意外とご好評頂いた金沢編も今回が最終回です。今回は金沢市内の観光地で撮ってきた写真をまとめてご紹介しようと思います。
まずは金沢駅前にある「鼓門」とその後ろにある「もてなしドーム」

何故、鼓(つづみ)門というかは柱を観るとわかると思います。

螺旋状に配置された木材が鼓を思わせる形をしています。
これは「もてなしドーム」を中から観た様子。

10数年前に行った時はこれはなかったのですが、どうやら2005年頃にできたものだそうです。
「もてなしドーム」を横から観た様子

設計はトデック 白江建築研究所だそうで、2011年末にはアメリカの「トラベル・レジャー」という雑誌のWEB版で「世界で最も美しい駅」の1つに選ばれたそうです。(全部で14駅) 作られた当初は地元では賛否両論で、モダンさが伝統的な街に合わないと反発を買ったようですが、私としては伝統一辺倒よりこういうものがあった方が面白いと思います。
これは駅前にあったヤカンの彫刻。

金沢駅と金沢21世紀美術館を結ぶ「アートアベニュー」を飾る「金沢まちなか彫刻作品・国際コンペティション2006」というコンペで選ばれた三枝一将 氏の作品だそうです。
参考リンク:
最優秀に”やかん” 来年度、金沢駅東広場に設置 まちなか彫刻国際コンペ審査こちらは一気に場所を変えて兼六園の北東にある東茶屋街。加賀百万石の時代の面影を残す地区です。

兼六園のライトアップを観た後に訪れたら見事のやっているお店はありませんでしたw 昔は遊郭があったらしく今でも芸者さんがいるそうです。夜の風情も中々。
続いてこちらは次の日の朝に行った、にし茶屋街

こちらは兼六園から西のほうにあります。やはり現在でも料亭や芸妓置屋などがあるようです。
これは西茶屋資料館。開館時間直前に行ってみました。
参考リンク:
西茶屋資料館 公式サイト
館内の係の方が皆さん親切で、色々と説明をして頂けました。2階は芸妓さんのお座敷の再現などがあり、西茶屋街の資料となっています。
1階は大正から昭和にかけて活躍した島田清次郎という小説家の資料となっていました。一世を風靡した人気小説家だったようですが、ファンだった海軍少将の娘と旅行に行ったことで監禁したとスキャンダルになり、それがきっかけで精神を病んで凋落したそうです。(その後、結核になり31歳の若さで夭折しています)実際は無罪で今では大したことでもないでしょうが当時は厳しい批判にあったようで不運な人のようでした。
参考リンク:
島田清次郎のwikipedia続いては西茶屋街のすぐ近くにある妙立寺。通称「忍者寺」です。中を見学する際は予め電話で予約が必要です。中では写真は撮れません。
参考リンク:
妙立寺の公式サイト
通称は忍者寺ですが、忍者が住んでいたわけではなく、様々な罠が張り巡らされているのでそういう通称となっています。三代藩主前田利常の命によって建てられた寺で、当時は外様大名として幕府に難癖をつけられて取り潰しになる可能性があったため、幕府と戦争になった場合に要塞とするために作られました。とは言え、おおっぴらに軍事要塞を作ることはできないので、様々な仕掛けを隠しています。落とし穴や抜け穴、死角を生かした罠など様々なものがあります。また、一般の民衆から殿様までやってくる寺であるため、民衆と殿様が鉢合わせにならないような構造になっていました。ここは実際に行ってみると面白いところです(冬は床が冷たいので靴下は暖かいのにした方が良いです)
最後に、これも兼六園の西のあたりにある武家屋敷。藩政時代には上・中級藩士が住んでいたそうです。

時間がなかったのでタクシーで通っただけですが、ここは街並みを楽しむ感じのようでした。
と言うことで、1週間近く引っ張ってしまいましたが金沢は本当に良いところでした。食べ物に芸術に建物に街並みにと、どこか京都を思わせる佇まいで洒落た街でした。機会があったら金沢への旅行も検討してみるのも良いかと思います。2014年には東京からの新幹線も開通予定なのだとか。早いところ開通して欲しいものですw
次回から通常どおりの関東の記事に戻ります^^;
<2012年02月 金沢編> 【番外編】金沢旅行 兼六園・金沢城の写真 【番外編】もりもり寿司 (金沢界隈のお店) 【番外編】押忍!手芸部 と 豊嶋秀樹『自画大絶賛(仮)』 (金沢21世紀美術館) 【番外編】モニーク・フリードマン展 (金沢21世紀美術館) 【番外編】金沢21世紀美術館の常設 (2012年02月) 【番外編】Fusion21 (金沢界隈のお店) 【番外編】石川県立歴史博物館の案内 【番外編】金沢市内の写真
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