藤島武二・岡田三郎助展 ~女性美の競演~ 【そごう美術館】
ちょっと間があきましたが、先日ご紹介した平塚市美術館に行った後、東海道線に乗って横浜に移動し、そごう美術館で「藤島武二・岡田三郎助展 ~女性美の競演~」を観てきました。この展示は途中で作品の入れ替えがあるようで、私が行ったのは前期でした。(2011/8/17から後期)

【展覧名】
藤島武二・岡田三郎助展 ~女性美の競演~
【公式サイト】
http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/archives/11/0728_fujishima_okada/index.html
【会場】そごう美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】横浜駅
【会期】2011年7月28日(木)~9月4日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日18時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
夕方に行ったこともあり、空いていてゆっくり観ることができました。
さて、この展覧会はタイトルの通り、藤島武二と岡田三郎助という明治期に日本の近代絵画の発展に尽力した2人の画家を取り上げた内容となっています。初期から晩年まで代表的な作品も多く並び、来歴を知ることもできましたので章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。なお、この展示には作品リストが無いので作品名はメモを元にしています。間違っていたらごめんなさい。
<第1章 初期の作品>
まずは初期の作品のコーナーです。藤島武二は薩摩藩士の家、岡田三郎助は肥後鍋島藩士の家に生まれ、10代から西洋画に接して時期は違うものの、2人とも曾山幸彦の画塾で洋画を学びました。その後、フランス帰りの黒田清輝と知遇を得て1896年に設立された東京美術学校の教員として就任しました。1897年に岡田が渡仏、1905年には藤島が渡仏し、その渡仏の時期の違いは作風の違いにも現れているようです。岡田が渡仏中に藤島はアール・ヌーヴォーを取り入れたデザインを本の装丁を手がけるなど渡仏前から活躍していました。また、岡田は渡仏中にヨーロッパでラファエル・コランに師事し、西洋名画を吸収して一気に上達したそうで、帰国後は日本女性などを描いています。ここにはそうした発展途中の時期の作品が並んでいました。
参考リンク:藤島武二のWikipedia 岡田三郎助のWikipedia 黒田清輝のWikipedia
藤島武二 「桃花裸婦」
背丈ほどの桃の木に花が咲き、その枝を手に持って見ようとしている裸婦の立ち姿を描いた作品です。黒田清輝に通じるような清純で透き通る肌の女性で、右手では布のようなものを持っていました。淡い色合いも美しいです。
この近くにはアール・ヌーヴォーを取り入れた絵葉書の原画もありました。
藤島武二 「夢想」 ★こちらで観られます
これは横須賀美術館で観た記憶があります。視線をやや上向きにして、まぶたを重そうにして目を開く人物が描かれています。頭は背景の暗闇に溶け込むような感じで、眠くて半分夢の中にいるようなまどろんだ表情でした。
参考記事:横須賀美術館の常設 (2010年11月)
藤島武二 「婦人と朝顔」 ★こちらで観られます
緑の葉っぱと紫の花をつける朝顔を背景にした女性の肖像です。やや左側に配置されていて、こちらをじっと見る顔は無表情ですが、何かを訴えかけているようでした。解説によると、1904年の白馬会第9回展に同じモデルを描いた作品(先ほどの「夢想」など)を数点出していたそうで、その内の「朝」という作品と考えられているようです。アール・ヌーヴォーやラファエル前派からの影響があるとも説明されていました。
この近くにあった西洋婦人像や芸大のイタリア婦人像なども好みでした。婦人像を中心に良い作品が多くて、観るのに時間がかかりますw
藤島武二 「幸ある朝」
