日本の美・発見V大雅・蕪村・玉堂と仙がい-「笑(わらい)」のこころ 【出光美術館】
先日の土曜日に、出光美術館へ行って公開初日の「日本の美・発見V大雅・蕪村・玉堂と仙がい-「笑(わらい)」のこころ」を観てきました。

【展覧名】
日本の美・発見V大雅・蕪村・玉堂と仙がい-「笑(わらい)」のこころ
【公式サイト】
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html
【会場】出光美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】JR・東京メトロ 有楽町駅/都営地下鉄・東京メトロ 日比谷駅
【会期】2011年9月10日(土)~10月23日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時半頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
混雑感はありませんでしたが、人気があるようでお客さんは結構来ているようでした。
さて、今回の展示は出光美術館のコレクションを集めた内容で、「笑い」をテーマにした内容となっています。タイトルの通り、池大雅、与謝蕪村、浦上玉堂、仙の4人の作品が中心となっているので、江戸時代の文人画と禅画の展示です。文人画は元々、中国の士太夫という官僚の余技として描かれた画のことで、日本では18世紀(江戸中期)に京都で華開きました。かつて中国官僚たちが画に託した屈折した心境というのは完全に理解されることはなかったようですが、自在な水墨に胸をときめかせていたそうです。そしてその想像力の源の1つが笑いであったそうで、今回はそれを抜き出し、全56点の作品が並んでいます。
テーマ別や各人の章も設けられ、それぞれ特色ある内容となっていましたので、章ごとに気に入った作品をご紹介しながら展覧会の様子を振り返ってみたいと思います。
<第1章 笑いの古典 ―瓢箪ころころ、鯰くねくね>
まず最初の章は、「丸くすべすべした瓢箪(ひょうたん)でぬるぬるした鯰(なまず)をおさえるとは如何。」という禅問答がテーマの作品が並んでいます。これをテーマにした如拙の「瓢鮎図」は昔から名画とされ、日本の文人たちの心を捉えていたそうで、ここにも面白い作品が並んでいました。
(※確か瓢鮎図は2~3年前に観たのですが、ブログには書いていなかったようです…。。元々「鮎」はナマズのことを指していたので誤字ではありません)
池大雅・大典顕常 「瓢鯰図」 ★こちらで観られます
太った禅僧が、自分よりも大きな瓢箪を持ち、足元の巨大な鯰を押さえつけている様子を描いた作品です。墨の濃淡でサラサラっと描かれたような感じで、ナマズも僧もとぼけた顔をしていて可愛らしいです。上には賛があり、要領を得ないことに必死になってしまう人の宿命を可笑しく詠んでいるようでした。
仙 「行脚僧画賛」
修行僧?が瓢箪に入った酒を美味そうに飲んでいる様子を描いた作品です。簡略化されていますが、嬉しそうな感じが伝わってきます。解説によると、行き過ぎた修行は意味がなく、形式だけの修行に終わった僧を暖かむも戒めの目が向けられているとのことでした。見た目はゆるい感じでも禅の思想が詰まっている仙ならではの作品かもしれません。
<第2章 無邪気な咲い ―大雅のおおらかさ>
続いての章は池大雅の作品が並んでいました。池大雅は子供の頃から才能を発揮して神童と呼ばれていたそうです。晴れた日に砂をまいた野外で制作していたとの逸話も紹介されていました。
池大雅 「山邨千馬図」
山の麓に集まった沢山の馬を描いた作品で、まさに1000頭くらいいそうなくらいびっしりと細かく描かれています。それでも1頭1頭が柔らかくデフォルメされて描かれていて、所々には人間の姿(馬売?)もありました。解説によると、酔った人に千馬図を描いて欲しいと言われた池大雅は、他日にと断ったものの、すぐに描いて欲しいと言われたのでその日に描いたそうです。こんな細かい作品をよく描いたものだと驚きのエピソードでした。肉眼では細かすぎるくらいなので、ミュージアムスコープ必須です。
池大雅 「南極寿星図」
南極寿星というのは七福神の1人の寿老人のことで、道教から来た神様です。大きく描かれた寿老人と、その背後に鹿(よく寿老人とセットで描かれる)と、侍童の姿も描かれています。デフォルメされた寿老人はコミカルで、濃い墨の輪郭が強い存在感を出していました。その表情はにこやかで、観ているだけでおめでたい感じがあります。後ろの侍童も何だか楽しそうでした。
参考記事:知られざるタオの世界「道教の美術 TAOISM ART」 -道教の神々と星の信仰- (三井記念美術館)
この辺には5幅対の寿老人を題材にした掛け軸や、布袋を描いた作品、お祭りを描いた屏風などもありました。屏風もお祭りの賑やかで楽しそうな雰囲気がありました。
池大雅 「十二ヵ月離合山水図屏風」 ★こちらで観られます
