パウル・クレー おわらないアトリエ 【東京国立近代美術館】
前回ご紹介した東京国立近代美術館工芸館の展示を見た後、本館に移動して今回のお目当ての「パウル・クレー おわらないアトリエ」を観てきました。

【展覧名】
パウル・クレー おわらないアトリエ
【公式サイト】
http://klee.exhn.jp/index.html
http://www.momat.go.jp/Honkan/paul_klee_2011/index.html
【会場】東京国立近代美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】東京メトロ東西線 竹橋駅
【会期】2011年5月31日(火)~7月31日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
結構お客さんがいて、チケットも2~3分くらいの列ができていました。中に入ると狭いところがある(特に前半)ので、混雑感があり、観ていてちょっと疲れるくらいの混み具合でした。クレーってこんなに人気があるんですね。
さて、今回の展示は6章に分かれていて、前半は活動拠点の変遷、中盤は創作方法ごとに分けた展示、最後は画家自らが分類した「特別クラス」の作品の展示となっていました。非常に点数が多く、パウル・クレー・センターの所蔵品をはじめ、180点も展示されていてボリュームたっぷりでした。詳しくは各章ごとにご紹介しようと思います。
なお、以前にも書きましたが私にとってクレーは苦手な部類です^^; 多分、好きな人にはこの上ない展示だと思うので、そこは好みの問題として受け取ってくださいw
参考記事:20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代(bunkamura)
<自画像>
まずは自画像のコーナーです。簡略化された自画像が数点並んでいました。
ここにあった解説によると、クレーは4歳の頃の絵から9000点ものリストを作っていたそうで、何を使ってどのように描いたかを記録するのは極めて重要な関心ごとだったようです。
パウル・クレー 「思索する芸術家」
頭をおさえた自画像で、簡略化された顔の表現となっています。ちょっと落書きみたいなw この辺には他にも「感じとる芸術家」などもあり、自画像的な絵でどう作品を作り出したかを描いているようでした。この作品は生前には発表されなかったのだとか。
解説によると、クレーが40歳頃、ドイツ革命が起きてクレーもそれに参加しましたが、共和国が倒れてベルンに逃亡せざるを得なかったそうです。
パウル・クレー 「素描 19/75 に基づいて」
これは発表した作品で、目をつぶって真正面を見る自画像です。耳が無く、顔は四角くて深く何かを考えているようでした。手などもなく表情だけ大きく描かれていたのも印象的でした。
この辺にはクレーの使っていた道具やスケッチブックなどもありました。また、クレーのアトリエの写真のコーナーもあり、これは自分で撮ったもののようです。自分の絵の変遷の節目に撮られたものが多いらしく、アトリエは生涯5箇所を転々としたようです。その話は次の章に繋がります。
<現在/進行形――アトリエの中の作品たち>
続いてはアトリエの変遷を追う形で小部屋に分かれて展示されたコーナーです。ここが狭くて一番混雑感があるかも。何回か人とぶつかるくらいの混雑ぶりでした。
パウル・クレー 「赤い旗のある建築」
幾何学的でどこか有機的なブロック?などのある作品です。上のほうには赤い旗のようなものがあってタイトル的には建物なのかな?w
解説によると、この頃にはマルクやマッケらと知り合い、クレーは「青騎士」に入っていたそうです。ピカソやマティスにも感銘を受けていたそうで、若干そうした画家たちの影響を受けているようにも思えました。
参考記事:カンディンスキーと青騎士展 (三菱一号館美術館)
この辺は具象と抽象との境目的な感じの作品が中心かな。
