大英博物館 古代ギリシャ展 究極の身体、完全なる美 (感想前編)【国立西洋美術館】
ついこの間の日曜日に、国立西洋美術館で「大英博物館 古代ギリシャ展 究極の身体、完全なる美」を観てきました。色々とネタを溜め込んでいますが、注目度の高い展覧会なので先にご紹介しておこうと思います。
【展覧名】
大英博物館 古代ギリシャ展 究極の身体、完全なる美
【公式サイト】
http://www.body2011.com/
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/current.html#mainClm
【会場】国立西洋美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2011年7月5日(火)~2011年9月25日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
3時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日13時半頃です)】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
まずは気になる込み具合ですが、かなり混んでいます。入場制限がなかったのが不思議なくらいで、会場は人でごった返していました。通路が狭いところがある上に小さな作品もあるので、ガラスケースの前は大渋滞です。最前列じゃなければそこそこのスピードで観られますが、近くで観たい方は多めに時間を見ておいた方が良さそうです。この日、朝にNHKでこの展示を取り上げていたらしいので、それも混んでいた要因の1つかもしれませんが、経験則から考えて開始1週間でこの混み具合だと、今後はもっと混むと思います。混むのはある程度諦めて、会期の残りが多いうちに行っておいた方が得策じゃないかな。(あとは台風の日とか人がいなそうな時でしょうかw)
さて、今回の展示は世界を巡回しているもので、2008年の北京オリンピックを機に企画されたそうです。大英博物館が誇る10万点以上のギリシア・ローマコレクションの中から、身体表現した作品135点を4つのテーマに分けて展示されていました。
入口にはギリシアで主要なオリンポスの12神の簡単な説明などもあり、神々の関係を含めてサラッと知ることができます。また、古代ギリシャに関しても説明があり、それによるとギリシャは独立した都市国家の集まりで、それぞれ統治機構や慣習は異なっていたものの、言語や宗教、道徳的観念は共通していたそうです。人々の都市国家への忠誠は厚く、若い男は年のために死ぬ覚悟もあり、戦争の訓練もかねて体の鍛錬をしていたようです。そのため、運動選手は美しいだけではなく、敵と戦う気概の現れだったそうです。また、ギリシャの作品には裸体像がよく出てくるように思いますが、実際には立派な身分の女性が裸体を公衆の面前にさらすことは全くなかったそうです。
…と、概要だけを読んでもそんなにピンとこなかったので、詳しくはいつもどおり各章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。なお、同じ名前の作品が多いので、展示リストの番号を併記しておきます。
<第1章 神々、英雄、別世界の者たち>
まずは人間を超えた存在に関する展示です。章の中でさらに3つに細分化されていて、神々、英雄、別世界の者たちという分け方になっています。解説でもだいぶストーリーを紹介していますが、やはりギリシャ神話を予め知っておいたほうが面白いかと思います。
この章の冒頭にはギリシャの地図と年表もあり、紀元前3000年から紀元前31年のローマ帝国時代までが載っていました。ギリシャ文明ってそんな昔からあったのかと驚きです。
[ギリシャの神々]
まずは神々に関するコーナーです。ギリシャの神々は人間の姿をしているのですが、これはギリシャ人が彼らの人間中心主義の一端を示しているそうです。また、ギリシャ神話は口伝で伝わってきたものを、紀元前8世紀にホメロスとヘシオドスによって体系付けられたとのことでした。ここにはそうした神々を表した作品が並んでいます。