6曲1双の大きな屏風です。1扇ごとに1ヶ月となっていて、合わせて12ヶ月の山水図が描かれています。右隻が春で左隻が冬かな。1~4月頃はなだらかな山の風景で、3~4月あたりはのんびり楽しそうな人の姿もあります。一方、左隻の方は切り立った山が描かれていて、まるで入道雲のような形をしていました。そこに滝が流れていたり、紅葉していたり雪が降ったり霞が出たりと、様々な表情を見せていて、いずれも点描などを織りまぜた独特の雰囲気がありました。
<第3章 呵呵大笑 ―幸せを招く笑い型>
続いて3章は禅宗と関係のあるコーナーでした。禅宗では笑いは無我の境地を示す表情として大切にされているそうで、中国では厳しい表情の寿老人も日本では笑った顔になるなど、絵の表現にも影響を与えているようです。
相阿弥 「腹さすり布袋図」
九州国立博物館にある作品の模写で、腹をさすって歯を見せて笑う布袋が描かれています。オリジナルは足利義教が花園天皇を自宅に招いた際、最も格式の高い掛け軸として扱ったものだそうです。豪放に笑っているのですが、目が細くて顔が怖いw 何度観ても映画「シャイニング」のお父さんを彷彿してしまいますw
参考記事:東京国立博物館の案内 (2009年08月)
仙 「鬼笑画賛」 ★こちらで観られます
まるで落書きのように単純な線で描かれた掛け軸です。2匹の鬼が笑い転げていて、特に右側の鬼は爆笑していますw どうやら「来年のことを言うと鬼が笑う」をそのまま絵にしたようで、よほどおかしなことを言ったのか?と思わせるほどの笑いっぷりでした。一見、下手っぴなようで親しみのあるところが仙の好きな所です^^
「踊布袋図」
右手で竿を持ち、大きな袋を担いだ布袋を描いた作品です。表情は細かく描かれ、愉快そうに笑っています。衣は流れるようで、颯爽とした雰囲気がありました。これでも氷の上を歩いているようですが、余裕そうです。
仙 「三福神虎渓三笑画賛」
大きな鯛を釣り上げた恵比寿が、頬ずりするかのように満足気な顔をしています。その横では寿老人と大黒が楽しそうに祝福していて、三人とも大喜びしている様子が何とも可愛らしいです。デフォルメが良い具合にゆるキャラのような雰囲気を出していました。
このコーナーも含めて仙の作品は特にわかりやすくて面白いです。百歳の老人が百人集まった作品なども好みでした。
なお、この近くも含め館内のあちこちに陶器の作品などもありますが、今回はそれらのご紹介は割愛します。
<第4章 達観した笑い ―玉堂の極み>
続いては浦上玉堂のコーナーです。浦上玉堂は元は上級の藩士でしたが、50歳の頃に備前岡山の鴨方池田藩を脱藩した後、2人の息子と七弦琴と共に全国を遊歴した文人画家です。(ある意味、中国の文人たちに近いのかも…) 浦上玉堂の作品はほとんどこのコーナーにまとめられていました。
浦上玉堂 「發墨山水図」
仙人でも出てきそうな縦長の山と、その麓の林や家を描いた作品です。中央付近に家があるのですが、その周りの木の部分が墨のみでうっそうとした雰囲気をよく表現していました。
なお、実際の作品名の「發」にはさんずいが付いた漢字で、はつぼくと読みます。これは墨をそそぐという意味で、特殊な用墨法で描いているようです。また、酒を飲んで琴を弾いて気分の高揚によって墨を重ねたと解説されていました。
この辺は山水の作品が多いように思います。笑いというテーマとしては素人には関連性を見出すのは難しいかもw
浦上玉堂 「雙峯挿雲図」 ★こちらで観られます
大きめの掛け軸で、山々やその合間の水辺で漁をしている人などが勢いを感じる筆で描かれています。山の中腹あたりには隠士の姿もあり、解説によるとこれは作者の分身ではないかとのことでした。山の形など奇妙な雰囲気もあり、独特の世界観がありました。
この辺には浦上玉堂の持っていた琴も展示されていました。
<第5章 知的な嗤い ―蕪村の余韻>
続いては与謝蕪村のコーナーです。一般的には俳人として有名な蕪村ですが、当時から文人画家としても名を馳せていました。南蘋派、浙派、南宗派といった中国のスタイルを学んだそうで、都会人ならではの洒脱な作風となっています。
与謝蕪村 「筏師画賛」
筏の上で笠と蓑をみにつけた舟人が舟を漕いでいる姿を描いた作品です。他の作品に比べてかなり簡略化されていて、蕪村にもこういう画風があるのかと参考になります。素早くすらっと描いたような感じですが、蓑の質感や流れるような雰囲気が洒落ていました。
与謝蕪村 「山水図屏風」 ★こちらで観られます
6曲1双の屏風です。高い位置から見下ろすように、湖とその湖畔に立つ大きな岩山の数々が描かれています。霞がかかるような雰囲気で、下の方にはのんびりと暮らす人々の姿もありました。一種の理想郷みたいな感じなのかな。
<第6章 笑わせてちくり ―仙さんの茶目っ気>
最後は仙のコーナーです。仙は博多聖福寺の住職で、その絵は決まったルールがない「画無法」の精神で禅の教えをユーモラスに描いています。しかし、賛には結構真面目な内容が書かれていて、考えさせられるところもあります。
仙 「書画貼交屏風」
6曲1双の屏風で、絵と賛が交互に描かれています。これまた落書きみたいでありながら温かみを感じる画風で、人々の生活の様子をゆる~~い感じに描いています。賛の字もあまり上手いとは思えませんが良い味出してますw