パウル・クレー 「花ひらく木」 ★こちらで観られます
これはここの所蔵品で、升目のように色とりどりの四角形が並んだ抽象画です。ランダムな感じの色がリズミカルで、これは意味は分からなくても楽しいです。花には見えないけどw
参考記事;東京国立近代美術館の案内 (2010年02月)
パウル・クレー 「花ひらいて」「無題」 ★こちらで観られます
これは先ほどの「花ひらく木」とよく似た作品で、2回りくらい大きくなっています。それもそのはず「花ひらく木」を90度回転させて倍の大きさにしたものだそうで、近くの映像でそれを分かりやすく説明していました。また、この作品には裏面もあり、木のようなものが逆さに描かれていました。間違って逆さに展示しているわけではなさそうですw 表と裏の絵の関連性はよく分かりませんが、解説によると2次元的なものを3次元的にしているとのことでした。
この辺はバウハウスの教員として引っ越してきたヴァイマールにいた時代の部屋の写真と作品が並びます。(その前はミュンヘンかな) 中には「花ひらく木」が室内に飾られた写真もありました。その次はデッサウ時代、デュッセルドルフ時代、ベルン時代と続きます。ベルンの頃にはナチスに追われて引っ越したようです。
参考記事:バウハウス・テイスト バウハウス・キッチン展 (パナソニック電工 汐留ミュージアム)
パウル・クレー 「山への衝動」 ★こちらで観られます
これもここの所蔵品で、山を登る汽車らしきものを描いた抽象っぽい作品です。太く黒い線が山や木を連想させ、リズミカルで楽しげな雰囲気に思えました。この作品の隣にはこれを描いているクレーの写真もあって、参考になります。
参考記事:東京国立近代美術館の案内 (2010年12月)
パウル・クレー 「獣たちが出会う」
黒い輪郭と淡い赤や黄色、青で描かれた動物たち?を描いた作品です。迷路のような暗号のような感じで表されているので、実際には獣なのかわかりませんがw
この辺には記号やコンポジション的な作品が並んでいました。
<プロセス1:写して/塗って/写して――油彩転写の作品>
続いては様々なクレーの技法を紹介する章が4つ続きます。クレーは最初に素描家としてスタートし、後に色彩を表現するようになったのですが、プロセス1のコーナーには「油彩転写」という素描を活かす技法の作品が並んでいました。これは素描を描いて、黒く塗りつぶた紙を置き、その上に別の紙を置いて素描をなぞると転写されるという仕組みです。(カーボン紙で写しをとるみたいな感じです) ちょっと言葉では分かりづらいですが、映像でも解説があるので分かりやすかったです。(映像は公式サイトでも見る事ができます)
パウル・クレー 「バルトロ:復讐だ、おお!復讐だ!」 ★こちらで観られます
杖をついた人?を単純化した作品で、転写を使って描かれています。幾何学的で簡潔に描かれ、どこかカンディンスキーの作風のようにも思いました。色彩はクレーらしいです。また、この辺は水彩と素描がセットで展示されているので見比べることができて面白いです。
パウル・クレー 「綱渡り師」 ★こちらで観られます
綱渡りしている人を幾何学的に単純化した作品です。これも元となった素描と一緒に展示されているのですが、針でなぞった跡があり、その製作工程を伺わせます。また、水彩の作品にはその勢いと手を置いた跡も残っていて、一種の臨場感がありました。 さらにそれをリトグラフにしたものも展示されていて、並べてみると同じようでもだいぶ印象が違って見えて面白かったです。
パウル・クレー 「蛾の踊り」
蛾と言うよりは人のような形をした像で、背景にはタイル状に緑~青のグラデーションがあります。その色合いのせいか、静かで神秘的な雰囲気がありました。また、こちらの作品にも元となった素描がセットで展示されていました。
<プロセス2:切って/回して/貼って――切断・再構成の作品>
続いては一度出来た作品を、切り離してから回したり入れ替えて、台紙に貼るという技法のコーナーです。創造的である一方で破壊的でもあるという意味もあるようでした。