1 「ゼウス小像」 ★こちらで観られます
ギリシャ神話の最高神ゼウスの真っ黒で小さなブロンズ像です。腰掛けていて、右手に錫杖、左手に雷霆(らいてい)というドリル状の剣を持っています。錫杖は支配者の証、雷霆は雷のシンボルで、雷霆からは雷を発するそうです。彫りが深く、小さいながらも威厳がありました。このゼウスは最高に偉い神様なのですが浮気者で、美しい女性だけでなく美男にも手を出すという伝説がありますw この展示でも度々浮気に関して言及されているのも面白いです。
この作品の隣には1896年のアテネ五輪のメダルが展示されていました。この像の顔をそのまま写して、隣に勝利の神ニケがいる図となっていて、小像と比較して見ることができます。
3 「黒像式頸部アンフォラ」
茶色地に黒で人物が描かれているアンフォラ(壺)です。側面に、座っているゼウス、冶の神ヘファイトス、伝令の神イリスたちが話し合うように立っていて、ゼウスの頭の上には槍を持った小人のような戦いの女神アテナの姿があります。これはアテナがゼウスの頭を割って出てきたという伝説を元にしているようで、一場面でストーリーを端的に表していました。また、裏面には戦っている兵士たちの絵があり、躍動感がありました。
4 「黒像式頸部アンフォラ」 ★こちらで観られます
鍛冶の神ヘファイトスは足に障害があったため、母のヘラ(ゼウスの嫁で結婚の神)に捨てられたのですが、その後自力で神々の住むオリンポスに戻ってきました。これは壺にその時の様子を描いた作品で、ロバに乗ったヘファイトスらしき姿があります。しかし、特筆すべきはヘファイトスではなく、大きな目玉のような文様が4つ描かれている点で、まるでアニメのハクション大魔王の壺のような愛嬌がありました。ぎょろっと睨まれますw
6 「擬人化した葡萄の木とディオニソス像」
酒の神ディオニソスが、擬人化された子供のような葡萄の木の精の肩に手を回している像です。ディオニソスは男の神で下半身を露出させていますが、まるで女性像のように見える色っぽい姿をしています。これにはディオニソスの伝説にその理由があるようで、ディオニソスはゼウスが浮気して生まれた子供で、ゼウスの妻のヘラの嫉妬によって母親を殺された上に自分も命を狙われたそうです。そのためヘラの目を逃れるために女性の姿で育ったので、こういう姿で表現されているようです。 伝説を知った上で観ると、一層楽しめる作品でした。
この辺の壁際には小像が並んでいました。
[英雄ヘラクレス]
続いてはヘラクレスのコーナーです。ヘラクレスはゼウスと人間の女性との間に生まれました。(また隠し子か!w) 神と人間の中間の存在として人間を超える力を持っていたわけですが、やはりヘラの嫉妬を買い、狂気を吹きこまれて妻や子供を殺してしまいました。ヘラクレスはその罪を償うために「12の功業」という試練を受けます。鳥退治、ヒュドラ退治、ライオン退治、馬や牛、鹿の捕獲、ケルベロスの捕獲など困難そうなものから、家畜小屋の掃除やアマゾン族のヒッポリュテの腰布を奪うなど様々な試練を乗り越え、その報酬として不老不死の神になったそうです。この伝説は肉体的な試練を耐えぬけば勝利を得るという見本となり、彼をモチーフにした作品は多々つくられたようで、ここにはそうした品々が並んでいました。
11 「ヘラクレス像頭部」 ★こちらで観られます
巨大なヘラクレスの頭部の彫刻です。まるで大仏の螺髪のような頭とヒゲがあり、彫りの深い顔立ちをしています。あまり若さは感じませんでしたが迫力があります。解説によるとこれはローマ皇帝ハドリアヌスのために作られたようでした。
このコーナーにはガラスケースにアンフォラが並び、12の試練のシーンが描かれています。ここら辺は狭くてめちゃくちゃ混んでいました(><)
15 「黒像式頸部アンフォラ」