この辺には亀石という仙が所有していた石と、その石の銘を書いた書面が展示されていました。仙は石の造形に興味があったらしく、それをきっかけにして旅するほどだったそうです。自然の造形の神秘に惹かれていたようでした。 この石以外にも天然の石を硯としたものなども展示されていました。 また、その先には仙の姿の像などもあります。
仙 「鯛釣恵比須画賛」 ★こちらで観られます
釣られた鯛と全身で喜びを表現する恵比寿を描いた作品です。恵比寿は踊っているようで、口を大きく開けています。賛にも「よろこへ」と書いてあり、楽しそうな雰囲気が伝わってきました。
仙 「花見画賛」
木に垂れ幕を張って、お花見をする人々を描いた作品です。木にはちょこっとしか花は咲いていないのですが、みんな楽器を弾いたり遊んでいたりしていて、花を気にしているようにも見えませんw ただお祭り騒ぎしたいだけなのでは?w 右の方では飲み過ぎたのか吐いている人がいたり、黒く塗りつぶされたところには「かきそこない」と書かれているなど、何でもありのゆるゆるな雰囲気が漂っていました。ひよこみたいなものもいたのがマスコットみたいで可愛かったです。
仙には描き損ないがよくあるようですが、これを笑いに変える懐の深さがあります。龍虎を描いて、龍だか虎だか分からなくなったとか書くなど、面白い賛をつけて笑いを誘うようでした。まさに「画無法」ワールド全開ですw
仙 「虎画賛」
虎というか猫のような作品で、賛にも「猫」の字があります。顔が大きくて可愛らしい絵なのですが、これは「虎、うそぶけば風生ず」(立派な君主には立派な臣下が現れる)という禅の言葉に基づく作品のようでした。ゆるいだけでなく裏打ちされた精神があるのが仙の魅力の1つかも。
この辺にはペンギンの絵か!?と思うような達磨の絵などもありましたw
ということで、若干テーマとあまり関係なさそうな絵もありましたが楽しむことができました。やはり蕪村や池大雅あたりの文人画は良さが私にはイマイチわからないものの、仙の作品が多く観られただけでも満足です。仙はわかりやすい楽しさがありますので、明るい気分になりたい方は是非どうぞ。


【展覧名】
日本の美・発見V大雅・蕪村・玉堂と仙がい-「笑(わらい)」のこころ
【公式サイト】
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html
【会場】出光美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】JR・東京メトロ 有楽町駅/都営地下鉄・東京メトロ 日比谷駅
【会期】2011年9月10日(土)~10月23日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時半頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
混雑感はありませんでしたが、人気があるようでお客さんは結構来ているようでした。
さて、今回の展示は出光美術館のコレクションを集めた内容で、「笑い」をテーマにした内容となっています。タイトルの通り、池大雅、与謝蕪村、浦上玉堂、仙の4人の作品が中心となっているので、江戸時代の文人画と禅画の展示です。文人画は元々、中国の士太夫という官僚の余技として描かれた画のことで、日本では18世紀(江戸中期)に京都で華開きました。かつて中国官僚たちが画に託した屈折した心境というのは完全に理解されることはなかったようですが、自在な水墨に胸をときめかせていたそうです。そしてその想像力の源の1つが笑いであったそうで、今回はそれを抜き出し、全56点の作品が並んでいます。
テーマ別や各人の章も設けられ、それぞれ特色ある内容となっていましたので、章ごとに気に入った作品をご紹介しながら展覧会の様子を振り返ってみたいと思います。
<第1章 笑いの古典 ―瓢箪ころころ、鯰くねくね>
まず最初の章は、「丸くすべすべした瓢箪(ひょうたん)でぬるぬるした鯰(なまず)をおさえるとは如何。」という禅問答がテーマの作品が並んでいます。これをテーマにした如拙の「瓢鮎図」は昔から名画とされ、日本の文人たちの心を捉えていたそうで、ここにも面白い作品が並んでいました。
(※確か瓢鮎図は2~3年前に観たのですが、ブログには書いていなかったようです…。。元々「鮎」はナマズのことを指していたので誤字ではありません)
池大雅・大典顕常 「瓢鯰図」 ★こちらで観られます
太った禅僧が、自分よりも大きな瓢箪を持ち、足元の巨大な鯰を押さえつけている様子を描いた作品です。墨の濃淡でサラサラっと描かれたような感じで、ナマズも僧もとぼけた顔をしていて可愛らしいです。上には賛があり、要領を得ないことに必死になってしまう人の宿命を可笑しく詠んでいるようでした。
仙 「行脚僧画賛」
修行僧?が瓢箪に入った酒を美味そうに飲んでいる様子を描いた作品です。簡略化されていますが、嬉しそうな感じが伝わってきます。解説によると、行き過ぎた修行は意味がなく、形式だけの修行に終わった僧を暖かむも戒めの目が向けられているとのことでした。見た目はゆるい感じでも禅の思想が詰まっている仙ならではの作品かもしれません。
<第2章 無邪気な咲い ―大雅のおおらかさ>
