フェルメールからのラブレター 【Bunkamuraザ・ミュージアム】
先週の土曜日に、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで、「フェルメールからのラブレター展 コミュニケーション:17世紀オランダ絵画から読み解く人々のメッセージ」を観てきました。色々とネタを溜め込んでいますが、注目の展覧会ですので先にご紹介しておこうと思います。

【展覧名】
フェルメールからのラブレター展
コミュニケーション:17世紀オランダ絵画から読み解く人々のメッセージ
【公式サイト】
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/11_loveletter/index.html
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/11_loveletter.html
【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【会期】2011/12/23(金・祝)~2012/3/14(水)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日16時頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
展示が始まって2日目でしたが、混んでいて絵の前に列ができるくらいでした。しかし帰る頃には結構空いていたので、行くなら夜の時間帯が良いかもしれません。会期が進むと混んでくると予想されますので、早いうちがおすすめです。
さて、今回は手紙を主題としたフェルメールの作品3点を含む約40点程度の17世紀オランダ絵画展示となっています。フェルメールの作品は全世界で30数点なので、いかに貴重な内容か分かると思います。展覧会は4つの章に分かれていましたので、詳しくは章ごとに気に入った作品をご紹介しようと思います。
参考記事:
フェルメール 《地理学者》 と オランダ・フランドル絵画展 感想前編(Bunkamuraザ・ミュージアム)
フェルメール 《地理学者》 と オランダ・フランドル絵画展 感想後編(Bunkamuraザ・ミュージアム)
フェルメール 《地理学者》 と オランダ・フランドル絵画展 2回目(Bunkamuraザ・ミュージアム)
ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画
ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画 2回目 (国立西洋美術館)
<第1章 人々のやりとり-しぐさ、視線、表情>
まずは日常の場面を描いた作品のコーナーです。ここにある作品は17世紀オランダの当時の実景を描いているように見えますが、実はアトリエで考察されて描かれているようで、楽しみのための作品という性格も強いようです。また、飲み食いや会話を楽しみ、音楽を奏でる人々の絵に道徳的な言葉を添えて、欲望のままに生きることを注意したり、絵にオランダのことわざを込めていることもあるようです。
クウィレイン・ファン・ブレーケレンカム 「感傷的な会話」
部屋の窓際で話している座った長髪の男性と、椅子に腰掛けた女性を描いた作品です。左から光が差して、部屋の壁には岩山の絵が飾ってあります。また、男の足元にはバイオリンがあり、これは「あなたと音楽を奏でたい」という意味で求愛の場面を示しているそうです。お互いのポーズは控えめで、この頃のマナーの入門書に従って描かれているとも説明されていました。この頃の恋愛は結婚を前提であれば比較的自由だったそうですが、背景にある岩山の絵が、ちょっと困難な雰囲気を象徴しているようでした。
ヘラルト・テル・ボルフ 「眠る兵士とワインを飲む女」
赤い椅子に腰掛けてグラスのワインを飲む女性と、テーブルでうつぶせになって寝る若い兵士を描いた作品です。非常に写実的で、特に女性の服の質感が光の反射によってよく分かります。 解説によると、2人のロマンスは実らなかったと思われるそうで、女性のモデルは画家の妹の恋愛の苦しみを反映しているようです。この画家は主題や様式の点においてフェルメールに影響を与えたとも説明されていました。
この近くにはデ・ホーホの作品などもありました。
ヤン・ステーン 「生徒にお仕置きをする教師」 ★こちらで観られます
木のスプーンのようなもので子供を叩いた教師と、叩かれて泣く男の子が描かれた作品です。男の子の足元には破れたテストの答案のようなものがあり、結果が悪かったのかな? 周りには沢山の子供たちが勉強しているのですが、男の子の脇でにやっと笑っている女の子や、じっと観ている子など 各人の性格が出ているように思いました。解説によると、この子たちは画家の10人の子供たちを描いているそうです。ちょっと可哀想ですが、この頃の子供も読み書きを頑張っていたんですね。