ヘラクレスがトリトン(上半身は人間でドラゴンのような魚の尾を持つ海獣)と戦っているシーンを描いたアンフォラです。周りでは海の老人ネレウスと海のニンフが見守っています。裏面には槍を持った人々も描かれていました。勇猛果敢なヘラクレスらしい雰囲気があります。解説によると、こうしたギリシャの陶器は地中海全土に輸出されていたようで、日常生活で使っていたそうです。ある意味、豊かな生活をしてたのかも。
[別世界の者たち]
1章の最後は人間と動物が合体したような異形の者たちや、女戦士アマゾン族、性の境のないヘルマフロディトスという神など変わり者のコーナーです。
18 「スフィンクス像(おそらくテーブル脚部)」 ★こちらで観られます
女性の頭、ライオンの体、鷲の翼を持ったスフィンクスの像です。精悍な顔つきで女性というよりは男のようにも見えるかな。ちょこんと座っていて、スフィンクスというよりはちょっと狛犬っぽいw スフィンクスというとエジプトを思い浮かべますが、ギリシャはエジプトから大きな影響を受けているようで、彫刻もファラオ像などの影響だそうです。このスフィンクスは実は恐ろしい怪物で、「はじめは四本足、それから二本足、その後三本足で歩く動物とは何か」という謎かけをしては答えられない者を食い殺していました。 これを答えたのがオイディプス(こいつも問題児ですがw)で、答えられたスフィンクスは山から飛び降りて死んだそうです。 ちなみに答えは… ネタバレになるのでやめておきますw (どうしても知りたい方は公式サイトにも書いてありますのでご参照ください)
この辺にもガラスケースに小像が並びめちゃくちゃ混んでました。メデューサとペルセウスの作品なども面白いです。
20 「黒像式頸部アンフォラ」
アンフォラに描かれたテセウスのミノタウロス退治の様子です。牛の頭に人間の体を持つミノタウロスが膝をつき、テセウスらしき男が剣を突きつけていました。ちょっと硬い感じもしましたが、ミノタウロスがちょっとかっこ良かったw この物語は多くの芸術家のインスピレーションの源となっているので、参考になると思います。
この辺にはアマゾンやケンタウロスを題材にしたアンフォラもありました。
<第2章 人のかたち>
続いては人間に関するコーナーです。一口に古代ギリシャと言っても長い歴史があるのですが、初期のアルカイック時代(BC 600年~BC 480年)は男性の肉体表現は図式的だったそうで、人体の基本的な構成要素が強調されていました。紀元前6世紀のクロース像(裸体青年像)は抽象的で簡素な表現となっていて、若者の卓越性(アレテ)というメッセージが込められていたそうです。 時代が進み紀元前5世紀になると、クロース像は時代遅れとなり、よりくつろいだ立ち姿で表されるようになりました。体重を片足に移した姿勢「コントラポスト」によって柔らかな肉体表現が生み出されたそうです。 さらにギリシャ後期(ヘレニズム期 BC 320年~BC 30年)にもなると運動選手の裸体表現は男性の肉体表現の中の1つに過ぎなくなっていきました。 ここにはそうした時代の移り変わりや特徴を感じさせる品々が並んでいました。
[男性の身体美]
まずは男性像のコーナーです。
27 「優勝選手の像」 ★こちらで観られます
これは元はギリシャの作品ですが、ローマ時代に作られたコピーです(オリジナルはほとんど消失しているのでこの先はこうした「ローマンコピー」が多めになります) 何かの運動競技の優勝選手だそうですが、うつむいていて一歩踏み出すような姿勢をしています。この踏み出しがコントラポストで、人間らしい生き生きとした動きと、人体の柔らかさを感じさせます。また、解説によると、うつむいているのは謙虚と礼節という意味だそうで、欠けた左手にはオリーブの冠があったと考えられているようです。賢こそうで気品がある像でした
28 「アイアス小像」
非情に抽象的というか、近代彫刻を思わせる大胆な単純化で表された小さな像です。腕は針金のように細いのに頭は大きくて、ちょっと土偶を思い浮かべました。このアイアスは自分の凶行を悩んでいたそうで、自分の命を絶つ前の姿だそうです。苦悩に満ちた顔をしていると解説されていました。
ここも小像のコーナーです。片足を曲げたコントラポストの姿勢の作品が多く並んでいました。
37 「若者の墓碑浮彫」
