日本画どうぶつえん 【山種美術館】
先週の日曜日に、山種美術館へ行って終盤となった「日本画どうぶつえん」を観てきました。この展示は前期・後期に分かれていて、私が観てきたのは後期でした。

【展覧名】
日本画どうぶつえん
【公式サイト】
http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html
【会場】山種美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】JR・東京メトロ 恵比寿駅
【会期】2011年7月30日(土)~9月11日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
結構たくさんの人で賑わっていましたが、自分のペースで観て回ることができました。
さて、今回の展示は「日本画どうぶつえん」ということで、近代の日本画家の動物画を中心に、鳥、魚、虫など様々な生き物を主題とした作品が並んでいました。特に作品同士の繋がりは感じませんでしたので、簡単に各章で気に入った作品を通してご紹介しようと思います。
<第1章 動物園 ~愛しきものたち~>
まずは今回の主題に最も近い動物に関するコーナーです。動物は平安時代の宗教画の中で既に描かれていたそうで、獅子や象にまたがる菩薩や、春日明神の使いとしての鹿、沢山の動物が集まる涅槃図などが例に挙げられるようです。ここには可愛らしい動物画が多く並んでいました。
小林古径 「猫」
紫の桔梗の隣に座る猫を描いた作品です。薄茶と白の毛をした猫で、前足を揃えピンとした姿勢で右の方をじっと観ていました。どこか気品があり、柔らかな曲線が優美でした。解説によると耳の形が変わっているので日本の猫ではなく西洋の猫ではないか?とのことでした。
この辺は猫の作品が並んでいて、掴みはバッチリですw しかし、今回のポスターの中心となっている竹内栖鳳の「斑猫」は前期展示だったのでこの日は観られませんでした。久々に観られると思ったのですが残念。
参考記事:大観と栖鳳-東西の日本画 (山種美術館)
川崎小虎 「仔犬」
赤い葉っぱの下でじゃれあう2匹の犬を描いた掛け軸です。お腹を上に向けた犬にもう1匹がのしかかるように遊んでいます。くりっとした表情が可愛らしく、観ていて和みました。
この辺は犬を描いた作品が並んでいます。
西山翠嶂 「狗子」 ★こちらで観られます (PDF)
これは以前にもご紹介した作品です。眠っている2匹の仔犬を描いた作品で、手前は白毛に黄土色の毛の犬、後ろには茶色の毛の犬が描かれています。手前の犬は目を覚ましたのか、こちらをちらっと見ていますがちょっと眠そう…。これも観ていて微笑んでしまうような作品でした。
この辺にはこの作品と同じ展覧会でも観た橋本関雪の「霜の朝」などもありました。
参考記事:大観と栖鳳-東西の日本画 (山種美術館)
安田靫彦 「うさぎ」
目の赤いうさぎが伏せていて、左足を投げ出しています。解説によると、この姿勢はうさぎがリラックスしたときに見せるようで、のんびりした感じがします。また、右の方には青い花を咲かすリンドウの花があり、にじみを使った「たらしこみ」の技法が使われていました。結構シンプルに見えて面白い工夫が観られます。
この辺はうさぎのコーナーとなっていました。
奥村土牛 「兎」
この作品も前にご紹介したかな。2曲1双の屏風で、真っ白で耳が長いウサギが3匹伏せています。いずれも目が赤く毛のフワフワした感じがよく表現されていて、振り返るような仕草も可愛らしいです。解説によると、土牛はこのウサギが描きたいと近所の人に頼み込んだそうで、楽しみながら描いたとのことでした。
参考記事:生誕120年 奥村土牛 (山種美術館)
今回の展示には奥村土牛の作品は結構あったように思いますが、牛の絵は無いようでした。