<第2章 家族の絆、家族の空間>
続いては家庭の様子を描いた作品のコーナーです。オランダ黄金時代の風俗画は、人々の様子や衣装などの日常を伝え、その中には既婚女性がよく描かれているそうです。同様に召使いの出てくる絵も多いように思われますが、この頃召使いがいたのは10%~20%程度の家庭だけだったようです。ここにはそうした家庭や家族の作品が並んていました。
ヘンドリック・マルテンスゾーン・ソルフ 「エーワウト・プリンスとその家族」
左のベッドの上で銀の何か(ガラガラ?)を持ってはしゃぐ子供と、右端で机に手をついている女の子、その2人の手を持っている女性が描かれた作品です。色鮮やかで細かく写実的に描かれていて、これは市議会議員の家を描いているそうです。右の子の前にはちんちんのポーズで立っている犬もいて微笑ましい光景です。子供たちの元気と母親の愛情が表れているように思えました。
ヤン・ステーン 「アントニウスとクレオパトラの宴」
これは歴史物で、家族や家庭を描いたものではないですが、この章にありました。古代ローマのアントニウスとエジプトのクレオパトラの宴が開かれ、並外れた大金を宴に費やすという賭けをしたクレオパトラが、価値の高い真珠を酢に解かせて飲み干したという逸話のシーンのようです。中央で胸に左手を当てて右手を差し出しクレオパトラを見つめる鎧姿のアントニウスと、ワイングラスを持って椅子に腰掛けるクレオパトラが描かれています。クレオパトラはあまりエジプトっぽくないかな。周りには片膝をついてワインの瓶と皿を持つ少年や、沢山の人々がいて、中には異様に小さくてピエロのような姿の人もいました。解説によると、この絵は虚栄は美徳ではないと説いているとのことで、戒めるためか全体的にお行儀の悪い雰囲気がありました。
ピーテル・デ・ホーホ 「中庭にいる女と子供」 ★こちらで観られます
壁に囲まれた中庭で、パンの入った籠を抱えて水差しを持った召使いの女性と、それを真似るように鳥かごを持った少女が描かれています。解説によると、この鳥かごは自由の代わりに安全をという意味が込められているようで、壁に囲まれた中でこそ安全が守られるというのを暗に表しているようでした。ほのぼのしている絵ですが、単にそれだけではなく様々な意味がありそうでした。
<第3章 手紙を通したコミュニケーション>
17世紀のオランダは最も識字率が高い国だったそうで、手紙のやり取りが多かったようです。そのネットワークは日本の出島にも届けられるほどだったそうですが、往復に2年かかることもあったようです。ここにはそうした手紙を主題とした作品が並んでいるのですが、描かれた背景などから手紙の相手や内容を読み解く手がかりが見つけられるとのことでした。
ヨハネス・フェルメール 「手紙を書く女」 ★こちらで観られます
机に向かってペンを走らせる黄色い服を着た女性が、ふとこちらを見るような感じの作品です。女性の顔から胸前、手のあたりにかけて光があたっているようで、目線も自然とその辺に向かいます。この手紙は男性に宛てた恋文ではないかとのことで、背景には愛の調和を示す楽器を描いた画中画がぼんやり浮かんでいました。光の加減や服、銀器などの表現は流石で、静かな時間の中の一瞬の様子を感じさせました。
ヨハネス・フェルメール 「手紙を読む青衣の女」 ★こちらで観られます
青い服を着た女性が手に持った手紙をじっと読んでいる様子を描いた作品です。女性の背後には大きな世界地図があり、送り主が旅に出ているのを感じさせます。この作品はつい最近修復されたそうで、全体的に明るい色となっていて、特にラピスラズリを使った青い服は優美な雰囲気を出しています。光から差し込む光は柔らかく表現されていて、女性の真剣な顔には静かな緊張感があるように思いました。
ヨハネス・フェルメール 「手紙を書く女と召使い」 ★こちらで観られます
窓際のテーブルに向かい手紙を書く女主人と、その背後で窓の外を見ながら待っている召使いを描いた作品です。解説によると、一見穏やかな光景に見えますが、手前には書き損じの手紙が転がっていて、テーブルクロスの色に表されるように最初は激情に駆られて手紙を書いていたのではないかとのことです。しかし、背景には赤子のモーセが敵であるファラオの娘に拾われるという「モーセの発見」の絵が飾ってあり、これは敵にも慈悲を持つ主題であることから、人の心を落ち着かせる物語であると考えられていたそうで、女主人は平静を取り戻しているのを示しているとのことでした。1枚の絵でそれだけの意味やストーリー性をを込められるというのが凄い…(読み解く人も凄い) また、こちらの絵も光を感じる作品で特に女主人の肩と帽子に当たる光が目を惹きました。