パウル・クレー 「E.附近の風景(バイエルンにて)」 ★こちらで観られます
キュビスムを思わせる赤い屋根?や建物のようなものが描かれ、所々に記号のような木や、アルファベットのEなども書かれ、上2/3、下1/3くらいで切り離されて2つに分割されている作品です。何故切り離したのか、絵の意味は何かなどはよく分かりませんが、絵を切り離して再構成するという発想が斬新で面白かったです。
パウル・クレー 「「ハルピア・ハルピアーナ」、テノールとソプラノビンボー(ユニゾン)のため、変ト長調で」
これも分割されたものを1つに再構成した作品で、右、左、下の3枚から成ります。左は手を広げた人のような形の楽器や弦楽器がいくつか描かれ、猫?の姿もあります。右にはハープのような楽器があり、右端には細い腕のようなものがありました。これは左の絵の楽器の腕の部分で、絵を左右に分割したあと、入れ替えさせていることがわかります。また、下部は楽譜となっていて、全体で音楽に関する主題となっているようでした。解説によると、この絵は猫の不協和音を表現しているそうです。
ちなみにクレーは音楽一家でバイオリンはプロ級の腕前だったのだとか。
<プロセス3:切って/分けて/貼って――切断・分離の作品>
続いては元々1つであった作品を複数に分割して別々の作品とする技法のコーナーでした。
パウル・クレー 「赤いXのある」「赤い丸屋根のある」
もとは1つの作品を2つにしたものです。「赤い丸屋根のある」は恐らく風景画で、色面と黒い輪郭で丸屋根の建物らしきものを描いています。一方、「赤いXのある」はX字の階段のようなものが描かれた作品でした。…既に分かれているせいかもしれませんが、元々分かれてもおかしくないように見えます。解説によると、分かれたことで縦長となり水平方向が強調されるなどの効果があるそうでした。
ここには片割れだけの作品もありますが、やはりセットのほうが分かりやすいです。
<プロセス4:おもて/うら/おもて――両面の作品>
4つ目の技法はキャンバスの両面に描くもので、先ほどの「花ひらいて」と「無題」と同じような感じです。今は表裏で引き剥がされてしまった作品もあるので、これも両面で見られるのは貴重なようでした。
パウル・クレー 「海辺にかたちづくられるもの(表)」「無題(裏)」 ★こちらで観られます
表は薄い青地に黒い線が迷路のように描かれた抽象画、裏は色とりどりのレンガが積み重なったような作品です。意図はよく分かりませんが、両面まったく印象の異なる作品となっているのが面白いです。対になってるのかな?と考えてみたり。
それにしても、表裏で分かるように展示されているのが理屈抜きで面白いです。
パウル・クレー 「鉛直」
赤っぽい砂漠のような画面に、上にT字、下に逆さになったT字が群がったようなものが描かれています。これは重力の方向を示すそうで、下は地面に縛られ、上は自由な宇宙を表現しているようです。私にはT字がむしろ墓標のように見えたかなw この作品は表面しか展示されていないのですが、絵の中央あたりにうっすらと横になった人のようなものがあり、これは裏面が写りこんだものだそうです。隣にX線写真で裏の絵もわかるようになっていました。裏側はアウトサイダー的なものと解説していましたが、ある意味クレー自身の裏側なのかも…。
<過去/進行形――"特別クラス"の作品たち>
最後は画家自身が選んだ「特別クラス」という作品群です。クレーは自分の作品を8つのカテゴリに分類していたそうですが、それ以外に特別クラスという270点ほどの作品があるそうです。これらは、自分や妻のためのものや、自身の模範とした作品のようでした。さすがに良い作品が多いコーナーとなっていました。
パウル・クレー 「オスタームンディゲンの石切場にて、2台のクレーン」
非常に具象的な水彩画で、2台のクレーンと石切り場の様子を描いた作品です。労働者の姿も見られますが、どこかガランとして寂しい雰囲気でした。まだ抽象化する前の作品かな?
