プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影 (感想前編)【国立西洋美術館】
先週の日曜日に上野の国立西洋美術館に行って、始まったばかりの「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」を観てきました。この展示は今期でも指折りの大型展で、メモも沢山とってきましたので、前編・後編に分けてご紹介しようと思います。

【展覧名】
プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影
【公式サイト】
http://www.goya2011.com/
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/current.html#mainClm
【会場】国立西洋美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2011年10月22日(土)~2012年1月29日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間30分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日13時頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
中は混んでいて場所によってはごった返すような感じでしたが、入場規制などはなく少し待てば自分のペースで周ることができる位の混み具合でした。しかし、私が行ったのは開催2日目だったので今後は人気が出てさらに混む可能性もあります。公式サイトにはゴヤ展の待ち時間を調べることができるページもあるようですので、行かれる際にはチェックしてから行くことをお勧めします。
参考リンク:ゴヤ展の待ち時間(公式サイト)
さて、今回の展示はスペインの巨匠ゴヤの個展で、初期から晩年まで知ることができる内容となっています。特に目玉は「着衣のマハ」(上記写真の作品)で、実に40年ぶりの来日だそうです。
最初にゴヤの生涯を簡単に説明すると、ゴヤはスペインの寒村生まれで、最初は地元で絵を学びました。17歳でマドリードへ出てアカデミーに2回落選しているなど若い頃はそんなに順風満帆というわけではなかったようですが、24歳で自力でローマに留学した後、20代後半から王家のタピストリーの原画制作に携わり、本格的な画業がスタートします。壁画なども手がけ、40代で宮廷画家に抜擢されると首席宮廷画家にまで登りつめ、画家としての絶頂を極めました。しかし、病気で聴覚を失い、その後ナポレオン率いるフランス軍がスペインに侵攻してきた頃など苦難も味わいます。 ゴヤはそうした苦難も乗り越えて82年の生涯を終えるまで学ぶ姿勢をみせていたようですが、当時の世相を反映したような恐ろしい絵も残しています。 この展覧会ではその生涯の出来事と共に14の章に分けて展示していましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品を通してご紹介しようと思います。
<Ⅰ かくある私 - ゴヤの自画像>
まずは自画像のコーナーです。ゴヤは生涯に渡って自画像を描いていたそうで、1794年の絶頂期の戯画的な自画像や、1799年に発行した「ロス・カプリーチョス(気まぐれ)」に描かれた自画像(夢の中を描くことで当時の批判を混ぜている)などがあるようです。ここでは時代を越えた作品が並び、ゴヤの人となりをダイジェスト的に知ることが出来ました。
1 フランシスコ・デ・ゴヤ 「マルティン・サパテール宛書簡<今の僕はこんな風だ>」
これが戯画的と言われる絶頂期の自画像で、漫画のようなタッチで手紙に描かれています。横向きに座って顎が異常に長い感じです。相手に、自分と同じように王宮に来れば良いのにと言っているようですが、自慢しているような内容に思いましたw 自信家のようなエピソードは展覧会中にいくつか紹介されていました。
3 フランシスコ・デ・ゴヤ 「普遍的言語 [ロス・カプリーチョス]43番のための準備素描」 ★こちらで観られます