…それにしても召使いの早く書けよと言わんばかりの所在の無さはヤバいw
ヤーコブ・オホテルフェルト 「ラブレター」
椅子に座った白いサテンのドレスの女性が手紙を読んでいるところを描いた作品です。女性の後ろでは髪を召使いがセットしているのですが、手紙を読むのに夢中であまり気を払っていない様子です。女性の右には空の椅子があり、ここに手紙を渡した男がいたのではないかとのことで、やはり手紙は恋文のようです。 女性の心理までも伝わってきそうな作品でした。
エドワールト・コリエル 「レター・ラック」
暗い背景に帯で留られた沢山の手紙を描いた作品です。非常に写実的で陰影で立体感がつけられているので、暗い所で観たら本当にレターラックがあると間違えそうです。これは一種のだまし絵(トロンプ・ルイユ)のようで面白かったです。以前にここで似た作品を観たのを思い出しました。
参考記事:
奇想の王国 だまし絵展 感想前編(Bunkamuraザ・ミュージアム)
奇想の王国 だまし絵展 2回目 感想前編(Bunkamuraザ・ミュージアム)
この辺にはラブレターの文例集やこの頃の手紙についての説明ボードがありました。当時のオランダの手紙には封筒がなく、折りたたんでから蝋で封をしていたそうです。
さらに少し進むと約6分の映像があり、フェルメールの「手紙を読む青衣の女」の修復に関する内容など、展示品4点の見所などを説明していました。
<第4章 職業上の、あるいは学術的コミュニケーション>
最後は学問や職業における手紙などを取り上げたコーナーです。読み書きを教わる子どもや、お互いにコミュニケーションのネットワークを持っていた学者や科学者なども描かれています。
フェルディナント・ボル 「本を持つ男」
黒い帽子を被り、右手でペン?を持ち左手で本を押さえて、遠くを見るような目で思案する学者を描いた作品です。写実的でありながらどこか優美で知的な雰囲気があり、明暗の巧みさがレンブラントみたいだと思ったら、レンブラントの弟子の作品でした。かなり私の好みの画風です。
ヤン・リーフェンス 「机に向かう簿記係」 ★こちらで観られます
この画家はレンブラントのライバルだった人です。左から光の差し込む場所で、机に目を向ける老人が座っている様子を描いた作品で、手前の本のようなものは帳簿らしいですが、宗教画の聖人か?と思うくらい賢そうな雰囲気です。特に驚きなのはヒゲの表現で、毛並みや光の反射など、レンブラントに負けないくらいの素晴らしい作品でした。
ヤン・ステーン 「弁護士への訪問」
ヒゲを撫でながら話しかける男と、机で手紙を書きながら本を押さえ、親身に話を聞いている弁護士を描いた作品です。しかし、後ろで弁護士の助手が他の客に渡している文書は不当に報酬を上げていると分かるらしく、実は悪徳弁護士のようです。ヤン・ステーンならではの皮肉の効いた内容となっていたのが面白かったです。
ということで、点数は少ないですが濃密な内容の展覧会となっていました。この展示を含め、2012年はフェルメール作品の来日が目白押しとなっていますので、是非全部観ておきたいところです。会期は長めですが混むのが嫌な方はお早めにどうぞ。
おまけ:
東急のショーウィンドウの写真。

余談ですが、bunkamuraのリニューアル後の一発目の展示ということで、どう変わったのかも楽しみにしていたのですが、ロッカーの位置が変わって展示スペースはむしろ狭くなったような…。

【展覧名】
フェルメールからのラブレター展
コミュニケーション:17世紀オランダ絵画から読み解く人々のメッセージ
【公式サイト】
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/11_loveletter/index.html
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/11_loveletter.html
【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【会期】2011/12/23(金・祝)~2012/3/14(水)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日16時頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
展示が始まって2日目でしたが、混んでいて絵の前に列ができるくらいでした。しかし帰る頃には結構空いていたので、行くなら夜の時間帯が良いかもしれません。会期が進むと混んでくると予想されますので、早いうちがおすすめです。