続いての章は池大雅の作品が並んでいました。池大雅は子供の頃から才能を発揮して神童と呼ばれていたそうです。晴れた日に砂をまいた野外で制作していたとの逸話も紹介されていました。
池大雅 「山邨千馬図」
山の麓に集まった沢山の馬を描いた作品で、まさに1000頭くらいいそうなくらいびっしりと細かく描かれています。それでも1頭1頭が柔らかくデフォルメされて描かれていて、所々には人間の姿(馬売?)もありました。解説によると、酔った人に千馬図を描いて欲しいと言われた池大雅は、他日にと断ったものの、すぐに描いて欲しいと言われたのでその日に描いたそうです。こんな細かい作品をよく描いたものだと驚きのエピソードでした。肉眼では細かすぎるくらいなので、ミュージアムスコープ必須です。
池大雅 「南極寿星図」
南極寿星というのは七福神の1人の寿老人のことで、道教から来た神様です。大きく描かれた寿老人と、その背後に鹿(よく寿老人とセットで描かれる)と、侍童の姿も描かれています。デフォルメされた寿老人はコミカルで、濃い墨の輪郭が強い存在感を出していました。その表情はにこやかで、観ているだけでおめでたい感じがあります。後ろの侍童も何だか楽しそうでした。
参考記事:知られざるタオの世界「道教の美術 TAOISM ART」 -道教の神々と星の信仰- (三井記念美術館)
この辺には5幅対の寿老人を題材にした掛け軸や、布袋を描いた作品、お祭りを描いた屏風などもありました。屏風もお祭りの賑やかで楽しそうな雰囲気がありました。
池大雅 「十二ヵ月離合山水図屏風」 ★こちらで観られます
6曲1双の大きな屏風です。1扇ごとに1ヶ月となっていて、合わせて12ヶ月の山水図が描かれています。右隻が春で左隻が冬かな。1~4月頃はなだらかな山の風景で、3~4月あたりはのんびり楽しそうな人の姿もあります。一方、左隻の方は切り立った山が描かれていて、まるで入道雲のような形をしていました。そこに滝が流れていたり、紅葉していたり雪が降ったり霞が出たりと、様々な表情を見せていて、いずれも点描などを織りまぜた独特の雰囲気がありました。
<第3章 呵呵大笑 ―幸せを招く笑い型>
続いて3章は禅宗と関係のあるコーナーでした。禅宗では笑いは無我の境地を示す表情として大切にされているそうで、中国では厳しい表情の寿老人も日本では笑った顔になるなど、絵の表現にも影響を与えているようです。
相阿弥 「腹さすり布袋図」
九州国立博物館にある作品の模写で、腹をさすって歯を見せて笑う布袋が描かれています。オリジナルは足利義教が花園天皇を自宅に招いた際、最も格式の高い掛け軸として扱ったものだそうです。豪放に笑っているのですが、目が細くて顔が怖いw 何度観ても映画「シャイニング」のお父さんを彷彿してしまいますw
参考記事:東京国立博物館の案内 (2009年08月)
仙 「鬼笑画賛」 ★こちらで観られます
まるで落書きのように単純な線で描かれた掛け軸です。2匹の鬼が笑い転げていて、特に右側の鬼は爆笑していますw どうやら「来年のことを言うと鬼が笑う」をそのまま絵にしたようで、よほどおかしなことを言ったのか?と思わせるほどの笑いっぷりでした。一見、下手っぴなようで親しみのあるところが仙の好きな所です^^
「踊布袋図」
右手で竿を持ち、大きな袋を担いだ布袋を描いた作品です。表情は細かく描かれ、愉快そうに笑っています。衣は流れるようで、颯爽とした雰囲気がありました。これでも氷の上を歩いているようですが、余裕そうです。
仙 「三福神虎渓三笑画賛」
大きな鯛を釣り上げた恵比寿が、頬ずりするかのように満足気な顔をしています。その横では寿老人と大黒が楽しそうに祝福していて、三人とも大喜びしている様子が何とも可愛らしいです。デフォルメが良い具合にゆるキャラのような雰囲気を出していました。
このコーナーも含めて仙の作品は特にわかりやすくて面白いです。百歳の老人が百人集まった作品なども好みでした。
なお、この近くも含め館内のあちこちに陶器の作品などもありますが、今回はそれらのご紹介は割愛します。
<第4章 達観した笑い ―玉堂の極み>
続いては浦上玉堂のコーナーです。浦上玉堂は元は上級の藩士でしたが、50歳の頃に備前岡山の鴨方池田藩を脱藩した後、2人の息子と七弦琴と共に全国を遊歴した文人画家です。(ある意味、中国の文人たちに近いのかも…) 浦上玉堂の作品はほとんどこのコーナーにまとめられていました。
浦上玉堂 「發墨山水図」
仙人でも出てきそうな縦長の山と、その麓の林や家を描いた作品です。中央付近に家があるのですが、その周りの木の部分が墨のみでうっそうとした雰囲気をよく表現していました。
なお、実際の作品名の「發」にはさんずいが付いた漢字で、はつぼくと読みます。これは墨をそそぐという意味で、特殊な用墨法で描いているようです。また、酒を飲んで琴を弾いて気分の高揚によって墨を重ねたと解説されていました。
この辺は山水の作品が多いように思います。笑いというテーマとしては素人には関連性を見出すのは難しいかもw
浦上玉堂 「雙峯挿雲図」 ★こちらで観られます
大きめの掛け軸で、山々やその合間の水辺で漁をしている人などが勢いを感じる筆で描かれています。山の中腹あたりには隠士の姿もあり、解説によるとこれは作者の分身ではないかとのことでした。山の形など奇妙な雰囲気もあり、独特の世界観がありました。