奥村土牛 「春光」
薄い緑の芝生の上で寝ている2頭の鹿を描いた作品です。何だか眠そうな目で右のほうを観ていて、柔らかな色彩と相まって優しく穏やかな印象でした。毛並みにはたらしこみのような技法が観られました。
山口華楊 「生」
大きな作品で、牛小屋の藁の上で足をたたんで寝ている仔牛が描れています。その顔はどこか神秘的で賢そうな顔をしているかな。背景の戸板や外の緑、藁などの風合いも良くて、非常に好みでした。解説によると、山口華楊は生まれたばかりの仔牛を見て感動したらしく、生まれ出るものの美しさと生命の不思議さに心打たれ、偶然の出会いや対象に心が触れ合った時の印象を大切にしなければならないと語ったそうです。完成までに20年以上かけたそうなので、相当に大事な作品だったのかもしれません。
この辺には速水御舟の写生帖などもあり、そのスケッチ力に驚きました。
竹内浩一 「野宴」
座るキツネと寝そべるキツネを描いた作品です。周りには葉っぱや木の実などが生い茂っていて、手前には死んだカラス?が転がっています。その近くは血のように紅くなっているなど、全体的に妖しい雰囲気が漂い、くすんでいるような色合いながらもインパクトがありました。解説によると元々はテキスタイルデザインをやっていた画家らしく、そのせいか模様っぽい装飾性も感じました。爛々としたキツネの目も印象的です。
西村五雲 「白熊」
タイトル通り白熊が描かれていて、京都市動物園で写生をしたそうです。後ろ向きの白熊が左手で小さめのオットセイを抑えつけていて、周りに吠えて威嚇しているようです。(このオットセイは餌らしく食べられるようです…) 大きく写実的に描かれ、荒々しい毛並みなどからも迫力を感じました。その表情も緊張感があり見事です。この作品で第1回文展で3等賞を受賞したとのでした。
川合玉堂 「猿」
長い蔦に掴まって崖を登る猿と、下でその猿を引き止めているような2頭の猿が描かれています。上の猿は振り返っていて、まるで3匹は会話をしているようです。濃淡が絶妙で、猿の柔らかい毛並みや動きを感じました。表情も含めて可愛らしい猿たちです。
<第2章 鳥類園 ~翼をもつものたち~>
続いては鳥を描いた作品です。花鳥画というジャンルがあるように、こちらも充実した内容となっていました。
岡本秋暉 「孔雀図」
見事な羽を翻して立つ雄の孔雀と、小川を挟んで伏せている雌の孔雀を描いた作品です。雄の羽は遠近感を強調したような形で、非常に華麗で力強い雰囲気です。2羽は視線を交わしているようで、じっと目で語っているように見えました。
速水御舟 「鶴」
墨と胡粉で描かれた水辺に立つ鶴です。振り返る姿勢で立ち、足元は水に浸かりゆるやかな波が立っています。川の流れの中にいるのかな? 静かで気品のある雰囲気です。解説によると、この作品は菱田春草の遺稿を観た日に描かれたそうで、早世した春草にイメージを重ねたのではないかとのことでした。
山口華楊 「木精」
うねるような巨木の根っこと、そこにとまっている小さなフクロウを描いた作品です。フクロウの周りは青く光るように描かれていて、神秘的なオーラのように思えます。解説によると、この木は京都の北野天満宮の樹齢400年のケヤキを描いたそうで、ぼんやりとした色合いで描かれているために神聖さのようなものを感じました。
参考記事:番外編 京都旅行 金閣寺エリアその2
竹内栖鳳 「鴨雛」
エサ箱の周りにいる3匹の幼い鴨を描いた作品です。鴨というかアヒルみたいな…。お腹を出して仰向けで寝る鴨と、その鴨が枕のようにしている鴨、餌を食べる鴨と3者3様にくつろいでいるようで、いずれも可愛らしい姿をしています。竹内栖鳳は動物を描かせてはその臭いまで描くと言われたそうで、この作品からも動物への愛情を感じさせました。
この辺には横山大観の「木兎」(木菟)などもありました。
上村松篁 「閑鷺」