大きめの作品で、鎧戸から光が差し込む部屋の中、手紙を読む女性が描かれています。その表情はわかりませんが、手紙は嬉しい知らせなのかな? 手前にある花束を含めて全体的にピンク~オレンジ色の明るい色となっていて、温かい気持ちにさせました。ささやかな幸せを感じさせます。これは泉屋博古館 分館の所蔵品らしく、観た覚えがあるような無いような…。
藤島武二 「ヴェニス風景」
手前に海の上のゴンドラとそれを漕ぐ人、奥に高い塔と教会のような建物が見える風景画です。印象派のような明るい色彩で叙情的な風景となっていました。
この辺にはイタリアやスイスの風景画が並んでいました。肝心のフランス滞在の際の作品はイタリアで盗難にあってほとんど残っていないそうです。
続いては岡田三郎助の初期の作品のコーナーです。
岡田三郎助 「自画像」
ヒゲを生やし身なりの良い男性像で、これは岡田本人の姿のようです。フランス留学中の頃らしく、よく似た写真もあるそうです。現代でも通じそうなイケメンぶりで、心なしか少し微笑んでいるような優しい印象がありました。若いです。
この辺には芸大の「ムードンの夕暮」もありました。
参考記事:尼門跡寺院の世界 皇女たちの信仰と御所文化 と 芸大コレクション展 春の名品選 (東京藝術大学大学美術館)
岡田三郎助 「婦人像」
紫の着物を着た女性が横向きに座っている婦人像です。ぼんやりした目で手を垂らしていて、暗い背景に浮かび上がるような表現と相まって神秘的な雰囲気がありました。
この辺は女性の肖像が並んでいます。師のラファエル・コランの影響を感じる作品も結構あるかな。
岡田三郎助 「桜狩(観桜の図)」「紅葉狩(観楓の図)」
2枚セットの非常に大きな作品で、三越の依頼で作成されたものです。右には桜の木の下に立つ着物の女性たちや、夫婦らしき男女の姿が描かれています。左には楓の下に女性たちが立っていて、洋傘をさす女性と手を繋ぐ女性、赤い着物の女の子とその母親らしい人が世話している様子などが描かれていました。私が気に入ったのは楓のほうで、楓の鮮やかさと着物の艶やかさが華やかで、等身大ほどの画面からは臨場感を感じました。 解説によると、桜狩のほうは梅田駅に掲げられていたそうなので、大阪の人は知ってる人もいるのかな?
少し進むと次は藤島の画帖が37点ほどあります。壁一面に文庫本くらいの大きさの素描が展示され、ラフなものから細かく描かれたもの、風景、裸婦、人物、風俗など様々で、高い描写力を伺わせます。
その次には岡田の描いた三越のポスターが並んでいます。(そごうで三越のポスターを観るとは思いませんでしたw)
岡田三郎助 「むらさきのしらべ」
鼓を持っている着物の女性を描いた岡田の代表作をそのままポスターにした作品です。この作品を機にポスターにも力を入れたそうで、ポスターと言っても発色が良くてリアルな質感も感じられました。
この他にも「窓」や「東京日本橋店」という作品もありました。その後には岡田の素描や勲章、刀子、岡田・藤島両名の黒田清輝への手紙なども展示されています。2人とも手紙は読めませんが達筆なのは何となく分かりましたw また、岡田の描いた「主婦之友」の表紙や、藤島が装丁した「明星」の表紙もあります。…藤島の装丁がミュシャそのものに見えますw
参考記事:アルフォンス・ミュシャ展 (三鷹市美術ギャラリー)
<第2章 中期の作品>
1910年にヨーロッパから帰った藤島は、しばらく留学の成果を発揮することが出来なかったそうですが、1913年に朝鮮に派遣されたことで、朝鮮の自然や民族衣装に惹かれ、感心を東洋に向けたそうです。そして、ルネサンス様式を借りながら東洋的典型美を創造していくことになります。一方、岡田の1910~20年代は女性像で新たな頂点を迎えた時代だそうで、藤島以上に熱心に裂地を収集してはモデルに着せていたそうです。ここにはそうした独自の世界を創造していく頃の作品が並んでいました。
岡田三郎助 「黒き帯」