この辺には浦上玉堂の持っていた琴も展示されていました。
<第5章 知的な嗤い ―蕪村の余韻>
続いては与謝蕪村のコーナーです。一般的には俳人として有名な蕪村ですが、当時から文人画家としても名を馳せていました。南蘋派、浙派、南宗派といった中国のスタイルを学んだそうで、都会人ならではの洒脱な作風となっています。
与謝蕪村 「筏師画賛」
筏の上で笠と蓑をみにつけた舟人が舟を漕いでいる姿を描いた作品です。他の作品に比べてかなり簡略化されていて、蕪村にもこういう画風があるのかと参考になります。素早くすらっと描いたような感じですが、蓑の質感や流れるような雰囲気が洒落ていました。
与謝蕪村 「山水図屏風」 ★こちらで観られます
6曲1双の屏風です。高い位置から見下ろすように、湖とその湖畔に立つ大きな岩山の数々が描かれています。霞がかかるような雰囲気で、下の方にはのんびりと暮らす人々の姿もありました。一種の理想郷みたいな感じなのかな。
<第6章 笑わせてちくり ―仙さんの茶目っ気>
最後は仙のコーナーです。仙は博多聖福寺の住職で、その絵は決まったルールがない「画無法」の精神で禅の教えをユーモラスに描いています。しかし、賛には結構真面目な内容が書かれていて、考えさせられるところもあります。
仙 「書画貼交屏風」
6曲1双の屏風で、絵と賛が交互に描かれています。これまた落書きみたいでありながら温かみを感じる画風で、人々の生活の様子をゆる~~い感じに描いています。賛の字もあまり上手いとは思えませんが良い味出してますw
この辺には亀石という仙が所有していた石と、その石の銘を書いた書面が展示されていました。仙は石の造形に興味があったらしく、それをきっかけにして旅するほどだったそうです。自然の造形の神秘に惹かれていたようでした。 この石以外にも天然の石を硯としたものなども展示されていました。 また、その先には仙の姿の像などもあります。
仙 「鯛釣恵比須画賛」 ★こちらで観られます
釣られた鯛と全身で喜びを表現する恵比寿を描いた作品です。恵比寿は踊っているようで、口を大きく開けています。賛にも「よろこへ」と書いてあり、楽しそうな雰囲気が伝わってきました。
仙 「花見画賛」
木に垂れ幕を張って、お花見をする人々を描いた作品です。木にはちょこっとしか花は咲いていないのですが、みんな楽器を弾いたり遊んでいたりしていて、花を気にしているようにも見えませんw ただお祭り騒ぎしたいだけなのでは?w 右の方では飲み過ぎたのか吐いている人がいたり、黒く塗りつぶされたところには「かきそこない」と書かれているなど、何でもありのゆるゆるな雰囲気が漂っていました。ひよこみたいなものもいたのがマスコットみたいで可愛かったです。
仙には描き損ないがよくあるようですが、これを笑いに変える懐の深さがあります。龍虎を描いて、龍だか虎だか分からなくなったとか書くなど、面白い賛をつけて笑いを誘うようでした。まさに「画無法」ワールド全開ですw
仙 「虎画賛」
虎というか猫のような作品で、賛にも「猫」の字があります。顔が大きくて可愛らしい絵なのですが、これは「虎、うそぶけば風生ず」(立派な君主には立派な臣下が現れる)という禅の言葉に基づく作品のようでした。ゆるいだけでなく裏打ちされた精神があるのが仙の魅力の1つかも。
この辺にはペンギンの絵か!?と思うような達磨の絵などもありましたw
ということで、若干テーマとあまり関係なさそうな絵もありましたが楽しむことができました。やはり蕪村や池大雅あたりの文人画は良さが私にはイマイチわからないものの、仙の作品が多く観られただけでも満足です。仙はわかりやすい楽しさがありますので、明るい気分になりたい方は是非どうぞ。
- 関連記事
-
-
国際建築イラストレーション展 【ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX】 2011/09/26
-
くらべてわかるー印象派誕生から20世紀美術まで 【ブリヂストン美術館】 2011/09/24
-
犬塚勉展-純粋なる静寂- 【日本橋タカシマヤ】 2011/09/22
-
【萬鉄五郎記念美術館】の案内 (番外編 岩手) 2011/09/20
-
語る 伝える 絵のチカラ 宮城県美術館所蔵絵本原画展 【萬鉄五郎記念美術館】(番外編 岩手) 2011/09/19
-
北斎とリヴィエール 三十六景の競演 【ニューオータニ美術館】 2011/09/14
-
辰野登恵子展 抽象-明日への問いかけ 【資生堂ギャラリー】 2011/09/13
-
日本の美・発見V大雅・蕪村・玉堂と仙がい-「笑(わらい)」のこころ 【出光美術館】 2011/09/12
-
愉快な家-西村伊作の建築 - 展 Houses for Comfort 【INAXギャラリー】 2011/09/11
-
恐竜博2011 【国立科学博物館】 2011/09/08
-
日本画どうぶつえん 【山種美術館】 2011/09/07
-
草間彌生 ボディ・フェスティバル in 60's 展 【ワタリウム美術館】 2011/09/04
-
