関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

谷内六郎〈週刊新潮 表紙絵〉展 「どうぶつ大行進」 【横須賀美術館 谷内六郎館】

3週間ほど前の土曜日に横須賀美術館に行ってきました。その際、谷内六郎館で谷内六郎〈週刊新潮 表紙絵〉展 「どうぶつ大行進」を観てきました。

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【展覧名】
 谷内六郎〈週刊新潮 表紙絵〉展 「どうぶつ大行進」 

【公式サイト】
 http://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/taniuchi/tani1802.html

【会場】横須賀美術館 谷内六郎館
【最寄】馬堀海岸駅/浦賀駅

【会期】2018年7月14日(土)~9月30日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この谷内六郎館は昭和の頃に週刊新潮の表紙を飾っていた作品の原画が常設されていて、季節ごとに内容が入れ替わるものとなっています。今回は特別展に合わせて「動物」をテーマにした内容となっていました(特別展は近日ご紹介予定) 特に章分けなども無かったので、気に入った作品をいくつか感想を書いておこうと思います。

3 谷内六郎 「天井の記憶」
こちらは布団に寝ている坊やと、その上の天井の木目を描いた作品です。木目が象や鳥、怪物のように見えてちょっと怖い…。これは子供の頃に同じ経験をしたことがあるので、それを思い出しながら共感しました。子供の旺盛な想像力が表れた作品です。

6 谷内六郎 「遠足」
こちらは子どもたちの遠足の列がずら~っと並んでいて、その列の途中、道の真ん中で寝ている牛の姿が描かれています。それを避けるように列が曲がっているのが微笑ましい光景です。みんな、牛をしげしげと観ていて興味津々の様子も可愛らしかったです。

9 谷内六郎 「夜の公衆電話」
こちらは真っ暗な中、木の下の公衆電話から光が漏れている様子が描かれています。その中には電話をする白い狐の姿があり、左下にいる姉弟は傘を差して不安そうな顔をしています。 って、子供でなくてもこれはかなり怖い光景ですw シュールさもありつつ神秘的な雰囲気もありました。

12 谷内六郎 「雲の物語」
こちらは今回のポスターにもなっている作品で、灯台のある岬の上に入道雲があり、象と犬らしきものがボール遊びをしているような形に見えます。姉はそれを海から観ていて、弟は海の中の魚でも探しているのかな? 夏の展示に相応しい爽やかな雰囲気で、想像力が面白い作品でした。

20 谷内六郎 「雀も子供も寒い朝」
こちらは田んぼの中で4人の子供が横に並んで何か話している様子が描かれています。そしてその頭上には木に止まる4羽の雀もいて、子供たちと同じように並んでいるのが面白い構図です、子どもたちは、酒屋の子が電動鉛筆削りを買ってもらったのを議題に会議しているそうで、ナイフの方が良いという結論が出たところなのだとか。子供も何かと忙しいですねw

33 谷内六郎 「影絵の季節」
こちらは3人の子供が手で狐の影絵を作っている様子が描かれた作品です。浴衣の姉はビー玉を持っていて、狐の口の中が光り輝いて見えます。素朴な遊びですが、ちょっと機転の効いた影絵となっていました。

48 谷内六郎 「かもめの住む町 デンマークにて」
こちらは路面電車の走る港町が描かれ、奥には港ごしにデンマークの町並みが広がっています。無数のカモメも舞っていて、異国情緒が感じられるかな。右下辺りにはいつもの姉弟と母らしき3人の姿もあり、海外旅行でしょうか。普段と違って、洒落た雰囲気の漂う作品でした。

この辺にはドイツやデンマークの光景を描いた作品もありました。

45 谷内六郎 「ツバメもモーニング」
こちらは田んぼの中を花嫁と正装した結婚式の参列者たちが歩いている様子が描かれています。恐らく5月くらいの爽やかな天気で、水面に空が反射しているのが鮮やかです。そこに数羽のツバメが軽やかに舞っていて、確かにモーニング姿のようにも見えます(燕尾服って言うくらいですからねw) 解説によるとこれは信濃路で観た光景なのだとか。古き良き時代を感じさせました。

この辺にはツバメをモチーフにした作品がいくつかありました。


ということで、今回も心温まる作品が並んでいました。動物と言っても直接的に描いたものだけでなく、機知に富んだ表現が面白かったです。この日は勿論、特別展や常設特集も観てきましたので、そちらに関しては次回ご紹介の予定です。



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陶と模様のものがたり  菊池コレクション展 【智美術館】

前回ご紹介した展示を観た後、すぐ近くの菊池寛実記念 智美術館に移動して「陶と模様のものがたり  菊池コレクション展」を観てきました。

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【展覧名】
 陶と模様のものがたり  菊池コレクション展 

【公式サイト】
 http://www.musee-tomo.or.jp/exhibition.html

【会場】菊池寛実記念 智美術館
【最寄】六本木一丁目駅/神谷町駅

【会期】2018年7月28日(土)~ 11月4日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は菊池寛実記念 智美術館のコレクションの中から、模様に特徴のある品が並ぶ内容で、特にお互いの繋がりは無く幅広い時代や作者の品々となっていました。約60点ほどでしたが特に章分けなどもありませんでしたので、気に入った作品をいくつかご紹介していこうと思います(解説も特に無いので私の簡単な感想のみです。)

2 加山又造 「鉄絵金彩波涛三日月文大鉢」
こちらは円形の大皿で、大きな三日月が描かれています。その周りは流水の模様が力強く表されていて、デフォルメぶりが琳派などを感じさせます。月の部分は鈍い光を反射していて、幻想的な雰囲気がありました。

3 宮川香山(二代あるいは三代) 「青華彩色椿二文鳥之画花瓶」 ★こちらで観られます
こちらは丸みのある壺の側面に青い葉っぱに赤い花の椿が描かれ、そこにとまる文鳥の姿も表されています。花の筋まで丹念に描きこんでいるほど細密で、白地に青と赤の対比が目に鮮やかです。絵自体も風情があって可憐な雰囲気がありました。

5 河井寛次郎 「灰釉筒描魚文喰籠」
こちらはふっくらとした四角い蓋付きの陶器で、蓋に魚が表されています。ざらざらした地になめらかな釉で魚を表していて、軽やかなデフォルメぶりでした。素朴さとモダンの両面が感じられる作品でした。