屋外の白いベンチのてすりにもたれかかっている白い着物の女性を描いた作品です。タイトル通り黒い帯をしているのが白地の中で目を惹き、少しうつむく女性の表情は色気がありました。背景には緑の葉とピンクの花が咲き誇り、明るくさわやかな雰囲気も出ていました。コランとも違った美しさを感じます。
岡田三郎助 「支那絹の前」 ★こちらで観られます
垂れ幕のように掛けられた濃い青地に植物文様の古裂の前に立つオレンジの着物の女性(自分の奥さん)を描いた作品です。手には紫の衣を持っていて、異なる3つの布を表現しているのが面白いです。また、さらに興味深いのは、この絵の中で夫人が着ている着物の実物が隣に展示されているところです。絵の通りそのままそっくりで、思ったより写実的であることが分かりました。この作品は以前も観たことがありますが、この展示の仕方は良いですね。
参考記事:島屋史料館所蔵名品展 (泉屋博古館 分館)
岡田三郎助 「あやめの衣」 ★こちらで観られます
これは以前にもご紹介したポーラ美術館の所蔵品で、青紫の地に白いあやめや赤い橋のようなものもが描かれた着物を着た女性の後ろ姿です。白く透明感のある右肩がはだけていて、非常に色っぽい姿となっていて、私は岡田の作品ではこれが最も好みです。解説によると、このあやめの意匠は琳派復興の趣味を反映しているようで、そう言われて見ればこれは伊勢物語の東下りを題材にした着物のようでした。この作品も隣に実際の着物が展示されていて、単純化されたあやめと赤い橋はジグザグに折り重なるようで艶やかでした。
参考記事:
ポーラ美術館の常設
琳派芸術 ―光悦・宗達から江戸琳派― 第2部 転生する美の世界 (出光美術館)
この近くには主婦之友の雑誌とその原画となった作品や、少女読書という爽やかで好みの作品もありました。
続いては藤島のコーナーです。1913年の11月から2ヶ月ほど朝鮮に旅した際、イタリアの風景を連想したそうで風景画なども展示されていました。
藤島武二 「裸婦」
椅子に座り頭の後ろで手を組む裸婦を描いた上半身像です。結構簡略化されていて、近代的な印象を受けます。解説によると、藤島が留学していた頃はセザンヌや、ゴッホ、ゴーギャンなどポスト印象派が精力的に紹介されていたそうで、それに影響されているようです。やや平坦で輪郭がはっきりしているところもその影響かな? 他の作品とはちょっと違った印象を受けました。
この近くには東京国立近代美術館の「うつつ」や「匂い」などもありました。
参考記事:
東京国立近代美術館の案内 (2010年12月)
東京国立近代美術館の案内 (2009年12月)
藤島武二 「女の横顔」 ★こちらで観られます
竹久夢二のモデルを務めていたお葉というあだ名の女性に中国の服を着せて描いた作品で、真横を向いた構図となっています。花のついた髪留めやイヤリングをしていて、赤い服が華やか雰囲気です。一方、背景の岩場のような場所や真横を向いている点などからルネサンスなどの西洋からの影響を強く感じました。
参考記事:ポーラ美術館の常設(2010年秋)
<第3章 円熟期の作品>
1924年に黒田清輝が亡くなり、藤島・岡田は日本美術界の指導者の立場を担うことになりました。後進の指導に尽力したそうで、表現や生き方に大きく影響を与えたようです。そして1928年には2人そろって皇太后より天皇即位を祝した絵の制作を依頼されます。藤島は旭日を題材にすると決め、意に適う場所を探しに日本各地や台湾、中国、モンゴルにも足を運んだそうで、その末に描き上げた「旭日照六合」を奉納しています。これを描くのには9年を要しましたが、それによって風景画に新たな展開をもたらせたそうです。一方、岡田は日本画の材料を併用した「揚柳」という作品を完成させ、雄大な藤島の作品と対照的な繊細で優美な作品を残したそうです。ここにはそうした円熟期の作品が並んでいました。
藤島武二 「室戸遠望」
岡田たちと行った高知の海を描いた作品です。縦長で目の覚めるような青の海が広がる中、手前にジグザグに並んだ岩があり、そこにぶつかった波が白い飛沫を上げています。奥には対岸が見えていました。構図が面白く感じられ、解説によると平面性を強調しているとのことでした。海の雄大さがよく表現されています。