インクで描かれた作品で、うつぶせになって机にもたれかかる自画像です。背景には人間くらい大きなコウモリとやはり大きめな猫の姿があります。このカプリーチョスに関しては後ほどのコーナーでも出てくるのですが、その目的についてゴヤは「卑俗なる因習を放逐し、気まぐれによるこの作品によって真理の確かな証しを永遠にする」と語っていたそうです。…この時点ではよく分かりませんでしたが、こうした動物たちは非理性的なものの象徴として、古き因習に惑わされる人々を批判的に描いているシリーズのようです。(詳しくは後ほど。)
この隣にも「理性の眠りは怪物を生む」という作品があり、この作品を元にしているようです。これより沢山な動物がいて邪悪そうなものが飛んでいました。
5 フランシスコ・デ・ゴヤ 「自画像」 ★こちらで観られます
暗い背景に黒っぽい服を着た晩年(69歳)の頃の自画像です。ボサボサ髪をしていて、これは天才と創造性を示すそうです。どこか虚ろそうな感じもしますが、気難しそうな雰囲気がありました。解説によるとこの頃は心の内面に目に向け、夢などに興味を示していたようです。
<Ⅱ 創意と実践-タピスリー用原画における社会批判>
続いては20代の終わりに王宮のためにタピスリー原画を製作した頃のコーナーです。ゴヤは首席宮廷画家のメングスと義理の兄の元で働いていました。メングスの意向でタピスリーには市民の日常生活を取り入れていたそうですが、理想化された共存したイメージだったようです。それに対してゴヤは現実に即して庶民の側に描いていたそうで、それを感じさせる作品が並んでいました。
6 フランシスコ・デ・ゴヤ 「日傘」 ★こちらで観られます
王宮のタピストリーの原画です。扇子を持った若い女性が膝に仔犬を乗せて座っていて、その背後では日傘を持って影を作る男性が立っています。女性はフランスかぶれのお嬢様らしく、くりっとした表情をしています。一方、男はマホと呼ばれる下層階級の男らしく、身分の違いまで描いているようです。色や陰影もドラマチックでした。
この辺には寝室用のタピスリー原画もありました。かなり大きい作品です。
12 フランシスコ・デ・ゴヤ 「猫の喧嘩」
タイトル通り2匹の猫が煉瓦塀の上で喧嘩している様子を書いた作品です。黒猫と縞々の猫で、身を屈めて威嚇しあっているようでした。これもタピスリー原画だと思いますが、こんな主題もあるのかとちょっと驚きですw 可愛らしくてよく猫の習性が出ている作品でした。
7 フランシスコ・デ・ゴヤ 「マハとマントで顔を覆う男たち(旧称 アンダルシアの散歩道)」
大きめのタピスリー原画で、山中の道でジプシーの男女が何か話していて、その脇には座った丸い帽子の男と、黒い帽子の2人の男が立っています。解説によると、丸帽子の男が女性に花を投げたのに対して連れの男が嫉妬して怒ったのを、背後に2人いるから気をつけてと女性が諌めている様子のようです。帽子の男たちは何か企んでいるような表情が怖かったですが、ストーリー性がありました。ちなみに嫉妬や決闘はこの時代に好まれた主題だそうです。
近くには木登りをする子供たちを描いた作品もありました。
<Ⅲ 嘘と無節操 -女性のイメージ:[サン・ルーカル素描帖]から私室の絵画へ>
ゴヤは40代終わりから晩年まで8冊の素描集を作りました。ゴヤにとっては素描は重要な位置にあったようですが、素描集には名前が無かったので、A~Hの名称が便宜的につけられています。AとBはマハと呼ばれる同時代の女性(下町のお洒落な女性)の妖しい姿や影の部分が描かれているようで、ここには女性を題材にした作品などが並んでいました。
19 フランシスコ・デ・ゴヤ 「魔女たちの飛翔」
山羊にまたがる全裸の魔女を描いた作品で、山羊の下には死霊のようなものがたいまつを持って折り重なっています。ぼんやりとしていて妖しく恐ろしげな雰囲気がありました。ゴヤは魔女を信じていたわけではないようですが、魔女に関する作品はこの後にも出てきます。
この辺には庶民生活を描いた作品が並び、売春婦と客を描いた作品などもありまいた。
29 フランシスコ・デ・ゴヤ 「着衣のマハ」 ★こちらで観られます
今回のポスターの作品で、間違いなくゴヤの傑作の1つです。ベッドの上に寝転び、頭の後ろで手を組む白い服の女性が等身大くらいで描かれています。ふわっとした透明感のある表現や、暗闇の中で浮かび上がるような感じが見事で、こちらをじっと見つめる意味深な目が魅力的でした。解説によると、この絵は数年前に描かれた「裸のマハ」という作品と同じ構図なのですが、何故2点作られたかについては諸説紛々なようです。前述の通り、マハは下町の娘であるので、当時は一般女性の裸を描くのは禁止されていたため、これはビーナス(神話の絵の裸はOK)とされていたようです。しかし、異端審問によってマハであると決めつけられ、ゴヤは上手く言い逃れたものの、1901年頃までアカデミーの小部屋の中に隠されてしまったようでした。できれば裸のマハと比べて観てみたいものですが、流石に日本では無理でしょうねw これだけの傑作を日本で観られるのは貴重な機会だと思います。