大きめの画面の作品で、横に伸びる柳の枝の上に3羽の白いサギがとまっている様子を描いた作品です。身繕いしたりしているのでリラックスしているのかも。淡い色彩で描かれていて、白いサギからはさわやかな感じすら受けました。
なお、上村松篁は女性日本画家の上村松園の息子です。この辺には3点ほど作品が並んでいました。
<第3章 水族画 ~水の中のいきものたち~>
続いては魚など水の中の生き物を描いた作品のコーナーです。「藻魚図」というジャンルでもあります。
徳岡神泉 「緋鯉」
青い水の中で泳ぐ赤い鯉と灰色っぽい鯉を描いた作品です。いずれも輪郭が曖昧なくらいぼんやり描かれていて、神秘的な感じすらしました。今の季節には涼しげに見えます。
柴田是真 「墨林筆哥」
画帖のような作品で2面展示されていて、右には擬人化されたカエルが葉っぱの琵琶を弾き、その周りにもカエルたちが集まっている様子が描かれています。左には蓮の葉?の下に佇むカエルが描かれていました。この人の作品は漆で描かれているため、色が強めで油彩のような色合いとなっています。ユーモアがあると共に、どこか琳派のような雰囲気を感じました。
参考記事:
江戸絵画への視線 (山種美術館)
柴田是真の漆×絵 (三井記念美術館)
川端龍子 「黒潮」
2曲1双の屏風で、鮮やかな青い海面の上を力強く飛翔するトビウオの群れを描いています。タイトルから察するに黒潮の流れなのか、波は飛沫を上げて荒々しい感じがあり、トビウオと共にダイナミックで臨場感ある作品となっていました。その一方で艶やかに銀色に光る体など、細部も見事です。
<第4章 昆虫園 ~小さきものたち~>
最後の章は第2会場の小さい部屋です。主に虫を主題にした作品が並んでいました。
竹内栖鳳 「秋夕」
大画面に散らばるように描かれた12匹のカエルと、左上にぽつんと飛び去るトンボが描かれています。カエルは座ったり飛び跳ねたり屈んだりしていて、その動きまで伝わってきそうでした。解説によると、竹内栖鳳はじっくり10日に渡ってカエルを観察して、腰を痛めてしまったそうです。真面目というか、それほどまでに真剣に取り組んでいたことがわかるエピソードでした。
速水御舟 「炎舞」 ★こちらで観られます (PDF)
仏画の炎のように様式化された火に集まる蛾を描いた作品です。立ち上る煙は渦巻き、蛾は静止したように正面を向いていました。命の儚さが伝わるような、神秘的な作品です。
参考記事:速水御舟展 -日本画への挑戦- (山種美術館)
佐藤太清 「清韻」
大画面に生い茂る緑の葉っぱと、そこに集まる蝶(蛾?)たちを描いた作品です。茎に掴まっていたり羽を広げていたり、葉っぱのように見えて蝶だったりして、何匹いるのかわかりませんw 色合いの明るさのせいか爽やかさも感じますが、どこか幻想的なところもあるように思いました。
ということで、動物の可愛らしさや神秘性などを楽しむことができる展覧会でした。もうすぐ終わってしまいますが、見ておいて損はないと思います。特に後期は「炎舞」があるので、それを目当てに行っても良いくらいかもしれません。
おまけ:
この展示はいつもより子供も楽しめるようになっているようでした。
これは白熊のぬいぐるみと一緒に記念撮影するコーナー。

こちらはスタンプコーナー。私もスタンプを押してみました。


【展覧名】
日本画どうぶつえん
【公式サイト】
http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html
【会場】山種美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】JR・東京メトロ 恵比寿駅
【会期】2011年7月30日(土)~9月11日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