藤島武二 「大王岬に打ち寄せる怒涛」
同じタイトルでそっくりの作品が2枚並んでいました。(ひろしま美術館のと三重県立美術館の作品) 左右に崖があり、その間に白波が打ち寄せる様子が描かれているのですが、2つを観比べても間違い探しみたいに似ていますw 空の様子や松の形、船や岩の有無などに違いがあるかな。何故2枚描いたかは分かりませんが、試行錯誤していたのかな。両者ともに手前は激しいですが奥の海は穏やかな印象がありました。
この近くには「港の朝陽」もありました。
参考記事:美の饗宴・東西の巨匠たち (ブリヂストン美術館)
岡田三郎助 「野菊と薔薇」 ★こちらで観られます
後の昭和天皇の御料車に飾られていた作品です。暗い背景に、花瓶に入った白い野菊とピンクと白の薔薇が描かれています。よく観ると野菊はかなり厚塗りされていて、本当の花のようでした。その色合いのせいかアンリ・ファンタン=ラトゥールの静物を彷彿とさせました。
この辺にはコローに影響を受けた作品などもありました。岡田は1930年代に再び欧州へ視察に行ったそうで、ローマでの作品もあります。
岡田三郎助 「後ろ向きの裸婦(赤い絨毯の裸婦)」
赤い絨毯?を背景に金色の布に座る裸婦の後ろ姿を描いた作品です。ちょっと小太りだけど滑らかな肌が写実的に描かれています。背景の赤が強く、他の作品とはちょっと違う印象を受けました。
この辺には森の中の裸婦を描いた作品もあり。コランを思わせました。
岡田三郎助 「伊豆山風景」
山の上から海を見下ろす風景画で、手前で大きく弧を描く湾となっていて絶景です。山も折り重なるようでリズム感がありました。解説によると熱海近くのこの旅館が気に入ったそうで、何枚か同じ場所で描いた作品があるそうです。
ということで、改めて2人の巨匠の足跡を知ることができて満足な展示でした。これだけ良い展示がガラ空きというのも勿体ない気がします。横浜駅から直結している立地も便利ですので、お勧めです。
おまけ:
私が横浜そごうに行った日はコクリコ坂の原画展も開催されていたのですが、残念ながら閉館時間となって観られませんでした。すでに会期も終了しています。

参考記事:映画「コクリコ坂から」 (ネタバレなし)


【展覧名】
藤島武二・岡田三郎助展 ~女性美の競演~
【公式サイト】
http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/archives/11/0728_fujishima_okada/index.html
【会場】そごう美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】横浜駅
【会期】2011年7月28日(木)~9月4日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日18時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
夕方に行ったこともあり、空いていてゆっくり観ることができました。
さて、この展覧会はタイトルの通り、藤島武二と岡田三郎助という明治期に日本の近代絵画の発展に尽力した2人の画家を取り上げた内容となっています。初期から晩年まで代表的な作品も多く並び、来歴を知ることもできましたので章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。なお、この展示には作品リストが無いので作品名はメモを元にしています。間違っていたらごめんなさい。
<第1章 初期の作品>
まずは初期の作品のコーナーです。藤島武二は薩摩藩士の家、岡田三郎助は肥後鍋島藩士の家に生まれ、10代から西洋画に接して時期は違うものの、2人とも曾山幸彦の画塾で洋画を学びました。その後、フランス帰りの黒田清輝と知遇を得て1896年に設立された東京美術学校の教員として就任しました。1897年に岡田が渡仏、1905年には藤島が渡仏し、その渡仏の時期の違いは作風の違いにも現れているようです。岡田が渡仏中に藤島はアール・ヌーヴォーを取り入れたデザインを本の装丁を手がけるなど渡仏前から活躍していました。また、岡田は渡仏中にヨーロッパでラファエル・コランに師事し、西洋名画を吸収して一気に上達したそうで、帰国後は日本女性などを描いています。ここにはそうした発展途中の時期の作品が並んでいました。