さて、今回は手紙を主題としたフェルメールの作品3点を含む約40点程度の17世紀オランダ絵画展示となっています。フェルメールの作品は全世界で30数点なので、いかに貴重な内容か分かると思います。展覧会は4つの章に分かれていましたので、詳しくは章ごとに気に入った作品をご紹介しようと思います。
参考記事:
フェルメール 《地理学者》 と オランダ・フランドル絵画展 感想前編(Bunkamuraザ・ミュージアム)
フェルメール 《地理学者》 と オランダ・フランドル絵画展 感想後編(Bunkamuraザ・ミュージアム)
フェルメール 《地理学者》 と オランダ・フランドル絵画展 2回目(Bunkamuraザ・ミュージアム)
ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画
ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画 2回目 (国立西洋美術館)
<第1章 人々のやりとり-しぐさ、視線、表情>
まずは日常の場面を描いた作品のコーナーです。ここにある作品は17世紀オランダの当時の実景を描いているように見えますが、実はアトリエで考察されて描かれているようで、楽しみのための作品という性格も強いようです。また、飲み食いや会話を楽しみ、音楽を奏でる人々の絵に道徳的な言葉を添えて、欲望のままに生きることを注意したり、絵にオランダのことわざを込めていることもあるようです。
クウィレイン・ファン・ブレーケレンカム 「感傷的な会話」
部屋の窓際で話している座った長髪の男性と、椅子に腰掛けた女性を描いた作品です。左から光が差して、部屋の壁には岩山の絵が飾ってあります。また、男の足元にはバイオリンがあり、これは「あなたと音楽を奏でたい」という意味で求愛の場面を示しているそうです。お互いのポーズは控えめで、この頃のマナーの入門書に従って描かれているとも説明されていました。この頃の恋愛は結婚を前提であれば比較的自由だったそうですが、背景にある岩山の絵が、ちょっと困難な雰囲気を象徴しているようでした。
ヘラルト・テル・ボルフ 「眠る兵士とワインを飲む女」
赤い椅子に腰掛けてグラスのワインを飲む女性と、テーブルでうつぶせになって寝る若い兵士を描いた作品です。非常に写実的で、特に女性の服の質感が光の反射によってよく分かります。 解説によると、2人のロマンスは実らなかったと思われるそうで、女性のモデルは画家の妹の恋愛の苦しみを反映しているようです。この画家は主題や様式の点においてフェルメールに影響を与えたとも説明されていました。
この近くにはデ・ホーホの作品などもありました。
ヤン・ステーン 「生徒にお仕置きをする教師」 ★こちらで観られます
木のスプーンのようなもので子供を叩いた教師と、叩かれて泣く男の子が描かれた作品です。男の子の足元には破れたテストの答案のようなものがあり、結果が悪かったのかな? 周りには沢山の子供たちが勉強しているのですが、男の子の脇でにやっと笑っている女の子や、じっと観ている子など 各人の性格が出ているように思いました。解説によると、この子たちは画家の10人の子供たちを描いているそうです。ちょっと可哀想ですが、この頃の子供も読み書きを頑張っていたんですね。
<第2章 家族の絆、家族の空間>
続いては家庭の様子を描いた作品のコーナーです。オランダ黄金時代の風俗画は、人々の様子や衣装などの日常を伝え、その中には既婚女性がよく描かれているそうです。同様に召使いの出てくる絵も多いように思われますが、この頃召使いがいたのは10%~20%程度の家庭だけだったようです。ここにはそうした家庭や家族の作品が並んていました。
ヘンドリック・マルテンスゾーン・ソルフ 「エーワウト・プリンスとその家族」
左のベッドの上で銀の何か(ガラガラ?)を持ってはしゃぐ子供と、右端で机に手をついている女の子、その2人の手を持っている女性が描かれた作品です。色鮮やかで細かく写実的に描かれていて、これは市議会議員の家を描いているそうです。右の子の前にはちんちんのポーズで立っている犬もいて微笑ましい光景です。子供たちの元気と母親の愛情が表れているように思えました。
ヤン・ステーン 「アントニウスとクレオパトラの宴」
これは歴史物で、家族や家庭を描いたものではないですが、この章にありました。古代ローマのアントニウスとエジプトのクレオパトラの宴が開かれ、並外れた大金を宴に費やすという賭けをしたクレオパトラが、価値の高い真珠を酢に解かせて飲み干したという逸話のシーンのようです。中央で胸に左手を当てて右手を差し出しクレオパトラを見つめる鎧姿のアントニウスと、ワイングラスを持って椅子に腰掛けるクレオパトラが描かれています。クレオパトラはあまりエジプトっぽくないかな。周りには片膝をついてワインの瓶と皿を持つ少年や、沢山の人々がいて、中には異様に小さくてピエロのような姿の人もいました。解説によると、この絵は虚栄は美徳ではないと説いているとのことで、戒めるためか全体的にお行儀の悪い雰囲気がありました。