15 16 酒井田柿右衛門(十三代) 「濁手花文花瓶」「濁手昆虫文花瓶」
こちらはやや瓢箪のような形の2つの白い花瓶で、それぞれ側面には花/昆虫が表しています。花の方は2段になって周縁に連なっていて、色鮮やかながら小さく描かれているのが可愛らしい印象です。昆虫のほうが波打つように周縁に配置されていて、実際に虫が張り付いているような趣がありました。こちらも小さく描かれているのが面白い作風でした。

14 前田正博 「色絵金銀彩鉢」
こちらは黒地の大きな鉢に内側に金で鳥を無数に描き、側面には赤と黒?で鳥のような四角っぽい文様を描いた作品です。鳥の簡略化ぶりが大胆で、お菓子の「ひよこ」みたいな形というか…w 愛らしくて手の込んだ表現方法とのギャップが面白く思えました。

20 松井康成 「練上玻璃光壺 銘 [幽花]」
こちらは淡いピンクの壺で、側面に花のような文様が細かく描かれています。背景に溶け込むような独特の文様で、色合いの軽やかさによって陶器とは思えないくらいの透明感がありました。爽やかな雰囲気の作品です。

28 29 森野泰明 「JOKERの椅子」「QUEENの椅子」
こちらは四角い箱状の陶器に4つの足が付いた椅子が2脚ありました。片方は渦巻きのような文様が格子状に並んでいて、素朴さと幾何学的な面白さがあります(こっちがジョーカー?) もう一方はトランプのの4つの模様と円を規則的に並べた模様で、赤・青・オレンジ・緑を組み合われていて、こちらは整然とした印象を受けました。いずれも装飾性が楽しく、どんな部屋でも合いそうな感じでした。

この先の部屋は抽象や自然をモチーフにした作品が中心となっていました。

39 北大路魯山人 「花もみじ平向」
こちらは3つの丸皿に紅葉を茶色く絵付けした作品です。大きな横縞模様もあって、風に舞っているような風情が感じられます。濃淡が良い味を出していて、素朴なような洗練のような相反する要素が同居しているような面白さがありました。これは今回の展示でも特に気に入りました。

30 河本五郎 「色絵渦紋飾壺」
こちらは形も変わった白い壺に、緑や赤で渦巻く文様が描かれた作品です。抽象的な模様ですが、花のように見えるかな。壺も持ち手のあたりが渦巻くような形になっていて、絵と陶器が一体化するような流れとなっているのが目を引きました。この作品もかなり気に入った作品でした。

43 藤本能道 「雪白釉釉描色絵金銀彩花鳥図八角大筥」
こちらは8角形の大きな蓋付きの箱で、蓋に花鳥が描かれています。2羽の鳥が描かれ、金・銀・赤などの花の流れに佇む鳥と、羽を広げる鳥となっていて 幻想的な雰囲気となっています。一方、内側は茶・緑・青で斜め格子の模様となっていてモダンな印象を受けました。

この近くには同じく藤本能道のカワセミを描いた絵皿などもありました。

56 宮本憲吉 「色絵金銀彩飾箱」 ★こちらで観られます
こちらは今回のポスターにもなっている作品で、長方形の箱の側面にそれぞれ異なる3つの文様が施されています(それぞれの裏側にあたる面は表側と同じ模様) 花を表した2つの面は金で縁取りしていて、装飾的な印象を受けます。一方でひし形を重ねた文様は幾何学的なリズムがあって、1つの作品の中に曲線美と直線的な幾何学模様の美しさがあるように思えました。

この作品は小部屋に展示されていて、この小部屋は宮本憲吉の作品だけ数点展示されていました。
最後に展示室を出る辺りに展示されていた楠部彌弌の「彩埏薫風香爐」も小さいながらも赤の色彩が目を引きました。


ということで、詳しいことまでは分かりませんがパッと観て模様が面白い作品が多々並んでいました。古い品から現代的な作品まで幅が広いのも良かったです。会期も長めですので、近くに行く機会があったらこの美術館の粋を味わってみるのもよろしいかと思います。



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動物たちの息吹 【ホテルオークラ アスコットホール】

先週の日曜日に虎ノ門付近にあるホテルオークラのアスコットホールで「チャリティーイベント 第24回 秘蔵の名品 アートコレクション展 動物たちの息吹」を観てきました。

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【展覧名】
 チャリティーイベント 第24回 秘蔵の名品 アートコレクション展 
 動物たちの息吹

【公式サイト】
 http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/events/special/art/2018/highlight/

【会場】ホテルオークラ アスコットホール
【最寄】六本木一丁目/溜池山王/神谷町

【会期】2018年7月30日 (月) ~ 8月23日 (木)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
結構多くのお客さんがいましたが、快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は毎年恒例のチャリティー展で、今年は虎ノ門に因んで動物をテーマにした近代の作品が並んでいました。今回は牛・馬・犬、猫、猿・虎などいくつかの動物ごとにまとまっている感じで、3つのテーマで章分けされていましたので、各章ごとに簡単にご紹介しようと思います。
 参考記事:佳人礼讃-うるわしの姿を描く- (ホテルオークラ アスコットホール)


<【第1章】 田園のなかの動物>
まずは田園の中の動物ということで、洋画中心で牛や馬の絵が多めの内容となっていました。

5 ヘルブラント・ファン・デン・エークハウト 「ユノ、ユピテル、そして牛に変身させられたイオ」 ★こちらで観られます
こちらはレンブラントの弟子の作品で、ユノ(ヘラ)が白い牛を指さして不穏な笑みを浮かべ、ユピテル(ゼウス)に白い牛を所望している様子が描かれています。この牛はユピテルが浮気心を抱いたイオ(アルゴル王の娘)を牛の姿にしたもので、バレまいとしたようですがユノには全てお見通しと言った所でしょうか。わざと知らんぷりしていてニヤけるような悪魔的な笑みが怖いw 写実的で明暗の表現が巧みで、ユノに光が当たりユピテルは影となっているのもお互いの状況を表しているように思えました。

この隣も別のレンブラントの弟子の作品が並んでいました。

1 サイモン・ファン・ライスダール 「二台の馬車と渡し舟のある川辺の風景」
こちらは川辺の風景で、河には沢山の人が乗ったボートの姿もあります。川岸には2台の馬車と建物が見えるなど穏やかな光景です。空が大きく取られて広々とした感じで、遠近感もしっかりしていました。生き生きとした当時の様子が伝わってきそうです。