参考リンク:藤島武二のWikipedia 岡田三郎助のWikipedia 黒田清輝のWikipedia
藤島武二 「桃花裸婦」
背丈ほどの桃の木に花が咲き、その枝を手に持って見ようとしている裸婦の立ち姿を描いた作品です。黒田清輝に通じるような清純で透き通る肌の女性で、右手では布のようなものを持っていました。淡い色合いも美しいです。
この近くにはアール・ヌーヴォーを取り入れた絵葉書の原画もありました。
藤島武二 「夢想」 ★こちらで観られます
これは横須賀美術館で観た記憶があります。視線をやや上向きにして、まぶたを重そうにして目を開く人物が描かれています。頭は背景の暗闇に溶け込むような感じで、眠くて半分夢の中にいるようなまどろんだ表情でした。
参考記事:横須賀美術館の常設 (2010年11月)
藤島武二 「婦人と朝顔」 ★こちらで観られます
緑の葉っぱと紫の花をつける朝顔を背景にした女性の肖像です。やや左側に配置されていて、こちらをじっと見る顔は無表情ですが、何かを訴えかけているようでした。解説によると、1904年の白馬会第9回展に同じモデルを描いた作品(先ほどの「夢想」など)を数点出していたそうで、その内の「朝」という作品と考えられているようです。アール・ヌーヴォーやラファエル前派からの影響があるとも説明されていました。
この近くにあった西洋婦人像や芸大のイタリア婦人像なども好みでした。婦人像を中心に良い作品が多くて、観るのに時間がかかりますw
藤島武二 「幸ある朝」
大きめの作品で、鎧戸から光が差し込む部屋の中、手紙を読む女性が描かれています。その表情はわかりませんが、手紙は嬉しい知らせなのかな? 手前にある花束を含めて全体的にピンク~オレンジ色の明るい色となっていて、温かい気持ちにさせました。ささやかな幸せを感じさせます。これは泉屋博古館 分館の所蔵品らしく、観た覚えがあるような無いような…。
藤島武二 「ヴェニス風景」
手前に海の上のゴンドラとそれを漕ぐ人、奥に高い塔と教会のような建物が見える風景画です。印象派のような明るい色彩で叙情的な風景となっていました。
この辺にはイタリアやスイスの風景画が並んでいました。肝心のフランス滞在の際の作品はイタリアで盗難にあってほとんど残っていないそうです。
続いては岡田三郎助の初期の作品のコーナーです。
岡田三郎助 「自画像」
ヒゲを生やし身なりの良い男性像で、これは岡田本人の姿のようです。フランス留学中の頃らしく、よく似た写真もあるそうです。現代でも通じそうなイケメンぶりで、心なしか少し微笑んでいるような優しい印象がありました。若いです。
この辺には芸大の「ムードンの夕暮」もありました。
参考記事:尼門跡寺院の世界 皇女たちの信仰と御所文化 と 芸大コレクション展 春の名品選 (東京藝術大学大学美術館)
岡田三郎助 「婦人像」
紫の着物を着た女性が横向きに座っている婦人像です。ぼんやりした目で手を垂らしていて、暗い背景に浮かび上がるような表現と相まって神秘的な雰囲気がありました。
この辺は女性の肖像が並んでいます。師のラファエル・コランの影響を感じる作品も結構あるかな。
岡田三郎助 「桜狩(観桜の図)」「紅葉狩(観楓の図)」
2枚セットの非常に大きな作品で、三越の依頼で作成されたものです。右には桜の木の下に立つ着物の女性たちや、夫婦らしき男女の姿が描かれています。左には楓の下に女性たちが立っていて、洋傘をさす女性と手を繋ぐ女性、赤い着物の女の子とその母親らしい人が世話している様子などが描かれていました。私が気に入ったのは楓のほうで、楓の鮮やかさと着物の艶やかさが華やかで、等身大ほどの画面からは臨場感を感じました。 解説によると、桜狩のほうは梅田駅に掲げられていたそうなので、大阪の人は知ってる人もいるのかな?