結構たくさんの人で賑わっていましたが、自分のペースで観て回ることができました。
さて、今回の展示は「日本画どうぶつえん」ということで、近代の日本画家の動物画を中心に、鳥、魚、虫など様々な生き物を主題とした作品が並んでいました。特に作品同士の繋がりは感じませんでしたので、簡単に各章で気に入った作品を通してご紹介しようと思います。
<第1章 動物園 ~愛しきものたち~>
まずは今回の主題に最も近い動物に関するコーナーです。動物は平安時代の宗教画の中で既に描かれていたそうで、獅子や象にまたがる菩薩や、春日明神の使いとしての鹿、沢山の動物が集まる涅槃図などが例に挙げられるようです。ここには可愛らしい動物画が多く並んでいました。
小林古径 「猫」
紫の桔梗の隣に座る猫を描いた作品です。薄茶と白の毛をした猫で、前足を揃えピンとした姿勢で右の方をじっと観ていました。どこか気品があり、柔らかな曲線が優美でした。解説によると耳の形が変わっているので日本の猫ではなく西洋の猫ではないか?とのことでした。
この辺は猫の作品が並んでいて、掴みはバッチリですw しかし、今回のポスターの中心となっている竹内栖鳳の「斑猫」は前期展示だったのでこの日は観られませんでした。久々に観られると思ったのですが残念。
参考記事:大観と栖鳳-東西の日本画 (山種美術館)
川崎小虎 「仔犬」
赤い葉っぱの下でじゃれあう2匹の犬を描いた掛け軸です。お腹を上に向けた犬にもう1匹がのしかかるように遊んでいます。くりっとした表情が可愛らしく、観ていて和みました。
この辺は犬を描いた作品が並んでいます。
西山翠嶂 「狗子」 ★こちらで観られます (PDF)
これは以前にもご紹介した作品です。眠っている2匹の仔犬を描いた作品で、手前は白毛に黄土色の毛の犬、後ろには茶色の毛の犬が描かれています。手前の犬は目を覚ましたのか、こちらをちらっと見ていますがちょっと眠そう…。これも観ていて微笑んでしまうような作品でした。
この辺にはこの作品と同じ展覧会でも観た橋本関雪の「霜の朝」などもありました。
参考記事:大観と栖鳳-東西の日本画 (山種美術館)
安田靫彦 「うさぎ」
目の赤いうさぎが伏せていて、左足を投げ出しています。解説によると、この姿勢はうさぎがリラックスしたときに見せるようで、のんびりした感じがします。また、右の方には青い花を咲かすリンドウの花があり、にじみを使った「たらしこみ」の技法が使われていました。結構シンプルに見えて面白い工夫が観られます。
この辺はうさぎのコーナーとなっていました。
奥村土牛 「兎」
この作品も前にご紹介したかな。2曲1双の屏風で、真っ白で耳が長いウサギが3匹伏せています。いずれも目が赤く毛のフワフワした感じがよく表現されていて、振り返るような仕草も可愛らしいです。解説によると、土牛はこのウサギが描きたいと近所の人に頼み込んだそうで、楽しみながら描いたとのことでした。
参考記事:生誕120年 奥村土牛 (山種美術館)
今回の展示には奥村土牛の作品は結構あったように思いますが、牛の絵は無いようでした。
奥村土牛 「春光」
薄い緑の芝生の上で寝ている2頭の鹿を描いた作品です。何だか眠そうな目で右のほうを観ていて、柔らかな色彩と相まって優しく穏やかな印象でした。毛並みにはたらしこみのような技法が観られました。
山口華楊 「生」
大きな作品で、牛小屋の藁の上で足をたたんで寝ている仔牛が描れています。その顔はどこか神秘的で賢そうな顔をしているかな。背景の戸板や外の緑、藁などの風合いも良くて、非常に好みでした。解説によると、山口華楊は生まれたばかりの仔牛を見て感動したらしく、生まれ出るものの美しさと生命の不思議さに心打たれ、偶然の出会いや対象に心が触れ合った時の印象を大切にしなければならないと語ったそうです。完成までに20年以上かけたそうなので、相当に大事な作品だったのかもしれません。
