今日も番外編の金沢旅行の記事です。
先日ご紹介した兼六園に行った次の日に、兼六園にほど近い金沢21世紀美術館へ行って、特別展2つと常設展を観てきました。今日はまず最初に「押忍!手芸部 と 豊嶋秀樹『自画大絶賛(仮)』」をご紹介しようと思います。

【展覧名】
押忍!手芸部 と 豊嶋秀樹『自画大絶賛(仮)』
【公式サイト】
http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=19&d=1124【会場】金沢21世紀美術館
★この美術館の記事 ☆周辺のお店【最寄】JR金沢駅(バスで20分くらい)
【会期】2011年11月23日(水)~2012年3月20日(火)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間30分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日11時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
沢山の観光客が全国から集まっているようでしたが、混み合っているというほどでもなくゆっくりと自分のペースで観ることができました。
さて、この展示は名前がちょっと変わっていますが、これは石澤彰一 氏が部長となって手芸経験のない7人の男性部員から成る「押忍!手芸部」と、様々なジャンルで活躍するアーティスト豊嶋秀樹 氏のコラボレーション展示となります。押忍!手芸部には活動方針と生る教訓があるようで、公式サイトから抜粋すると
押忍!手芸部 教訓
一つ、余計なことは考えない。
一つ、完成図やデザイン画を描かない。
一つ、型紙を作らない。
一つ、計りは使わない。
一つ、待ち針を使わない。
一つ、まっすぐ縫おうとしない。
一つ、他人とくらべない。
とのことで、実際にユーモア溢れる作品が並んでいました。豊嶋秀樹 氏はこの部の精神を読み解いて展示空間を構成しているそうで、金沢21世紀美術館の展示室と相まって面白い展示風景となっていました。
細かい作品名などは分からないので、ざっくりと紹介していくと、最初の部屋はガムテープで出来た双頭の人形や、ゼリーで出来たジュエリー、飴の包みで出来た指輪、錠前でできたブレスレット、洗濯ばさみでできた東京タワー、イケアのビニール袋で出来た犬の置物など面白い素材感の作品が並んでいます。この辺は理屈なしで楽しめるので現代アートが苦手な人でも分かりやすいと思います。実際、周りにいた子供も喜びながら観ていました。
その次の部屋には木の部屋があり、ここは作品に触ることもできました。赤い洗濯ばさみを大量に繋げて赤いハートにしたものや、洗濯ばさみのランプカバー、手袋でできたヌイグルミや犬のおもちゃを改造したもの、歪んだ鏡に超細長いウサギのヌイグルミを写して伸び縮みする様子を観る作品、軍手で出来た操り人形 などなど沢山の作品がありました。こちらも発想が面白い上に実際に遊ぶことができるので、難しいことを考えなくても楽しむことが出来ました。遊び心が素晴らしいです。
次の部屋には白いテントのような物があり、これは内部に入って鑑賞します。 (
★こちらで観られます)
中に入ると犬らしき形のバルーンのように膨らんだ像があり、外側から扇風機でふくらませていました。これもアイディアが面白いです。
さらに進むと棚のような所にTシャツや軍手や手袋、靴下などでできたぬいぐるみが大量に置かれた部の倉庫のようなコーナーがありました。賑やかでポップな感じもしつつ楽しげな空間となっています。中にはミッキーやフィリップスのようなぬいぐるみもありました。
最後は部室となっていて、卓球台が作業場となっていたり、ロッカーに雑然と色々なものが並んでいました。本当に学生時代の部室を観ているような気分になりますw
この他にも作品はあるようでしたが、もう一つの展覧会や常設との境目がよく分からないのでこの展示の作品だと気づかなかったものもあるかもしれませんw とにかく遊び心があって小難しいと敬遠しがちの現代アートが好きになれる展示でした。
この後、もう1つの特別展も続けてみてきました。次回はそれをご紹介しようと思います。
<2012年02月 金沢編> 【番外編】金沢旅行 兼六園・金沢城の写真 【番外編】もりもり寿司 (金沢界隈のお店) 【番外編】押忍!手芸部 と 豊嶋秀樹『自画大絶賛(仮)』 (金沢21世紀美術館) 【番外編】モニーク・フリードマン展 (金沢21世紀美術館) 【番外編】金沢21世紀美術館の常設 (2012年02月) 【番外編】Fusion21 (金沢界隈のお店) 【番外編】石川県立歴史博物館の案内 【番外編】金沢市内の写真 参照記事:
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展覧会のタイトルがいいですね~YJの「押忍!空手部」みたいな部員が手芸している姿を想像しました。
面白そうな内容なので東京にも来ないかなと思いました。
コメントいただきありがとうございます。
押忍!と言われると体育会系を思い出しますよねw それが手芸のイメージと相反していて面白いです。
内容の方も分かりやすいし大人から子供まで楽しめる内容だったと思います。
巡回に関しては情報が見つけられませんでした^^; 地方にもこうした面白い展示は沢山ありそうですね。