この辺には洗濯女たちを描いた油彩や、掃除をする若い女を描いた作品などもありました。
16 フランシスコ・デ・ゴヤ 「アルバ女公爵と"ラ・ベアタ"」
後ろ姿のドレスを着た黒髪の女性(アルバ女公爵)が、老女に赤いサンゴを突きつけている様子を描いた作品です。老女は黒い大きな十字架を差し出して身を仰け反らせています。 …パッと見ではカツアゲしている光景にしか見えませんw この珊瑚は魔除けらしく、老女の迷信を嘲笑ってからかっているようでした。このアルバ女公爵はゴヤを寵愛した人物なのですが、性格は悪そうですw
この近くにはロス・カプリーチョスの版画があり、人面の鳥とか、女を拐う様子など怖い絵が並びます。(後半になるともっと怖いのがありますが…)
<Ⅳ 戯画、夢、気まぐれ-[ロス・カプリーチョス]の構想段階における自由と自己検閲>
版画集「ロス・カプリーチョス」の構想は1796年~97年頃に描かれた「夢」というタイトルの26点の素描から始まったらしく、最初は版画集も夢という題にしようと思っていたそうです。1番目の素描には先ほどの「卑俗なる因習を~」の目的が書いてあり、これはこの頃の啓蒙主義の考えと一致したようで、特に聖職者の堕落を痛烈に批判しているようでした。
34 フランシスコ・デ・ゴヤ 「[夢]6番 ふれまわる魔女たち」
素描作品で、手前に子供をラッパのように吹く裸体の魔女、その背後に子供を這いつくばらせてその上に座る老魔女、その隣でゲロゲロと吐いている2人の子供が描かれています。背景にはロバの耳を持った人影が入道雲のように辺りをおおっていました。解説によると、これは無知の象徴のロバの耳をつけた異端審問官のようで、魔女は産婆に関係しているようです。産婆は医学校か教会の許可がないといけないのですが、年寄りは経験と知識があるとされていたようです。しかし子供がゲロゲロ吐いているように、知識なんてないと皮肉を込めているようでした。これは観ただけでは悪魔的な雰囲気しか分からないかも。奥が深いです。
<Ⅴ ロバの衆:愚鈍な者たち-[ロス・カプリーチョス]における人間の愚行の諷刺>
80点あるロス・カプリーチョスの中には6点のロバが登場する作品があるそうで、ロバは愚鈍の象徴です。ゴヤは教育システムの不備や前近代的な医療、農民の過大な負担などを批判して、特権階級の欺瞞と虚栄をあざ笑うようにこうした作品を描いたようです。ここにはそうした作品が並んでいました。
39 フランシスコ・デ・ゴヤ 「[ロス・カプリーチョス]39番 祖父の代までも」
ロバが擬人化され、ロバの先祖たちが描かれた血統書を自慢するように見せている様子を描いた作品です。ロバの貴族のようで、愚鈍さも引き継がれていくと皮肉っているようです。ロバが得意げな顔(いわゆるドヤ顔w)をしていてイラッときますw こんな絵を描いて貴族に詰められなかったのかと驚くくらい皮肉が効いていました。
この他にも数点、ロバを擬人化した作品が並んでいました。
<Ⅵ 魔物の群れ-[ロス・カプリーチョス]における魔術と非合理>
ゴヤは1798年にオスーナ公爵夫妻の為に、魔女を主題とした6枚の作品を描いたそうです。この頃、魔女は版画にも描かれ関心があったようですが、その存在を信じているわけではなく非合理と悪徳の象徴として描いているようです。ここには魔術を主題とした作品が並んでいました。
43 フランシスコ・デ・ゴヤ 「魔女たちの飛翔」 ★こちらで観られます
仰向けになりながら3人の魔女(男に見えますが…)に連れ去られる若者を描いた作品です。魔女は長い聖職者の冠のようなものをかぶっていて、若者に口付けていて、これは若者に知識を注入しているようです。また、その下ではたまたま出くわした2人の農民の姿もあり、1人は必死に逃げ、もう1人は魔除けのこぶしを作って這いつくばっています。その右の暗闇には無知の象徴のロバもいて、解説によると連れ去られる若者と3人の魔女は光りに包まれ進歩と知恵を象徴し、下の2人は暗く知恵を拒む無知を象徴しているようです。魔女が進歩と知恵というのは変わっているように思いましたが、不気味かつ妖しい魅力のある絵で強烈に記憶に残りました。
