしています。
国芳は本当に素晴らしい絵師ですね。
コメントありがとうございます^^ 私もよくMs.れでぃさんのサイトを拝見しております。
今年は国芳の展示が結構各所を巡回するようですね。
私はてっきりこれが大阪の展示の巡回なのかと思っていましたが、森アーツの方に行くのかな??
丸かぶりな内容になりそうな気がしますが…w
後期には尽くし物シリーズや影絵、おもちゃ絵などもありそうなので楽しみにしています。
国芳は本当に素晴らしい絵師ですね。
No title
おはようございます。
私のブログにもいつも見に来てくださってありがとうございます。
最近、週末ぐらいしか更新できなくて、申し訳ないです。
ところで国芳展、少し知らない作品もあるとはいえ、私も大阪の展覧会が太田記念美術館と内容がかぶっているなと思ったのですが、時期とタイトルが違うので同じ展覧会ではないのだなと思ってました。
でも、かなりかぶっていると思います。
それにしても、いつもこちらのブログを見て、東京はたくさん展覧会がきていいなと、うらやましく思っています。
私のブログにもいつも見に来てくださってありがとうございます。
最近、週末ぐらいしか更新できなくて、申し訳ないです。
ところで国芳展、少し知らない作品もあるとはいえ、私も大阪の展覧会が太田記念美術館と内容がかぶっているなと思ったのですが、時期とタイトルが違うので同じ展覧会ではないのだなと思ってました。
でも、かなりかぶっていると思います。
それにしても、いつもこちらのブログを見て、東京はたくさん展覧会がきていいなと、うらやましく思っています。
No title
こんばんわ!!
来週この展覧会に行く予定です。
映像は探偵ナイトスクープの映像かどうか気になっています。ではまた!!
来週この展覧会に行く予定です。
映像は探偵ナイトスクープの映像かどうか気になっています。ではまた!!
ややこしや~
大阪の展覧会とかぶっているのも多そうですね。
でも、大阪で激混み・不完全燃焼だったので、
こちらも見たくなりました!
ただ、もうちょっと区別しやすい展覧会名に
して欲しいですね(笑)
でも、大阪で激混み・不完全燃焼だったので、
こちらも見たくなりました!
ただ、もうちょっと区別しやすい展覧会名に
して欲しいですね(笑)
Re: No title
>Ms.れでぃさん
コメントありがとうございます。
私も気になって調べてみたのですが、確かに別物のようですね。
http://kuniyoshi.exhn.jp/
まあ、面白いのをピックアップすると大体似てくるんでしょうね。
これはこれで楽しみにしてようと思います。
これだけ展覧会があるので東京から離れたくありませんw
大阪は京都と分け合う感じなのかな。
コメントありがとうございます。
私も気になって調べてみたのですが、確かに別物のようですね。
http://kuniyoshi.exhn.jp/
まあ、面白いのをピックアップすると大体似てくるんでしょうね。
これはこれで楽しみにしてようと思います。
これだけ展覧会があるので東京から離れたくありませんw
大阪は京都と分け合う感じなのかな。
Re: No title
>だまけんさん
コメントありがとうございます^^
映像は確かNHKが製作元だったように思いますが、引用している可能性もありますね。
ちょっと会場が狭いですが、素晴らしい展覧会でした。楽しんできてください。
コメントありがとうございます^^
映像は確かNHKが製作元だったように思いますが、引用している可能性もありますね。
ちょっと会場が狭いですが、素晴らしい展覧会でした。楽しんできてください。
Re: ややこしや~
>ごじょさん
コメントありがとうございます。
はい、かぶってるの多そうですw
とは言え、国芳は何度観ても面白いので、
2回観るチャンスがある!と喜んでおります。
東京ではいい具合に半年ずれてるのは流石に空気を読んだんでしょうかw
コメントありがとうございます。
はい、かぶってるの多そうですw
とは言え、国芳は何度観ても面白いので、
2回観るチャンスがある!と喜んでおります。
東京ではいい具合に半年ずれてるのは流石に空気を読んだんでしょうかw
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