裸の男性が、体に塗った油と泥などをとるヘラ(ストリギリスという垢すりみたいなもの)を持った像が彫られた墓碑です。オリンピックなどは全裸で行われたわけですが、その際には体に油を塗っていて、終わるとこういうヘラで身を清めていたようです。肩に布をかけ、片足を上げる姿勢をしていて、イケメンで理想的な運動選手のように思えますが、この墓の人がこういう人だったわけではないようです。 これは故人を理想化して運動選手としたイメージだそうで、中の人と違うということに驚きましたw さらに、この像の頭部は別人に彫り直された跡があるそうで、別人の墓にリサイクルされたようでした。墓のリサイクルという発想はなかったw 歩き出しそうなくらい美しい姿だったから欲しくなるのもわかる気がする。
[女性の身体美]
続いては女性像のコーナーです。冒頭にも書きましたが、女性の肉体は着衣で表現されるのが常であったようですが、豊穣性の崇拝や性的な場面、アフロディテなどは裸体で表現されたそうです。男性像よりもはるかに多く作られたそうで、ここには今回の展示でも目を見張る傑作も展示されていました。
38 「後期スペドス型女性像」 ★こちらで観られます
紀元前3000年頃のキクラデス時代の頃の作品です。非常に簡略化されていて、顔には鼻しかなく、腕組している手も文様のように単純な形です。元は色つきで顔などを表現していたそうですが、この造形はむしろ近代彫刻などを思い浮かべます。実際、ブランクーシやピカソもキクラデス文明の品々に惚れていたそうです。以前ご紹介したハンス・コパーも作品に取り入れていたのを思い出しました。他とはまた違った神秘的で呪術的な雰囲気がある像です。
参考記事:
地中海古代クルーズ -オリーブとワインと・・・ (古代オリエント博物館)
ハンス・コパー展 20世紀陶芸の革新 (パナソニック電工 汐留ミュージアム)
40 「曲芸師をかたどった小箱(キスタ)の把手」
ブリッジしているような姿勢をした裸の女曲芸師の像です。この姿勢で小箱の把手になっていたそうで、その発想に驚かされました。しなやかで柔らかそうな肉体表現も素晴らしかったです。
43 「アフロディテ像」 ★こちらで観られます
これは今回の見所の1つかと思います。元はプラクシテレスという人が作った「クニドスのアフロディテ」と呼ばれる像で、これは変形版の1つだそうです。少し身をひねって片足を上げ、布を足で挟んで右手を見るような姿勢をしていて、どうやら沐浴をしている途中のようです。優美で均整の取れた体は艶めかしさと気品に溢れていて、これだけの傑作を見られただけでも満足できました。解説によるとこれを観たものは不意をついて覗き見したような感覚になったとのことでしたが、確かにそんな感じかもw
ということで、まだ2章の途中でちょっと中途半端なところですが、長くなったので今日はこの辺までにしようと思います。テーマごとになっているので、ちょっと地域や年代は理解しづらいかもしれませんが、まさに美の殿堂と言える内容となっていて充実しています。後半には今回の目玉作品や当時の人々の様子がわかるコーナーもありましたので、次回はそれをご紹介しようと思います。
⇛後編はこちら


【展覧名】
大英博物館 古代ギリシャ展 究極の身体、完全なる美
【公式サイト】
http://www.body2011.com/
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/current.html#mainClm
【会場】国立西洋美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2011年7月5日(火)~2011年9月25日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
3時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日13時半頃です)】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