ピーテル・デ・ホーホ 「中庭にいる女と子供」 ★こちらで観られます
壁に囲まれた中庭で、パンの入った籠を抱えて水差しを持った召使いの女性と、それを真似るように鳥かごを持った少女が描かれています。解説によると、この鳥かごは自由の代わりに安全をという意味が込められているようで、壁に囲まれた中でこそ安全が守られるというのを暗に表しているようでした。ほのぼのしている絵ですが、単にそれだけではなく様々な意味がありそうでした。
<第3章 手紙を通したコミュニケーション>
17世紀のオランダは最も識字率が高い国だったそうで、手紙のやり取りが多かったようです。そのネットワークは日本の出島にも届けられるほどだったそうですが、往復に2年かかることもあったようです。ここにはそうした手紙を主題とした作品が並んでいるのですが、描かれた背景などから手紙の相手や内容を読み解く手がかりが見つけられるとのことでした。
ヨハネス・フェルメール 「手紙を書く女」 ★こちらで観られます
机に向かってペンを走らせる黄色い服を着た女性が、ふとこちらを見るような感じの作品です。女性の顔から胸前、手のあたりにかけて光があたっているようで、目線も自然とその辺に向かいます。この手紙は男性に宛てた恋文ではないかとのことで、背景には愛の調和を示す楽器を描いた画中画がぼんやり浮かんでいました。光の加減や服、銀器などの表現は流石で、静かな時間の中の一瞬の様子を感じさせました。
ヨハネス・フェルメール 「手紙を読む青衣の女」 ★こちらで観られます
青い服を着た女性が手に持った手紙をじっと読んでいる様子を描いた作品です。女性の背後には大きな世界地図があり、送り主が旅に出ているのを感じさせます。この作品はつい最近修復されたそうで、全体的に明るい色となっていて、特にラピスラズリを使った青い服は優美な雰囲気を出しています。光から差し込む光は柔らかく表現されていて、女性の真剣な顔には静かな緊張感があるように思いました。
ヨハネス・フェルメール 「手紙を書く女と召使い」 ★こちらで観られます
窓際のテーブルに向かい手紙を書く女主人と、その背後で窓の外を見ながら待っている召使いを描いた作品です。解説によると、一見穏やかな光景に見えますが、手前には書き損じの手紙が転がっていて、テーブルクロスの色に表されるように最初は激情に駆られて手紙を書いていたのではないかとのことです。しかし、背景には赤子のモーセが敵であるファラオの娘に拾われるという「モーセの発見」の絵が飾ってあり、これは敵にも慈悲を持つ主題であることから、人の心を落ち着かせる物語であると考えられていたそうで、女主人は平静を取り戻しているのを示しているとのことでした。1枚の絵でそれだけの意味やストーリー性をを込められるというのが凄い…(読み解く人も凄い) また、こちらの絵も光を感じる作品で特に女主人の肩と帽子に当たる光が目を惹きました。
…それにしても召使いの早く書けよと言わんばかりの所在の無さはヤバいw
ヤーコブ・オホテルフェルト 「ラブレター」
椅子に座った白いサテンのドレスの女性が手紙を読んでいるところを描いた作品です。女性の後ろでは髪を召使いがセットしているのですが、手紙を読むのに夢中であまり気を払っていない様子です。女性の右には空の椅子があり、ここに手紙を渡した男がいたのではないかとのことで、やはり手紙は恋文のようです。 女性の心理までも伝わってきそうな作品でした。
エドワールト・コリエル 「レター・ラック」
暗い背景に帯で留られた沢山の手紙を描いた作品です。非常に写実的で陰影で立体感がつけられているので、暗い所で観たら本当にレターラックがあると間違えそうです。これは一種のだまし絵(トロンプ・ルイユ)のようで面白かったです。以前にここで似た作品を観たのを思い出しました。
参考記事:
奇想の王国 だまし絵展 感想前編(Bunkamuraザ・ミュージアム)
奇想の王国 だまし絵展 2回目 感想前編(Bunkamuraザ・ミュージアム)
この辺にはラブレターの文例集やこの頃の手紙についての説明ボードがありました。当時のオランダの手紙には封筒がなく、折りたたんでから蝋で封をしていたそうです。
さらに少し進むと約6分の映像があり、フェルメールの「手紙を読む青衣の女」の修復に関する内容など、展示品4点の見所などを説明していました。
<第4章 職業上の、あるいは学術的コミュニケーション>
最後は学問や職業における手紙などを取り上げたコーナーです。読み書きを教わる子どもや、お互いにコミュニケーションのネットワークを持っていた学者や科学者なども描かれています。