この近くにはイギリスのトマス・ゲインズバラの作品なんかもありました。

11 浅井忠 「牛追い」 ★こちらで観られます
こちらは京都の大原女のような女性が傘を差しながらリードのようなもので牛を繋いで歩かせている様子を描いた作品です。画面中央に茶色い牛が大きく描かれているのが目を引きます。ちょっとお尻の辺りが寸詰まっているように見えるけど、陰影や筆跡を使って毛並みを表現するなど写実性のある描写となっていました。長閑な田園の様子がのんびりしています。

12 伊藤小坡 「山羊の乳」
こちらはしゃがんで白い山羊の乳を絞っている女性を描いた日本画です。全体的に平面的で、特に背景の木々や家は輪郭を使ってデフォルメしていて装飾性を感じます。山羊の毛並みや表情は丹念に描かれていて部分によって表現を変えているように思えました。


<【第2章】 動物画の魅力>
続いては江戸から近代にかけての日本画のコーナーです。ここは大部屋に多数の作品があり、犬・猫・猿・虎など様々な動物たちの作品が並んでいました。

39 小倉遊亀 「晴日」
こちらは緑豊かな庭園を描いた作品で、木の下で手を伸ばして伏せている犬の姿も描かれています。気持ちよさそうな顔をして昼寝しているようで、のんびりした雰囲気となっています。緻密で繊細に描かれた木々が爽やかで、緑の色使いも絶妙なので景色のほうが目が行くかな。こちらは小倉遊亀が当時住んでいた家の庭とのことで、結構な豪邸だったのかも?w

近くには小林古径や奥村土牛の犬を描いた作品などもありました。

16 長澤蘆雪 「洋犬母子犬図」 ★こちらで観られます
白黒の洋犬が子犬にお乳を与えている様子を描いた作品で、母犬はこちらを観て笑っているような表情を浮かべています。割とリアルな感じの描写ですが特徴を強調しているようにも思えるかな。解説によると、元は十二支と花卉をあわせた2幅対の作品のうちの1幅だったようです。師の円山応挙とはまた違った画風の作品となっていました。

17 長澤蘆雪 「一笑図」
こちらも蘆雪ですが、打って変わって略画のように簡潔な表現で子犬と子どもたちが描かれた2幅対の作品です。左幅には竹が描かれているのですが、竹の下に犬がいる様子が「笑」となるので吉祥の画題とされているようです。(犬が子供を沢山生むので、それも子宝や安産の吉祥とされています) コロコロした犬の姿は師の円山応挙が描いた子犬を思い起こさせるかな。じゃれる犬や子供など無邪気で可愛らしい作品となっていました。

この隣には円山応挙の狗子図もありました。応挙が得意としたコロコロした犬が可愛らしい作品です。

42 山口華楊 「黒豹」 ★こちらで観られます
伏せてこちらをじっとみる黒豹を描いた作品で、鋭い目つきに緊張感があり野生を感じさせます。目鼻の辺りはくっきりと描かれている一方で、体と背景の境目はぼんやりしている所もあって毛並みのふわふわした感じがよく出ています。解説によると、この黒豹は京都の動物園で写生したそうです。この近くには同じく山口華楊によるラクダや鹿、馬、狐などを描いた作品なんかもありました。

32 橋本関雪 「暖日」
こちらは真っ白なペルシャ猫を描いた作品で、岩のような所で寝そべっています。こちらをじっと見つめる目つきが鋭く 口をへの字に曲げているのですが、気高い雰囲気が漂っています。足や手の辺りに輪郭線が使われていますが、全体的にフワッとした表現になっていました。背景にある百合なども爽やかな作品です。

橋本関雪は他にも猿を描いた作品も展示されていました。特に「冬晴」は柔らかい毛並みの表現が素晴らしいです。

35 藤田嗣治 「猫」
こちらは1929年に出版した「猫十態」というシリーズに収められた版画です。乳白色地を背景に親子の猫が抱き合う様子が描かれていて、観ていて癒やされます。目を細めてリラックスしているような表情など猫をよく観察している様子も伺え、それを細い筆で1本1本毛並みまで描いているのも流石でした。

25 大橋翠石 「月下猛虎之図」
これは月が浮かぶ草むらで、振り返るような虎の後ろ姿を描いたもので、険しい顔つきをしています。細かくも力強い筆で虎を勇ましく描いているので、一際目を弾くかな。草むらは濃淡で表現されていて、モヤで霞むような効果を出していて、幽玄さもあるように思えました。

27 28 菱田春草 「黒猫」「描きに猫」 ★こちらで観られます
こちらは第4回文展に出品された「黒き猫」にバリエーションです。いずれも柿の木の下に佇む黒猫を描いているのですが、警戒の姿勢をしています。それが緊張感がある一方で、デフォルメされて ちょこんとした小さな体つきが可愛くて猫の魅力をよく表しているように思えました。これは特に可愛いので絵葉書も買いましたw

23 竹内栖鳳 「虎」
こちらは六曲一双の屏風で、右隻には伏せてこちらを観る虎、左隻にはお互いに睨み合っているような2頭の虎が描かれています。右隻は静・左隻は動という対比にも思えるかな。虎の毛並みは胡粉のような白さがあり、1本1本表現するなど柔らかさを感じます。体の輪郭に曲線が多いのも動きと しなやかさが感じられる原因のように思いました。

この近くにあった岸竹堂の猛虎図屏風なども見事でした。


<【第3章】 花鳥繚乱>
最後は鳥を描いた作品が並ぶコーナーです。

49 石崎光瑤 「孔雀図」 ★こちらで観られます
こちらは金地の六曲一双の屏風で、右隻には飛んでいる孔雀、左隻には羽を広げている孔雀と、地味なもう1匹の孔雀?が描かれています。2羽の孔雀はいずれも豪華な羽で、静と動の対比となって孔雀の優美さをよく表していました。写実的でありながら幻想的な作品です。

近くには伊藤若冲にも影響を与えたことで知られる沈南蘋の鴛鴦図などもありました。

67 加山又造 「鶉」
こちらは草むらの中で身を寄せ合う3羽の鶉を描いた作品です。細密かつ装飾的な表現となっていて、黒々した草むらに鶉が浮き上がるように表現しているように思えます。丸みのあるフォルムも含めて、非常に美しい写実と装飾の融合でした。