少し進むと次は藤島の画帖が37点ほどあります。壁一面に文庫本くらいの大きさの素描が展示され、ラフなものから細かく描かれたもの、風景、裸婦、人物、風俗など様々で、高い描写力を伺わせます。
その次には岡田の描いた三越のポスターが並んでいます。(そごうで三越のポスターを観るとは思いませんでしたw)
岡田三郎助 「むらさきのしらべ」
鼓を持っている着物の女性を描いた岡田の代表作をそのままポスターにした作品です。この作品を機にポスターにも力を入れたそうで、ポスターと言っても発色が良くてリアルな質感も感じられました。
この他にも「窓」や「東京日本橋店」という作品もありました。その後には岡田の素描や勲章、刀子、岡田・藤島両名の黒田清輝への手紙なども展示されています。2人とも手紙は読めませんが達筆なのは何となく分かりましたw また、岡田の描いた「主婦之友」の表紙や、藤島が装丁した「明星」の表紙もあります。…藤島の装丁がミュシャそのものに見えますw
参考記事:アルフォンス・ミュシャ展 (三鷹市美術ギャラリー)
<第2章 中期の作品>
1910年にヨーロッパから帰った藤島は、しばらく留学の成果を発揮することが出来なかったそうですが、1913年に朝鮮に派遣されたことで、朝鮮の自然や民族衣装に惹かれ、感心を東洋に向けたそうです。そして、ルネサンス様式を借りながら東洋的典型美を創造していくことになります。一方、岡田の1910~20年代は女性像で新たな頂点を迎えた時代だそうで、藤島以上に熱心に裂地を収集してはモデルに着せていたそうです。ここにはそうした独自の世界を創造していく頃の作品が並んでいました。
岡田三郎助 「黒き帯」
屋外の白いベンチのてすりにもたれかかっている白い着物の女性を描いた作品です。タイトル通り黒い帯をしているのが白地の中で目を惹き、少しうつむく女性の表情は色気がありました。背景には緑の葉とピンクの花が咲き誇り、明るくさわやかな雰囲気も出ていました。コランとも違った美しさを感じます。
岡田三郎助 「支那絹の前」 ★こちらで観られます
垂れ幕のように掛けられた濃い青地に植物文様の古裂の前に立つオレンジの着物の女性(自分の奥さん)を描いた作品です。手には紫の衣を持っていて、異なる3つの布を表現しているのが面白いです。また、さらに興味深いのは、この絵の中で夫人が着ている着物の実物が隣に展示されているところです。絵の通りそのままそっくりで、思ったより写実的であることが分かりました。この作品は以前も観たことがありますが、この展示の仕方は良いですね。
参考記事:島屋史料館所蔵名品展 (泉屋博古館 分館)
岡田三郎助 「あやめの衣」 ★こちらで観られます
これは以前にもご紹介したポーラ美術館の所蔵品で、青紫の地に白いあやめや赤い橋のようなものもが描かれた着物を着た女性の後ろ姿です。白く透明感のある右肩がはだけていて、非常に色っぽい姿となっていて、私は岡田の作品ではこれが最も好みです。解説によると、このあやめの意匠は琳派復興の趣味を反映しているようで、そう言われて見ればこれは伊勢物語の東下りを題材にした着物のようでした。この作品も隣に実際の着物が展示されていて、単純化されたあやめと赤い橋はジグザグに折り重なるようで艶やかでした。
参考記事:
ポーラ美術館の常設
琳派芸術 ―光悦・宗達から江戸琳派― 第2部 転生する美の世界 (出光美術館)
この近くには主婦之友の雑誌とその原画となった作品や、少女読書という爽やかで好みの作品もありました。
続いては藤島のコーナーです。1913年の11月から2ヶ月ほど朝鮮に旅した際、イタリアの風景を連想したそうで風景画なども展示されていました。
藤島武二 「裸婦」
椅子に座り頭の後ろで手を組む裸婦を描いた上半身像です。結構簡略化されていて、近代的な印象を受けます。解説によると、藤島が留学していた頃はセザンヌや、ゴッホ、ゴーギャンなどポスト印象派が精力的に紹介されていたそうで、それに影響されているようです。やや平坦で輪郭がはっきりしているところもその影響かな? 他の作品とはちょっと違った印象を受けました。
この近くには東京国立近代美術館の「うつつ」や「匂い」などもありました。
参考記事:
東京国立近代美術館の案内 (2010年12月)
東京国立近代美術館の案内 (2009年12月)
藤島武二 「女の横顔」 ★こちらで観られます