フェルディナント・ボル 「本を持つ男」
黒い帽子を被り、右手でペン?を持ち左手で本を押さえて、遠くを見るような目で思案する学者を描いた作品です。写実的でありながらどこか優美で知的な雰囲気があり、明暗の巧みさがレンブラントみたいだと思ったら、レンブラントの弟子の作品でした。かなり私の好みの画風です。
ヤン・リーフェンス 「机に向かう簿記係」 ★こちらで観られます
この画家はレンブラントのライバルだった人です。左から光の差し込む場所で、机に目を向ける老人が座っている様子を描いた作品で、手前の本のようなものは帳簿らしいですが、宗教画の聖人か?と思うくらい賢そうな雰囲気です。特に驚きなのはヒゲの表現で、毛並みや光の反射など、レンブラントに負けないくらいの素晴らしい作品でした。
ヤン・ステーン 「弁護士への訪問」
ヒゲを撫でながら話しかける男と、机で手紙を書きながら本を押さえ、親身に話を聞いている弁護士を描いた作品です。しかし、後ろで弁護士の助手が他の客に渡している文書は不当に報酬を上げていると分かるらしく、実は悪徳弁護士のようです。ヤン・ステーンならではの皮肉の効いた内容となっていたのが面白かったです。
ということで、点数は少ないですが濃密な内容の展覧会となっていました。この展示を含め、2012年はフェルメール作品の来日が目白押しとなっていますので、是非全部観ておきたいところです。会期は長めですが混むのが嫌な方はお早めにどうぞ。
おまけ:
東急のショーウィンドウの写真。

余談ですが、bunkamuraのリニューアル後の一発目の展示ということで、どう変わったのかも楽しみにしていたのですが、ロッカーの位置が変わって展示スペースはむしろ狭くなったような…。
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No title
こんばんわ!
ヤン・リーフェンスの作品に興味をひかれました。
今年はこのブログのおかげで趣味が深まりました~良いお年を!!
ヤン・リーフェンスの作品に興味をひかれました。
今年はこのブログのおかげで趣味が深まりました~良いお年を!!
Re: No title
>だまけんさん
コメントありがとうございます。今年はありがとうございました。
この展示もそうですが、フェルメール展は必ず同時代の画家とのセットになりますよね。
私はその同時代の画家も好きでして、デ・ホーホ、ヤン・ステーンなども目当てにしています。
今回はレンブラントは無かったですが、ヤン・リーフェンスの絵は中々見応えがあって気に入りました。
会期も長いのでもう一回行こうかなと考えています^^
(私は31日まで記事を書いていますが、)また来年もよろしくお願いします
コメントありがとうございます。今年はありがとうございました。
この展示もそうですが、フェルメール展は必ず同時代の画家とのセットになりますよね。
私はその同時代の画家も好きでして、デ・ホーホ、ヤン・ステーンなども目当てにしています。
今回はレンブラントは無かったですが、ヤン・リーフェンスの絵は中々見応えがあって気に入りました。
会期も長いのでもう一回行こうかなと考えています^^
(私は31日まで記事を書いていますが、)また来年もよろしくお願いします
No title
はじめまして
最近、美術館に行っていなかったので
こちらのブログを拝見していたら行きたくなって来ました
台湾の故宮博物院での感動を忘れていました…
また遊びに来させて頂きます

最近、美術館に行っていなかったので
こちらのブログを拝見していたら行きたくなって来ました

台湾の故宮博物院での感動を忘れていました…
また遊びに来させて頂きます

Re: No title
>チャコちゃん0115 さん
はじめまして、コメントいただきありがとうございます^^
台湾にも故宮博物院があるんですね。海外の事情に疎いので知りませんでした^^;
日本にも良い美術館が沢山ありますので、脚を運んでみるのも良いかと思います。
東京近辺であれば大きい展示は結構行っているので、気になる展示があったらまた見に来て頂けると嬉しいです。
今後共よろしくお願いいたします。
はじめまして、コメントいただきありがとうございます^^
台湾にも故宮博物院があるんですね。海外の事情に疎いので知りませんでした^^;
日本にも良い美術館が沢山ありますので、脚を運んでみるのも良いかと思います。
東京近辺であれば大きい展示は結構行っているので、気になる展示があったらまた見に来て頂けると嬉しいです。
今後共よろしくお願いいたします。
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