パウル・クレー 「襲われた場所」 ★こちらで観られます
背景に階段状のグラデーションがあり、そこに町のような幾何学模様が描かれ、画面上部には屈折した黒く太い矢印が下を指しています。これも意味はよく分かりませんが、矢印が強い印象を与えていて、タイトルと合わせて考えると何か強力なものがここにやってきたような感じがしました。
この作品については2011/7/2に放送される「美の巨人」で取り上げられるそうなので、ちょっと楽しみです。
参考リンク:「美の巨人」公式サイト
パウル・クレー 「山のカーニヴァル」 ★こちらで観られます
少し暗い画面の中、鳥、仮面の女、仮面の子供、ロボットのような謎のもの等々が描かれています。ちょっと神秘的な感じもしますが、どこか楽しげで温かみがあるように感じました。
パウル・クレー 「プルンのモザイク」
細かい四角がモザイク上に描かれ、そのうえにT字や丸などが描かれた作品です。青や紫のモザイクの色彩が綺麗で、単純な記号もリズミカルで楽しげでした。
最後には22分の映像がありました。この部屋はクレー最後の仕事場の再現なのかな。
と言うことで、技法なども分かって参考になる展示でした。…と言いつつ、記事を書いていて少々記憶が怪しいところがあったので、自分の中で消化できていないかもw 技法や背景は分かっても絵そのものの意味がよく分からないのと、混んでてあまり落ち着かなかったせいかな…。 まあ、苦手な私でも結構楽しめたほうだと思いますので、クレーが好きな人には非常に魅力ある展示ではないでしょうか。興味がある方はこれ以上混まないうちにお早めにどうぞ。
この後、常設展示も観てきました。次回は常設の様子をご紹介しようと思います。

【展覧名】
パウル・クレー おわらないアトリエ
【公式サイト】
http://klee.exhn.jp/index.html
http://www.momat.go.jp/Honkan/paul_klee_2011/index.html
【会場】東京国立近代美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】東京メトロ東西線 竹橋駅
【会期】2011年5月31日(火)~7月31日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
結構お客さんがいて、チケットも2~3分くらいの列ができていました。中に入ると狭いところがある(特に前半)ので、混雑感があり、観ていてちょっと疲れるくらいの混み具合でした。クレーってこんなに人気があるんですね。
さて、今回の展示は6章に分かれていて、前半は活動拠点の変遷、中盤は創作方法ごとに分けた展示、最後は画家自らが分類した「特別クラス」の作品の展示となっていました。非常に点数が多く、パウル・クレー・センターの所蔵品をはじめ、180点も展示されていてボリュームたっぷりでした。詳しくは各章ごとにご紹介しようと思います。
なお、以前にも書きましたが私にとってクレーは苦手な部類です^^; 多分、好きな人にはこの上ない展示だと思うので、そこは好みの問題として受け取ってくださいw
参考記事:20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代(bunkamura)
<自画像>
まずは自画像のコーナーです。簡略化された自画像が数点並んでいました。
ここにあった解説によると、クレーは4歳の頃の絵から9000点ものリストを作っていたそうで、何を使ってどのように描いたかを記録するのは極めて重要な関心ごとだったようです。
パウル・クレー 「思索する芸術家」
頭をおさえた自画像で、簡略化された顔の表現となっています。ちょっと落書きみたいなw この辺には他にも「感じとる芸術家」などもあり、自画像的な絵でどう作品を作り出したかを描いているようでした。この作品は生前には発表されなかったのだとか。
解説によると、クレーが40歳頃、ドイツ革命が起きてクレーもそれに参加しましたが、共和国が倒れてベルンに逃亡せざるを得なかったそうです。
パウル・クレー 「素描 19/75 に基づいて」
これは発表した作品で、目をつぶって真正面を見る自画像です。耳が無く、顔は四角くて深く何かを考えているようでした。手などもなく表情だけ大きく描かれていたのも印象的でした。
この辺にはクレーの使っていた道具やスケッチブックなどもありました。また、クレーのアトリエの写真のコーナーもあり、これは自分で撮ったもののようです。自分の絵の変遷の節目に撮られたものが多いらしく、アトリエは生涯5箇所を転々としたようです。その話は次の章に繋がります。
<現在/進行形――アトリエの中の作品たち>
続いてはアトリエの変遷を追う形で小部屋に分かれて展示されたコーナーです。ここが狭くて一番混雑感があるかも。何回か人とぶつかるくらいの混雑ぶりでした。
パウル・クレー 「赤い旗のある建築」
幾何学的でどこか有機的なブロック?などのある作品です。上のほうには赤い旗のようなものがあってタイトル的には建物なのかな?w