66 堀文子 「楽園に遊ぶ」
淡い色彩で色とりどりのデフォルメされた葉っぱと、そこにとまる小鳥を描いた作品です。いずれも平面的で、装飾性の高いデザインのような感じになっています。色が軽やかで、素朴派のような温かみも感じられるのが非常に好みでした。

55 山口蓬春 「白蓮木蓮 新橋演舞場緞帳原画」
こちらは緞帳の原画で、白木蓮と木蓮がデザイン的な装飾となって描かれています。周りにはオオルリやキジが舞っているのですが、伝統的な大和絵のような画風なので中々斬新な組み合わせに思えました。花や木の輪郭線が優美で、華やかな印象も受けました。


ということで、今年もチャリティーイベントを楽しんできました。図録も500円とお手軽で、これもチャリティーとして売上が寄付されるようです。会期が短いのでもうすぐ終わってしまいますが、動物画は可愛かったり勇ましかったりするので子供から大人まで楽しめる内容だと思います。


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没後50年 藤田嗣治展 (感想後編)【東京都美術館】

前回に引き続き東京都美術館の「没後50年 藤田嗣治展」についてです。前編は1~4章についてでしたが、今日は5~8章についてです。まずは概要のおさらいです。

 前編はこちら

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【展覧名】
 没後50年 藤田嗣治展
 Foujita: A Retrospective ― Commemorating the 50th Anniversary of his Death 

【公式サイト】
 http://foujita2018.jp/
 https://www.tobikan.jp/exhibition/2018_foujita.html

【会場】東京都美術館
【最寄】上野駅

【会期】2018年7月31日(火)~10月8日(月・祝)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 3時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_4_⑤_満足

【感想】
後半も概ね自分のペースで観ることができました。メモを取りながらじっくり観てたら3時間近くかかってしまい、最後の辺りで閉館時間が迫ってきて駆け足で観る感じになってしまいましたがw
今回も各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。

 参考記事:
  藤田嗣治と愛書都市パリ -花ひらく挿絵本の世紀- (松濤美術館)
  藤田嗣治展 人物と動物(所蔵作品より) (目黒区美術館)
  藤田嗣治-東京・ニューヨーク・パリ (目黒区美術館)
  よみがえる幻の壁画たち レオナール・フジタ展 (そごう美術館)


<5 1930 年代・旅する画家―北米・中南米・アジア>
藤田嗣治は1913年(26歳の時)にパリに渡って16年程過ごした後、1929年に一時帰国すると10月に世界恐慌が起こってしまい、1930年代は経済的にも家庭生活でも破綻をきたしたようです。絵の面でも乳白色の画風を破壊するような濃厚な色彩とグロテスクとも言える裸婦などを描き、シュルレアリスム風へと変わったようです。そして1931年に20年近く続いたパリでの暮らしを放棄し、ユキ(リュシー・バドゥー)と別れマドレーヌと共に中南米へと旅立ちました。中南米では約2年ほど各地を旅したようで、現地で制作・展示・販売する日々だったようです。その後、北米を経て1933年晩秋に帰国し、東京に定住しつつ 東北や沖縄、中国大陸などに旅を重ねました。この時期は移動が多かったこともあり、水彩による作品が他の時代に比べて多いという特徴もあるようです。 この章にはそうした旅に明け暮れた時代の作品が並んでいました。

51 藤田嗣治 「モンパルナスの娼家」
こちらは老女を中心に数人の裸婦が描かれた大型作品で、全体的に赤や黒が多めの画面となっています。裸婦の肌も白っぽくなくて肌色になっているかな。タイトル通り娼家の光景ということもあって俗っぽい雰囲気が漂っています。解説によると、この作品は署名も発表もしないで 町祭りの見世物の看板のような俗で無頓着で下手な絵を描いてみたいを思って制作したようです。右下には猫も描かれていましたが、猫も今までの藤田の画風とはえらく違って見えました。

53 藤田嗣治 「町芸人」
こちらはリオ・デ・ジャネイロで描かれた作品で、客を呼び込むピエロを中心にラッパを吹くピエロやポーズを取る女性、腕を組む屈強な男などが鮮やかな色彩で描かれています。色は明るめではありますが、土着の垢抜けない感じも出ていて、現地の風俗の雰囲気が描かれているようにも思えました。これはこれで面白いので新境地とも言えそうな作品です。

この辺には現地の人を描いた水彩もありました。水彩は以前のように細い輪郭を使っているものの、乳白色ではない画風です。服装や肌の色など現地の人をよく観察していた様子も伝わりました。確か、メキシコに訪れた際はディエゴ・リベラにも会いに行った(会えなかった)と記憶しています。
 参考記事:ディエゴ・リベラの時代 メキシコの夢とともに (埼玉県立近代美術館)

62 藤田嗣治 「メキシコに於けるマドレーヌ」 ★こちらで観られます
こちらは花のついた帽子を被った白いワンピース姿のマドレーヌを描いた肖像です。背景にはサボテンや砂漠の中の建物なんかもあって如何にもメキシコといった感じがあって、ヨーロッパと中央アメリカの対比を狙っているようです。しかし実はこれは日本帰国後にメキシコでの素描や写真を元に描いたものらしく、細い輪郭線は無く 色は濃くなっていて、特に人物は明るく対比的に描かれています。それが背景と人物が分離して見える気がするような表現にも思えますが…。 この作品は1934年の二科展にも出品されたのだとか。

この隣の「裸婦 マドレーヌ」は1920年代の乳白色の裸婦を思わせる画風となっていました。画風を使い分けていたんでしょうか

68 藤田嗣治 「自画像」
こちらは四谷にいた頃の日本家屋の中の自画像です。周りには火鉢や裁縫箱など日本的なものが溢れ江戸時代の下町みたいな情緒がある部屋となっています。着物姿で座ってこちらをチラっと観る藤田の懐には猫の姿もあって、くつろいだ雰囲気があるかな。この頃は既に50代で白髪交じりになっていますが、トレードマークの黒縁丸メガネやオカッパ、口ひげなんかは健在です。やけに日本を強調するような感じが特徴なので、ずっと外国にいたので和風に郷愁もしくは逆に異国情緒でも感じたのかな。藤田のルーツなんかを考えさせられる自画像でした。

この近くでは秋田で大作「秋田の行事」を描いた際の取材に基づくと考えられる「秋田の娘」などもありました。ブログ休止中に秋田県立美術館で「秋田の行事」を観に行ったことがあるのですが、圧倒される大作です。