ベン・ウールフィット絵画展:黙想 【カナダ大使館高円宮記念ギャラリー】 2011/09/03
-
あこがれのヴェネチアン・グラス ― 時を超え、海を越えて 【サントリー美術館】 2011/08/30
-
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション (2回目感想後編)【国立新美術館】 2011/08/28
-
記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。


更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter
プロフィール
Author:21世紀のxxx者
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。
画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。
↓ブログランキングです。ぽちっと押して頂けると嬉しいです。
【トラックバック・リンク】
基本的にどちらも大歓迎です。アダルトサイト・商材紹介のみのサイトの方はご遠慮ください。
※TB・コメントは公序良俗を判断した上で断り無く削除することがあります。
※相互リンクに関しては一定以上のお付き合いの上で判断させて頂いております。
【記事・画像について】
当ブログコンテンツからの転載は一切お断り致します。(RSSは問題ありません)
更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter
展覧スケジュール
検索フォーム
ブログ内検索です。
【○○美術館】 というように館名には【】をつけて検索するとみつかりやすいです。
全記事リスト
カテゴリ
リンク
このブログをリンクに追加する
日ごろ参考にしているブログです。こちらにも訪れてみてください。
<美術系サイト>
弐代目・青い日記帳
いづつやの文化記号
あるYoginiの日常
影とシルエットのアート
建築学科生のブログ
彫刻パラダイス
ギャラリークニャ
「 10秒美術館 」 ~元画商がほんのり捧げる3行コメント~
だまけん文化センター
横浜を好きになる100の方法
美術品オークション
<読者サイト>
アスカリーナのいちご日記
Gogorit Mogorit Diary
青い海(沖縄ブログ)
なつの天然生活
月の囁き
桜から四季の花まで、江戸東京散歩日記
うさみさんのお出かけメモ (u_u)
森の家ーイラストのある生活
Croquis
ラクダにひかれてダマスカス
<友人のサイト>
男性に着て欲しいメンズファッション集
Androidタブレット比較
キャンペーン情報をまとめるブログ
日ごろ参考にしているブログです。こちらにも訪れてみてください。
<美術系サイト>
弐代目・青い日記帳
いづつやの文化記号
あるYoginiの日常
影とシルエットのアート
建築学科生のブログ
彫刻パラダイス
ギャラリークニャ
「 10秒美術館 」 ~元画商がほんのり捧げる3行コメント~
だまけん文化センター
横浜を好きになる100の方法
美術品オークション
<読者サイト>
アスカリーナのいちご日記
Gogorit Mogorit Diary
青い海(沖縄ブログ)
なつの天然生活
月の囁き
桜から四季の花まで、江戸東京散歩日記
うさみさんのお出かけメモ (u_u)
森の家ーイラストのある生活
Croquis
ラクダにひかれてダマスカス
<友人のサイト>
男性に着て欲しいメンズファッション集
Androidタブレット比較
キャンペーン情報をまとめるブログ
最新記事
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2023年10月号】 (10/02)
-
最近観た展示 (202305) (08/27)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2023年07月号】 (07/07)
-
最近観た展示 (202304) (06/18)
-
最近観た展示 (202303) (05/26)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2023年04月号】 (04/01)
-
最近観た展示 (202302) (03/10)
-
最近観た展示 (202301) (02/10)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2023年01月号】 (01/01)
-
2022年の振り返り (12/31)
-
最近観た展示 (202212) (12/30)
-
最近観た展示 (202211) (12/29)
-
最近観た展示 (202210) (11/11)
-
最近観た展示 (202209) (10/07)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2022年10月号】 (10/02)
-
最近観た展示 (202208) (08/30)
-