解説によると、この頃にはマルクやマッケらと知り合い、クレーは「青騎士」に入っていたそうです。ピカソやマティスにも感銘を受けていたそうで、若干そうした画家たちの影響を受けているようにも思えました。
参考記事:カンディンスキーと青騎士展 (三菱一号館美術館)
この辺は具象と抽象との境目的な感じの作品が中心かな。
パウル・クレー 「花ひらく木」 ★こちらで観られます
これはここの所蔵品で、升目のように色とりどりの四角形が並んだ抽象画です。ランダムな感じの色がリズミカルで、これは意味は分からなくても楽しいです。花には見えないけどw
参考記事;東京国立近代美術館の案内 (2010年02月)
パウル・クレー 「花ひらいて」「無題」 ★こちらで観られます
これは先ほどの「花ひらく木」とよく似た作品で、2回りくらい大きくなっています。それもそのはず「花ひらく木」を90度回転させて倍の大きさにしたものだそうで、近くの映像でそれを分かりやすく説明していました。また、この作品には裏面もあり、木のようなものが逆さに描かれていました。間違って逆さに展示しているわけではなさそうですw 表と裏の絵の関連性はよく分かりませんが、解説によると2次元的なものを3次元的にしているとのことでした。
この辺はバウハウスの教員として引っ越してきたヴァイマールにいた時代の部屋の写真と作品が並びます。(その前はミュンヘンかな) 中には「花ひらく木」が室内に飾られた写真もありました。その次はデッサウ時代、デュッセルドルフ時代、ベルン時代と続きます。ベルンの頃にはナチスに追われて引っ越したようです。
参考記事:バウハウス・テイスト バウハウス・キッチン展 (パナソニック電工 汐留ミュージアム)
パウル・クレー 「山への衝動」 ★こちらで観られます
これもここの所蔵品で、山を登る汽車らしきものを描いた抽象っぽい作品です。太く黒い線が山や木を連想させ、リズミカルで楽しげな雰囲気に思えました。この作品の隣にはこれを描いているクレーの写真もあって、参考になります。
参考記事:東京国立近代美術館の案内 (2010年12月)
パウル・クレー 「獣たちが出会う」
黒い輪郭と淡い赤や黄色、青で描かれた動物たち?を描いた作品です。迷路のような暗号のような感じで表されているので、実際には獣なのかわかりませんがw
この辺には記号やコンポジション的な作品が並んでいました。
<プロセス1:写して/塗って/写して――油彩転写の作品>
続いては様々なクレーの技法を紹介する章が4つ続きます。クレーは最初に素描家としてスタートし、後に色彩を表現するようになったのですが、プロセス1のコーナーには「油彩転写」という素描を活かす技法の作品が並んでいました。これは素描を描いて、黒く塗りつぶた紙を置き、その上に別の紙を置いて素描をなぞると転写されるという仕組みです。(カーボン紙で写しをとるみたいな感じです) ちょっと言葉では分かりづらいですが、映像でも解説があるので分かりやすかったです。(映像は公式サイトでも見る事ができます)
パウル・クレー 「バルトロ:復讐だ、おお!復讐だ!」 ★こちらで観られます
杖をついた人?を単純化した作品で、転写を使って描かれています。幾何学的で簡潔に描かれ、どこかカンディンスキーの作風のようにも思いました。色彩はクレーらしいです。また、この辺は水彩と素描がセットで展示されているので見比べることができて面白いです。
パウル・クレー 「綱渡り師」 ★こちらで観られます
綱渡りしている人を幾何学的に単純化した作品です。これも元となった素描と一緒に展示されているのですが、針でなぞった跡があり、その製作工程を伺わせます。また、水彩の作品にはその勢いと手を置いた跡も残っていて、一種の臨場感がありました。 さらにそれをリトグラフにしたものも展示されていて、並べてみると同じようでもだいぶ印象が違って見えて面白かったです。
パウル・クレー 「蛾の踊り」
蛾と言うよりは人のような形をした像で、背景にはタイル状に緑~青のグラデーションがあります。その色合いのせいか、静かで神秘的な雰囲気がありました。また、こちらの作品にも元となった素描がセットで展示されていました。
<プロセス2:切って/回して/貼って――切断・再構成の作品>
続いては一度出来た作品を、切り離してから回したり入れ替えて、台紙に貼るという技法のコーナーです。創造的である一方で破壊的でもあるという意味もあるようでした。
パウル・クレー 「E.附近の風景(バイエルンにて)」 ★こちらで観られます
キュビスムを思わせる赤い屋根?や建物のようなものが描かれ、所々に記号のような木や、アルファベットのEなども書かれ、上2/3、下1/3くらいで切り離されて2つに分割されている作品です。何故切り離したのか、絵の意味は何かなどはよく分かりませんが、絵を切り離して再構成するという発想が斬新で面白かったです。
パウル・クレー 「「ハルピア・ハルピアーナ」、テノールとソプラノビンボー(ユニゾン)のため、変ト長調で」