まずは気になる込み具合ですが、かなり混んでいます。入場制限がなかったのが不思議なくらいで、会場は人でごった返していました。通路が狭いところがある上に小さな作品もあるので、ガラスケースの前は大渋滞です。最前列じゃなければそこそこのスピードで観られますが、近くで観たい方は多めに時間を見ておいた方が良さそうです。この日、朝にNHKでこの展示を取り上げていたらしいので、それも混んでいた要因の1つかもしれませんが、経験則から考えて開始1週間でこの混み具合だと、今後はもっと混むと思います。混むのはある程度諦めて、会期の残りが多いうちに行っておいた方が得策じゃないかな。(あとは台風の日とか人がいなそうな時でしょうかw)
さて、今回の展示は世界を巡回しているもので、2008年の北京オリンピックを機に企画されたそうです。大英博物館が誇る10万点以上のギリシア・ローマコレクションの中から、身体表現した作品135点を4つのテーマに分けて展示されていました。
入口にはギリシアで主要なオリンポスの12神の簡単な説明などもあり、神々の関係を含めてサラッと知ることができます。また、古代ギリシャに関しても説明があり、それによるとギリシャは独立した都市国家の集まりで、それぞれ統治機構や慣習は異なっていたものの、言語や宗教、道徳的観念は共通していたそうです。人々の都市国家への忠誠は厚く、若い男は年のために死ぬ覚悟もあり、戦争の訓練もかねて体の鍛錬をしていたようです。そのため、運動選手は美しいだけではなく、敵と戦う気概の現れだったそうです。また、ギリシャの作品には裸体像がよく出てくるように思いますが、実際には立派な身分の女性が裸体を公衆の面前にさらすことは全くなかったそうです。
…と、概要だけを読んでもそんなにピンとこなかったので、詳しくはいつもどおり各章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。なお、同じ名前の作品が多いので、展示リストの番号を併記しておきます。
<第1章 神々、英雄、別世界の者たち>
まずは人間を超えた存在に関する展示です。章の中でさらに3つに細分化されていて、神々、英雄、別世界の者たちという分け方になっています。解説でもだいぶストーリーを紹介していますが、やはりギリシャ神話を予め知っておいたほうが面白いかと思います。
この章の冒頭にはギリシャの地図と年表もあり、紀元前3000年から紀元前31年のローマ帝国時代までが載っていました。ギリシャ文明ってそんな昔からあったのかと驚きです。
[ギリシャの神々]
まずは神々に関するコーナーです。ギリシャの神々は人間の姿をしているのですが、これはギリシャ人が彼らの人間中心主義の一端を示しているそうです。また、ギリシャ神話は口伝で伝わってきたものを、紀元前8世紀にホメロスとヘシオドスによって体系付けられたとのことでした。ここにはそうした神々を表した作品が並んでいます。
1 「ゼウス小像」 ★こちらで観られます
ギリシャ神話の最高神ゼウスの真っ黒で小さなブロンズ像です。腰掛けていて、右手に錫杖、左手に雷霆(らいてい)というドリル状の剣を持っています。錫杖は支配者の証、雷霆は雷のシンボルで、雷霆からは雷を発するそうです。彫りが深く、小さいながらも威厳がありました。このゼウスは最高に偉い神様なのですが浮気者で、美しい女性だけでなく美男にも手を出すという伝説がありますw この展示でも度々浮気に関して言及されているのも面白いです。
この作品の隣には1896年のアテネ五輪のメダルが展示されていました。この像の顔をそのまま写して、隣に勝利の神ニケがいる図となっていて、小像と比較して見ることができます。
3 「黒像式頸部アンフォラ」
茶色地に黒で人物が描かれているアンフォラ(壺)です。側面に、座っているゼウス、冶の神ヘファイトス、伝令の神イリスたちが話し合うように立っていて、ゼウスの頭の上には槍を持った小人のような戦いの女神アテナの姿があります。これはアテナがゼウスの頭を割って出てきたという伝説を元にしているようで、一場面でストーリーを端的に表していました。また、裏面には戦っている兵士たちの絵があり、躍動感がありました。