最近観た展示 (202206~07) (07/28)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2022年07月号】 (07/07)
-
映画「トップガン マーヴェリック」4DX SCREEN吹替版 (ややネタバレあり) (06/21)
-
映画「シン・ウルトラマン」(ややネタバレあり) (06/20)
-
メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年 (感想後編)【国立新美術館】 (06/12)
-
メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年 (感想前編)【国立新美術館】 (06/06)
-
ダミアン・ハースト 桜 【国立新美術館】 (05/23)
-
最後の印象派、二大巨匠 シダネルとマルタン展 【SOMPO美術館】 (05/16)
-
最近観た展示 (05/09)
-
ミロ展-日本を夢みて (感想後編)【Bunkamura ザ・ミュージアム】 (04/25)
-
ミロ展-日本を夢みて (感想前編)【Bunkamura ザ・ミュージアム】 (04/20)
-
奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム 【東京都庭園美術館】 (04/11)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2022年04月号】 (04/01)
-
【密蔵院】の安行寒桜の写真 (03/27)
-
グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生【世田谷美術館】 (03/22)
-
大・タイガー立石展 世界を描きつくせ!【うらわ美術館】 (03/14)
-
大・タイガー立石展 世界を描きつくせ! 【埼玉県立近代美術館】 (03/07)
-
もうすぐ再開予定 (02/28)
-
2021 MOMASコレクション 第3期 【埼玉県立近代美術館】 (01/21)
-
鎌倉の写真 (2021年11月) (01/18)
-
没後70年 吉田博展 【川越市立美術館】 (01/16)
-
今後の更新について (01/14)
-
【山崎美術館】の案内 (2021年11月) (01/11)
-
保岡勝也 「旧山崎家別邸」 (01/09)
-
映画「劇場版 呪術廻戦 0」(ややネタバレあり) (01/07)
-
TERUHISA KITAHARA 鉄道コレクション展 【京橋エドグランタウンミュージアム】 (01/05)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2022年01月号】 (01/01)
-
2021年の振り返り (12/31)
-
ヘラルボニー/ゼロからはじまる 【BAG-Brillia Art Gallery】 (12/29)
-
映画「キングスマン:ファースト・エージェント」(ややネタバレあり) (12/27)
-
横溝美由紀「Landscape やわらかな地平のその先に」 【ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX】 (12/26)
-
第15回 shiseido art egg 【資生堂ギャラリー】 (12/23)
-
映画「マトリックス レザレクションズ」(ややネタバレあり) (12/21)
-
ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ 【パナソニック汐留美術館】 (12/19)
最新コメント
- 21世紀のxxx者:イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン (感想後編)【三菱一号館美術館】 (12/09)
- ゆーき:イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン (感想後編)【三菱一号館美術館】 (12/09)
- 21世紀のxxx者:奇蹟の芸術都市バルセロナ (感想前編)【東京ステーションギャラリー】 (01/03)
- うさぴょん:キヨノサチコ絵本原画の世界 みんな大好き!ノンタン展 【松屋銀座】 (03/21)
- 21世紀のxxx者:川豊 【成田界隈のお店】 (03/04)
- 21世紀のxxx者:劇団四季 「MAMMA MIA!(マンマ・ミーア!)」 (03/04)
- 萌音:川豊 【成田界隈のお店】 (03/03)
最新トラックバック
月別アーカイブ
- 2023/10 (1)
- 2023/08 (1)
- 2023/07 (1)
- 2023/06 (1)
- 2023/05 (1)
- 2023/04 (1)
- 2023/03 (1)
- 2023/02 (1)
- 2023/01 (1)
- 2022/12 (3)
- 2022/11 (1)
- 2022/10 (2)
- 2022/08 (1)
- 2022/07 (2)
- 2022/06 (4)
- 2022/05 (3)