ということで、今日はここまでにしようと思います。着衣のマハだけでも観に行く価値はあるのですが、素描も皮肉めいた雰囲気があって面白いです。後半は狂気すら感じる作品もありましたので、次回は最後までご紹介しようと思います。
→後編はこちら

【展覧名】
プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影
【公式サイト】
http://www.goya2011.com/
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/current.html#mainClm
【会場】国立西洋美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2011年10月22日(土)~2012年1月29日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間30分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日13時頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
中は混んでいて場所によってはごった返すような感じでしたが、入場規制などはなく少し待てば自分のペースで周ることができる位の混み具合でした。しかし、私が行ったのは開催2日目だったので今後は人気が出てさらに混む可能性もあります。公式サイトにはゴヤ展の待ち時間を調べることができるページもあるようですので、行かれる際にはチェックしてから行くことをお勧めします。
参考リンク:ゴヤ展の待ち時間(公式サイト)
さて、今回の展示はスペインの巨匠ゴヤの個展で、初期から晩年まで知ることができる内容となっています。特に目玉は「着衣のマハ」(上記写真の作品)で、実に40年ぶりの来日だそうです。
最初にゴヤの生涯を簡単に説明すると、ゴヤはスペインの寒村生まれで、最初は地元で絵を学びました。17歳でマドリードへ出てアカデミーに2回落選しているなど若い頃はそんなに順風満帆というわけではなかったようですが、24歳で自力でローマに留学した後、20代後半から王家のタピストリーの原画制作に携わり、本格的な画業がスタートします。壁画なども手がけ、40代で宮廷画家に抜擢されると首席宮廷画家にまで登りつめ、画家としての絶頂を極めました。しかし、病気で聴覚を失い、その後ナポレオン率いるフランス軍がスペインに侵攻してきた頃など苦難も味わいます。 ゴヤはそうした苦難も乗り越えて82年の生涯を終えるまで学ぶ姿勢をみせていたようですが、当時の世相を反映したような恐ろしい絵も残しています。 この展覧会ではその生涯の出来事と共に14の章に分けて展示していましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品を通してご紹介しようと思います。
<Ⅰ かくある私 - ゴヤの自画像>
まずは自画像のコーナーです。ゴヤは生涯に渡って自画像を描いていたそうで、1794年の絶頂期の戯画的な自画像や、1799年に発行した「ロス・カプリーチョス(気まぐれ)」に描かれた自画像(夢の中を描くことで当時の批判を混ぜている)などがあるようです。ここでは時代を越えた作品が並び、ゴヤの人となりをダイジェスト的に知ることが出来ました。
1 フランシスコ・デ・ゴヤ 「マルティン・サパテール宛書簡<今の僕はこんな風だ>」
これが戯画的と言われる絶頂期の自画像で、漫画のようなタッチで手紙に描かれています。横向きに座って顎が異常に長い感じです。相手に、自分と同じように王宮に来れば良いのにと言っているようですが、自慢しているような内容に思いましたw 自信家のようなエピソードは展覧会中にいくつか紹介されていました。
3 フランシスコ・デ・ゴヤ 「普遍的言語 [ロス・カプリーチョス]43番のための準備素描」 ★こちらで観られます
インクで描かれた作品で、うつぶせになって机にもたれかかる自画像です。背景には人間くらい大きなコウモリとやはり大きめな猫の姿があります。このカプリーチョスに関しては後ほどのコーナーでも出てくるのですが、その目的についてゴヤは「卑俗なる因習を放逐し、気まぐれによるこの作品によって真理の確かな証しを永遠にする」と語っていたそうです。…この時点ではよく分かりませんでしたが、こうした動物たちは非理性的なものの象徴として、古き因習に惑わされる人々を批判的に描いているシリーズのようです。(詳しくは後ほど。)