73 藤田嗣治 「孫」
こちらは割と最近ご紹介しましたが再掲。沖縄の老女と2人の小さな孫を描いた作品で、周りに鬱蒼とした草が生えていたり 着物が紅型のような柄だったり 老女が入れ墨をしていたりと 沖縄らしさを感じさせます。色彩も強めで強い日差しを感じると共にプリミティブな雰囲気が漂います。細い輪郭線を使っていて、描線については以前の画風が復活しているように感じました。
 参考記事:東京⇆沖縄 池袋モンパルナスとニシムイ美術村 (板橋区立美術館)

なお、マドレーヌはこの頃に東京で急に亡くなったそうです…。ちなみに藤田の女性遍歴は、鴇田登美子(恋愛結婚してすぐにパリに渡って破綻。身分の違いで親には反対されたけどその後も良好な関係)、フェルナンド・バレー(他の画家と浮気して離婚)、リュシュー・バドゥ(通称ユキ。詩人ロベール・デスノスと夫公認の愛人関係で酒癖も悪くて離婚)、マドレーヌ(死別)、君代(生涯の連れ合い。2009年に亡くなりました)という流れになります。特にユキと君代はよく絵に描かれていると思います。


<6-1 「歴史」に直面する―二度の「大戦」との遭遇>
続いては第二次世界大戦の頃のコーナーです。新たに入籍した君代夫人と共に1939年に再びパリに渡った藤田はモンマルトルに居を得ましたが、ドイツ軍が迫って来たために1年しかいられなかったようです。藤田はよく戦争に遭うので、「私以上に戦に縁のある男はいない」と著述しているようです。この1年のパリ時代は短くも充実した制作をしていたようで、ここには数点の作品が並んでいました。

75 藤田嗣治 「争闘(猫)」 ★こちらで観られます
※この写真は以前に他の撮影可能な展示で撮ったものです。今回の展示は撮影禁止です。
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こちらは14匹の猫が飛んだり跳ねたりしている様子を描いた作品で、あちこちで暴れてえらいことになっていますw いずれの猫も非常に表情豊かで動きも感じられます。細い線や黒・乳白色の画風が復活している様子も観られ、藤田らしい個性が感じられました。
 参考記事:東京国立近代美術館の案内 (2010年12月)

この先は藤田が監督を務めたトーキー映画『現代日本』の映像を流していました。外国向けに日本の風俗を紹介する巻を担当したようで、「子供」という巻だけ現存しています。しかし地方風俗が外国に誤解を与える・国辱的と批判されて外国公開は見送られたのだとか。しばらく観てたら切腹の真似をして遊ぶシーンとかもあったので、その辺がまずかったのかもw


<6-2 「歴史」に直面する―作戦記録画へ>
引き続き戦時中のコーナーです。1940年にパリから帰国した藤田は、祖国の非常時に際してオカッパから丸刈りにしました。また、戦線の取材と作戦記録画の制作に邁進し、南方などの戦場への旅が続いたようです。この時、西洋美術史上の戦争をテーマにした絵画の研究にも力を注ぐなど、戦争画に並々ならぬ熱意を燃やしています。この辺はオダギリジョーが藤田役をやった映画『FOUJITA』なんかにも描かれていますが、割と積極的に軍に献身したのが戦後に批判されることになっていきます…。 ここではそうした時期の戦争画などが並んでいました。

80 藤田嗣治 「アッツ島玉砕」 ★こちらで観られます
こちらは普段は東近美の常設にある作品です。17日間の戦闘の末に玉砕したアッツ島の兵士たちを描いたもので、自らの意思で写真と想像に基づいて制作したようです。藤田自身は「尤も快心の作」と満足したそうで、全体的に茶褐色で緻密な線描を使って描いています。やたら劇的なのは西洋の戦争画の研究の成果かな? 今までの藤田の画風とはまた全然違って見えます。1920年代後半以降、藤田が追求してきた大画面の群像表現の到達点という評価もあるようですが、あまり好みではない作風です。

この近くには同様の作風の「サイパン島同胞臣節を全うす」もありました。また、藤田の日記がズラリと並んでいて、表紙には各年代も記載されています。しかし1944~46年(終戦前後)は日記自体が無いのだとか。書かなかったのか処分したんでしょうかね??
 参考記事:東京国立近代美術館の案内 (2011年06月)


<7 戦後の20年―東京・ニューヨーク・パリ>
続いては終戦後の20年間のコーナーです。終戦を迎えると国策に協力した画家として糾弾されるようになり、日本を離れる準備をする一方で戦時に控えていた裸婦などを本格に制作するようになったようです。1949年に日本を去り、結局これが日本との永別となります。再びパリに向かうまでニューヨークで1年過ごし、西洋名画・文化と再開してからは制作意欲が大いに高揚したようで、この時期にも名作が生まれたようです。

83 藤田嗣治 「私の夢」 ★こちらで観られます
※この写真は以前の他の展示のポスターです。今回の展示は撮影禁止です。
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片腕を挙げてまどろむ女性(恐らくマドレーヌ)を中心に、沢山の猫や猿、犬、狐、リスなどが服を着て、取り囲むように2~3体づつペアになるように描かれています。解説によると1931年の「眠れる女」を再現しているらしく、画風もその頃の感じに見えます。動物が取り囲む様子は仏画の涅槃図のようにも思えますが、以前観た展示では戦争をする人間の愚かさは動物に劣るというような皮肉ではないかという説も聞いたことがあります。しかし、楽しげな雰囲気もあるのでマドレーヌの死を悼むと共に冥福を祈る意味があるのではないかと思えました。
 参考記事:日本の美術館名品展 感想後編 (東京都美術館)

87 藤田嗣治 「カフェ」 ★こちらで観られます
こちらは今回のポスターにもなっている作品で、肘をついてこちらを観る黒衣の女性が描かれています。解説によると、背景の景色は自身の1920年代の銅版画からの転用だそうで、パリを懐かしがって描いているようです。物思いに耽る女性の顔や細い輪郭は全盛期を彷彿とさせる傑作と言えるんじゃないかな。ちょっとアンニュイな雰囲気が感じられました。ちなみに額縁も藤田が作ったものだそうです。今回の展示では触れていませんでしたが、藤田は手先が器用で割と何でも作ってしまう器用超人ですw

