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第6回 shiseido art egg three展 【資生堂ギャラリー】

先週の土曜日に、銀座にある資生堂ギャラリーで、「第6回 shiseido art egg three展」を観てきました。

P1142684.jpg

【展覧名】
 第6回 shiseido art egg three展

【公式サイト】
 http://www.shiseido.co.jp/gallery/exhibition/index.html

【会場】資生堂ギャラリー  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】銀座駅 新橋駅など

【会期】2012年1月6日(金)~2012年1月29日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間10分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日 時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_②_3_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
空いていてゆっくり観ることができました。とは言え、2点のみの展示ですので、10分程度で鑑賞することができます。

去年もこの「shiseido art egg」をご紹介しましたが、今年も公募制の展示となっていて、新進のアーティストが3組が紹介される場となっています。第6回は3人組のユニットであるthree(スリー)、鎌田友介、入江早耶が入選を果たしたそうで、その順番に21日間ずつ個展が開催されていく予定となっているようです。

 参考記事:
  第5回shiseido art egg 藤本涼展 (資生堂ギャラリー)
  第5回shiseido art egg 川辺ナホ展 (資生堂ギャラリー)

今回はまず最初のthreeの展示となっていました。このthreeというグループはその名の通り3人組のようですが、福島生まれという事以外は特に素性について説明がなかったので、観てきた作品のみをご紹介しようと思います。

three 「Eat Me」
こちらはキャンディやグミが袋に詰められベルト状につながったものが、無数に天井から吊られた作品です。全部で7000個もあるそうで、大きな家の形をしています。カラフルでまさに現代アートといった洒落た雰囲気がありそれだけでも面白いのですが、この作品はタイトルの通り鑑賞者が食べることができますw せっかくなので、私もサイダーの飴をひとつ千切って食べました。持ち帰りはダメらしく、包み紙は部屋の一角にゴミを捨てるスペースがあってそこに捨てます。こうして会期中にどんどん食べられて家が消失してゴミが増えるのも作品のうちのようでした。解説によると、他者の力によって消失していく喪失感などを表現しているようですが、難しいことを考えなくても直感的に楽しめる作品でした。

three 「Tokyo Crowd」
こちらは一見、波打つような壁に映像を映している作品のように思えたのですが、よくよく観ると壁は魚の形の小さな醤油差しがびっしりと尻尾を向けて並んでいました。これも6万5千個もあるようで、それだけでも驚きです。そしてそこに映されているのは東京の交差点の人ごみで、解説によるとこれは福島県出身の彼らが東京のラッシュアワーに接した際に感じた違和感を表現したものらしく、お互いに不可侵の距離を保ちながら暗黙のルールによって規則正しく動くことが着想になっているようでした。群衆の動きを立体化して異様さを際立たせているとも解説されていましたが、確かに異様な一体感と迫力がありました。こちらも深い意図がありながら分かりやすくて面白かったです。


ということで、現代アートが苦手な私でも楽しめる内容でした。ここは無料で観ることが出来るので、銀座に行く際には寄ってみると面白いかと思います。


おまけ:
ここから少し歩いた所に静岡新聞・静岡放送東京支社があるので、ついでに写真を撮ってきました。メタボリズムで丹下健三が設計した建物です。
 参考記事:メタボリズムの未来都市展 (森美術館)
P1142689.jpg



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