この隣にも「理性の眠りは怪物を生む」という作品があり、この作品を元にしているようです。これより沢山な動物がいて邪悪そうなものが飛んでいました。
5 フランシスコ・デ・ゴヤ 「自画像」 ★こちらで観られます
暗い背景に黒っぽい服を着た晩年(69歳)の頃の自画像です。ボサボサ髪をしていて、これは天才と創造性を示すそうです。どこか虚ろそうな感じもしますが、気難しそうな雰囲気がありました。解説によるとこの頃は心の内面に目に向け、夢などに興味を示していたようです。
<Ⅱ 創意と実践-タピスリー用原画における社会批判>
続いては20代の終わりに王宮のためにタピスリー原画を製作した頃のコーナーです。ゴヤは首席宮廷画家のメングスと義理の兄の元で働いていました。メングスの意向でタピスリーには市民の日常生活を取り入れていたそうですが、理想化された共存したイメージだったようです。それに対してゴヤは現実に即して庶民の側に描いていたそうで、それを感じさせる作品が並んでいました。
6 フランシスコ・デ・ゴヤ 「日傘」 ★こちらで観られます
王宮のタピストリーの原画です。扇子を持った若い女性が膝に仔犬を乗せて座っていて、その背後では日傘を持って影を作る男性が立っています。女性はフランスかぶれのお嬢様らしく、くりっとした表情をしています。一方、男はマホと呼ばれる下層階級の男らしく、身分の違いまで描いているようです。色や陰影もドラマチックでした。
この辺には寝室用のタピスリー原画もありました。かなり大きい作品です。
12 フランシスコ・デ・ゴヤ 「猫の喧嘩」
タイトル通り2匹の猫が煉瓦塀の上で喧嘩している様子を書いた作品です。黒猫と縞々の猫で、身を屈めて威嚇しあっているようでした。これもタピスリー原画だと思いますが、こんな主題もあるのかとちょっと驚きですw 可愛らしくてよく猫の習性が出ている作品でした。
7 フランシスコ・デ・ゴヤ 「マハとマントで顔を覆う男たち(旧称 アンダルシアの散歩道)」
大きめのタピスリー原画で、山中の道でジプシーの男女が何か話していて、その脇には座った丸い帽子の男と、黒い帽子の2人の男が立っています。解説によると、丸帽子の男が女性に花を投げたのに対して連れの男が嫉妬して怒ったのを、背後に2人いるから気をつけてと女性が諌めている様子のようです。帽子の男たちは何か企んでいるような表情が怖かったですが、ストーリー性がありました。ちなみに嫉妬や決闘はこの時代に好まれた主題だそうです。
近くには木登りをする子供たちを描いた作品もありました。
<Ⅲ 嘘と無節操 -女性のイメージ:[サン・ルーカル素描帖]から私室の絵画へ>
ゴヤは40代終わりから晩年まで8冊の素描集を作りました。ゴヤにとっては素描は重要な位置にあったようですが、素描集には名前が無かったので、A~Hの名称が便宜的につけられています。AとBはマハと呼ばれる同時代の女性(下町のお洒落な女性)の妖しい姿や影の部分が描かれているようで、ここには女性を題材にした作品などが並んでいました。
19 フランシスコ・デ・ゴヤ 「魔女たちの飛翔」
山羊にまたがる全裸の魔女を描いた作品で、山羊の下には死霊のようなものがたいまつを持って折り重なっています。ぼんやりとしていて妖しく恐ろしげな雰囲気がありました。ゴヤは魔女を信じていたわけではないようですが、魔女に関する作品はこの後にも出てきます。
この辺には庶民生活を描いた作品が並び、売春婦と客を描いた作品などもありまいた。
29 フランシスコ・デ・ゴヤ 「着衣のマハ」 ★こちらで観られます
今回のポスターの作品で、間違いなくゴヤの傑作の1つです。ベッドの上に寝転び、頭の後ろで手を組む白い服の女性が等身大くらいで描かれています。ふわっとした透明感のある表現や、暗闇の中で浮かび上がるような感じが見事で、こちらをじっと見つめる意味深な目が魅力的でした。解説によると、この絵は数年前に描かれた「裸のマハ」という作品と同じ構図なのですが、何故2点作られたかについては諸説紛々なようです。前述の通り、マハは下町の娘であるので、当時は一般女性の裸を描くのは禁止されていたため、これはビーナス(神話の絵の裸はOK)とされていたようです。しかし、異端審問によってマハであると決めつけられ、ゴヤは上手く言い逃れたものの、1901年頃までアカデミーの小部屋の中に隠されてしまったようでした。できれば裸のマハと比べて観てみたいものですが、流石に日本では無理でしょうねw これだけの傑作を日本で観られるのは貴重な機会だと思います。