- 2022/04 (4)
- 2022/03 (4)
- 2022/02 (1)
- 2022/01 (9)
- 2021/12 (12)
- 2021/11 (14)
- 2021/10 (10)
- 2021/09 (6)
- 2021/08 (9)
- 2021/07 (10)
- 2021/06 (9)
- 2021/05 (11)
- 2021/04 (12)
- 2021/03 (12)
- 2021/02 (13)
- 2021/01 (13)
- 2020/12 (13)
- 2020/11 (14)
- 2020/10 (14)
- 2020/09 (14)
- 2020/08 (15)
- 2020/07 (14)
- 2020/06 (15)
- 2020/05 (15)
- 2020/04 (16)
- 2020/03 (24)
- 2020/02 (26)
- 2020/01 (28)
- 2019/12 (28)
- 2019/11 (26)
- 2019/10 (28)
- 2019/09 (28)
- 2019/08 (28)
- 2019/07 (28)
- 2019/06 (28)
- 2019/05 (28)
- 2019/04 (28)
- 2019/03 (28)
- 2019/02 (26)
- 2019/01 (29)
- 2018/12 (29)
- 2018/11 (28)
- 2018/10 (29)
- 2018/09 (27)
- 2018/08 (29)
- 2018/07 (29)
- 2018/06 (28)
- 2018/05 (29)
- 2018/04 (28)
- 2018/03 (29)
- 2018/02 (26)
- 2018/01 (28)
- 2017/12 (30)
- 2017/11 (28)
- 2017/10 (30)
- 2017/09 (27)
- 2017/08 (26)
- 2017/07 (25)
- 2017/06 (9)
- 2017/05 (18)
- 2015/04 (1)
- 2014/12 (1)
- 2014/10 (1)
- 2014/09 (1)
- 2014/08 (1)
- 2014/07 (1)
- 2014/06 (1)
- 2014/05 (1)
- 2014/04 (6)
- 2014/03 (12)
- 2014/02 (11)
- 2014/01 (16)
- 2013/12 (15)
- 2013/11 (17)
- 2013/10 (22)
- 2013/09 (23)
- 2013/08 (22)
- 2013/07 (24)
- 2013/06 (20)
- 2013/05 (25)
- 2013/04 (23)
- 2013/03 (24)
- 2013/02 (23)
- 2013/01 (27)
- 2012/12 (24)
- 2012/11 (27)
- 2012/10 (28)
- 2012/09 (27)
- 2012/08 (28)
- 2012/07 (28)
- 2012/06 (27)
- 2012/05 (22)
- 2012/04 (18)
- 2012/03 (28)
- 2012/02 (26)
- 2012/01 (28)
- 2011/12 (28)
- 2011/11 (27)
- 2011/10 (28)
- 2011/09 (27)
- 2011/08 (27)
- 2011/07 (28)
- 2011/06 (27)
- 2011/05 (28)
- 2011/04 (27)
- 2011/03 (23)
- 2011/02 (26)
- 2011/01 (28)
- 2010/12 (28)
- 2010/11 (28)
- 2010/10 (29)
- 2010/09 (27)
- 2010/08 (29)
- 2010/07 (28)
- 2010/06 (28)
- 2010/05 (27)
- 2010/04 (27)
- 2010/03 (31)
- 2010/02 (27)
- 2010/01 (29)
- 2009/12 (29)
- 2009/11 (28)
- 2009/10 (24)
- 2009/09 (25)
- 2009/08 (27)
- 2009/07 (23)
- 2009/06 (20)
- 2009/05 (29)
- 2009/04 (30)
- 2009/03 (14)
- 2009/02 (5)
- 2009/01 (2)
- 2008/11 (1)
メディア掲載
記事の共有
この記事をツイートする
ツイート
広告
美術鑑賞のお供
細かい美術品を見るのに非常に重宝しています。
愛機紹介
このブログの写真を撮ってます。上は気合入れてる時のカメラ、下は普段使いのカメラです。
RSSリンクの表示
QRコード

アクセスランキング
twitter
メールフォーム
※できるだけコメント欄にお願い致します。(管理人だけに表示機能を活用ください) メールは法人の方で、会社・部署・ドメインなどを確認できる場合のみ返信致します。