この辺には速水御舟の写生帖などもあり、そのスケッチ力に驚きました。
竹内浩一 「野宴」
座るキツネと寝そべるキツネを描いた作品です。周りには葉っぱや木の実などが生い茂っていて、手前には死んだカラス?が転がっています。その近くは血のように紅くなっているなど、全体的に妖しい雰囲気が漂い、くすんでいるような色合いながらもインパクトがありました。解説によると元々はテキスタイルデザインをやっていた画家らしく、そのせいか模様っぽい装飾性も感じました。爛々としたキツネの目も印象的です。
西村五雲 「白熊」
タイトル通り白熊が描かれていて、京都市動物園で写生をしたそうです。後ろ向きの白熊が左手で小さめのオットセイを抑えつけていて、周りに吠えて威嚇しているようです。(このオットセイは餌らしく食べられるようです…) 大きく写実的に描かれ、荒々しい毛並みなどからも迫力を感じました。その表情も緊張感があり見事です。この作品で第1回文展で3等賞を受賞したとのでした。
川合玉堂 「猿」
長い蔦に掴まって崖を登る猿と、下でその猿を引き止めているような2頭の猿が描かれています。上の猿は振り返っていて、まるで3匹は会話をしているようです。濃淡が絶妙で、猿の柔らかい毛並みや動きを感じました。表情も含めて可愛らしい猿たちです。
<第2章 鳥類園 ~翼をもつものたち~>
続いては鳥を描いた作品です。花鳥画というジャンルがあるように、こちらも充実した内容となっていました。
岡本秋暉 「孔雀図」
見事な羽を翻して立つ雄の孔雀と、小川を挟んで伏せている雌の孔雀を描いた作品です。雄の羽は遠近感を強調したような形で、非常に華麗で力強い雰囲気です。2羽は視線を交わしているようで、じっと目で語っているように見えました。
速水御舟 「鶴」
墨と胡粉で描かれた水辺に立つ鶴です。振り返る姿勢で立ち、足元は水に浸かりゆるやかな波が立っています。川の流れの中にいるのかな? 静かで気品のある雰囲気です。解説によると、この作品は菱田春草の遺稿を観た日に描かれたそうで、早世した春草にイメージを重ねたのではないかとのことでした。
山口華楊 「木精」
うねるような巨木の根っこと、そこにとまっている小さなフクロウを描いた作品です。フクロウの周りは青く光るように描かれていて、神秘的なオーラのように思えます。解説によると、この木は京都の北野天満宮の樹齢400年のケヤキを描いたそうで、ぼんやりとした色合いで描かれているために神聖さのようなものを感じました。
参考記事:番外編 京都旅行 金閣寺エリアその2
竹内栖鳳 「鴨雛」
エサ箱の周りにいる3匹の幼い鴨を描いた作品です。鴨というかアヒルみたいな…。お腹を出して仰向けで寝る鴨と、その鴨が枕のようにしている鴨、餌を食べる鴨と3者3様にくつろいでいるようで、いずれも可愛らしい姿をしています。竹内栖鳳は動物を描かせてはその臭いまで描くと言われたそうで、この作品からも動物への愛情を感じさせました。
この辺には横山大観の「木兎」(木菟)などもありました。
上村松篁 「閑鷺」
大きめの画面の作品で、横に伸びる柳の枝の上に3羽の白いサギがとまっている様子を描いた作品です。身繕いしたりしているのでリラックスしているのかも。淡い色彩で描かれていて、白いサギからはさわやかな感じすら受けました。
なお、上村松篁は女性日本画家の上村松園の息子です。この辺には3点ほど作品が並んでいました。
<第3章 水族画 ~水の中のいきものたち~>
続いては魚など水の中の生き物を描いた作品のコーナーです。「藻魚図」というジャンルでもあります。
徳岡神泉 「緋鯉」
青い水の中で泳ぐ赤い鯉と灰色っぽい鯉を描いた作品です。いずれも輪郭が曖昧なくらいぼんやり描かれていて、神秘的な感じすらしました。今の季節には涼しげに見えます。
柴田是真 「墨林筆哥」