竹久夢二のモデルを務めていたお葉というあだ名の女性に中国の服を着せて描いた作品で、真横を向いた構図となっています。花のついた髪留めやイヤリングをしていて、赤い服が華やか雰囲気です。一方、背景の岩場のような場所や真横を向いている点などからルネサンスなどの西洋からの影響を強く感じました。
参考記事:ポーラ美術館の常設(2010年秋)
<第3章 円熟期の作品>
1924年に黒田清輝が亡くなり、藤島・岡田は日本美術界の指導者の立場を担うことになりました。後進の指導に尽力したそうで、表現や生き方に大きく影響を与えたようです。そして1928年には2人そろって皇太后より天皇即位を祝した絵の制作を依頼されます。藤島は旭日を題材にすると決め、意に適う場所を探しに日本各地や台湾、中国、モンゴルにも足を運んだそうで、その末に描き上げた「旭日照六合」を奉納しています。これを描くのには9年を要しましたが、それによって風景画に新たな展開をもたらせたそうです。一方、岡田は日本画の材料を併用した「揚柳」という作品を完成させ、雄大な藤島の作品と対照的な繊細で優美な作品を残したそうです。ここにはそうした円熟期の作品が並んでいました。
藤島武二 「室戸遠望」
岡田たちと行った高知の海を描いた作品です。縦長で目の覚めるような青の海が広がる中、手前にジグザグに並んだ岩があり、そこにぶつかった波が白い飛沫を上げています。奥には対岸が見えていました。構図が面白く感じられ、解説によると平面性を強調しているとのことでした。海の雄大さがよく表現されています。
藤島武二 「大王岬に打ち寄せる怒涛」
同じタイトルでそっくりの作品が2枚並んでいました。(ひろしま美術館のと三重県立美術館の作品) 左右に崖があり、その間に白波が打ち寄せる様子が描かれているのですが、2つを観比べても間違い探しみたいに似ていますw 空の様子や松の形、船や岩の有無などに違いがあるかな。何故2枚描いたかは分かりませんが、試行錯誤していたのかな。両者ともに手前は激しいですが奥の海は穏やかな印象がありました。
この近くには「港の朝陽」もありました。
参考記事:美の饗宴・東西の巨匠たち (ブリヂストン美術館)
岡田三郎助 「野菊と薔薇」 ★こちらで観られます
後の昭和天皇の御料車に飾られていた作品です。暗い背景に、花瓶に入った白い野菊とピンクと白の薔薇が描かれています。よく観ると野菊はかなり厚塗りされていて、本当の花のようでした。その色合いのせいかアンリ・ファンタン=ラトゥールの静物を彷彿とさせました。
この辺にはコローに影響を受けた作品などもありました。岡田は1930年代に再び欧州へ視察に行ったそうで、ローマでの作品もあります。
岡田三郎助 「後ろ向きの裸婦(赤い絨毯の裸婦)」
赤い絨毯?を背景に金色の布に座る裸婦の後ろ姿を描いた作品です。ちょっと小太りだけど滑らかな肌が写実的に描かれています。背景の赤が強く、他の作品とはちょっと違う印象を受けました。
この辺には森の中の裸婦を描いた作品もあり。コランを思わせました。
岡田三郎助 「伊豆山風景」
山の上から海を見下ろす風景画で、手前で大きく弧を描く湾となっていて絶景です。山も折り重なるようでリズム感がありました。解説によると熱海近くのこの旅館が気に入ったそうで、何枚か同じ場所で描いた作品があるそうです。
ということで、改めて2人の巨匠の足跡を知ることができて満足な展示でした。これだけ良い展示がガラ空きというのも勿体ない気がします。横浜駅から直結している立地も便利ですので、お勧めです。
おまけ:
私が横浜そごうに行った日はコクリコ坂の原画展も開催されていたのですが、残念ながら閉館時間となって観られませんでした。すでに会期も終了しています。

参考記事:映画「コクリコ坂から」 (ネタバレなし)
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Author:21世紀のxxx者
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画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。
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