4 「黒像式頸部アンフォラ」 ★こちらで観られます
鍛冶の神ヘファイトスは足に障害があったため、母のヘラ(ゼウスの嫁で結婚の神)に捨てられたのですが、その後自力で神々の住むオリンポスに戻ってきました。これは壺にその時の様子を描いた作品で、ロバに乗ったヘファイトスらしき姿があります。しかし、特筆すべきはヘファイトスではなく、大きな目玉のような文様が4つ描かれている点で、まるでアニメのハクション大魔王の壺のような愛嬌がありました。ぎょろっと睨まれますw
6 「擬人化した葡萄の木とディオニソス像」
酒の神ディオニソスが、擬人化された子供のような葡萄の木の精の肩に手を回している像です。ディオニソスは男の神で下半身を露出させていますが、まるで女性像のように見える色っぽい姿をしています。これにはディオニソスの伝説にその理由があるようで、ディオニソスはゼウスが浮気して生まれた子供で、ゼウスの妻のヘラの嫉妬によって母親を殺された上に自分も命を狙われたそうです。そのためヘラの目を逃れるために女性の姿で育ったので、こういう姿で表現されているようです。 伝説を知った上で観ると、一層楽しめる作品でした。
この辺の壁際には小像が並んでいました。
[英雄ヘラクレス]
続いてはヘラクレスのコーナーです。ヘラクレスはゼウスと人間の女性との間に生まれました。(また隠し子か!w) 神と人間の中間の存在として人間を超える力を持っていたわけですが、やはりヘラの嫉妬を買い、狂気を吹きこまれて妻や子供を殺してしまいました。ヘラクレスはその罪を償うために「12の功業」という試練を受けます。鳥退治、ヒュドラ退治、ライオン退治、馬や牛、鹿の捕獲、ケルベロスの捕獲など困難そうなものから、家畜小屋の掃除やアマゾン族のヒッポリュテの腰布を奪うなど様々な試練を乗り越え、その報酬として不老不死の神になったそうです。この伝説は肉体的な試練を耐えぬけば勝利を得るという見本となり、彼をモチーフにした作品は多々つくられたようで、ここにはそうした品々が並んでいました。
11 「ヘラクレス像頭部」 ★こちらで観られます
巨大なヘラクレスの頭部の彫刻です。まるで大仏の螺髪のような頭とヒゲがあり、彫りの深い顔立ちをしています。あまり若さは感じませんでしたが迫力があります。解説によるとこれはローマ皇帝ハドリアヌスのために作られたようでした。
このコーナーにはガラスケースにアンフォラが並び、12の試練のシーンが描かれています。ここら辺は狭くてめちゃくちゃ混んでいました(><)
15 「黒像式頸部アンフォラ」
ヘラクレスがトリトン(上半身は人間でドラゴンのような魚の尾を持つ海獣)と戦っているシーンを描いたアンフォラです。周りでは海の老人ネレウスと海のニンフが見守っています。裏面には槍を持った人々も描かれていました。勇猛果敢なヘラクレスらしい雰囲気があります。解説によると、こうしたギリシャの陶器は地中海全土に輸出されていたようで、日常生活で使っていたそうです。ある意味、豊かな生活をしてたのかも。
[別世界の者たち]
1章の最後は人間と動物が合体したような異形の者たちや、女戦士アマゾン族、性の境のないヘルマフロディトスという神など変わり者のコーナーです。
18 「スフィンクス像(おそらくテーブル脚部)」 ★こちらで観られます
女性の頭、ライオンの体、鷲の翼を持ったスフィンクスの像です。精悍な顔つきで女性というよりは男のようにも見えるかな。ちょこんと座っていて、スフィンクスというよりはちょっと狛犬っぽいw スフィンクスというとエジプトを思い浮かべますが、ギリシャはエジプトから大きな影響を受けているようで、彫刻もファラオ像などの影響だそうです。このスフィンクスは実は恐ろしい怪物で、「はじめは四本足、それから二本足、その後三本足で歩く動物とは何か」という謎かけをしては答えられない者を食い殺していました。 これを答えたのがオイディプス(こいつも問題児ですがw)で、答えられたスフィンクスは山から飛び降りて死んだそうです。 ちなみに答えは… ネタバレになるのでやめておきますw (どうしても知りたい方は公式サイトにも書いてありますのでご参照ください)