この近くにはポーラ美術館の「姉妹」もありました。
 参考記事:アンリ・ルソー パリの空の下で ルソーとその仲間たち (ポーラ美術館)

藤田は1950年2月半ばにパリへ戻り、モンパルナスを表現したりしていたそうですが、1960年代にパリ郊外の農家を買い取り改築し、半ば隠棲するように住んだようです。

90 藤田嗣治 「フルール河岸 ノートル=ダム大聖堂」 ★こちらで観られます
こちらはパリの町並みを描いた作品で、絵肌は1920年代の頃の雰囲気もあるかな。細やかに写実的に描いていて、ちょっと寂しい雰囲気もあります。初めてパリに着いた頃にパリ郊外の寂しい光景を描いていましたが、これはその頃とどこか通じるものがあるように思えました。

この近くには「室内」などもありました。
 参考記事:レオナール・フジタ ― ポーラ美術館コレクションを中心に 感想後編(Bunkamuraザ・ミュージアム)

101 藤田嗣治 「機械の時代(アージュ・メカニック)」
こちらは沢山の子供が飛行機や自動車、鉄道模型などで遊ぶ様子が描かれています。他にも調理器具やアイロン、ミシンなどもあり「機械の時代」をテーマにしています。おでこの広い目つきが独特の子どもたちの表現は晩年の特徴と言えそうです。今回の展示ではあまり言及されていませんでしたが、晩年はこうした子供を多く描いているのも特徴ではないかと思います。

この隣にあった「すぐ戻ります 蚤の市」は写実的な現実の光景のようでありつつシュルレアリスム的な作風に思えました。


<8 カトリックへの道行き>
最後は藤田の宗教画のコーナーです。藤田は1955年にフランス国籍を取得し、1959年にランス大聖堂でカトリックの洗礼を受けました。洗礼名はレオナルド・ダ・ヴィンチに因んでレオナール・フジタで、美術館によって作者の表記が「藤田嗣治」だったり「レオナール・フジタ」だったりするのはこの為です。洗礼を受けた後、キリスト教をテーマにした絵画が増えたようで、ランスにはレオナール・フジタが手がけた「シャぺル・ノートル=ダム・ド・ラ・ペ(通称:シャペル・フジタ)」という教会もあります。こうした作品は市場性を期待せずに信仰の証として作られたようで、最後はそうしたキリスト教関連の品が並んでいました。

115 藤田嗣治 「二人の祈り」
こちらは長い間自宅に飾って暮らしを共にした遺愛の作品です。下の方に魚や蛙のような怪物が蠢く地獄?が描かれ、その上の世界には藤田と君代夫人が聖母子の前で祈りを捧げています。その周りには沢山の子どもたちがいて、さらに上の方には天井の世界が広がっています。画風は晩年の藤田の典型のように思えますが、こちらは洗礼を受ける7年前の作品なので早い時期に改宗を意識していた様子が伺えました。

この近くには黙示録を描いた作品などもありました。細かくて密度の高い作風です。

122 レオナール・フジタ 「聖母子」
こちらは洗礼を受けた時にランス大聖堂に献納した作品です。聖母子と4人の天使達が描かれていて、レオナール・フジタとサインも残されています。何処と無くルネサンス時代のような雰囲気も感じますが、細い線を使った表現で、色彩なども晩年の藤田らしい作風となっていました。

124 レオナール・フジタ 「礼拝」 ★こちらで観られます
中央に聖母マリアの姿があり、両脇の藤田と君代夫人に手をかざして祝福している様子を描いた作品です。夫妻は修道士の格好をしていて、敬虔な信者であることが伺えます。背景には晩年の家も描かれているなど、祈りの為の作品のようでした。

この近くには教会のマケット(模型)や、皿・ワイングラスなど身近なものに宗教的な絵付けをした作品もありました。ちょっと素朴さもあって温かみのある品々です。


ということで、後半も代表作が多く集まる見ごたえのある内容となっていました。その分、見覚えのある作品も多いですが、これだけ一気に観られて大変満足しました。日本人画家の中でも特に外国で知名度の高い藤田嗣治とはどんな画家か?はこの展示を観れば一気に理解できると思いますので、美術初心者にもお勧めできる内容です。

おまけ:
今回、閉館ギリギリにこの展示の特設ショップに行ったら大行列でした。 しかし図録だけなら地下のショップにも売っているので、そちらで図録を購入しました。こちらも閉店間際でしたがw



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没後50年 藤田嗣治展 (感想前編)【東京都美術館】

この前の土曜日に上野の東京都美術館で「没後50年 藤田嗣治展」を観てきました。非常に見所の多い展示となっていましたので、前編・後編に分けてご紹介していこうと思います。

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【展覧名】
 没後50年 藤田嗣治展
 Foujita: A Retrospective ― Commemorating the 50th Anniversary of his Death 

【公式サイト】
 http://foujita2018.jp/
 https://www.tobikan.jp/exhibition/2018_foujita.html

【会場】東京都美術館
【最寄】上野駅

【会期】2018年7月31日(火)~10月8日(月・祝)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 3時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_4_⑤_満足

【感想】
お客さんが結構いて、場所によっては人だかりが出来ていましたが概ね自分のペースで観ることができました。

さて、この展示はエコール・ド・パリと呼ばれた画家たちの中で日本人として活躍した藤田嗣治の大規模な回顧展となっています。最近は藤田嗣治は毎年のように何処かしらで展示が行われているように思いますが、今回は史上最大規模と銘打っているだけあって絵画を中心に100点ほど国内外の代表作が集結している豪華な内容となっていました。(ブログを始める前の2006年の東近美の展示と似てるかも)  展覧会は8章構成となっていましたので、今日は前半の1~4章について気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
 参考記事:
  藤田嗣治と愛書都市パリ -花ひらく挿絵本の世紀- (松濤美術館)
  藤田嗣治展 人物と動物(所蔵作品より) (目黒区美術館)
  藤田嗣治-東京・ニューヨーク・パリ (目黒区美術館)
  よみがえる幻の壁画たち レオナール・フジタ展 (そごう美術館)


