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フェルメール光の王国展 【フェルメール・センター銀座】

前回ご紹介したカフェでお茶した後、少し移動して開館したばかりのフェルメール・センター銀座に行って「フェルメール光の王国展」を観てきました。

P1222793.jpg P1222792.jpg

【展覧名】
 フェルメール光の王国展

【公式サイト】
 http://www.vermeer-center-ginza.com/

【会場】フェルメール・センター銀座
【最寄】東京メトロ 銀座駅、東銀座駅、新橋駅、JR有楽町駅など


【会期】2012年1月20日(金)~7月22日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日17時頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
閉館時間が近かったですがお客さんは結構いました。混んでいるというわけでもなく、ゆっくりと鑑賞することができました。

さて、この展示は銀座の松坂屋の裏にある雑居ビルの中に設けられた展示室で開催されていて、上階はフェルメールの現存作品をre-create(リ・クリエイト)した作品が並び、下階は資料的な展示とショップになっていました。
このre-create(リ・クリエイト)というのは公式サイトに詳しく書いてあるのですが、「作家の世界観・生命観を最新のデジタル画像技術によって翻訳した新たな創作物である。」そうです。(単なるコピーじゃないよってことみたいです)
 参考リンク:「re-create」とはなにか?

監修した人は現存の作品を世界中旅して観てきたというので、re-create(リ・クリエイト)とはどんな感じのなのか期待して観に行ったのですが…。作品を観て凄い違和感を感じました。全体的に艶がなくぼやけた感じで、色合いが明るく薄く観えました。その為、陰影もよく分からなくなり平坦な感じを受けます。特に実際に観たことがある作品はそう感じることが多かったかな。超細かい点描画のようにも観えてくる…。コピーではないということなので、別物として捉えるものなのかもしれませんが、あえてポジティブに観る気分にもなれず…。

それと、もう一つ難点だったのが、ipod nanoを使った解説機で、これが扱いづらい! デフォルトだと1つを聞き終わるとリピートするかシャッフルするかして次が始まってしまう上、文字とボタンが小さいので非常に厄介です。アップルの出したガジェットの中でも最悪の部類のものをわざわざ使う意味が分かりません。(近くで観ていたお年寄りが非常に困っていましたが、私もイラついて鑑賞に差し障るので途中で使うのを止めようかと思いましたw せめてtouchならマシだろうに) また、偶数日は偶数番の作品、奇数日は奇数番の作品というように解説の内容が日で変わるというのも謎でした。

その一方で、実物では絶対不可能な展示ならではの面白さもあり、関連性のある2つの作品を比べた解説(解説機のみ)や、個人蔵の作品や盗難で行方知れずの「合奏」の実物大などもあり、それに関する情報は参考になります。今年はフェルメールの作品を観られる機会が3回もありますので、予習として観るという用途ならありかもしれません。

下の階に進むと、bunkamuraにも来ている(2012/3/14まで)「手紙を書く女と召使い」の部屋の再現があり、そこは写真を撮ることもできました。作品そっくりの構図で写真を撮ると良い記念になります。
 参考記事:フェルメールからのラブレター (Bunkamuraザ・ミュージアム)

この辺には、ラピスラズリなどの画材やフェルメールの生い立ち・師匠の考察などもあり、少し進むと何故かエッシャーの「出会い」と「昼と夜」のコピーが展示されていました。この展覧会の音楽を作曲した久石譲 氏に関係があるそうですが、特にスタッフに興味はないので調べる気も起きず。
 参考記事:迷宮への招待 エッシャー展 (そごう美術館)

最後には遠近法に関するコーナーや、複製絵画の販売コーナーなどがあって、138000円の「真珠の耳飾りの少女」が一番人気のようでした。


ということで、ちょっと私の好みではありませんでしたが、情報量は多いかなと。bunkamuraで本物が1500円で観られるのにこれで1000円(特別夜間鑑賞は3000円!)というのは強気すぎる気がしないでもない…。

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Comment
私はフェルメールに関する本を買いました
こんにちは。コメントするのが久しぶりです。作業に行く前にちょっと立ち寄り、エントリーを見ましたら奇遇にも僕もフェルメールについて本を買って読んでいたところなんですよね。

フェルメールが最初に青の色を使った西洋画を描いたのだと書いてありました。当時は白と黒と赤が原色と考えられていて、青は自然界にめったに存在しなかったから、青い染料の取れる植物が発見されるまで、使われず、青い色を初めて使ったフェルメールの絵を見て見な羨望の目で見て、国の国旗の紋章などにみなまねて青い色を使い始めたという逸話を読みました。とても参考になりました。ありがとうございます。
Re: 私はフェルメールに関する本を買いました
>アレサさん
コメント頂きありがとうございます。
フェルメールは色々と謎が多いので様々な説があって面白いですね。
結構ルネサンス時代の作品でも青は聖母の服などで観る気がしますが、
いわゆるフェルメールブルーとなると独特ですね。
今年はフェルメール好きにはたまらない年になりそうですよ^^
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