この辺には洗濯女たちを描いた油彩や、掃除をする若い女を描いた作品などもありました。
16 フランシスコ・デ・ゴヤ 「アルバ女公爵と"ラ・ベアタ"」
後ろ姿のドレスを着た黒髪の女性(アルバ女公爵)が、老女に赤いサンゴを突きつけている様子を描いた作品です。老女は黒い大きな十字架を差し出して身を仰け反らせています。 …パッと見ではカツアゲしている光景にしか見えませんw この珊瑚は魔除けらしく、老女の迷信を嘲笑ってからかっているようでした。このアルバ女公爵はゴヤを寵愛した人物なのですが、性格は悪そうですw
この近くにはロス・カプリーチョスの版画があり、人面の鳥とか、女を拐う様子など怖い絵が並びます。(後半になるともっと怖いのがありますが…)
<Ⅳ 戯画、夢、気まぐれ-[ロス・カプリーチョス]の構想段階における自由と自己検閲>
版画集「ロス・カプリーチョス」の構想は1796年~97年頃に描かれた「夢」というタイトルの26点の素描から始まったらしく、最初は版画集も夢という題にしようと思っていたそうです。1番目の素描には先ほどの「卑俗なる因習を~」の目的が書いてあり、これはこの頃の啓蒙主義の考えと一致したようで、特に聖職者の堕落を痛烈に批判しているようでした。
34 フランシスコ・デ・ゴヤ 「[夢]6番 ふれまわる魔女たち」
素描作品で、手前に子供をラッパのように吹く裸体の魔女、その背後に子供を這いつくばらせてその上に座る老魔女、その隣でゲロゲロと吐いている2人の子供が描かれています。背景にはロバの耳を持った人影が入道雲のように辺りをおおっていました。解説によると、これは無知の象徴のロバの耳をつけた異端審問官のようで、魔女は産婆に関係しているようです。産婆は医学校か教会の許可がないといけないのですが、年寄りは経験と知識があるとされていたようです。しかし子供がゲロゲロ吐いているように、知識なんてないと皮肉を込めているようでした。これは観ただけでは悪魔的な雰囲気しか分からないかも。奥が深いです。
<Ⅴ ロバの衆:愚鈍な者たち-[ロス・カプリーチョス]における人間の愚行の諷刺>
80点あるロス・カプリーチョスの中には6点のロバが登場する作品があるそうで、ロバは愚鈍の象徴です。ゴヤは教育システムの不備や前近代的な医療、農民の過大な負担などを批判して、特権階級の欺瞞と虚栄をあざ笑うようにこうした作品を描いたようです。ここにはそうした作品が並んでいました。
39 フランシスコ・デ・ゴヤ 「[ロス・カプリーチョス]39番 祖父の代までも」
ロバが擬人化され、ロバの先祖たちが描かれた血統書を自慢するように見せている様子を描いた作品です。ロバの貴族のようで、愚鈍さも引き継がれていくと皮肉っているようです。ロバが得意げな顔(いわゆるドヤ顔w)をしていてイラッときますw こんな絵を描いて貴族に詰められなかったのかと驚くくらい皮肉が効いていました。
この他にも数点、ロバを擬人化した作品が並んでいました。
<Ⅵ 魔物の群れ-[ロス・カプリーチョス]における魔術と非合理>
ゴヤは1798年にオスーナ公爵夫妻の為に、魔女を主題とした6枚の作品を描いたそうです。この頃、魔女は版画にも描かれ関心があったようですが、その存在を信じているわけではなく非合理と悪徳の象徴として描いているようです。ここには魔術を主題とした作品が並んでいました。
43 フランシスコ・デ・ゴヤ 「魔女たちの飛翔」 ★こちらで観られます
仰向けになりながら3人の魔女(男に見えますが…)に連れ去られる若者を描いた作品です。魔女は長い聖職者の冠のようなものをかぶっていて、若者に口付けていて、これは若者に知識を注入しているようです。また、その下ではたまたま出くわした2人の農民の姿もあり、1人は必死に逃げ、もう1人は魔除けのこぶしを作って這いつくばっています。その右の暗闇には無知の象徴のロバもいて、解説によると連れ去られる若者と3人の魔女は光りに包まれ進歩と知恵を象徴し、下の2人は暗く知恵を拒む無知を象徴しているようです。魔女が進歩と知恵というのは変わっているように思いましたが、不気味かつ妖しい魅力のある絵で強烈に記憶に残りました。
ということで、今日はここまでにしようと思います。着衣のマハだけでも観に行く価値はあるのですが、素描も皮肉めいた雰囲気があって面白いです。後半は狂気すら感じる作品もありましたので、次回は最後までご紹介しようと思います。
→後編はこちら
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