<1 原風景―家族と風景>
まずは初期のコーナーです。冒頭には白黒写真のスライドが映され、若い頃から晩年までの藤田の写真が観られます。藤田のトレードマークは何と言っても黒縁の丸メガネにオカッパ、そして口ひげですが、流石に最初からそうしたスタイルではありませんw 藤田嗣治は東京で生まれ、熊本で幼少期を過ごした後 小学校高学年で東京に戻ってきました。父が陸軍の軍医だったので、医者になることを望まれていたようですが、小さい頃から絵が好きで、学生の頃に画家になりたいと父に手紙を出した所、お前の好きなようにしろと許しを得て一封のお金をくれたようです。 画家になる決心をしてからはパリへの留学を目指し画技やフランス語の習得に励み、1905年に東京美術学校の西洋画科へと入学しました。東京美術学校では黒田清輝や和田英作といった重鎮に指導を受け白馬会風の表現を習得しましたが、学生時代は優等生というほどでもなかったようです。ここにはそうした若い頃の作品が並んでいました。
 参考記事:近代日本洋画の巨匠 黒田清輝展 (岩手県立美術館)

1 藤田嗣治 「自画像」
こちらは卒業制作で描いた自画像で、メガネを掛けてこちらをチラっと観る姿で描かれています。全体的に写実的で、確かに黒田清輝などの白馬会の外光派的な影響が観られるかな。ちょっと睨むような強めの表情が印象的でした。
この隣には父の肖像もありました。朝鮮の衛生行政に尽力し陸軍軍医の最高職にまで上り詰めた人らしく、前述の通り画家なる許しを嗣治に与えたことを、嗣治は生涯に渡って感謝していたようです。

4 藤田嗣治 「朝鮮風景」
こちらは渡仏前に父のいる朝鮮に挨拶に行った際に描いた風景画です。水辺の小高い丘とその手前の小さな家、さらに老人と子供の姿も描かれています。明るい色彩で透明感がある画風ですが、これが藤田嗣治の作品だとは中々気づかないかも。外光派や印象派の影響が強く残る爽やかな画風となっていました。

この近くには婦人像などもありました。これなんかも黒田清輝の作風をよく受け継いでいるように思います。


<2 はじまりのパリ―第一次世界大戦をはさんで>
続いてはパリに渡った頃のコーナーです。藤田嗣治は1913年(26歳の時)に念願のパリに到着し、モンパルナスに住んで前衛芸術の洗礼を受けました。その1年後の1914年に第一次世界大戦が勃発してしまう訳ですが、藤田嗣治は欧州残留を決意し、東洋人の自分が売って生活し得る絵画とは何かという問いに直面します。この章ではそうした状況を背景に、1910年代のパリでキュビスムに影響を受けた絵画、物悲しいパリの周縁を描いた風景画、親しかったモディリアーニから影響を受けた人物表現、1920年代前半に名声を確立していった静物画 といった区分けで画風の変遷が観られるようになっていました。

5 藤田嗣治 「キュビスム風静物」
こちらはテーブルの上に載った瓶や本など様々なものを描いた静物画です。ちょっとざらついたマチエールと形を単純化した表現で、それぞれの静物が角ばって見えます。一目でピカソやブラックに影響を受けたキュビスムだと分かりますが、藤田にもこういう作風を模索していた時期があったのが面白いです。藤田のキュビスム作品は現存が少なく実験的なものらしく 存在自体がレアなのですが、この作品は藤田が画家として売れた後に偶然画廊で見つけて自身で買い戻したという逸話もあるようでした。

この隣には同様にキュビスムや未来派を取り入れた「トランプ占いの女」もありました。いずれも良い絵ですが、キュビスムにありがちな作品で特に個性は無いかなw

8 藤田嗣治 「巴里城門」
こちらは城門の盛り土の近くに馬車が通る様子が描かれ、その上にも1人の人物が影のように表されていて、ぽつんとした感じです。パっと観てアンリ・ルソーなんかを思い起こすようなちょっと素朴なところもありつつ寂しげな雰囲気が漂っているかな。解説によると、この作品は1910年代に多く描かれたパリ周辺の風景画の原型になったそうで、最初の会心の作と裏に書いてるようです。(以前見た展示では生活苦で1円で売った話が紹介されていました) また、藤田はこうした曇天のパリの絵を描く中で地の色の重要性を意識していたようで、やがて来る乳白色の時代の下地の美しさを強調した表現へと繋がる様子も伺えるようでした。
 参考記事:レオナール・フジタ ― ポーラ美術館コレクションを中心に 感想前編(Bunkamuraザ・ミュージアム)

この近くには同様の作風の東近美の「パリ風景」もありました。

15 藤田嗣治 「断崖の若いカップル」
こちらは地面にレジャーシートのようなものを敷いて折り重なってくつろぐ男女の姿を描いた作品です。背景には白と黒の羊らしき生き物や、海が広がる様子なども描かれています。人物は平面的でややキュビスム的な雰囲気もありつつ、アーモンド形の目の表現はモディリアーニの作品を彷彿とさせます。一方で細い輪郭線を使っているのは乳白色の時代の藤田へと繋がっている感じもするかな。 解説によると藤田は1917年にフェルナンド・バレーと結婚し、その頃にモディリアーニと同じ画商と契約したそうです。(それもあってモディリアーニとは仲が良かったようです。) さらに6月には個展を開いて高い評価を得たそうなので、公私共に勢いに乗ってきた時期の作品なのかも。この絵の真横から捉えた顔の表現はルーヴル美術館で観た古代エジプトやギリシャの美術からの影響で、輪郭は東洋的な表現となっているとのことでした。

1918年頃から縦に引き伸ばしたような優美な女性像を描くようになったそうで、南仏のカーニュで一緒に過ごしたモディリアーニの影響や、同じ夏に出向いたアヴィニョンに近いヴィルヌーブ=レ=ザヴィニョンでの中世宗教美術の経験も生かしているのだとか。そう言えばカーニュに藤田の絵が飾ってあったのを思い出しました。
 参考記事:
  グリマルディ城(地中海近代美術館)南仏編 カーニュ・シュル・メール
  アヴィニョン教皇庁宮殿とサン・ベネゼ橋 南仏編 アヴィニョン

19 藤田嗣治 「花を持つ少女」
こちらは青い服に白い花を持つ白い肌の女性像です。背景は白~灰色がかっていて、人物の輪郭は線でない所もありますが乳白色の時代にかなり近づいた感じがします。やたら額が広くて焦点の合わない瞳がちょっと不気味ではあるかなw