画帖のような作品で2面展示されていて、右には擬人化されたカエルが葉っぱの琵琶を弾き、その周りにもカエルたちが集まっている様子が描かれています。左には蓮の葉?の下に佇むカエルが描かれていました。この人の作品は漆で描かれているため、色が強めで油彩のような色合いとなっています。ユーモアがあると共に、どこか琳派のような雰囲気を感じました。
参考記事:
江戸絵画への視線 (山種美術館)
柴田是真の漆×絵 (三井記念美術館)
川端龍子 「黒潮」
2曲1双の屏風で、鮮やかな青い海面の上を力強く飛翔するトビウオの群れを描いています。タイトルから察するに黒潮の流れなのか、波は飛沫を上げて荒々しい感じがあり、トビウオと共にダイナミックで臨場感ある作品となっていました。その一方で艶やかに銀色に光る体など、細部も見事です。
<第4章 昆虫園 ~小さきものたち~>
最後の章は第2会場の小さい部屋です。主に虫を主題にした作品が並んでいました。
竹内栖鳳 「秋夕」
大画面に散らばるように描かれた12匹のカエルと、左上にぽつんと飛び去るトンボが描かれています。カエルは座ったり飛び跳ねたり屈んだりしていて、その動きまで伝わってきそうでした。解説によると、竹内栖鳳はじっくり10日に渡ってカエルを観察して、腰を痛めてしまったそうです。真面目というか、それほどまでに真剣に取り組んでいたことがわかるエピソードでした。
速水御舟 「炎舞」 ★こちらで観られます (PDF)
仏画の炎のように様式化された火に集まる蛾を描いた作品です。立ち上る煙は渦巻き、蛾は静止したように正面を向いていました。命の儚さが伝わるような、神秘的な作品です。
参考記事:速水御舟展 -日本画への挑戦- (山種美術館)
佐藤太清 「清韻」
大画面に生い茂る緑の葉っぱと、そこに集まる蝶(蛾?)たちを描いた作品です。茎に掴まっていたり羽を広げていたり、葉っぱのように見えて蝶だったりして、何匹いるのかわかりませんw 色合いの明るさのせいか爽やかさも感じますが、どこか幻想的なところもあるように思いました。
ということで、動物の可愛らしさや神秘性などを楽しむことができる展覧会でした。もうすぐ終わってしまいますが、見ておいて損はないと思います。特に後期は「炎舞」があるので、それを目当てに行っても良いくらいかもしれません。
おまけ:
この展示はいつもより子供も楽しめるようになっているようでした。
これは白熊のぬいぐるみと一緒に記念撮影するコーナー。

こちらはスタンプコーナー。私もスタンプを押してみました。


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Comment
こんばんは。
山種のどうぶつえん、楽しそうですね。
竹内浩一は山口華楊のお弟子さんなので、華楊と同じように動物に対しても愛情が感じられる優しい絵を描いていることが多いのですが、妖しい雰囲気の絵ですか。
一度観てみたいです。
ところで、私のブログにもいつも来ていただいてありがとうございます。
ちょっと更新が滞ってまして、申し訳ないです。
ネタはたまってきているので、気持ちは焦っているのですが、まだもう少しお休みしそうです。
まとまった時間ができましたら書きたいと思いますので、またよろしくお願い致します。
山種のどうぶつえん、楽しそうですね。
竹内浩一は山口華楊のお弟子さんなので、華楊と同じように動物に対しても愛情が感じられる優しい絵を描いていることが多いのですが、妖しい雰囲気の絵ですか。
一度観てみたいです。
ところで、私のブログにもいつも来ていただいてありがとうございます。
ちょっと更新が滞ってまして、申し訳ないです。
ネタはたまってきているので、気持ちは焦っているのですが、まだもう少しお休みしそうです。
まとまった時間ができましたら書きたいと思いますので、またよろしくお願い致します。
Re: タイトルなし
>Ms.れでぃさん