この辺にもガラスケースに小像が並びめちゃくちゃ混んでました。メデューサとペルセウスの作品なども面白いです。
20 「黒像式頸部アンフォラ」
アンフォラに描かれたテセウスのミノタウロス退治の様子です。牛の頭に人間の体を持つミノタウロスが膝をつき、テセウスらしき男が剣を突きつけていました。ちょっと硬い感じもしましたが、ミノタウロスがちょっとかっこ良かったw この物語は多くの芸術家のインスピレーションの源となっているので、参考になると思います。
この辺にはアマゾンやケンタウロスを題材にしたアンフォラもありました。
<第2章 人のかたち>
続いては人間に関するコーナーです。一口に古代ギリシャと言っても長い歴史があるのですが、初期のアルカイック時代(BC 600年~BC 480年)は男性の肉体表現は図式的だったそうで、人体の基本的な構成要素が強調されていました。紀元前6世紀のクロース像(裸体青年像)は抽象的で簡素な表現となっていて、若者の卓越性(アレテ)というメッセージが込められていたそうです。 時代が進み紀元前5世紀になると、クロース像は時代遅れとなり、よりくつろいだ立ち姿で表されるようになりました。体重を片足に移した姿勢「コントラポスト」によって柔らかな肉体表現が生み出されたそうです。 さらにギリシャ後期(ヘレニズム期 BC 320年~BC 30年)にもなると運動選手の裸体表現は男性の肉体表現の中の1つに過ぎなくなっていきました。 ここにはそうした時代の移り変わりや特徴を感じさせる品々が並んでいました。
[男性の身体美]
まずは男性像のコーナーです。
27 「優勝選手の像」 ★こちらで観られます
これは元はギリシャの作品ですが、ローマ時代に作られたコピーです(オリジナルはほとんど消失しているのでこの先はこうした「ローマンコピー」が多めになります) 何かの運動競技の優勝選手だそうですが、うつむいていて一歩踏み出すような姿勢をしています。この踏み出しがコントラポストで、人間らしい生き生きとした動きと、人体の柔らかさを感じさせます。また、解説によると、うつむいているのは謙虚と礼節という意味だそうで、欠けた左手にはオリーブの冠があったと考えられているようです。賢こそうで気品がある像でした
28 「アイアス小像」
非情に抽象的というか、近代彫刻を思わせる大胆な単純化で表された小さな像です。腕は針金のように細いのに頭は大きくて、ちょっと土偶を思い浮かべました。このアイアスは自分の凶行を悩んでいたそうで、自分の命を絶つ前の姿だそうです。苦悩に満ちた顔をしていると解説されていました。
ここも小像のコーナーです。片足を曲げたコントラポストの姿勢の作品が多く並んでいました。
37 「若者の墓碑浮彫」
裸の男性が、体に塗った油と泥などをとるヘラ(ストリギリスという垢すりみたいなもの)を持った像が彫られた墓碑です。オリンピックなどは全裸で行われたわけですが、その際には体に油を塗っていて、終わるとこういうヘラで身を清めていたようです。肩に布をかけ、片足を上げる姿勢をしていて、イケメンで理想的な運動選手のように思えますが、この墓の人がこういう人だったわけではないようです。 これは故人を理想化して運動選手としたイメージだそうで、中の人と違うということに驚きましたw さらに、この像の頭部は別人に彫り直された跡があるそうで、別人の墓にリサイクルされたようでした。墓のリサイクルという発想はなかったw 歩き出しそうなくらい美しい姿だったから欲しくなるのもわかる気がする。
[女性の身体美]
続いては女性像のコーナーです。冒頭にも書きましたが、女性の肉体は着衣で表現されるのが常であったようですが、豊穣性の崇拝や性的な場面、アフロディテなどは裸体で表現されたそうです。男性像よりもはるかに多く作られたそうで、ここには今回の展示でも目を見張る傑作も展示されていました。
38 「後期スペドス型女性像」 ★こちらで観られます