この辺には同様の作風が数点並んでいました。続いては名声を得るきっかけとなった静物のコーナーです。

22 藤田嗣治 「私の部屋、目覚まし時計のある静物」 ★こちらで観られます
こちらはサロン・ドートンヌで入選した出世作で、翌年の帝展にも出品されて日本でも本格的なデビュー作となりました。この絵には木の引き出し付きの机?の上に赤白のテーブルクロスを広げ、その上に目覚まし時計が置かれている様子が描かれています。周りには燭台や人形、パイプなども並び、上方の壁には絵皿が3枚規則正しく並んでいるなど、静物というよりかは部屋の一角を描いたような感じです。構図の規則性が面白く、モチーフからは藤田の美意識や人となりも伝わってきそうな感じです。白地に薄い墨でくすんだ絵肌を出しているのは藤田ならではの作風に思えました。

この辺にはこうした画風の静物画が並んでいました。花瓶を描いた作品なども見応えあります。

続いては初期の宗教画についてで、藤田嗣治は戦後にカトリックの洗礼を受けてレオナール・フジタになる訳ですが、カトリック的主題は1910年代後半(1918年頃)から描いていたようです。1920年頃にブルターニュに滞在した際にキリスト教への関心を開いたのだとか。

113 藤田嗣治 「母と子」
こちらは赤ちゃんを抱いた母親がお乳をあげている様子を描いたもので、母はぼーっとして呆けたような顔をしていますが聖母子を連想させる画題となっています。白い顔で引き伸ばしたような作風は先程の「花を持つ少女」で観た画風と同じかな。とは言え、単なる人物画ではなく画題で宗教美術の要素を出しているように思えました。

この近くには同様の画風の修道女を描いた作品や、十字架のある風景画などもありました。フランスには町中に十字架があったりするようです。


<3 1920 年代の自画像と肖像―「時代」をまとうひとの姿>
続いては1920年代の自画像や肖像が並ぶコーナーです。この辺りになると徐々に売れっ子になって行った感じが漂います。

25 藤田嗣治 「自画像」
こちらは壁を背景に姿勢良く座っている藤田嗣治の自画像です。オカッパ頭に黒縁の丸メガネ、ちょび髭を生やしている姿はイメージ通りです。しかし自信なさげで不安そうな沈んだ表情をしているかな。周りにはパイプやタバコの缶、絵皿、時計などがあり、先程の「私の部屋、目覚まし時計のある静物」の静物に似た雰囲気がありました。解説によると、こちらは1921年のサロン・ドートンヌの出品作の1つで、翌年にベルギー王立美術館に購入され美術館収蔵となった作品第一号となったそうです。

この近くには東近美の自画像(★こちらで観られます)もありました。こちらは絶頂期なので自信ありそうな生き生きした表情で、猫も描かれています。

31 藤田嗣治 「エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像」 ★こちらで観られます
豪華なソファで横になる貴婦人を描いた作品で、こちらを見る姿で足元には黒っぽい猫も描かれています。アール・ヌーヴォー/アール・デコの趣味のインテリアや服も相まって非常に優美な雰囲気となっています。背景のタイルのひび割れの表現なんかも面白くて、見栄えのする作品でした。

この近くには猫を描いた作品もありました。藤田嗣治は猫をよく描いた画家ですが、パリで猫を拾ってきてモデルがいない時に描いていたのが始まりだったようです。後にアメリカを訪れた際に「どうして女性と猫を一緒に描くのか?」と聞かれると、「女性と猫は同じ。普段は大人しいが、可愛がらないと引っかかれる」と答えて話題になったこともあったそうですw


<4 「乳白色の裸婦」の時代>
続いてはこの展覧会でも特に見所となっている代表作の並ぶコーナーです。1920年代初頭に乳白色の下地に黒い輪郭線で描くという独自のスタイルに辿り着き、初めて本格的に裸婦に取り組むようになりました。1921年のサロン・ドートンヌで初めて裸婦画を出品すると、各サロンでも立て続けに裸婦画を出して大きな評判と名声を得たようです。特に1920年代半ばに一緒に暮らし始めたユキ(リュシー・バドゥー)はモデルとして重要な役割を果たしたようです。ここにはそうした藤田嗣治を有名にした裸婦画が並んでいました。

40 藤田嗣治 「五人の裸婦」
※この写真は以前に他の撮影可能な展示で撮ったものです。今回の展示は撮影禁止です。
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横に並んでポーズをとる5人の裸婦で、足元には白い犬、背景のベッドには猫の姿もあります。この裸婦たちのポーズには意味があるようで、右から順に嗅覚・味覚・視覚・聴覚・触覚を表しているそうです。また、天蓋や足元にはフランスの更紗とも言えるジュイ布が描かれていて、これも藤田の好みのモチーフです。裸婦自体の優美さに加え装飾が加わることで非常に華やかな雰囲気がありました。絵自体も結構大きいので、見応え抜群です。
 参考記事:東京国立近代美術館の案内 (2009年12月)

この隣に作品も裸婦の群像で、中央にユキの姿もありました。大型作品が2枚並んで壮観な光景です。また、少し先には「サロン・デュ・フラン」というキキ・ド・モンパルナスをモデルにした版画もありました。第一次世界大戦の後にインフレに苦しむフラン救済を旗印に行われた展覧会のポスターで、油彩とはまた違った軽やかさのある表現となっています。

49 藤田嗣治 「友情」
こちらは初のフランス国家買い上げとなった作品で、頭の後ろで手を組んでいる裸婦と、座ってそれを見上げて手を挙げる裸婦の2人組が描かれています。女性の腰掛けているジュイ布には酒と豊穣の神であるバッカスとその従者のサテュロスの姿があり、2人の裸婦の豊満な肉体を讃えているような意味が込められているようです。全体的に白っぽい画面で、特に2人は透き通るような色合いで薄い陰影で肌の柔らかさを表現しているようでした。

この辺はこれぞ藤田といった作品が並び、白や肌の表現へのこだわりが感じられました。


ということで、長くなってきたので今日はここまでにしておこうと思います。やはり乳白色の裸婦が目を引きますが、そこに至るまでの画風をじっくり紹介しているのが今回の展示の特に面白いところではないかと思います。藤田嗣治展は数あれど、ここまで体系的にしっかりしていて作品も豪華というのは滅多になく「史上最大」と謳うのも頷けると思います。後半も藤田の様々な活動を紹介していましたので、次回は残りの5~8章についてご紹介の予定です。


 → 後編はこちら



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