コメント頂きありがとうございます^^
>竹内浩一は山口華楊のお弟子さん
これは知りませんでした。この展示の作品だけ観るとあまり画風が似てないように思えます。
この作品は色合いのせいもありそう感じましたが、他の作品も観てみたいです。
ブログの更新は大変ですから滞るのも無理ない話かと。
ネタがたまると焦る気持ちもよくわかります^^;
無理して書くと後で自分が読んでも納得いかなかったりするので、マイペースが一番ですね。
貴サイトは非常に参考になりますので、のんびりと待たせて頂こうと思います^^
コメント頂きありがとうございます^^
>竹内浩一は山口華楊のお弟子さん
これは知りませんでした。この展示の作品だけ観るとあまり画風が似てないように思えます。
この作品は色合いのせいもありそう感じましたが、他の作品も観てみたいです。
ブログの更新は大変ですから滞るのも無理ない話かと。
ネタがたまると焦る気持ちもよくわかります^^;
無理して書くと後で自分が読んでも納得いかなかったりするので、マイペースが一番ですね。
貴サイトは非常に参考になりますので、のんびりと待たせて頂こうと思います^^
No title
竹内浩一は、個展は私も1度しか観たことがないのですが、京都のいろんな美術館(国立近代美術館など)で所蔵していますので、京都の日本画展では結構展示されます。
それらは、華楊の系統とわかるような作品が多いですね。
風の音が聞こえるような作品も多く、私の好きな画家の1人なんですよ。
>貴サイトは非常に参考になりますので、のんびりと待たせて頂こうと思います^^
ありがとうございます。
そう言っていただけて、すごくうれしいですし、励みになります。
私の方も、21世紀のxxx者さんのサイトをいつも楽しく見させていただいてます。
展覧会の内容や雰囲気、作品紹介が詳細で、貴ブログを読んで東京の展覧会にも行きたい!と何度思ったことか。
こんなに充実した内容なのにほとんど毎日更新されていて、すごいなといつも感心しています。
これからも楽しみにしています。
それらは、華楊の系統とわかるような作品が多いですね。
風の音が聞こえるような作品も多く、私の好きな画家の1人なんですよ。
>貴サイトは非常に参考になりますので、のんびりと待たせて頂こうと思います^^
ありがとうございます。
そう言っていただけて、すごくうれしいですし、励みになります。
私の方も、21世紀のxxx者さんのサイトをいつも楽しく見させていただいてます。
展覧会の内容や雰囲気、作品紹介が詳細で、貴ブログを読んで東京の展覧会にも行きたい!と何度思ったことか。
こんなに充実した内容なのにほとんど毎日更新されていて、すごいなといつも感心しています。
これからも楽しみにしています。
Re: No title
>Ms.れでぃさん
お返事いただきありがとうございました。
こちらでは華楊の作品もあまり観ないように思います。
Ms.れでぃさんのブログを観ていると、こちらでやっている展示とはちょっと違った内容の展覧会も結構あるようですね。
こっちでも観てみたいものが多いです^^
うちのブログは受け売りが多いので恐縮です。
今後はどうなるかわかりませんがマイペースでやっていこうと思いますので、
今後ともよろしくお願いいたします。
お返事いただきありがとうございました。
こちらでは華楊の作品もあまり観ないように思います。
Ms.れでぃさんのブログを観ていると、こちらでやっている展示とはちょっと違った内容の展覧会も結構あるようですね。
こっちでも観てみたいものが多いです^^
うちのブログは受け売りが多いので恐縮です。
今後はどうなるかわかりませんがマイペースでやっていこうと思いますので、
今後ともよろしくお願いいたします。
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