これも分割されたものを1つに再構成した作品で、右、左、下の3枚から成ります。左は手を広げた人のような形の楽器や弦楽器がいくつか描かれ、猫?の姿もあります。右にはハープのような楽器があり、右端には細い腕のようなものがありました。これは左の絵の楽器の腕の部分で、絵を左右に分割したあと、入れ替えさせていることがわかります。また、下部は楽譜となっていて、全体で音楽に関する主題となっているようでした。解説によると、この絵は猫の不協和音を表現しているそうです。
ちなみにクレーは音楽一家でバイオリンはプロ級の腕前だったのだとか。
<プロセス3:切って/分けて/貼って――切断・分離の作品>
続いては元々1つであった作品を複数に分割して別々の作品とする技法のコーナーでした。
パウル・クレー 「赤いXのある」「赤い丸屋根のある」
もとは1つの作品を2つにしたものです。「赤い丸屋根のある」は恐らく風景画で、色面と黒い輪郭で丸屋根の建物らしきものを描いています。一方、「赤いXのある」はX字の階段のようなものが描かれた作品でした。…既に分かれているせいかもしれませんが、元々分かれてもおかしくないように見えます。解説によると、分かれたことで縦長となり水平方向が強調されるなどの効果があるそうでした。
ここには片割れだけの作品もありますが、やはりセットのほうが分かりやすいです。
<プロセス4:おもて/うら/おもて――両面の作品>
4つ目の技法はキャンバスの両面に描くもので、先ほどの「花ひらいて」と「無題」と同じような感じです。今は表裏で引き剥がされてしまった作品もあるので、これも両面で見られるのは貴重なようでした。
パウル・クレー 「海辺にかたちづくられるもの(表)」「無題(裏)」 ★こちらで観られます
表は薄い青地に黒い線が迷路のように描かれた抽象画、裏は色とりどりのレンガが積み重なったような作品です。意図はよく分かりませんが、両面まったく印象の異なる作品となっているのが面白いです。対になってるのかな?と考えてみたり。
それにしても、表裏で分かるように展示されているのが理屈抜きで面白いです。
パウル・クレー 「鉛直」
赤っぽい砂漠のような画面に、上にT字、下に逆さになったT字が群がったようなものが描かれています。これは重力の方向を示すそうで、下は地面に縛られ、上は自由な宇宙を表現しているようです。私にはT字がむしろ墓標のように見えたかなw この作品は表面しか展示されていないのですが、絵の中央あたりにうっすらと横になった人のようなものがあり、これは裏面が写りこんだものだそうです。隣にX線写真で裏の絵もわかるようになっていました。裏側はアウトサイダー的なものと解説していましたが、ある意味クレー自身の裏側なのかも…。
<過去/進行形――"特別クラス"の作品たち>
最後は画家自身が選んだ「特別クラス」という作品群です。クレーは自分の作品を8つのカテゴリに分類していたそうですが、それ以外に特別クラスという270点ほどの作品があるそうです。これらは、自分や妻のためのものや、自身の模範とした作品のようでした。さすがに良い作品が多いコーナーとなっていました。
パウル・クレー 「オスタームンディゲンの石切場にて、2台のクレーン」
非常に具象的な水彩画で、2台のクレーンと石切り場の様子を描いた作品です。労働者の姿も見られますが、どこかガランとして寂しい雰囲気でした。まだ抽象化する前の作品かな?
パウル・クレー 「襲われた場所」 ★こちらで観られます
背景に階段状のグラデーションがあり、そこに町のような幾何学模様が描かれ、画面上部には屈折した黒く太い矢印が下を指しています。これも意味はよく分かりませんが、矢印が強い印象を与えていて、タイトルと合わせて考えると何か強力なものがここにやってきたような感じがしました。
この作品については2011/7/2に放送される「美の巨人」で取り上げられるそうなので、ちょっと楽しみです。
参考リンク:「美の巨人」公式サイト
パウル・クレー 「山のカーニヴァル」 ★こちらで観られます
少し暗い画面の中、鳥、仮面の女、仮面の子供、ロボットのような謎のもの等々が描かれています。ちょっと神秘的な感じもしますが、どこか楽しげで温かみがあるように感じました。
パウル・クレー 「プルンのモザイク」
細かい四角がモザイク上に描かれ、そのうえにT字や丸などが描かれた作品です。青や紫のモザイクの色彩が綺麗で、単純な記号もリズミカルで楽しげでした。
最後には22分の映像がありました。この部屋はクレー最後の仕事場の再現なのかな。
と言うことで、技法なども分かって参考になる展示でした。…と言いつつ、記事を書いていて少々記憶が怪しいところがあったので、自分の中で消化できていないかもw 技法や背景は分かっても絵そのものの意味がよく分からないのと、混んでてあまり落ち着かなかったせいかな…。 まあ、苦手な私でも結構楽しめたほうだと思いますので、クレーが好きな人には非常に魅力ある展示ではないでしょうか。興味がある方はこれ以上混まないうちにお早めにどうぞ。
この後、常設展示も観てきました。次回は常設の様子をご紹介しようと思います。
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こんばんわ!
