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Cosmic Travelers - Toward the Unknown 【エスパス ルイ・ヴィトン東京】

前回ご紹介したお店でお茶した後、表参道近くにあるエスパス ルイ・ヴィトン東京で「Cosmic Travelers - Toward the Unknown」を観てきました。

P1212745.jpg P1212743.jpg

【展覧名】
 Cosmic Travelers - Toward the Unknown(コズミック・トラベラーズ ― 未知への旅)

【公式サイト】
 http://espacelouisvuittontokyo.com/ja/

【会場】エスパス ルイ・ヴィトン東京  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】原宿駅、明治神宮前駅、表参道駅

【会期】2011年01月21日~05月06日
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日16時半頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
空いていてゆっくり鑑賞してきました。さらに展示室内にいる係の方が色々と説明してくれたお陰でじっくりと楽しむことが出来ました。

さて、今回の展示はここの3回目の展覧会となりますが、初のグループ展となっています。5人の日本人の現代アーティストの作品が並んでいて、現代アートが苦手な私でも楽しめるような内容となっていましたので、観てきた作品を通してご紹介しようと思います。

佐藤允 「予兆」 ★こちらで観られます
まず入口に禍々しい雰囲気すら感じるちょっと異様な絵が展示されていて、この画風は最近観た覚えがあると思ったら、ヨコハマトリエンナーレにも出品されていた方の作品でした。シュールで密度が高く、目がこちらを向いているような絵にインパクトを感じます。また、近くには壁に絵が描かれていました。会期中に壁にどんどん絵を描いていくらしく、観に行くタイミングで変化していくようです。会期が終わると撤去されてしまうらしいので観られる期間は限られています。

参考までに↓これはヨコハマトリエンナーレの際に撮った写真。
PB051433.jpg
 参考記事:ヨコハマトリエンナーレ2011 (横浜美術館)

塩保朋子 「Bubbles」 ★こちらで観られます
こちらは紙で出来た大小の円形が重なった作品です。その円の中に泡のような小さな円があり、気の遠くなるような細かさです。白一色で星雲か分子構造を思わせるような幾何学性があり、解説で宇宙は泡構造(宇宙の大規模構造)となっていることと関連付けて説明しているのが分かるような作品でした。

塩保朋子 「Flowing Sky」 ★こちらで観られます
こちらは天井から吊り下げるられた8mもある帯状の作品です。何か雲か炎のようなうねりが描かれている掛け軸かと思ったら、実は切り絵でできているそうです。作品自体は大きいですがかなり細かく繊細で、目の前にあって傷つけてしまわないか心配になってしまうw しかし、離れて観ると勢いのようなものを感じました。これは驚きの作品です。

原口典之 「Triad I」 「Triad II」 「Triad III」 ★こちらで観られます
こちらは3点の大型のオブジェからなる作品です。まず部屋の真中に円形の黒い油のプールがあり、鏡写しになった天井のせいで大きな穴が開いたように観えました。それが油のプールと教えて貰わなかったら落ちてしまいそうに思えるくらいですw そして残り2つはコンテナを使った作品で、1つは四角に、もうひとつは縦長でメッシュ状の楕円形となっています。同じ素材とは思えないのも面白いですが、この2つを先ほどのプール越しに観るとそれも反射して観えて面白い空間となっていました。これも会場で観ると驚くと思います。

渡辺豪 「ひとつの景色をめぐる旅」 ★こちらで観られます
こちらは映像作品です。無声で最初は真っ暗なのですが、徐々に明るくなり、卓上に並んだ沢山の白い陶器が映っています。しかし、時間が経つとゆ~~~っくりとヒビが入っていって、段々と割れていきます。一瞬を何百倍にも遅くしたような光景です。やがて元の形を忘れるほど割れていくのですが、最後の方は巻き戻すようにくっついて元に戻って行きました。 ちょっと観た感じだと全然変化がないようで、どんどん壊れていく様子が面白く、最後に戻っていった時もどこがどうなったのか、遅いようであっという間に思えるのが不思議でした。

もう一人、高木正勝「Anyura」というアニメーション作品があるはずなのですが、どこにあったのか分かりませんでした。


ということで、名前の通り宇宙観・世界観を感じさせるような内容で思っていた以上に楽しめる展示でした。特に紙で出来た作品と映像作品は面白いと思います。無料で観られる上に立派な冊子も貰えるし、流石はラグジュアリーブランドと言った感じです。

 参照記事:★この記事を参照している記事
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