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藤田嗣治展 人物と動物(所蔵作品より) 【目黒区美術館】

前回ご紹介した目黒区美術館のラファエル前派展を観た後、1階で同時開催の「藤田嗣治展 人物と動物」(所蔵作品より)も観てきました。

P1200163.jpg

【展覧名】
「藤田嗣治展 人物と動物」(所蔵作品より)

【公式サイト】
 http://mmat.jp/exhibition/archives/ex110604-2  (ラファエル前派展と共用みたいです)

【会場】目黒区美術館  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】JR・東京メトロ 目黒駅
【会期】2011年6月4日(土)~2011年7月14日(木)

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日16時半頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
こちらの展示も空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、今回の展示はこの美術館の所有する藤田の作品が1部屋に並んでいました。特にテーマは無いようだったので気に入った作品の感想だけご紹介していこう思います。


藤田嗣治 「動物郡」
これは以前もご紹介したのですが、またメモを取ってきましたw ねずみを追う狐やウサギ、沢山の犬などが描かれた作品です。飛んだりはねたりする動物達は躍動感があり、目はクリっとしていて可愛らしさもありました。
 参考リンク:藤田嗣治-東京・ニューヨーク・パリ (目黒区美術館)

藤田嗣治 「10人の子どもたち」
細い線に乳白色の藤田独特の画風で描かれた裸の子供達です。鳥を掴んだり、寝転んだり、踊りを踊るようなポーズをしたりとみんな好き勝手にやっています。ある意味さっきの動物郡に近いかもw 画面がちょっと傷んでいるのが気になりました。

藤田嗣治 「メキシコの少年」
これは1933年頃の水彩の作品で、白い服を着た2人の少年が描かれています。1人は立って、もう1人は座っているのですが2人とも遠くを見るような表情をしています。影のつけ方や細い線に藤田らしい雰囲気がありました。

藤田嗣治 「人形を持った少女」
モノクロの水彩で、指でメキシコ風の人形をつまむ少女が描かれています。顔つきは晩年の藤田の画風らしくあどけない感じで楽しそうでした。
この辺は小点が並んでいました。年代がバラバラで画風も違っています。

藤田嗣治 「ポスター3 時代の証人・画家展(ガリエラ美術館)」
リトグラフのポスターです。以前ご紹介した「花の洗礼」 (三美神のような作品)のモノクロバージョンかな? 真ん中に裸婦、左に服を着た女性、右に透ける布をまとった裸婦が描かれていました。この作品はかなり好みです。
 参考リンク:よみがえる幻の壁画たち レオナール・フジタ展 (そごう美術館)

藤田嗣治 「芸者と泥棒」
黒髭の男が胡坐をかいて酒を飲んでいて、その隣で真っ白な肌の芸者がお酌している様子を描いた作品です。昔話の絵本のような感じで、こんな画風でも描いていたのかとちょっと意外です。どこか愛嬌があって可愛いです^^

藤田嗣治 「馬図」
2曲の屏風で、墨の濃淡で振り返る馬が描かれています。確かこれも2年くらい前に見た覚えがあるかな。片足を上げ、後ろ足を向けていて躍動感がありました。

藤田嗣治 「猫のいる自画像」
ドライポイントの作品で、おかっぱにチョビ髭、丸めがねの藤田自身が描かれています。その首の横から猫が顔を出し、悪戯っぽい顔をしていました。藤田は猫大好きですねえ。

部屋の中央には顔をデザインした皿やキス・ミーというおもちゃ、自作の絵葉書などもありました。

ということで、小展示なので満足度は③ですが藤田の様々な面を観ることができる展示でした。ラファエル前派展と一緒に楽しむことができるかと思います。
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