私は先々週行ってきました。
「花ひらく木」の絵ハガキはミュージアムショップで100円、「花ひらいて」は会場内で150円、この値段の差は何だ!!と思った展覧会でした。 プロセス2以降の展示の順路分かりました?私は途中分からなくなって迷いました。。。。ではまた!!
私は先々週行ってきました。
「花ひらく木」の絵ハガキはミュージアムショップで100円、「花ひらいて」は会場内で150円、この値段の差は何だ!!と思った展覧会でした。 プロセス2以降の展示の順路分かりました?私は途中分からなくなって迷いました。。。。ではまた!!
Re: No title
>だまけんさん
コメントありがとうございます。
こちらの展示は盛り上がってますね。
花ひらく木は元々この美術館の作品だからもう作ってあったんじゃないですかねw
プロセス2の辺りは結構迷うかもしれませんね。逆行している人もいてそれが一層混雑感になるというw
たしか、順路板みたいなのがあったと思います。
コメントありがとうございます。
こちらの展示は盛り上がってますね。
花ひらく木は元々この美術館の作品だからもう作ってあったんじゃないですかねw
プロセス2の辺りは結構迷うかもしれませんね。逆行している人もいてそれが一層混雑感になるというw
たしか、順路板みたいなのがあったと思います。
行ってきました
行ってきました。
北海道から・・・もっとゆっくり見たかったです
油彩転写に感動・・・凄いなクレーって
パステル画と思っている人が大多数だと思います
やられたと言う感じ
北海道から・・・もっとゆっくり見たかったです
油彩転写に感動・・・凄いなクレーって
パステル画と思っている人が大多数だと思います
やられたと言う感じ
Re: 行ってきました
>ririy63さん
コメント頂きありがとうございます。
北海道から遠征されてきたとは相当お好きなんですね。
転写の技法は偶然できた跡まで利用していて面白いですよね。
どう作るか?を重視したクレーの実態に迫る意義ある展示でした^^
コメント頂きありがとうございます。
北海道から遠征されてきたとは相当お好きなんですね。
転写の技法は偶然できた跡まで利用していて面白いですよね。
どう作るか?を重視したクレーの実態に迫る意義ある展示でした^^
ありがとうございます
早速のレスありがとうございます。
展覧会好きです。
足元をもっと見ていきたいと思います。
意外と近くにあるのを見落としがちでした。
北海道の展覧会や展示会などこれから巡ってみる
そんな毎日を過ごしたいと思います
関東へ行く際にはWEB参考にさせてください
よろしくお願いします
展覧会好きです。
足元をもっと見ていきたいと思います。
意外と近くにあるのを見落としがちでした。
北海道の展覧会や展示会などこれから巡ってみる
そんな毎日を過ごしたいと思います
関東へ行く際にはWEB参考にさせてください
よろしくお願いします
Re: ありがとうございます
>ririy63さん
コメント頂きありがとうございます。
北海道の美術館は訪れたことは無いのですが、身近なところを見直すというのは素晴らしいですね。
美しい建物もあれば美しい自然もあるし、美しいものを見つけて行くのは楽しいですよ^^
関東に遠征される際は参考にしていただければと思います。結構、巡回している展示もありそうですしね。
今後ともよろしくお願いします。
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北海道の美術館は訪れたことは無いのですが、身近なところを見直すというのは素晴らしいですね。
美しい建物もあれば美しい自然もあるし、美しいものを見つけて行くのは楽しいですよ^^
関東に遠征される際は参考にしていただければと思います。結構、巡回している展示もありそうですしね。
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多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。
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