紀元前3000年頃のキクラデス時代の頃の作品です。非常に簡略化されていて、顔には鼻しかなく、腕組している手も文様のように単純な形です。元は色つきで顔などを表現していたそうですが、この造形はむしろ近代彫刻などを思い浮かべます。実際、ブランクーシやピカソもキクラデス文明の品々に惚れていたそうです。以前ご紹介したハンス・コパーも作品に取り入れていたのを思い出しました。他とはまた違った神秘的で呪術的な雰囲気がある像です。
参考記事:
地中海古代クルーズ -オリーブとワインと・・・ (古代オリエント博物館)
ハンス・コパー展 20世紀陶芸の革新 (パナソニック電工 汐留ミュージアム)
40 「曲芸師をかたどった小箱(キスタ)の把手」
ブリッジしているような姿勢をした裸の女曲芸師の像です。この姿勢で小箱の把手になっていたそうで、その発想に驚かされました。しなやかで柔らかそうな肉体表現も素晴らしかったです。
43 「アフロディテ像」 ★こちらで観られます
これは今回の見所の1つかと思います。元はプラクシテレスという人が作った「クニドスのアフロディテ」と呼ばれる像で、これは変形版の1つだそうです。少し身をひねって片足を上げ、布を足で挟んで右手を見るような姿勢をしていて、どうやら沐浴をしている途中のようです。優美で均整の取れた体は艶めかしさと気品に溢れていて、これだけの傑作を見られただけでも満足できました。解説によるとこれを観たものは不意をついて覗き見したような感覚になったとのことでしたが、確かにそんな感じかもw
ということで、まだ2章の途中でちょっと中途半端なところですが、長くなったので今日はこの辺までにしようと思います。テーマごとになっているので、ちょっと地域や年代は理解しづらいかもしれませんが、まさに美の殿堂と言える内容となっていて充実しています。後半には今回の目玉作品や当時の人々の様子がわかるコーナーもありましたので、次回はそれをご紹介しようと思います。
⇛後編はこちら
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更新通知用twitter
Comment
No title
はじめまして。14さいというものです。
いつも21世紀のxxx者さんのブログを楽しく拝見させて頂いています。
私もちょうど先日古代ギリシャ展に行ってきました。
普段写真資料で見るのとはまた違って、実物を前にすると本当に感動してしまいます……。
と言いつつも、しっかりカタログ買っているんですけどね!
墓のリサイクルについては私も笑ってしまいました……。
発想がどうも根本から違うんでしょうね(笑
それでは失礼致します。
いつも21世紀のxxx者さんのブログを楽しく拝見させて頂いています。
私もちょうど先日古代ギリシャ展に行ってきました。
普段写真資料で見るのとはまた違って、実物を前にすると本当に感動してしまいます……。
と言いつつも、しっかりカタログ買っているんですけどね!
墓のリサイクルについては私も笑ってしまいました……。
発想がどうも根本から違うんでしょうね(笑
それでは失礼致します。
Re: No title
>14さいさん
初めまして、コメント頂きありがとうございます^^
この展示はやはり生で観ないとその凄さは分からないかもしれませんね。
どの作品も生々としていて、まさに美の源流といった感じで楽しめました。
私もカタログがほしいのですが置く所がなく毎回見送りですw
墓のリサイクルは面白いですよね。後半の展示も含めて、ギリシャ人の驚きの価値観にもぶったまげてきましたw
初めまして、コメント頂きありがとうございます^^
この展示はやはり生で観ないとその凄さは分からないかもしれませんね。
どの作品も生々としていて、まさに美の源流といった感じで楽しめました。
私もカタログがほしいのですが置く所がなく毎回見送りですw
墓のリサイクルは面白いですよね。後半の展示も含めて、ギリシャ人の驚きの価値観にもぶったまげてきましたw
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